タカハのスリムロック等の負荷を、「最初短い時間通電したあとは、弱く通電する」という制御を行います。スリムロックでは、通電するとロックが解除されますが、通電を解除すると、再び押し込めばロックされます。「ロックが解除された状態を維持したいが、通電しつづけると負荷に負担がかかる(スリムロックは長時間通電すると、内部の部品が熱で変形して使えなくなります)」という場合に。PWM駆動で「弱く通電した状態」を維持します。(スイッチサイエンスで委託販売中です)
基板形状が「M5Stack用VH3.96-4ピンユニット」と同一のため、そのケースを使うことができます。
オレンジ色のコネクタ(VH3.96-4p)に、負荷用の電源と負荷を接続します。M5StackのBAVGソケットを使うと、電源は2.1mmプラグ、負荷はスプリング端子で接続できて便利です。
Grove端子のピン配置は以下のとおりです。
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- GND
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- VDD(3.3〜5V)
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- 未使用(内部でVDDにプルアップ)
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- 制御入力(内部でVDDにプルアップ)
「4.制御入力」を"0"にすると、最初の200msだけ負荷をONにし、そのあとは、「4.制御入力」が"0"の間はデューティー比10%でPWM駆動します。「4.制御入力」を"1"(または開放)とすると、負荷をOFFにします。
UIFlowでの使用例(以下)を参考にしてください。(Core2のPortAに接続した場合。制御入力=GPIO33)
このボードは、回路図をみるとわかるように、マイコン(STC8G1K08A)と負荷駆動用のMOSFETからなります。つまりマイコンのプログラム次第で、負荷を自由に制御することができます。
初期状態で書き込んであるプログラムはフォルダFW以下にありますので、必要であればこれを元に改造してください。Grove端子の2本の信号線はマイコンのUART端子につなげてあります。
マイコンSTC8G1K08Aのプログラム開発・書き込みはこちらの記事などを参考にしてください。
Junichi Akita (akita@ifdl.jp, @akita11)