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name: inverse layout: true class: underscore


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乱立してるRedmineを一つにまとめる話

@douhashi


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今日のスライドは、、

  • github.com/agileware-jp/douhashi-slides

で、公開しています。


自己紹介

  • 堂端 翔 (どうはし しょう)
  • facebook.com/douhashi
  • 一児の父 4歳なりました

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好きなもの


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電動の乗り物が好き


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うぇーい


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小さいパソコンが好き


仕事では

  • Agileware Inc. CTO
    • 最近はインフラ屋さん
    • Ansible / AWS マニア

ここで少し、会社の紹介をさせてください


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はい、会社紹介終わり。


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今日のお話


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いっぱいあるRedmineを統合するお話をします。


アンケート

社内にRedmineは複数ある or ない?


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ある日、お客さんと話していたら


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こんな依頼が。


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「複数あるRedmineを統合したい」


お客さんの情報

  • 富士機械製造株式会社 さま
    • ドメイン fuji.co.jp なんだぜ
  • 電子部品を作る機械を作る会社さん
    • nmとかいう単位で基盤に穴あけするとか。
  • 超カッコいい。

統合したい理由

  1. 現在 20台 以上のRedmineが乱立していて運用もバラバラ
    • ハード屋さんとソフト屋さんのワークフローが分離してたり。
  2. 大きなプロジェクト単位でRedmineが分かれてる
  3. すべてのインスタンスが1台のサーバに同居しているのでパフォーマンスの問題もでているので解消したい

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よくわかる。


Redmine運用って

  • 最初はワークフローもチーム(部署/開発チームとか)で自由に定義して運用したい
  • 最初からベストなワークフローなんて思いつかない
  • とりあえずインスタンス分けて小さくやっていくのは自然な流れ

インスタンスが複数あるのは悪ではない

  • 運用当初から一個にまとめようとすると運用が大変
  • みんな自由に使ってこそ、問題点/改善点が見える
    • 汎用化しようとすると浸透しない

でもある時点から、

  • 大体各々の業務フローもわかってきた
    • 大部分は統一できるんじゃね?という思い
  • 横串で見たい
  • 分析したい

=> 統合したい、っていう欲求が生まれる


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わかった。じゃあ統合しよう。

(結構カジュアルに決断)


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ここから苦労話スタート。


Redmine側の課題 1

Redmineって...

チケット番号 = DBのIDなんだよね...


チケット番号 = ID問題

  1. DB上のauto incrementなid列をチケット番号に使用している
  2. コミットコメントやチケット等で「#100」などチケット番号で参照している

=> つまり、単純にCSV出力/インポートでは参照が崩れる!


Redmine側の課題 2

単純に統合しちゃうと、トラッカーとかステータス大爆発しちゃうよね

出来る限りはまとめたい、よねー。


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解決策


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賢いRedmine統合ツール作った

(弊社の優秀なエンジニアが...!)


こんな感じ

  1. 統合元Redmineのデータを 中間データ(SQLite) としてエクスポート
    • 統合前のIDを中間データに保存しておく(from ID)
  2. 統合先へインポート
    • 統合後のIDを保存しておく(to ID)
  3. from idを元に、チケット/Wiki/コミットコメント等の参照を張り替える

こんなことも出来る

  1. 統合元Redmineのトラッカーやカテゴリ、ステータス等を統合先の既存データに合わせる
    • 設定ファイルで定義できるようにした
  2. 添付ファイルをごっそり移行する

(技術的に)スゴいポイント

  1. 統合ツールはRedmineプラグインとして実装。
    • 外部ツールではない
    • メリット: Redmineが有する機能をそのまま使える
    • デメリット: Redmineバージョンにカナリ依存する

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賢いツールができたので

いざ、統合テスト!!


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ここで問題発生


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むっちゃ遅い!!!


最大級のRedmineだけで

  1. チケット 約 15,000
  2. 履歴 約 200,000
  3. カスタムフィールドの入力値 約 200,000

このデータ量で3日かけてもインポートまで終わらない...


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でも、業務は継続しないと

= 休日しか統合作業できない


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ここからが本当の戦い


インフラ的アプローチ

  1. サーバスペックの一時的増強
    • 通常運用時の倍ぐらいにあげて貰った

けど、IOが足を引っ張って1.3倍ぐらいの成果...


ソフト的アプローチ

  1. CPUの有効活用のため、プロセスを分割する
  2. 時間のかかる履歴/コミットログ等のチケット参照の書き換え処理を分離、統合後に実行可能とした

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ちなみに


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テスト開始からここまでで2ヶ月ぐらいかかってます

(土日は客先での寝泊まりの日々)


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守衛さんも顔パスするレベル

「アジャイルさんね。今日も遅いの?」


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流石に客先で寝るのは辛いので...


スマホに通知!

  1. 都度都度push通知するようにした
    • im.kayac.com というRESTでケータイに通知送れるサービス
    • 便利なのでぜひ。

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涙ぐましい努力の結果

一番デカい子が 43時間 で、統合出来るようになりました。


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。。。


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(43時間かよ... とか言わないで><)


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無事、最終的に移行対象となった16台のRedmineサーバが統合されました


統合後のRedmine

  • プロジェクト数: 1,434
  • チケット数: 92,710
  • 履歴: 377,513
  • CFの値: 851,932
  • コミットログ: 1,058,789

統合してみたメリット

  1. 一元管理が出来る
  2. 他のプロジェクトの様子が見える
  3. 業務フローを統合していける

感想

  1. 大変だったけど、チャレンジする価値はある
  2. 一元管理できると、プロジェクトの問題、運用の問題が見えるようになる

今後の運用課題

  1. アクセス集中によるパフォーマンス劣化対応
  2. 業務分析、ワークフローの統一化(大変そう)

やってみたいこと

  1. せっかくデカいRedmineができたので、いろいろデータ分析していきたい。
    • 業務フローのパターン洗い出しとか、出来そうだよね。
  2. パフォーマンスチューニングの練習。

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ちなみに、、、


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「あと一個Redmineあったわー。これも統合してちょ」


調べたら、、、

  • 今までの中で一番デカいじゃん。

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鋭意対応中です。。


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もし、Redmine統合したい方がいましたら、


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(弊社代表の川端が)懇親会もいるので、お声がけください。

  • ごめんなさい、今日はキャンセルしちゃいました...

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ご清聴、ありがとうございました。