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mspjp/20220123-signalr-swa-chat-live-coding

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MS Tech Camp #12 SignalRとStatic Web Appsでサーバレスチャット開発ライブデモ

概要

環境

  • Windows 10 Home
  • VSCode
  • Azure Functions Core Tools v4
  • yarn
  • Node.js v14
  • Vue.js 3

手順

1. Azure SignalR Serviceリソースの作成

まず初めにSignalRのリソースをAzure Portalで作成します。 検索バーで「signalr」と検索してでてくる項目をクリックすれば そこから作成することができます。

img

作成ボタンを押してリソースの設定をしていきます。 リソースグループは新規作成か既存のものを使用して、 リソース名に全世界で一意の名前を付けます。 リージョンはなるべく近い場所に指定することがベターです。 今回のデモでは価格レベルはfreeプランでも問題ありません。

ここでサービスモードですが、「Serverless」にしてください。 後で変更もできますが、Azure Functionsとバインドするためには この設定が必須です。

img

2. ローカルプロジェクトの初期化

まずは任意のディレクトリでターミナルを開き、 次のコマンドを実行します。

yarn create vite serverless-chat-signalr --template vue-ts

yarn create vite <app-name>とすることで Viteのプロジェクトが初期化されます。 オプションでvue-ts というテンプレートを指定するとTypeScriptでVue3を使った プロジェクトが選択されます。

そのあと以下のコマンドで

  1. ディレクトリを移動
  2. 依存パッケージのインストール
  3. devサーバの起動

を行います。

cd serverless-chat-signalr

yarn

yarn dev

localhost:3000にアクセスして次のような画面が出れば成功です。

img

画面が見えたらいったんdevサーバをCtrl+Cで落としましょう。

3. CLIを使ったStatic Web Appsのエミュレーション

続いてStatic Web Apps CLI(以下SWA CLI) によるエミュレーションを行います。

次のコマンドでSWA CLIをインストールしましょう。 自分はローカル環境が汚れるのが嫌なのでプロジェクトにインストールしていますが グルーバルインストールをするのが一般的なようです。

yarn add -D @azure/static-web-apps-cli

そして先ほど立ち上げたdevサーバを今度は SWA CLIでエミュレーションしながら立ち挙げてみます。

yarn swa start http://localhost:3000 --run "yarn dev"

ここのコマンドはサーバをSWAにデプロイしたかのようにエミュレーション させるためのコマンドです。 devサーバを立ち上げた状態でエミュレーションしてもよいのですが、 今回はrunオプションによってサーバの立ち上げも同時にやっています。

コマンドを実行するとログが一気に流れてきますが、 localhost://4280にアクセスして先ほど同様の画面が表示されれば 成功です。 そしてまたdevサーバを落としましょう。

4. Azure Functionsの作成とエミュレーション

先ほど初期化したプロジェクトにAzure Functionsを 追加していきましょう。 プロジェクトルートに/api/というフォルダを作成し、 そこにAzure Functions拡張機能でFunctionsを初期化します。 この時プロジェクトルートで初期化しないように気を付けてください。

img

初期化出来たら試しにHTTPトリガー関数を追加してみます。 今回はTypeScriptで/api/helloというエンドポイントに作成します。

関数を作成すると、@azure/functionsパッケージがないので、 /apiにパッケージをインストールしましょう。 AzureFunctionsは一律npmなので、ここではnpmを使います。

cd api
npm install

現時点ではこのような画面になってるのではないでしょうか。

img

/api/hello/index.tsを編集して、 任意のリクエストに対して {text:hello}というJSONを返すAPIにして見ます。

import { AzureFunction, Context, HttpRequest } from "@azure/functions";

const httpTrigger: AzureFunction = async function (
  context: Context,
  req: HttpRequest
): Promise<void> {
  context.res = {
    // status: 200, /* Defaults to 200 */
    body: JSON.stringify({
      text: "hellooooo",
    }),
  };
};

export default httpTrigger;

作成した関数をテストするために、 プロジェクトルートのpackage.jsonに起動スクリプトを追加しましょう。

// ...
"scripts": {
  // ...
  "start:api": "cd api && npm run start"
},
// ...

そしてターミナルで次のコマンドを実行したのちに、 ブラウザでlocalhost:7071/api/helloにアクセスすると、無事Functionsが 動いているのが確認できます。 この関数は起動したままにしておきましょう。

img

それでは関数もSWA CLIでエミュレートしてみましょう。 またpackage.jsonに起動スクリプトを作成します。

"scripts": {
  "start:api": "cd api && npm run start", // 先ほど追加したスクリプト
  "start:swa": "swa start http://localhost:3000 --run \"yarn dev\" --api-location /api"
}

それではターミナルで次のコマンドを実行して SWAのAPI統合をエミュレートします。

yarn start:swa

localhost:4280/api/helloにアクセスすると、 AzureFunctionsの関数にプロキシが設定されて 実行されました。 これでWebクライアントからfetch('/api')等でアクセスできます。 一回試してみましょう。

/src/components/HelloWorld.vueを次のように書き換えます。

<script setup lang="ts">
import { ref } from "vue";

defineProps<{ msg: string }>();

const hello = ref("");

fetch("/api/hello")
  .then((res) => res.json())
  .then((data) => (hello.value = data.text));
</script>

<template>
  <h1>{{ msg }}</h1>
  <p>{{ hello }}</p>
</template>

SWA CLIでエミュレートされている間はホットリロードが有効なので ファイルを保存すれば即時に結果がは反映されているはずです。 次のような画面が表示されていれば成功でしょう。

img

5. SignalR Service関連のAzure Functionsを作成

続いて、また/api以下を触りながら SignalRの関数を作成します。

SignalRで通信するためには クライアントとサーバ間でコネクションを張る必要があり、 まずはその接続情報を提供するAPIを作成します。

vscodeのコマンドパレットでsignalrと検索すると negotiate関数を作成するオプションが出てきます。 出てこない場合には一番下の change template filterでAllを選択すると出てきます。

img

実行すると自動でコードが追加されますが、 接続情報がまだないので動作しません。 /api/negotiate/local.settings.jsonの中に Azure Portalから取得できる接続文字列を追記しましょう。

img

{
  "IsEncrypted": false,
  "Values": {
    "AzureWebJobsStorage": "",
    "FUNCTIONS_WORKER_RUNTIME": "node",
    "AzureSignalRConnectionString": "<接続文字列>" // ここを追加
  }
}

Azure Functionsを再起動すると /negotiateエンドポイントが追加されているはずです。

次にPOSTリクエストに応じて SignalRクライアントに通知を送るHTTPトリガーを作成しましょう。

HTTPトリガー関数を追加して、sendMessageという名前にします。 作成出来たら/api/sendMessage/function.jsonというファイルができているはずなので、 こちらにSignalRの出力バインディングを追加します。 できればhttpリクエストはPOSTだけ受け付けるようにしておくのがベターでしょう。

{
  "bindings": [
    {
      "authLevel": "anonymous",
      "type": "httpTrigger",
      "direction": "in",
      "name": "req",
      "methods": ["post"]
    },
    {
      "type": "http",
      "direction": "out",
      "name": "res"
    },
    {
      // ここからを追加
      "type": "signalR",
      "name": "signalRMessages",
      "hubName": "default",
      "connectionStringSetting": "AzureSignalRConnectionString",
      "direction": "out"
    }
  ],
  "scriptFile": "../dist/sendMessage/index.js"
}

次に/api/sendMessage/index.tsを編集して、 次のようにします。

import { AzureFunction, Context, HttpRequest } from "@azure/functions";

const httpTrigger: AzureFunction = async function (
  context: Context,
  req: HttpRequest
): Promise<void> {
  if (req.body.text) {
    context.bindings.signalRMessages = [
      {
        target: "newMessage",
        arguments: [req.body.text],
      },
    ];
  }
  context.done();
};

export default httpTrigger;

この関数ではbodyに{text:xxx}があるかどうかのバリデーションを設けているので クライアントでPOSTするときはこの仕様を守るようにします。

ここまで作ってまたFunctionsを起動してみると、 sendMessageAPIが追加されているのがわかります。

6. SignalR クライアントの実装

SignalRを使った通信をWebクライアントで実装する場合、 @microsoft/signalrというnpmパッケージを使います。 まずはこれをインストールしましょう。

yarn add @microsoft/signalr

そしてWebクライアントの実装をしていきます。 UIなどの実装はお好きなように実装して構いませんので 一例をお見せする感じにします。

まずは/src/components/HelloWorld.vue を編集して次のようにします。

<script setup lang="ts">
import { ref } from "vue";
import { HubConnectionBuilder } from "@microsoft/signalr";
import { useMessages } from "../composables/useMessages";

defineProps<{ msg: string }>();

const txtMessage = ref("");

const { pushMessage, reversedMessages } = useMessages();

// signalr settings
const connection = new HubConnectionBuilder().withUrl("/api").build();
connection.start().then(() => {
  connection.on("newMessage", (newMessage: string) => {
    pushMessage(newMessage);
  });
});

const onClick = () => {
  fetch("/api/sendMessage", {
    method: "POST",
    body: JSON.stringify({
      text: txtMessage.value,
    }),
  });
  txtMessage.value = "";
};
</script>

<template>
  <h1>{{ msg }}</h1>

  <div>
    <div>
      <input
        type="text"
        name="txtMessage"
        id="txtMessage"
        v-model="txtMessage"
      />
      <input type="button" value="send" @click="onClick" />
    </div>

    <div id="messagesWrapper">
      <div v-for="(message, index) in reversedMessages" :key="index">
        {{ message }}
      </div>
    </div>
  </div>
</template>

scriptタグの中では、

  • SignalRの設定
  • sendMessageへリクエストを送信するコールバック

の二つを実装しています。 またmessageに関しては、/src/composables/useMessages.ts にロジックを分けています。

import { computed, reactive } from "vue";

export const useMessages = () => {
  const messages = reactive<string[]>([]);

  const reversedMessages = computed(() => messages.slice().reverse());

  const pushMessage = (msg: string) => {
    messages.push(msg);
  };

  return {
    reversedMessages,
    pushMessage,
  };
};

さて実装ができたら動かしてみましょう。 インプットボックスに文字を打って、sendボタンを押すとメッセージを送信できます。 タブを2個開いて確認するとわかりやすいでしょう。

img

7. Azure Static Web Appsにデプロイ

最後にAzure SWAへデプロイしましょう。 ここでは次のようなことをします。

  1. GitHubへpush
  2. Azure SWAリソースの作成
  3. 接続文字列の設定

まずは現状のコードを丸々GitHubの任意のリポジトリにpushします。 リポジトリはPrivateでも問題ないです。

続いてAzure PortalでSWAのリソースを 作成しましょう。 検索バーで「static」と検索すると 静的Webアプリと出てきますので、こちらのリソースを作成します。

img

他のリソースと同様、 リソースグループやリソース名の設定などを行っていきます。 リージョンはなるべく近い場所を選択するといいと思います。 東日本リージョンはまだないみたいですね。

img

SWAではコンテンツのデプロイをGitHubを使って行います。 デプロイの詳細でGitHubアカウントの認証を行うと、 リポジトリの指定ができるので、各種設定を済ませましょう。

また、ビルドの詳細に関してはプリセットを使わずにカスタムを選択して、 APIの場所やビルド成果物の場所を指定します。

img

ここまでできたら確認と作成を行いましょう。 接続したGitHubリポジトリを確認すると、 AzureからCIの設定ファイルがコミットされており、 ジョブが実行されてSWAにデプロイされていきます。

SWAではデプロイにGitHub Actionsを使用しますが、 そのワークフローは自動生成されるので CIのことをよく知っていなくてもできますし、 あとでカスタマイズすることも可能です。

それでは最後に、SWAの接続文字列 の設定をします。 これはローカルで作業しているときに扱っていた local.settings.jsonにSignalRの接続文字列の情報を デプロイ先にも設定するということです。

SWAの「構成」タブに移動して「追加」ボタンを押します。 そしてその中に接続文字列を設定し、保存ボタンを押します。

img

img

さて、これですべての設定が完了しました。 「概要」タブに移動し、URLをクリックしてみましょう。

img

するとチャットが無事動いているのが確認できます。 (Vueのロゴが表示されていないのは仕様ですので問題ないです)

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