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インターンシップ全体に関して思ったこと

mentor: まず、どうしてインターンにインターンシップ全体に関してまとめてもらいたいかを説明する。

インターンにまとめてもらう目的は、クリアコードという会社として、今回より次回、次回より次々回と少しずつでもよいのでうまくインターンシップをできるようになっていきたいからである。インターンにはこの目的の助けとなる情報を提供してもらいたい。

次回、よりうまくインターンシップをやるために、今回のインターンシップがどうだったかをふりかえり、よかったことは次回も継続し、うまくできなかったことは次回はうまくできるようにする、という方法を用いる。「次回はうまくできるようにしたい」に関しては、今の段階では、「次回は○○というやりかたでやってみよう」というチャレンジする項目を決める、というところまで決めたい。

以上がどうしてインターンにインターンシップ全体に関してまとめてもらいたいかという理由である。この観点でまとめて欲しい、とインターンにお願いすることもできるが、それでは自由度が高すぎてうまくまとめられないのではないかと考えた。そこで、できるだけ具体的な記述に落とした質問を用意し、それについて回答してもらう方式でまとめてもらうことにする。アンケートのように「Yes/No」で答えられるものではなく、「どう感じたか」や「その理由は？」など自由回答であるが、そこは考えて回答してもらいたい。

インターンのメリットについて

mentor: インターンとの最初の面談において「インターンのメリット」と「クリアコードのメリット」を出しあい、インターンシップを実施することでお互いにメリットがあるということを確認した。まずは、以下の「インターンのメリット」についてうまく達成できたかどうかを確認したい。

野浜さん

• SE/プログラマの仕事を経験する。適性を知る。
• きれいなコードを書く。テストの書き方を覚える。

SE/プログラマの仕事を経験する。適性を知る。

mentor: 今回はインターンシップ用のプログラムであることから、クリアコードの業務を経験するとはいえないので、仕事を経験するという希望は満たせない。適性を知るについても、SE/プログラマとしての適性があるかどうかの判断方法を知らないので、クリアコード がこれに関する情報を提供することはできない。ただし、こういうところはクリアコードに向いていそう、こういうところはクリアコードに向いていなさそうという感想程度のフィードバックがあれば提供することができるかもしれなかった。 野浜さんの作業を横で見ていて、効率的に作業を進めようという姿勢が感じられ、それはクリアコードに向いていそうだと感じた。具体的には沖元さんと相談している時に、相談して決まったことをソースコードに反映し、その内容を沖元さんとに確認していた点である。 これは理解があっていることをその場で確認する良い方法で、その後の作業を進めやすくしていたのではないかと感じた。

質問: クリアコードでインターンシップを行った中で、クリアコードに自分があっていそうと感じたことはあったか？またそれはどのような点か？

野浜: 勤務時間を守れるようにタスクを管理する姿勢や、全員の顔が見える環境というのは自分に合っていそうだと思う。 業務内容については、インターンシップでは判断できない。

質問: クリアコードのスタイルでコードを書く、テストを書く機会はあったか。インターンシップを通じてコーディングスタイルに変化はあったか？またそれはどのような点か？

野浜: クリアコードのスタイルで書く機会は無かった。 コードについてコミットメールへの返信で何点か指摘を受けたが、クリアコードのスタイルというより、一般的な指摘だった。 テストは2つしか書けなかった。メソッドの戻り値が期待通りか確認する程度のものだったので、誰が書いても同じようなものになると思う。 コミットメッセージの書き方やPull Requestの書き方は、1から教わったので、クリアコードスタイルで書いていたと思う。

野浜: 今までgitを使って開発することは無かったが、インターンシップでgitを使った開発スタイルに変わった。 コミット粒度を気にしながらコーディングするようになった点は変化といえる。

質問: インターンシップの面談で、インターンのメリットとして期待するものを上記2点に限定した。限定したことによってメリットが得やすくなったと感じたか？

野浜: インターンシップ前に挙げたメリットはあまり得られなかったので、得やすくなったとは思わない。

質問: インターンシップを行なって、最初に期待したメリットが、実は自分が期待したものと異なっていると感じたことはなかったか？（やっぱり仕事の体験がしたかった等）

野浜: 期待するメリットは終始変わらなかったが、BitClustへの機能追加ではそのメリットがほとんど得られないことを4日目あたりに気づいた。 そのため、別の題材が良かったのではないか、別のメリットを期待したほうが良かったのではないか、と思うことはあった。

野村さん

• フリーソフトウェアにコミットする

mentor: るりまプロジェクトに参加し、チケットを更新したりPull Requestを送ることを通じて貢献することができたと思う。

質問: フリーソフトウェアにコミットすることができたか。またその貢献はインターンシップ実施を決めた時に期待したものに対してどうだったか？

野村: コミットできました。インターン実施を決めた際に、須藤さんから貢献方法として、patch/testコードの送付、ドキュメントの更新、バグレポート、メーリングリストの質問への回答などを提案されました。そのうちフリーソフトウェアへの貢献のとっかかりとして、ドキュメント更新などを勧められ、実際にインターン中は主にその作業に従事できたと思います。

質問: フリーソフトウェアに関するクリアコードのメンバーの経験やアドバイスを紹介する機会を設けたが、そこで知ったことを実際に活かすことはできたか？活用できたものがあれば具体的にそのアドバイスを教えてください。

野村: 「（フリーソフトウェアの）文化を知ろう」 独りよがりなパッチ送付・バグレポート・ドキュメントの改善などは、フリーソフトウェアに貢献にはなっていないという話が印象に残っています。インターン中のドキュメント変更、作成の際に活用できたと思います。また、他人の書き方に従ったにもかかわらず、その書き方があまり良くなかったという旨をメンターの方から指摘されました。矛盾するかもしれませんが、文化に従いつつも、常に自分で考えることはやはり大切だなと思わされました。

質問: フリーソフトウェアに関わってよかったと感じたことがあったか？

野村: （メンターの方にかなり助けられつつ）たった数行のドキュメント改善であるもののプルリクエストがマージされ、誤りを訂正できたこと。それにより古い、誤った情報を得る人が今後減るのかな、と思ったとき。そして、プロジェクトの方からそのプルリクエストに「good」というコメントを貰えたこと。

質問: フリーソフトウェアにコミットするにあたって事前に知っておきたかった、準備しておきたかったことがありましたか？

野村: 特にありません。自分はgitの操作に苦戦しましたが、インターン実施前からgit操作に慣れておく旨は知らされていましたので。

質問: インターンシップ終了後もフリーソフトウェアに貢献しようと思うか？貢献していこうという場合は具体的にどのようなことをしようと考えているか？

野村: 思っています。まず、今回やり残してしまった、るりまTutorialのToDoを仕上げたいです。また、曲がりなりにも英語はできるので、英語ドキュメント翻訳などを通して貢献したいなと考えてます。そして、僕が翻訳した内容に日本人技術者の方からフィードバックを頂ければなぁ、と思ってます。そうして、最終的にはパッチを送付するといった貢献ができるようになりたいです。

質問: インターンシップのメリットとして期待するものを１つに限定した。限定したことによってメリットが得やすくなったと感じたか？

野村: 正直、わからないです。というのもメリットを２つにしてインターンをしたことがないため、また「フリーソフトウェアに貢献すること」という割と漠然としたテーマであったためです。（野浜さんの様に明確なゴールが無かったという意味です）

野村: ただ、「フリーソフトウェアに貢献すること」という漠然としたテーマにすることよって、フリーソフトウェアに関することは、各社員の方から異なるネタを通して学ぶことができたと思います。 /* また、作業進行度合いにより、目標とする作業内容をメンターの方に調整して頂けたという点では、メリットが得やすかったのかもしれません。 */

質問: インターンシップを行なって、最初に期待したメリットが、実は自分が期待したものと異なっていると感じたことはなかったか？（やっぱりきれいなコードの書き方を学びたかった等）

野村: なかったです。フリーソフトウェアへの貢献の仕方について学びたかったため、その目標をは 達成できたと思います。きれいなコードは、次のステップとして学びたいことの一つと考えます。

インターンシップの進め方について（野浜さん、野村さん共通）

プレインターンシップについて

mentor: インターンシップの期間中の作業がスムーズに進められるよう事前準備を行うため、プレインターンシップを行った。しかしインターンシップを始めてみると沖元さんが期待していた事前準備ができていなかったことがいくつか判明した。プレインターンシップを行うにあたっては目標だけでなくどのような過程で進めるのかを決めておくべきだったのではないかと感じている。

質問: プレインターンシップ実施にあたって目標を設定したが、その目標は達成することができたか？

野浜: できた。るりまを理解することの最終目標としてるりまへ何かPull Requestすることが設定された。 数行の変更だが、BitClustへPull Requestをすることができた。 また、そこに至るまでにBitClustのソースを読み込んだので、理解も深まったと思う。

野村: はい。プレインターンの目標である、「るりまwikiドキュメントのへのチケット更新」はできました。

質問: プレインターンシップの目標設定は適切だったか？インターンシップを行なってみて事前にこれをやっておけばよかったと感じたものがあったか？

野浜: るりまを理解するという目標は適切だったと感じるが、Pull Requestするという目標は妥当だったか分からない。

野村: プレインターンの目標は適切だったと思います。というのも、フリーソフトウェアのコミュニティーへの参加が初めてなため、るりまのチケット更新やMLへの参加に戸惑いが少なからずありました。インターン前に、るりまのチケット更新やMLへ参加したことで、インターン中に気負いなくそれらを活用できたと今になって思います。

質問: プレインターンシップでは自習して、わからないことがあれば質問してもらったが、質問はしやすかったか？また質問に対して的確な回答が返ってきたか？

野浜: 質問はしにくかった。皆、黙々と手を動かしているので、声を上げて質問するのは憚られた。 回答は的確だったと思うが、BitClustのコードの質問に答えてもらえない(沖元さんが休みで他の人では分からない)ことがあった。

野村: 口頭での質問は、多少しにくかったかもしれません。当初は、自分自身質問することを遠慮していました。質問に対して、的確な回答は返ってきました。Skypeでの質問は、とてもやりやすかったです。

１日のふりかえりについて

mentor: １日のふりかえりはクリアコードでおこなっている林さんの1ヶ月のふりかえりをベースに考えたやりかただった。南がふりかえりの司会をするのは初めてのことだったが、うまく行ったと感じている。うまく行った理由は、あらかじめ考えていたふりかえりの手順がハマったからだと思う。インターン各人について、今日の作業の目標、結果、問題点、対策、明日の作業という順にすすめて、その内容をホワイトボードに書くという手順にした。ホワイトボードに書くことによって、ふりかえり参加者が共通の認識を持つことができ、状況の整理がスムーズにすすんだ。４日目には解決策をインターン自ら提案してくれるようになった。新入社員を迎え入れる際もこのやり方を取り入れるのがよいのではないかと考えている。

質問: １日のふりかえりによって、自分の作業状況や問題点を整理することができたか？

野浜: できた。誰かに説明することによって、自分が今どういう状況に置かれているかを再確認できたと思う。

野村: できました。自分の作業内容や方向性の認識を再確認する場としてもとても役に立ちました。

質問: １日のふりかえりで決めた問題点への対策は有効だったか？有効だったものと有効でなかったものを挙げてください。

野浜: 概ね有効だった。コミットメッセージを読むという対策は、1日や2日では効果が出なかったので、有効でなかったかもしれない。 その他の対策は有効だったと思う。特に相談頻度を増やすことで、大きくつまづくことは無くなった。

野村: 有効だったもの： ・一つの作業を細分化する ・一つの作業に取り組む時間を決める ・一つの作業を終えたら、もしくは時間をオーバーしたらメンターの方と方向性が間違ってないか相談。

有効でないもの： ありません

質問: １日のふりかえりで他のインターンの作業内容を共有しましたが、そのことでよかったことはあったか？

野浜: 無かった。基本的に自分のことでいっぱいだったので、野村さんの作業内容にまで気が回らなかった。インターンシップでの作業中もほぼ別々に行っていたので、作業内容を知っても何かに生かせそうになかった。

野村: どのように問題に取り組むのか、また詰まったときにどう対処したのかという情報を共有できたこと。また、自分が同じ問題に直面した際にも、解決方法の一つとして使えると感じました。

質問: １日のふりかえりのメモを書いてもらったが、書くことで１日のふりかえりで決まったことの理解が深まりましたか？書いた日と書かなかった日で違いがありましたか？

野浜: 自分の作業については、大して変わらなかったと思う。野村さんの作業については、メモを書くことで理解が深まったと思う。書いてない日はほとんど理解していなかった。

野村: 理解は深まりました。メモは「誰がみてもわかるように」を重要なコンセプトとしていたので、ふりかえりで話した内容をより理解するよう努めました。

質問: １日のふりかえりについて思ったことがあれば教えてください。

野浜: インターンシップに期待するメリットについても、1日のふりかえりの際にお互い確認するようにしたほうが良かったと思う。

野村: 作業の方向性を再確認し、作業方法を見直して頂ける貴重な機会でした。

２人一緒にインターンシップをすることについて

mentor: クリアコードでは一度に新しい人を２人受け入れることは採用でもインターンシップでも経験したことがなく、うまくできるかどうかわからなかった。しかしプレインターンシップの段階でインターンが教えあったり、一緒にクリアコード社員の説明を聞いている様子をみて、うまくいくのではないかと判断し、２人一緒にインターンシップをすることにした。

質問: ２人一緒にインターンシップを行ったが、作業内容は異なっていた。別の題材のインターンシップを同時に行うことに対して、やりにくかったことや、よくなかったことがなかったか？

野浜: 1日のふり返りの時間が2倍になった。別の作業のふり返りを聞くことのメリットが、2倍の時間をかけるデメリットに釣り合うとは思わない。

野村: 僕自身は特にありませんでした。

質問: ２人一緒にインターンシップを行なって、良かったと感じた点があれば挙げてください。

野浜: プレインターンシップの際は、同じような目標に向かって作業をしていたので、相談しながら進めることができた。 部外者？が2人いるというのは精神的にすごく楽だった。

野村: プレインターンの開始当初などは特に、技術的に分からない点などが気軽に聞きやすかったです。

インターンシップのスケジュールについて

mentor: クリアコードの受入体制の都合上、５日間連続でインターンシップを行うことにした。インターンから時間が足りないという声があったり、インターンの表情に疲れが見られたりしたことから、短期間に集中し過ぎたのではないかという懸念がある。

質問: ５日間連続で１日８時間はしんどくなかったか？１日の作業時間を短縮したり、１日おきにしたりしたほうがよかったなど感想があれば教えてください。

野浜: 時間内に終わらないという精神的なプレッシャーはあった。1日おきであれば、空きの日に遅れを取り戻すための作業などができたと思う。 体力的には疲れは無かった。

野村: 集中的に作業ができて良かったと思っています。そのため、特にネガティブな感想はありません。

社員との昼食

mentor: 過去のインターンシップでインターンとクリアコード社員の接点がもてるという効果があったので、今回も実施した。普段社員同士で外食する機会が少ないので社員同士の交流という効果もあったのではないかと思う。

質問: 一緒に昼食を食べに行くことで、クリアコード社員と交流を持つことはできたか？

野浜: 人による。私は自分から喋るほうでは無いため、社員の方によっては黙々と食べていることもあった。

野村: はい。

質問: 社員２人＋インターン２人もしくは社員全員＋インターン２人という構成で昼食を食べに行ったが、例えば社員１名＋インターン１名でじっくり話を聞きたかったなど、別の構成のほうがよさそうと感じたことはあったか？

野浜: 社員と1対1でも楽しそうだとは思うが、今回の構成で特に不満に思うことは無かった。

野村: 今回の構成で良かったと思います。

質問: 一番美味しかったお店はどこか？

野浜: 親子丼が一番美味しかった。

野村: 定食屋（名前不詳）

質問: 昼食時に話したこと、聞いたことで一番印象に残っているのは何か？

野浜: 南さんと沖元さんに就職についての話をお聞きしたのが印象に残っている。

野村: 楽しそうにインターンしてますね、と言われたこと。

クリアコードについて

mentor: インターンからクリアコードがどのように見えたのか興味がある。インターンシップの目的には掲げていなかったが、今後クリアコードのことを外部に発信する際に役立てることができるのではないかと考える。またインターンシップ終了後、インターンとクリアコードがどういう関わりができるかにも興味がある。

質問: クリアコードの日常やクリアコードの社員との交流などを通じて感じたクリアコードの特徴があれば、教えてください

野浜: あまりほかの企業を知らないので、他と比べてどのような特徴があるか判断できない。 社員同士の話し合いが中央のホワイトボードで行われて、他のメンバーがすぐにアドバイスできるようにしている。 そういった、オープンな雰囲気は特徴だと思う。

野村: とてもオープンにコミュニケーションをとる会社だなと思いました。

質問: インターンシップ後もクリアコードと関わる機会を持ちたいと思うか？またどのような関わり方をしたいか？

野浜: みなさんにはとても良くしていただいたので、何らかの形で関わることが出来ればと思う。 オープンソース開発コミュニティを通じて関わるのが一番現実的だと思う。

野村: フリーソフトウェアの舞台でまたお会いしたいなと思いました。