JSON-RPC-2.0 API で NaN と Inf を扱う手段を提供する

[usagi]

JSON では規格上 NaN や Inf を扱えない。特に NaN は巨大な数を与えて擬似的に扱えないこともない Inf と異なり扱う手段が無い。 Javascript においては "NaN" や "Inf" のように文字列で与える方法が一般に許容されている。

そこで G4 でも "数値が期待される場所" では "NaN" による NaN 値と "+Inf", "-Inf" を扱えるよう機能追加したいと思う。

[usagi]

現時点で " NaN が値として意味を持ちかつ正常動作の場合" は GeoObject.SetVertexGlobal の altitude 項のみ。

そこで、本チケットではこの項のみで NaN を試験実装する事にする。

[usagi]

理由:

1. NaN は値として有効なわけではないので NaN を意味のある datum として扱う場合は限られる。
   • 一連の有意な数値群からなる data の datum が無効という場合は data が意味を持たないか、 datum が data にとって不必要ないし存在する理由が無いなどの特異な場合を data 及び datum 自体で自明な場合しか、 data が有効な対象に対しては考えられない。特に現時点においてはなお。
2. 現時点での実装コストと app としての利点の戦略性に対しあらゆる入力 JSON へのパーサーをラップして NaN Inf へ対応する費用対効果が希薄。

[usagi]

SetVertex 系 APIs の座標値のパースでは NaN と Inf を認識するよう実装した。

[usagi]

想定される問題: ユーザーが NaN Inf を不正に扱うと G4 が落ちるであろう事。

[usagi]

想定される問題については根本的にユーザー入力の validation ではなく内部データ生成系のデータ変換に安全策を噛ませるのがいいだろう。

[usagi]

内部データ生成系とGeoObjectのLocation, Rotation制御系に IsFinite による安全対策を施し、 finite ではない値が alt, lat, lon にある場合でも G4 が落ちるような問題が発生しないよう実装した。

[usagi]

この変更は 4.0.0.13 へ取り込む。