Panorama180 To Pinholeは、パノラマ180のSideBySide、またはFishEyeの動画から1フレーム5枚のPinholeとしてのキャプチャを行いファイル出力するアセットです。
パノラマ画像は魚眼のゆがみがありますが、これをゆがみのない画像にして出力します。
元の動画は以下のようなEquirectangularで180度分を使用した、ステレオの配置を使用できます。
この左側の画像が使用されます。
また、単眼の指定や魚眼の指定にも対応しています。
以下は単眼 + 魚眼の例です。
- Windows 10
- Unity 2022.3.6f1 (URP)
Unity EditorのURPに対応しています。
"Panorama180ToPinhole"フォルダをUnityのプロジェクトにドロップして配置します。
新しいシーンを作成します。
Post Processingの影響を受けないように、"Global Volume"を選択してInspectorウィンドウよりTonemappingやBloomを無効にしました。
"Main Camera"を選択し、Inspectorウィンドウで"Add Component"ボタンを押します。
Scriptsより"Panorama180ToPinhole" - "Panorama180ToPinhole"を選択します。
Panorama180ToPinholeコンポーネントが追加されました。
パノラマ180(SideBySide)の動画をプロジェクトにインポートします。
これをPanorama180 To Pinholeコンポーネントの"Video Clip"にドロップします。
Playすると、はじめにパノラマ動画が読み込まれ、"Output Path"で指定されたパス(デフォルトはプロジェクトの"Output"フォルダ内)にフレーム間ごとのjpeg画像が出力されます。
出力される静止画は、
- 正面
- Y軸中心回転で左向き
- Y軸中心回転で右向き
- X軸中心回転で上向き
- X軸中心回転で下向き
の5方向の画像が出力されます。
すべての画像が出力されると、Consoleウィンドウに"Finished!"と表示されます。
これが表示されたら、Playを停止してください。
GoProの場合は、"Eyes Type"は"Single Eye"、"Lens Type"は"Fish Eye"を指定します。
また、広角の場合は"Camera Preset"で視野角度を指定することで、完全な魚眼でない場合でもPinholeとしての画像を得ることができます。
"Camera Preset"では、いくつかプリセットを用意しています。
もし、別のGoProのバージョンの場合は"Custom"を選択することで、"Camera FOV(H)"、"Camera FOV(V)"を個別に調整できます。
これは水平、垂直方向の視野角度を度数で指定します。
以下は、GoPro12で広角 8x7、HyperSmooth On で撮影したものを使用しました。
この視野角度の指定は、GoProの"広角"で使用できる点に注意してください。
加工が入ったリニアやHyperView、SuperViewでは使用できません。
Max Lens Mod 1または2を使用して魚眼で使用する場合は、GoPro本体のMaxレンズをオフにして純粋な魚眼のみを使用。
Panorama180 To Pinholeの"Camera Preset"は"None"を指定するようにしてください。
参考 : https://community.gopro.com/s/article/HERO12-Black-Digital-Lenses-FOV-Information?language=ja
Panorama180ToPinholeコンポーネントのパラメータの説明です。
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
Video Clip | パノラマ180ステレオ(Side By Side)の動画、 FishEyeの動画を指定。 単眼、パノラマのどちらでも指定できます。 |
Stop Video | 再生中の動画を一時停止します。 |
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
Eye Type | Single Eye : 動画は単眼 Two Sides(Side By Side) : 動画はステレオ(Side By Side) |
Lens Type | EquirectangularまたはFish Eyeを選択。 |
Camera Preset | GoProの場合の視野角度のプリセットを選択。 |
Camera FOV(H) | "Camera Preset"がOnの場合、水平視野角度を指定。 |
Camera FOV(V) | "Camera Preset"がOnの場合、垂直視野角度を指定。 |
"Capture Left/Right"チェックボックスをOnにすることで、"Camera Tilt(H)"の向きだけ水平方向に傾けた画像を出力します。
"Capture Top/Bottom"チェックボックスをOnにすることで、"Camera Tilt(V)"の向きだけ垂直方向に傾けた画像を出力します。
もし、1フレーム出力するときに正面だけを出力したい場合は、"Capture Left/Right"と"Capture Top/Bottom"チェックボックスをOffにするようにしてください。
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
Output Files | Pinholeの静止画を出力する場合はOnにします。 |
Texture Size | 出力するテクスチャサイズをピクセル数で指定 |
Capture fps | 1秒でサンプリングするフレーム数。 1.0の場合は、1秒ごとに1フレーム分(合計5枚)が出力されることになります。 |
Specify Range | Onにすると、キャプチャ動画の開始時間と終了時間を指定します。 |
Start Time (sec) | "Specify Range"がOnの場合、開始時間を指定します。 |
End Time (sec) | "Specify Range"がOnの場合、終了時間を指定します。 |
Output Path | 出力フォルダ。 相対パスで指定した場合は、Projectのルートからのパスになります。絶対パス指定も可能です。 |