PythonのインストールはAnacondaをオススメします。 Anacondaは科学技術計算用のライブラリ群があらかじめパッケージングされたPythonです。
https://www.anaconda.com/download/ からPython3.6 versionをDownloadし、指示に従ってインストールしていきましょう。
まずは本書専用の仮想環境を作ります。
Windowsキーを押したあとにanaconda promptと入力して、Anaconda Promptを起動しましょう。
黒い画面(プロンプト)が起動し、
(base) C:\Users\hoge>
のような文字が出力されていると思います。
仮想環境を作るには次のコマンド(>より右部分)を入力します。
pyst
の部分には好きな名前を入れてもらっても構いません。
(base) > conda create -n pyst python=3.6 anaconda
途中いろいろ聞かれるかもしれませんが、すべてyesで大丈夫です。
この仮想環境を有効するには次のコマンドを実行します。
(base) > activate pyst
baseがpystになっていればOKです。
本書のコードは次のバージョンで実行できることを確認しています。
パッケージ名 | バージョン |
---|---|
python | 3.6.5 |
jupyter | 1.0.0 |
ipython | 6.2.1 |
notebook | 5.5.0 |
numpy | 1.14.3 |
pandas | 0.23.0 |
matplotlib | 2.2.2 |
statsmodels | 0.9.0 |
ライブラリのバージョンは次のコマンドで確認できます。
(pyst) > conda list
特にipythonのバージョンによってはnotebookで桁数を抑制するための
%precision 3
がうまく動かない場合があります。 その場合は、次のコマンドでバージョン6.2のipythonをインストールしてください。
(pyst) > conda install ipython=6.2
Jupyter Notebookは次のコマンドで起動します。
(pyst) > jupyter notebook
notebookが立ち上がると次のようになります。 ここにコードを記述すると実行できるようになります。
フォルダの作成や移動などは直感的に行うことができると思うので、管理しやすいように適当なフォルダを作って作業スペースとしてください。
Matplotlibの設定はmatplotlibrcというファイルで変更できます。
このnotebook
の最初のセルを実行してmatplotlibrcの場所を調べましょう。
matplotlibrcにはいろいろと記述されていると思いますが、これまで特に設定を変更していなければ、それらはすべてコメントアウトされている行になっているはずです。
そのため、これからmatplotlibの設定するにあたって、それらの行はすべて消してもらっても構いません。
Matplotlibのデフォルトのフォントは日本語に対応していないため、日本語のキャプションをつけようとすると文字化けしてしまいます。 ここではそのような文字化けを回避するための設定をしていきます。
- まずIPAexゴシックをここからダウンロードしてください。
- ダウンロードした後、フォルダを展開してください。
ipaexg.ttf
というファイルが見つかるはずです。 - コントロールパネル->デスクトップのカスタマイズ->フォントでフォントの設定にいき、そこに
ipaexg.ttf
をドラッグ&ドロップしてください。これでIPAexゴシックをインストールすることができます。
matplotlibrcには次の1行を追記してください。
font.family: IPAexGothic
最後にこのnotebookを参考に、日本語表示できているか確認してみましょう。
本書のようにグラフに罫線を出力したい場合は、さらに次の設定もmatplotlibrcに追記してください。
axes.grid: True
axes.axisbelow: True
grid.alpha: 0.5