BambooTrackerとは
BambooTrakcerはNEC PC-8801/9801シリーズに搭載されていたFM音源YM2608(OPNA)向けのトラッカーです。
YM2608 (OPNA)は、
- FM音源6チャンネル
- SSG音源3チャンネル
- リズム音源6種(バスドラム、スネアドラム、ハイハット、シンバル、タム)
- ADPCM1チャンネル
によって構成される音源です。詳細は音源についてを参照してください。
トラッカーは作曲ツールの1つの形式です。リストのように時系列順にノートオン(発音)などのイベントを書き込み上から下へ移動して再生を行います。
このトラッカーにおける曲の構造を説明します。
トラッカーで作成される1データ(ファイル)をモジュールと呼びます。モジュールは複数のソング(曲データ)とインストゥルメント(音色)、各ソング共通の設定を持ちます。
ソング中では各音源のチャンネルがトラックに割り当てられ、トラックはパターン(演奏パターン)を複数保持します。
パターンはソングのオーダーに登録することで演奏されます。オーダーはリストになっており、先頭から順に演奏されていきます。
パターンはステップが時系列順に並ぶ構造をしています。ノートオン/オフやほとんどのイベントはステップ単位で記述されます。
ティックは最小の演奏単位で、1ステップ=nティックといった関係になります。カウント単位で変化するイベント(ビブラートなどのエフェクト)はティックを基準にしています。
トラッカーはジャムモードと編集モードがあります。編集モードではオーダーやパターンの編集が行えます。ジャムモードでは編集ができない代わりにキーボードを使って簡単なシンセサイザーのように弾くことができます。
モジュールの設定やソングの設定はトラッカー上部中の設定フィールドやモジュール情報ダイアログで、インストゥルメントの設定はインストゥルメントリストや各インストゥルメント設定ダイアログで、オーダー編集はオーダーリスト、パターン中のイベントの編集はパターンエディターで行います。より詳しい説明は各要素のページを参照してください。