Releases: aws-samples/baseline-environment-on-aws-for-financial-services-institute
v1.2.0
v1.1.0
1. 新ワークロード データ分析プラットフォーム – Simple data lake の提供
金融ワークロードとしてデータ分析プラットフォームを新たに追加しました。Amazon S3, AWS Glue, AWS Step Functions によるデータレイクとETLジョブ実装、そしてAmazon QuickSightのサンプルダッシュボードを提供します。
2.勘定系ワークロード レジリエンス対応サンプルアプリケーションを提供
勘定系ワークロードに信頼性の高いリージョン間フェイルオーバーの構成・手順を確認できるサンプルアプリケーションを追加しました。
3.金融リファレンスアーキテクチャ日本版 体験型ワークショップの提供
金融リファレンスアーキテクチャを体験していただけるワークショップコンテンツを提供します。
4.AWS Control Tower 新機能への対応
大阪リージョンへの対応などControl Tower 新機能を取り込みました。
5.ガバナンスベースおよび金融ワークロードでのCDKコードのリファクタリング
AWS Cloud Development Kit (AWS CDK)のベストプラクティスを取り込み、CDKテンプレートコードのリファクタリングを行いました。
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CDK Stack から CDK Construct へ実装変更
現行の BLEA for FSI v1.0 では、各CDKテンプレートでは多くのCDK Stack が作成されています。TypeScriptコードのクラス構成を簡素化するために複数の Stack 構成としていましたが、Stack 間の依存関係が複雑になる、CDKテンプレートのデプロイ時間が延びるといったデメリットもあり、最近のCDKのベストプラクティスでは Stack 数を少なくすることを推奨しています。また、ガバナンスベースを Control Tower AFC (Account Factory Customization)を使ってプロビジョニングするためには単一の Stack(CFnテンプレート)が必要となります。上記の理由により、従来 CDK Stack を使って行っていた クラス分割をCDK Construct を利用するように実装の変更を行いました。また同時に各TypeScriptコードのファイル名の変更も実施しています。
これらの変更によりTypeScriptコードの可読性の向上だけでなく、デプロイ時間も大幅に高速化されています。
また、各CDKテンプレートで共通に使われるCDK Constructを共通フォルダにまとめていますので、こちらをCDK Constructのサンプルとしてご利用いただくこともできます。 -
パラメータ定義を cdk.json から paramter.ts ファイルに変更
現行の BLEA for FSI v1.0 では cdk.json ファイルを使って実行時のパラメータ定義を行っていますが、最近のCDKのベストプラクティスでは cdk.json の利用は推奨されていません。理由としては、パラメータの型を確認できない、環境(Dev/Stage/Prod)を切り換えると、生成された同名のCFnスタックが上書きされるため、CI/CD環境と親和性がないといったものが挙げられます。今回CDKのコード(parameter.ts)にパラメータを定義することで、これらの課題に対応しました。
CDKアプリケーションでは環境ごとに異なる Stack を定義し、cdk deploy コマンドで Stack名を指定することで特定の環境に向けたCFnスタックを生成することができます。