デザインスクールで感じた「何らかの良さ」を学科カリキュラムに組み込むとしたら、どのようなワークショップ・イベントを企画するか。
1回目の座談会では「ワークショップ形式やデザインスクールの良い所探し」と「それを学科カリキュラムとして実現するならどういう方法があるか」についてざっくりと議論。2回目以降があるなら、達成目標(ゴール)等の詳細項目について個別検討していくことを検討しています。
- atnd
- 授業の形態
- 授業時間: 座学、演習、グループワーク(ワークショップ)、討論、アクティブ・ラーニング(事前学習+当日討論)
- 授業外: 課題(レポート、調査、小論文、Y/N、実験、)
- 発想法
- 635法 + ブレイン・ストーミング + 座談会@食事
- 635法シートの使い方
- 6人程度のグループを準備。
- 課題欄にテーマを記入。
- 自分に回ってきたシートの空いてる一番上の行3カ所「右上」にアカウントを小さく記入。
- 指定されたテーマに対するアイデアを3件横に記入。シートが回って来た時点で記入済みアイデアがあれば、それを基に発展・発想・連想したアイデアでも構わない。
- 記入後、右回りにシートを移動。一巡したら終了。
- 目的1-1: ワークショップ形式の良い所を洗い出そう。他の形式では欠落・不足する側面をワークショップ形式で補いたい。他形式の良さと重複しても構わないが、ワークショップ形式ならではの良い所とは何だろうか?
- 目的1-2: デザインスクールの良い所を洗い出そう。ワークショップの中でも、デザインスクール2014で感じた「良さ」とは何だろうか。
- 実施方法
- 2グループ635法(5分*6人)
- ワークショップ形式1件+デザインスクール2件
- 記録: PDFスキャン
- 全体BS法: シート裁断してカード化。書いた本人に手渡し、一人1枚選択したものを並べながら解説解説後に類似カードを持ってる人はその類似度合いに応じて「空間配置」する。
- ワークショップ形式とデザインスクールを混ぜて行う予定。
- 記録: 写真撮影
- 目的2: 課題1を通して洗い出した「良さ(一つでも複数でもOK)」をカリキュラムに組み込みたい。どのような実現方法(組み込み方)が考えられるだろうか? 思いつくままに叩き台(素案)を列挙し、全体を俯瞰してみよう。
- (予定) 実施方法
- 2グループ635法(5分*6人)
- 記録: PDFスキャン
- 全体BS
- 記録: 写真撮影
- 実際にやった方法
- 11人での簡易BSだけでかなりの時間がかかったため、課題2についてはシンプルに思いついた人がアイデアを発言する(それをホワイトボードに書き出す)だけで終了。
- 背景: 1回目に実施した「良い所探し」は体験して感じたものを列挙したものである。これらの中には「狙った通りの効果」だけではなく「想定外の効果」も含まれており、事前に想定していたものとは一致していない。シラバス作りをする観点からは、学科カリキュラムに盛り込むからには達成して欲しい目標を見繕い、それらを達成できるようなシステムを設計したい(無目的にシステム設計から始めると、達成させたい目標にそぐわないシステムになってしまう)。
- 目的3: 達成させたい教育目標は何か。特に座学等の現カリキュラムには不足していると思われる目標を中心に「模造紙+付箋紙」で洗い出してみよう。洗い出した後はBS空間配置により整理検討を行う。最終的には投票によりシラバスに組み込む教育目標(複数だが多すぎない程度)を選出すする。
- 目的4: 課題3で選出した教育目標について、その達成度合いをどのように評価するか、達成度合いの基準はどのようなものかを自由討論形式+Mindmapノートテイク方式で行う。
- 背景1: 2回目に実施した「達成目標のリストアップ」では、受講することによって身につけさせたい力や達成目標という視点から自由にアイデアを出し、投票によりトップ3を候補としてリストアップした。
- 候補1. 強制力: 多様性のある場を作る
- 候補2. 伝える力: 分かるように伝える力
- 候補3. ファシリテーター: 流れを作る力
- 背景2: 一方で、上記項目には以下のように「目標への到達度を評価」する段階でいくつかの問題点があることが分かった。
- 問題点1. 多様性のある場: これは手段。これを通して何を身につけさせたいのか、を再度検討。
- 問題点2. 分かるように伝える力: どのような状況で何を伝える力なのか。必要に応じて状況検討。
- 問題点3. 流れを作る力: ファシリテーター自体への勉強が必要?
- 今回の目的: 上記を踏まえて座談会3回目では、評価することを念頭に置きつつ上記3目標の問題点について個別に再検討することで達成目標を再設定することを目指す。また、時間に余裕があればそれらの達成方法(授業計画)について叩き台をつくってみよう。
- 検討対象は「ファシリテーター」、「多様性のある場」、「伝える力」の順番で実施。
- デザイン手法
- 「ファシリテーター」については個別に簡易的なペルソナ(ここでは仮想ファシリテーター)を作り、どのような共通部分があるかを板書+討論 and/or カード化しながら模索する。
- ペルソナを利用する人の主張:サーベイや量的調査からは具体性や人間味に欠けた不十分な人物像しか描けない。適切なフィールド・リサーチを通して実際のユーザから情報を集め、そこから構成するペルソナなら、デザイン・テーマに沿った意味のある人物像を勇姿、ユーザの一般的な行動を具体的に捉え、望ましい解決策へと導いてくれる。特定の個人として描かれるペルソナは、共感的理解やコミニュケーションを促し、その個性を通して、ユーザのニーズに応じるための有用なデザイン目標を提示してくれる。
- 参考1: 「ペルソナ手法」の復習に!ペルソナについてのあれこれをQ&A形式でまとめてみる【追記あり】
- 参考2: ターゲットとペルソナの違い
- 今回は「ユーザのニーズ」を捉えるためのペルソナではなく、「達成目標」を捉えるためのペルソナを作成しよう。
- ペルソナ・シートは「名前/発言例/行動例」について具体的な状況をストーリー形式で作成する。