usi-engine-delayer

usi-engine-delayer は USI (Universal Shogi Interface) プロトコルのコマンド送信を意図的に遅延させるツールです。

将棋の GUI アプリで USI プロトコル関連の動作検証を行う際、必ずしも CPU に負荷をかけてより優れた指し手を追及する必要はありません。 かといって瞬時に応答するプレイヤーでは、思考時間が長いケースの動作検証として十分ではありません。 そこでこのツールではコマンドの送信を意図的に遅延させることで、マシンに負荷をかけずに思考時間を延長します。

使用方法

必要なもの

Go 言語実行環境

インストール

go install github.com/sunfish-shogi/usi-engine-delayer@main

引数で設定値を渡す場合

• -exe - エンジンのパスを指定します。
• -delay - bestmove コマンドの遅延秒数を指定します。
• -name - エンジン名を上書きする場合にその名前を指定します。

エンジンと同じディレクトリに bat ファイルを設置する場合は、例えば次のように記述します。

usi-engine-delayer -exe %~dp0Lesserkai.exe -delay 5

macOS や Linux でシェルスクリプトを設定する場合は次のように記述します。

#!/bin/bash -eu
$HOME/go/bin/usi-engine-delayer -exe $(cd $(dirname $0); pwd)/YaneuraOu -delay 3

設定ファイルを使用する場合

-config で設定ファイルのパスを指定します。省略するとカレントディレクトリの config.json を参照します。 設定ファイルは以下のように記述します。

{
  "exePath": "C:\\Users\\GuestUser\\MyEngines\\Lesserkai.exe",
  "delaySeconds": 5,
  "name": "Lesserkay Delay-5s"
}

なお、 -exe オプションが指定された場合は設定ファイルを参照しません。