データの初期化

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レコード型の話は #308 (comment) の話以外は https://ufcpp.net/study/csharp/datatype/record/ に書いたのでタイトル変更。

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とりあえず、テーマ的には「making immutable coding easier」。
「C# 9.0 の目玉機能」もこの説明でいいかも。

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• 先に、「データの初期化」みたいなページ作った方がいいかも

候補は

• https://ufcpp.net/study/csharp/st_struct.html の後ろか
• https://ufcpp.net/study/csharp/oo_construct.html への追加か
• 「データ型」のセクションに追加か

候補割れてる理由:

• record でも struct でも成り立つ話だし「複合型」の辺りにあった方がいい感じがしつつ
• コンストラクターでは「実装の隠ぺいのために中身を隠しつつ初期化」みたいな OOP 的要素もありつつ
• new (1, 2) と new { X = 1, Y = 2 } とがあるって話がテーマになるので「データ型」のところがぴったりなんだけど、それだと登場位置が遅すぎる感じが

「データの初期化」に書くこと:

• 歴史的経緯で元々は new T(1, 2) な書き方だった
• C# 3.0 で new T { X = 1, Y = 2} が書けるように(オブジェクト初期化子)
  • ただ、後付けなのもあって、これは var t = new T(); t.X = 1; t.Y =2; に変換される
  • この実装上の制約で、public set 必須だった
• その後、working with data をテーマにした時に以下のように概念整理された
  • new T(1, 2) は引数の順序に意味があって、この意味で位置による(positional)初期化
  • new T { X = 1, Y = 2} はプロパティ名に意味があって、この意味で名前による(nominal)初期化
• 匿名の複合型との関連
  • タプルは positional の方の無名化 new T(1, 2) ⇔ '(1, 2)`
  • 匿名型は nominal の方の無名化 new T { X = 1, Y = 2} ⇔ 'new { X = 1, Y = 2}`
• init-only
  • 後付け・実装上の都合で非対称になってた positional と nominal の差の補正
  • nominal の方でも immutable データ型を作れるように
  • set の代わりに init と書くと、「オブジェクト初期化子」までは書き換えできるけどそれ以降は書き換え不能になる
  • 補足で 新機能の実装方法(modreq + RuntimeFeature) #295 にリンク
• target-typed new (ターゲットからの型推論)との兼ね合い
  • positional の方は new (1, 2) と書けるようになった
  • nominal の方、同じ書き方をしようとすると匿名型になっちゃう
    • T t = new { X = 1, Y = 2 }; は、「匿名型から T に変換できません」エラー
    • これを、target があるときは型推論にして、target が var, object, dynamic の時だけ匿名型扱いしようという提案あり

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もう、#401 の https://ufcpp.net/study/csharp/oo_property.html?p=2#required を持って close にしちゃう。