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初めてのAliceScript
この記事では、AliceScriptの動作環境を構築し、お使いの任意のエディタとAliceScriptADKを使用してAliceScriptコンソールアプリケーションを作成して実行する方法を示します
2021-11-19

はじめに

AliceScriptは、軽量な.NETエコシステム上で動作するインタプリタ型のプログラミング言語です。AliceScriptはC#やPythonをルーツとしているため、C、C#、JavaScript、Pyhton、PHPのプログラマーであればすぐに使いこなすことができます。 AliceScriptについて詳しく知るには、AliceScriptのツアーを参照してください。

この記事では、はじめににAliceScriptで開発を始めるために必要な作業を確認します。(すでにAliceScriptを使用している場合はこのセクションを飛ばしても構いません)。 次に、AliceScriptを使って簡単なコンソールアプリケーションを例として作成し、AliceScriptの基本的な事項を解説します。

動作環境の構築

AliceScriptを使用したアプリの開発について説明する前に、まずAliceScriptを実行できるコンピューターを用意する必要があります。

AliceScriptの実装であるLosettaは、以下の環境で動作します。

OS バージョン アーキテクチャ
Windows 7 SP1、8.1 x64、x86
Windows 10 Version 1607以降 x64、x86、ARM64
Windows 11 Version 22000以降 x64、x86、ARM64
Windows Server(Core含む) 2012以降 x64、x86
Nano Server Version 1809以降 x64
macOS 10.15以降 x64、ARM64
Alpine Linux 3.13以降 x64、ARM64、ARM32
CentOS Linux 7 x64
CentOS Stream Linux 8 x64
Debian 10以降 x64、ARM64、ARM32
Fedora 36以降 x64
openSUSE 15以降 x64
Oracle Linux 7以降 x64、ARM64
Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 7以降 x64、ARM64
SUSE Enterprise Linux(SLES) 12 SP5以降 x64
Ubuntu 16.04、18.04、20.04以降 x64、ARM64、ARM32
  • Linuxのそのほかのディストリビューションでも、一定の要件を満たすことで動作する可能性があります。.NET Support and Compatibility for Linux Distributionsを参照してください。
  • macOSでは、Rosetta 2上での動作をサポートします
  • ARM版Windows 11では、x64エミュレーター上での動作をサポートします

また、AliceSisterを使用することで、以下の環境でも動作します。この場合、.NET Framework 4.5.2のインストールが必要です。

OS バージョン アーキテクチャ
Windows 8、7、Vista x64、x86
Windows Server 2008 R2 SP1、2008 SP2 x64、x86

!!!warning "非サポート環境での動作" サポートされる環境以外でAliceScriptを動作させる必要がある場合、AliceSisterとMonoを導入することで動作する可能性があります。

Losettaの導入

サポートされる環境では、Losettaをダウンロードする必要があります。GitHubリポジトリから、最新のものをダウンロードするか、WSOFTダウンロードセンターから安定版をダウンロードできます。

GitHubリポジトリからダウンロードする

  1. https://github.com/WSOFT-Project/Losetta/releases にアクセスします
  2. 最新バージョンの項目の、Assetsをクリックします。Assets
  3. 自分の環境にあったファイルをクリックし、ダウンロードします。
  4. ダウンロードしたファイルを、alice.exeに名前変更します。

3について、ファイル名は以下のような法則に基づき名前付けされています。

alice-<OS名>-<アーキテクチャ名>

たとえば、Windows 10の64ビット環境に導入する場合は、alice-win-x64を、MシリーズのCPUを搭載したmacOSに導入する場合はalice-osx-arm64をダウンロードします。

!!!tip "OSの判別" WindowsやWindows Serverなどを使用している場合は、winを、macOSを使用している場合はosxを、Linuxを使用している場合はlinuxを選択します。

!!!tip "アーキテクチャの判別" IntelやAMD製のプロセッサを使用している(これはコンピューター貼ってあるステッカーで判別できます)場合、64ビットであればx64を、32ビット(これはよく古いコンピューター採用されています)であればx86を選択します。また、ARM製のプロセッサを使用している場合はarm64を選択します。

名称変更したらそのファイルを適当な場所に移動します。このとき、移動先のファイルパスを控えておきます。

チュートリアル:AlicePackageの関連付けを参考に、AlicePackageをコンピューター関連付けます。

alice -vコマンドを実行し、以下のように出力されれば環境構築は完了です。

AliceScript バージョン <SAIM_Version> (Losetta <IMPL_Version> on Win32NT)

WSOFTダウンロードセンターからダウンロードする

curlコマンドを使って必要なファイルを導入できます。

curl -OL https://download.wsoft.ws/<Download_ID>/Download

この時のダウンロードIDは、環境に応じて次のように変化します。

ID 環境
WS144 Linux-x64
WS145 Linux-arm
WS146 Linux-arm64
WS147 macOS-x64
WS148 Windows-x64
WS149 Windows-x86
WS150 Windows-ARM64
WS151 Windows-ARM

たとえば、64ビット環境のLinuxにLosettaを導入するには、次のようなコマンドを実行します。

curl -OL https://download.wsoft.ws/WS144/Download

!!!note "ダウンロードの検証" ダウンロードが壊れておらず、正当なものであるかを確かめるためにチェックサムを取得して検証できます。 https://api.wsoft.ws/download/detail?id=<Download_ID>&feature=hashを取得し、そのHash値がダウンロードしたファイルのSHA512ハッシュと同じかどうかを確かめます。

次に以下のコマンドを順に実行します。実行には管理者権限が必要です。

sudo chmod +x Download
sudo mv Download /usr/local/bin/alice
alice version

alice versionコマンドを実行し、以下のように出力されれば環境構築は完了です。

AliceScript バージョン <SAIM_Version> (Losetta <IMPL_Version> on Unix)

はじめてのAliceScriptの実行

aliceコマンドを実行して、対話実行モードに入ります。次に、以下のようなコマンドを入力します。

print("Hello,World!");
Hello,World!

スクリプトの作成と実行

script.txtという名前のテキストファイルを作成し、そこに先ほどのようにprint("Hello,World!");と書き込んで保存します。

次のようなコマンドを実行して、スクリプトファイルを実行できます。

alice script.txt

以上で基礎的なチュートリアルは終了です。