724.txt

[1] 現在[[トンガ王国]]では、[[標準時]] [TZ[+13:00]]、
[[夏時刻]] [TZ[+14:00]] が[[トンガ時間]]として用いられています。

[21] [[トンガ王国]]は新しい[[日]]を世界で最も早く迎える場所を謳って観光資源としています。
国内には[[日付変更線]]に因んだ名前の[[店舗]]や[[ホテル]]がいくつもあるようです [SRC[>>22]]。

* 呼称

[526] [[トンガ]]の[[時刻]]は[DFN[[RUBYB[トンガ時間]@en[Tonga time]]]]
[SRC[>>525]] と呼ばれているようです。

[503] [[tzdata]] は[[トンガ王国]]について [DFN[[CODE[Pacific/Tongatapu]]]]
を定義しています [SRC[>>502]]。

[532] [[Windows]] は「(UTC+14:00) Nuku'alofa Island」を用意しています [SRC[>>529]]。

[REFS[
- [529] [CITE@en-us[DST changes in Windows for Northern Cypress, Mongolia, and Russian Saratov region]] ([TIME[2017-07-18 23:21:48 +09:00]]) <https://support.microsoft.com/en-us/help/4012864/dst-changes-in-windows-for-northern-cypress-mongolia-and-russian-sarat>
- [41] [CITE@en-US[Windows Time Data Updates for Tonga, Northern Cypress, Mongolia and Saratov (Russia) is now available – Microsoft Daylight Saving Time & Time Zone Blog]]
([TIME[March 21, 2017][2017-03-21]], [TIME[2017-05-03 12:52:32 +09:00]])
<https://blogs.technet.microsoft.com/dst2007/2017/03/21/windows-time-data-updates-for-northern-cypress-mongolia-and-saratov-russia-is-now-available/>
]REFS]

* 変遷


[FIG(table)[ [2] [[トンガ王国]]の[[標準時]]の変遷の概略

:t: 時期
:to: [[トンガ]]

:to: [TZ[+12:19:20]]

:t: [TIME[1941][year:1941]]
:to: [TZ[+13:00]]

:t: [TIME[1999-10-02]]
:to: [TZ[+14:00]]

:t: [TIME[2000-03-19]]
:to: [TZ[+13:00]]

:t: [TIME[2000-11-05]]
:to: [TZ[+14:00]]

:t: [TIME[2001-01-28]]
:to: [TZ[+13:00]]

:t: [TIME[2001-11-04]]
:to: [TZ[+14:00]]

:t: [TIME[2002-01-27]]
:to: [TZ[+13:00]]

:t: [TIME[2016-11-06]]
:to: [TZ[+14:00]]

:t: [TIME[2017-01-15]]
:to: [TZ[+13:00]]

:t: 現所属[[国]]
:to: [[トンガ王国]]

]FIG]

** 地方時時代

[504] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は元の[[地方時]]を
[TZ[+12:19:20]] としています [SRC[>>502]]。

;; [498] [TIME[1845年][year:1845]]、[[トンガ王国]]が成立しました。

;; [499] [TIME[1875年][year:1875]]、[[トンガ王国]]は[[立憲君主制]]となりました。

;; [500] [TIME[1900年][year:1900]]、[[トンガ王国]]は[[英国]]の[[保護領]]となりました。

[505] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は
[TIME[1901年][year:1901]]を境に [TZ[+12:20]] としています [SRC[>>502]]。

[545] [TIME[1927年][year:1927]]の[[米軍]]の[[時間帯図]]では、 [[TONGA IS]] は [TZ[+12:20]]
で塗られていました [SRC[>>546]]。

[538] [TIME[1927年][year:1927]]から[TIME[1935年][year:1935]]の[[日本政府]]の[[時差の表]]には、
[[Tonga Is.]] は [TZ[-11:40]] と掲載されていました [SRC[>>539]]。
ただし[TIME[1929年][year:1929]]版以降には「[[東經ノ日附]]ヲ使用ス」
と注記があり [SRC[>>539, >>540]]、24時間加えると [TZ[+12:20]] となります。
[[時差]]が12時間を超えるのを嫌ったのでしょうか。
[TIME[1927年][year:1927]]版に注記がないのは誤りと思われます。

[552] [TIME[1935年][year:1935]]の[[米国政府]]の[[時差の表]]では、
[[Tonga (Friendly) Islands]] は [TZ[+12:20]] とされていました [SRC[>>551]]。

[543] [TIME[1934年][year:1934]]の[[日本]]の[[雑誌]]では、
[[トンガ諸島]]と[[フレンドリー諸島]]は [TZ[+12:30]] とされていました [SRC[>>544]]。

[541] [TIME[1937年][year:1937]]版の[[日本政府]]の[[時差の表]]では、
[TZ[-12:19:12]] (= [LON[-184.8]]) で 「[[東經ノ日附]]ヲ使用ス」となっていました [SRC[>>542]]。
すなわち [TZ[+11:40:48]] (= [LON[175.2]]) となります。
しかし[[経度]]は[LON[西経170度30分][170.30W]] [SRC[>>542]]
(= [LON[-11:22]]) ともされており、誤りと思われます。

[548] [TIME[1941年][year:1941]]の[[日本政府]]の[[時間帯図]]では、
[[TONGA IS]] は [TZ[+12:19:12]] となっていました [SRC[>>547]]。

[549] [TIME[1950年][year:1950]]の[[米国政府]]の[[時差の表]]では、
[[Tonga (Friendly) Islands]] は [TZ[+12:19]] とされていました [SRC[>>550]]。

[553] [TIME[1957年][year:1957]]の[[カナダ]]の文献は、 [[Tonga Islands]] を 
[TZ[+12:20]] としていました [SRC[>>554]]。

;; [557] 1分の[[時差]]は謎ですが、[[日本]]と[[米国]]の表が同時期に変更されていることから、
共通の情報源に基づく訂正と推測できます。元々の[[地方時]]が [TZ[+12:19]]
ですから、明確な近代的[[標準時]]が制定されることなくなし崩し的に [TZ[+12:20]]
が[[標準時]]と認識されるようになった後に、実は[[地方時]]を用いていたことが判明して
[TZ[+12:19:12]] に修正されたという可能性もありそうです。
(後述 (>>555) の通り現在の[[法律]]に[[標準時]]が追加されたのは[TIME[1945年][year:1945]]で、
それ以前に[[標準時]]を定める[[法令]]が存在していたのかは、はっきりしません。)

[REFS[
- [[時差の表]]
-- [546] [TIME[1927年1月][1927-01]] 米国海軍水路部時間帯図
-- [539] [TIME[1927年][year:1927]]-[TIME[1929年][year:1929]] [CITE[東洋灯台表]]
-- [544] [TIME[1934年][year:1934]] [CITE[天文年鑑]]
-- [540] [TIME[1935年][year:1935]] [CITE[東洋灯台表]]
-- [551] [TIME[1935年][year:1935]] [CITE[Standard time throughout the world]]
-- [542] [TIME[1937年][year:1937]] [CITE[東洋灯台表]]
-- [547] [TIME[1941年][year:1941]] 時刻帯図
-- [550] [TIME[1950年][year:1950]] [CITE[Standard time throughout the world]]
-- [554] [TIME[1957年3月][1957-03]] [CITE[STANDARD TIMES]]
]REFS]

** 標準時制定

[515] [[トンガ王国]]は[TIME[1941年][year:1941]]まで、[[ニュージーランド標準時]]より50分早い
[TZ[+12:20]] を採用していました。しかし1940年代に[[ニュージーランド標準時]]が変更されたため、
[[トンガ王国]]も[[標準時]]を遅らせて[[ニュージーランド標準時]]に揃えるか、
[[標準時]]を進めて約50分の[[時差]]を維持するかの議論となりました。
外郭諸島の保守派議員の反対もあったものの、
[[Tungi]] [[王太子]] (後の [[Taufa'ahau Tupou IV]] [[国王]])
が「[RUBYB[時刻の始まる地]@en[the land where time begins]]」の称号を残すことを望んだため、
[RUBYB[議会]@en[Legislative Assembly]]は[[標準時]]を進めることに決めました。
[SRC[>>514]]

[506] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は
[TIME[1941年][year:1941]]を境に [TZ[+13:00]] としています [SRC[>>502]]。
[[Shanks & Pottenger]] は [TIME[1968-10-01]] を変更日としているようですが、
[[トンガ王国]]の[[観光局]]員の記事 [SRC[>>514]] を採用しています [SRC[>>502]]。

[534] [[トンガ王国]]の[TIME[1903年][year:1903]][[法律]]第6号[CITE[解釈法]]の
[TIME[1945年][year:1945]][[法律]]第6号で挿入され、
[TIME[1960年][year:1960]][[法律]]第9号で改正された第20条は、 [TZ[+13:00]]
を[[トンガ王国]]の[RUBYB[[[標準時]]]@en[standard time]]
([DFN[Tonga standard time]]) と定めています。 [SRC[>>533]]

;; [555] [TIME[1988年][year:1988]]版にはこの2つの改正しか記述がありません。
つまり[TIME[1960年][year:1960]]改正による[[条項]]ということになります。
改正箇所は不明で、[TIME[1945年][year:1945]]時点でどのような[[条項]]だったのかは不明です。
[TIME[1945年][year:1945]]法も[TIME[1960年][year:1960]]法も、
[TIME[1988年][year:1988]]版中で言及されているのは第20条だけなので、
両者共に専ら[[標準時]]に関わる[[改正]]ということになります。
[TIME[1945年][year:1945]]法で削除された条項がないということは、
(削除された部分が[TIME[1988年][year:1988]]版では省略されているのでなければ)
それ以前は[[標準時]]の規定がまったくなかったと思われます。

;; [556] [[ニュージーランド標準時]]は
[TIME[1941年][year:1941]]に[[夏時刻]]の通年実施という形で[[施行規則]]により変更され、
[TIME[1945年][year:1945]][[制定]][TIME[1946年][year:1946]][[施行]]の[[法律]]により恒久[[標準時]]化されました。
[[トンガ王国]]で[TIME[1945年][year:1945]]に[[法律]]が制定されたのも、
そうした動きに呼応しているのでしょうか。

;; [501] [TIME[1970年][year:1970]]、[[トンガ王国]]は[[英国]]から[[独立]]しました。

[REFS[

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[533] [CITE[Interpretation Act]] (1988 Revised Edition)
([TIME[2014-12-02 14:20:40 +09:00]]) <https://crownlaw.gov.to/cms/images/LEGISLATION/PRINCIPAL/1903/1903-0006/InterpretationAct_1.pdf#page=12>
]FIGCAPTION]

> 20 Tonga standard time.
> Thirteen hours in advance of Greenwich Mean Time shall be deemed and is
hereby declared to be standard time throughout the Kingdom. Whenever an
expression of time occurs in any official or legal document and whenever the
doing or not doing anything at a certain time of day or night or during a certain 
part of the day or night has an effect in law such time shall unless it is otherwise
specifically stated be held to be standard time throughout the Kingdom as
declared by this section. (Inserted by Act 6 of 1945, and Amended by Act 9 of
1960.)
]FIG]

- [535] [CITE[Interpretation Act]] ([TIME[2017-02-10 09:36:00 +09:00]]) <http://www.paclii.org/to/legis/consol_act/ia191/>
- [514] [CITE[Tonga on the 'NET - How Tonga became 'The Land Where Time Begins']] 
([[Don Mundell]] (N.Z. representative, [[Tonga Visitors Bureau]]),
Printed in the "Tonga Chronicle", February 20, 1997) <https://web.archive.org/web/19980119112442/www.tongatapu.net.to/tonga/homeland/timebegins.htm>
]REFS]

** 夏時刻導入

[24] 20世紀末に[[日本]]で出版された[[天文学]]事典は、
21世紀 ([TIME[2001年][year:2001]]) を最初に迎えるのは[[チャタム諸島]] [TZ[+13:45]]
だとした上で、[[トンガ王国]]で[[夏時間]] [TZ[+13:00]] を実施したり、
[[キリバスの標準時]]改正で [TZ[+14:00]] や [TZ[+15:00]] 
に変更したりすることが検討されていると述べています。 
([[フィジー]]は [TZ[+12:00]] とされており、[[夏時刻]]には言及がありません。)
[SRC[>>23]]

;; [26] 本項がいつ執筆されたものかは明記されていませんが、[TIME[1992年5月][1992-05]]付けの文献が[[引用]]されており、
それ以降と考えられます。また[TIME[平成7年度][year:1995]]の事業で制作された [SRC[>>25]]
との説明もあります。[[キリバスの標準時]]の改正は
[TIME[1994年][year:1994]]末に発表され[TIME[1995年][year:1995]]初に実施されており、
その情報が伝わる前ということになります。

[29] [TIME[1997年12月][1997-12]]の[[英国]]の [[Webサイト]]は、
[[トンガ王国]]の [[Millennium Celebrations Planning and Coordinating Committee]]
が1999年から2000年にかけて(のみ)[[夏時刻]]を実施し、
[[日の出]]を1時間早めることを検討している、と紹介しています。
それについて [[Royal Greenwich Observatory]] 
は[[地方時]]で[[日の出]]の[[時刻]]を早めたところで意味がないとコメントしています。
[SRC[>>30]]

[18] [TIME[1998年1月][1998-01]]の [[Webサイト]]の記事では、
[[トンガ王国]]で[[夏時刻]]が導入されるとの噂を紹介しつつも、
[[Honolulu]] の [[Tonga Consular Agency]] の [[Annie Kaneshiro]]
が [[new millennium committee]] は他国との新年争いには参加しないことを決めたと答えており、
[[夏時刻]]は実施されないとしていました [SRC[>>17]]。


[8] [TIME[1998年10月][1998-10]]の[[ニュージーランド]]からの報告記事によると、
[[トンガ王国]]の[[国王]]は[TIME[2000年][year:2000]]を最初に迎えるため必要があれば[[夏時刻]]を導入すると述べていたようです
[SRC[>>11]]。

[513] [TIME[1999年1月22日][1999-01-22]]の [CITE@en[Wall Street Journal]]
で、[[トンガ王国]]が[[夏時刻]]導入を検討していることが報じられました [SRC[>>502]]。

[13] [TIME[1999年4月29日][1999-04-29]]の[[トンガ]]からの報告記事によると、
[[トンガ王国]]の[[政府]]は
Director of Tourism 兼 Secretary of the National Millennium Committee
の [[Semisi Taumoepeau]] の提案に基づき[[夏時刻]]を実施することで基本合意し、
Crown Law Department で法制面の検討を行ってから正式に実施する運びとなったといいます。
期間は[TIME[1999年10月][1999-10]]第1土曜日から
[TIME[2000年3月][2000-03]]までとされていました。 [SRC[>>12]]

[516] [TIME[1999-05-03]] の [[Eric Ulevik]] の報告によると、
[[トンガ王国]]の [[director of tourism]] (兼 [[National Millennium Committee]]
[[secretary]]) の話として、10月から3月の[[夏時刻]]実施を提案しており、
[[政府]]も基本的に同意していたようです [SRC[>>502]]。

;; [517] [[西暦]][TIME[2000年][year:2000]]の[[ミレニアム]]祝典に向けて[[キリバス]]東部の[[標準時]]が
[TIME[1995年][year:1995]]に [TZ[+14:00]] に変更されてから、
[[トンガ王国]]は「時刻の始まる地」とは言えなくなっていました。
[[夏季]] ([[南半球]]なので[[年末年始]]) のみとはいえ [TZ[+14:00]]
に変更することで、再び世界で最初に[[新年]]を迎えられる場所となり、
[[観光客]]の集客を狙っていたようです。
(交通の便は[[トンガ王国]]の方が良さそうです。)

[537] [[トンガ王国]]の[TIME[1999年8月11日][1999-08-11]][[法律]]第7号
[CITE[Interpretation (Amendment) Act 1999]] ([TIME[1999年7月1日][1999-07-01]][[施行]]) は、
[CITE[Interpretation Act]] の第20条を[[改正]]し、
[[トンガ標準時]]の規定に「枢密院の輔弼による王の布告で別途定める場合を除き」と挿入しました
[SRC[>>536]]。

[4] [TIME[1999年8月][1999-08]]の米国の [[Webサイト]]の記事は、
[[トンガ王国]]の Visitor's Bureau が[[ミレニアム]]祝祭の観光客誘致のため[[夏時刻]]の法制化を推進しているとしていました
[SRC[>>5]]。
この記事は数年前に[[トンガ王国]]が[[国際法]]により[[日付変更線]]を東側に移動しなかったら、
新年を世界最後に迎えることになっていた [SRC[>>5]] とも述べています。
実際にはそのような事実はなく、[[キリバスの標準時]]変更と混同しているのでしょうか。

[518] [TIME[1999年9月17日][1999-09-17]]の [[Webサイト]]の記事によると、
[TIME[10月2日][1999-10-02]]から[TIME[4月15日][2000-04-15]]まで
(以後毎年10月第1土曜日から4月第3土曜日まで)
1時間進めた[[夏時刻]]が実施されることとなりました。
[TIME[9月10日][1999-09-10]]に[RUBYB[枢密院]@en[Privy Council]]で承認されました。
[SRC[>>519]]

[520] [TIME[1999-10-06]] の [[Rives McDow]] からの報告によると、
[[夏時刻]]は[TIME[10月2日2時0分][1999-10-02T02:00]]から
[TIME[4月16日3時0分][2000-04-16T03:00]]まででした。 [SRC[>>502]]

[9] [TIME[1999年12月1日][1999-12-01]]付けの[[トンガ王国]]の [[Webサイト]]の記事には、
[TIME[10月1日][1999-10-01]]から[[夏時刻]]を実施しているとあります 
[SRC[>>10]]。

[6] [TIME[1999年12月30日][1999-12-30]]付の [CITE[Reuters]] の [[Webサイト]]の記事には、
[[国王]]の命令により[TIME[10月1日][1999-10-01]]から[[夏時刻]]を実施しているとあります 
[SRC[>>7]]。

[521] [TIME[2000-10-31]] の [[Steffen Thorsen]] からの報告によると、
[[トンガ王国]]の [[Webサイト]]の記事に当初予定の
[TIME[4月16日][2000-04-16]]ではなく[TIME[3月19日][2000-03-19]]に[[標準時]]に復帰したと書かれていたようです [SRC[>>502, >>20]]。

[507] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は
[TIME[1999年10月7日2時0分 (標準時)][1999-10-07T02:00+13:00]]
に1時間進めて[[夏時刻]] [TZ[+14:00]] としています [SRC[>>502]]。

[508] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は
[TIME[2000年3月19日2時0分 (標準時)][1999-10-07T02:00+13:00]]
に1時間戻して [TZ[+13:00]] としています [SRC[>>502]]。

[3] 終了の[TIME[4月16日][2000-04-16]]と[TIME[3月19日][2000-03-19]]は[[日曜日]]で、
[TIME[4月15日][2000-04-15]]は[[土曜日]]です。[[土曜日]]と[[日曜日]]の間の[[夜]]に[[標準時]]に復帰するという意味で
「[[土曜日]]まで」と言っていたのでしょうか。
開始の[TIME[10月2日][1999-10-02]]は[[土曜日]]で、
[TIME[10月7日][1999-10-07]]は[[木曜日]]です。
[TIME[7日][1999-10-07]]とするのは誤りでしょうか。
開始もまた[TIME[2日][1999-10-02]]と[TIME[3日][1999-10-03]]の間の[[夜]]の可能性もあります。

-*-*-

[522] [[tzdata]] への報告によると、
2000年度は[TIME[11月4日][2000-11-04]]から[TIME[1月27日][2001-01-27]]まででした。
また[[夏時刻]]の期間は11月第1日曜日2時0分から1月最終日曜日2時0分まででした。
[SRC[>>502]] [TIME[11月4日][2000-11-04]]と[TIME[1月27日][2001-01-27]]は[[土曜日]]ですが、
[[土曜日]]と[[日曜日]]の間の[[夜]]に切り替えがあったと考えれば、
一応この2つの報告は整合します。

[509] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は
[TIME[2000年][year:2000]]と[TIME[2001年][year:2001]]の11月第1日曜日の
2時に1時間進めて[[夏時刻]] [TZ[+14:00]] としています [SRC[>>502]]。

[510] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は
[TIME[2001年][year:2001]]と[TIME[2002年][year:2002]]の1月最終日曜日の
2時に1時間戻して [TZ[+13:00]] としています [SRC[>>502]]。

[523] [TIME[2002年11月5日][2002-11-05]]の[[トンガ王国]]のシステム管理者
[[Pulu ʻAnau]] からの報告によると、
夏時刻法は3年間の時限立法でしたが、更新されませんでした。 [SRC[>>502, >>14]]

[16] [TIME[2002年11月20日][2002-11-20]]の[[豪州]]の [[Webサイト]]の記事によると、
この年[[夏時刻]]が実施されなかったことにより、[[時刻]]をめぐる若干の混乱が見られたようです。
また、前年までの[[夏時刻]]の実施も、[[離島]]に伝わるまで数週間かかったりしていたようです。
[SRC[>>15]]

-*-*-

[524] [TIME[2016-10-26]] 付けの[[トンガ王国]]の[[首相府]]および [[MIC]]
([[Ministry of Information & Communications]])
の [[Webサイト]]の記事によると、
[TIME[2016年11月6日2時][2016-11-06T02:00+13:00]]に3時に進め、
[TIME[2017年1月15日3時][2017-01-15T03:00+14:00]]に2時に戻す[[夏時刻]] [TZ[+14:00]] 
を実施することとなりました。  [SRC[>>558, >>525]]
これは[TIME[2016年10月21日][2016-10-21]]の[[内閣]]決定に基づくものでした [SRC[>>559]]。

;; [527] Meteorology Department of MEIDECC [SRC[>>525]] が担当政府機関のようです。

[511] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は
[TIME[2016年][year:2016]]以後の11月第1日曜日の
2時に1時間進めて[[夏時刻]] [TZ[+14:00]] としています [SRC[>>502]]。

[512] [[tzdata]] の [CODE[Pacific/Tongatapu]] は
[TIME[2017年][year:2017]]以後の1月の15日かそれ以後の[[日曜日]]の
3時に1時間戻して [TZ[+13:00]] としています [SRC[>>502]]。

;; [528] [[tzdata]] は期間の規則は不明であるとして、[[フィジー]]の規則を採用しています
[SRC[>>502, >>27, >>28]]。

[REFS[
- [23] [CITE[美星町 星のデータベース]] 
([[渡部義弥]] ([[大阪市立科学館]]), [TIME[2005-02-25 11:35:22 +09:00]]) <http://www.bao.city.ibara.okayama.jp/stardb/cal/data/cal0054.html>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[25] [CITE[星のデータベース]] ([TIME[2005-04-27 11:13:47 +09:00]]) <http://www.bao.city.ibara.okayama.jp/stardb/cprt/copyright.html>
]FIGCAPTION]

> この「星のデータベース」は,天文情報処理研究会の教育CD-ROMワーキンググループが平成7年度国立天文台共同開発研究の援助を受けて制作したものを元に,美星町がウェブで公開できる形式に改訂したものです.
]FIG]

- [30] [CITE[Travel: Daggers drawn in race to the millennium dawn | The Independent]] (SIMON BIRCH [TIME[Sunday 28 December 1997 00:02 GMT][1997-12-28T00:02Z]], [TIME[2011-10-23 06:04:56 +09:00]]) <http://www.independent.co.uk/travel/travel-daggers-drawn-in-race-to-the-millennium-dawn-1290847.html>
- [17] [CITE[Honolulu Star-Bulletin Local News]] ([TIME[2017-07-19 13:03:55 +09:00]]) <http://archives.starbulletin.com/98/01/01/news/story5.html>
- [11] [CITE[TONGA GIVES MILLENNIUM RIGHTS TO SAUDI BUSINESSMAN | Pacific Islands Report]] (Submitted by admin on Fri, 10/16/1998 - 00:00 By Michael Field AUCKLAND, New Zealand (October 15, 1998 - Agence France-Presse) [TIME[2017-07-19 12:33:51 +09:00]]) <http://www.pireport.org/articles/1998/10/16/tonga-gives-millennium-rights-saudi-businessman>
- [12] [CITE[TONGAN GOVERNMENT APPROVES DAYLIGHT SAVINGS TIME IN PRINCIPLE | Pacific Islands Report]] (Submitted by admin on Thu, 04/29/1999 - 00:00 NUKU‘ALOFA, Tonga (April 29, 1999 - PACNEWS/Radio Tonga) [TIME[2017-07-19 12:37:09 +09:00]]) <http://www.pireport.org/articles/1999/04/29/tongan-government-approves-daylight-savings-time-principle>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[536] [CITE[Interpretation (Amendment) Act 1999]] ([TIME[2017-07-05 13:19:51 +09:00]]) <http://www.paclii.org/to/legis/num_act/ia1999271/index.html>
]FIGCAPTION]

> INTERPRETATION (AMENDMENT) ACT 1999
No. 7 of 1999.
> I assent,
> TAUFA'AHAU TUPOU IV,
11th August, 1999.
> AN ACT
TO AMEND THE INTERPRETATION ACT
> [1st July, 1999]
> BE IT ENACTED by the King and Legislative Assembly of Tonga in the Legislature of the Kingdom as follows:
> 1. (1) This Act may be cited as the Interpretation (Amendment) Act 1999.
> (2) The Interpretation Act (Cap. 1), as amended, is in this Act referred to as the Principal Act.
> 2. Section 20 of the Principal Act is amended by inserting a comma at the end of the first sentence and adding the following words thereto:
> "unless otherwise proclaimed by His Majesty in Council".
> Passed by the Legislative Assembly this 1st day of July, 1999.
]FIG]

- [5] [CITE[Tonga Changing Time To See Millennium First]] 
([TIME[8/23/99][1999-08-23]], [TIME[2017-07-19 12:08:18 +09:00]]) <http://www.everything2000.com/news/news/tongachanging.asp>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[10] [CITE@en[Search | Matangi Tonga]] ([TIME[2017-07-19 12:22:32 +09:00]]) <http://matangitonga.to/search/site/daylight?page=2>
]FIGCAPTION]

> Tonga, where time begins with prayers
> Nuku‘alofa, Tonga From Matangi Tonga Magazine Vol. 14, no. 4, December 1999. By Pesi Fonua. Tonga is the first country in the world to welcome the Year 2000, at the stroke of midnight on December 31, an hour ahead of any one else. When Tonga adopted Daylight Saving on October 1, it advanced its clock one hour ...
> Wednesday 1 December 1999 9:00am
> Tonga races to be first to greet 2000
> and adopts daylight savings this year from October to March, advancing its clock one hour ahead of everyone ... an Amendment to the Interpretation Act, Vol. 1, clause 20, to allow Tonga to introduce daylight saving. ... that it “had a bearing on tourism in 2000 because both New Zealand and Fiji have daylight saving”. ...
> Thursday 1 July 1999 2:00am
]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[7] [CITE[Reuters Pictures - TONGA MILLENNIUM]] ([TIME[2017-07-19 12:17:40 +09:00]]) <http://pictures.reuters.com/archive/TONGA-MILLENNIUM-RP1DRIHNDJAB.html>
]FIGCAPTION]

> DATE IMPORTED:December 30, 1999

> The small South Pacific country will be the first place in the world where the new millennium will begin after the King of Tonga, His Majesty Taufa'ahau Tupou IV, decreed that his country would adopt daylight saving on October 1, advancing clocks by one hour ahead of neighbouring Fiji and New Zealand.
]FIG]

- [20] [CITE[Fiji and Tonga has stopped using DST]] ([TIME[2012-02-25 11:55:09 +09:00]]) <https://mm.icann.org/pipermail/tz/2000-October/011235.html>


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[519] [CITE[WebPages\tonga\news\july2697]] ([TIME[2017-07-18 22:57:41 +09:00]]) <https://web.archive.org/web/20000124205137/http://www.tongaonline.com/news/sept1799.html>
]FIGCAPTION]

> Daylight Savings Time will take effect on Oct. 2 through April 15, 2000 
and annually thereafter from the first Saturday in October through the 
third Saturday of April.  Under the system approved by  on 
Sept. 10, clocks must be turned ahead one hour on the opening day and 
set back an hour on the closing date.
]FIG]

- [14] [CITE[FW: Tonga Daylight Savings Time ENDS...]] ([TIME[2012-02-25 11:55:12 +09:00]]) <https://mm.icann.org/pipermail/tz/2002-November/012015.html>
- [15] [CITE[The time that land forgot - smh.com.au]] ([TIME[November 20 2002][2002-11-20]],
[TIME[2017-07-19 12:55:04 +09:00]]) <http://www.smh.com.au/articles/2002/11/19/1037697664324.html>
- [22] [CITE@ja[夏時間 | 古今東西音巡り]] 
([TIME[2010/01/14][2010-01-14]], [TIME[2017-07-19 15:53:39 +09:00]]) <http://www.junkstage.com/suzuki/?p=70>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[525] [CITE@en-gb[Daylight Saving set to run from 6 November 2016 to 15 January 2017]] ([[Administrator]]著, [TIME[26th October 2016][2016-10-26]], [TIME[2017-07-18 23:11:48 +09:00]]) <https://web.archive.org/web/20161029105834/mic.gov.to/news-today/press-releases/6375-daylight-saving-set-to-run-from-6-november-2016-to-15-january-2017>
]FIGCAPTION]

> All clocks and watches in the Kingdom are to be moved ahead one hour at 2am (to 3am) on Sunday the 6th of November 2016 and then turned back one hour at 3am (to 2am) on Sunday the 15th of January 2017. This was decided by Cabinet on Friday 21 October 2016 as a means of extending daylight hours in the evenings to allow for more time for economic and social activities. Daylight saving will mean that Tonga time will move to 14 hours ahead of Universal Time Coordinated (UTC+14hrs) during the period of daylight saving.
]FIG]

- [558] [CITE@en-US[Prime Minister’s Office | Tonga – The Official website of the Government of Tonga » “Daylight Saving set to run from 6 November 2016 to 15 January 2017”]] ([TIME[2017-07-18 01:42:59 +09:00]]) <http://www.pmo.gov.to/daylight-saving-set-to-run-from-6-november-2016-to-15-january-2017/>
- [27] [CITE@en[Add new Daylight savings info for Tonga per mentioned govt release]]
([[puluanau]]著, [TIME[2016-10-26 20:42:47 +09:00]])
<https://github.com/eggert/tz/commit/6d0fe8a09132628883e48dd4a94f553b4f277dcf>
- [28] [CITE@en[* australasia (Tonga): Update commentary for 2016-2017 DST.]]
([[timparenti]]著, [TIME[2016-10-27 12:40:57 +09:00]])
<https://github.com/eggert/tz/commit/7b33a7a4c9d22fefde87cd5e591825e9d033ba2c>
- [19] [CITE@en[Tonga Reintroduces DST]] (Published 27-Oct-2016, [TIME[2017-07-19 13:11:27 +09:00]]) <https://www.timeanddate.com/news/time/tonga-daylight-saving.html>
- [560] [CITE@en-gb[Cease of Daylight Saving for Tonga on 15th January 2017]] ([[Administrator]]著, [TIME[2017-07-19 02:48:07 +09:00]]) <http://www.mic.gov.to/news-today/press-releases/6484-cease-of-daylight-saving-for-tonga-on-15th-january-2017>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[559] [CITE[Cease of Daylight Saving for Tonga on 15th January 2017]]
([TIME[10th January, 2017][2017-01-10]], [TIME[2017-02-16 09:38:14 +09:00]]) 
<http://www.pmo.gov.to/wp-content/uploads/2017/01/Cease-of-Daylight-Saving-for-Tonga-on-15th-January-2017.pdf>
]FIGCAPTION]

> All clocks and watches in the Kingdom are to be turned back to normal time by one hour at 3am to 2am
on Sunday the 15[SUP[th]] of January 2017. The daylight saving that is now ceased was a decision decided by
Cabinet on Friday 21 October 2016 as a means of extending daylight hours in the evenings to allow for
more time for economic and social activities. This cessation of Daylight Saving for the Kingdom of
Tonga will mean that Tonga time will be moved back to be 13 hours ahead of Universal Time
Coordinated (UTC+13hrs).
]FIG]

- [502] [CITE@en[tz/australasia at master · eggert/tz]] ([TIME[2017-07-18 22:02:45 +09:00]]) <https://github.com/eggert/tz/blob/master/australasia#L698>
]REFS]