次回 6/23 19:00- の勉強会ではWord嫌いのためのWord編集術と題して,(ほとんど)Microsoft Word を使わずに,きれいに整った Word 文書を作成する方法について紹介します.
この企画のきっかけは,ある人の「な,なんじゃこりゃあああああ!」でした.
「これをベースにしてね」と渡されたWordファイル。 とりあえずスタイルを確認して愕然とする。 な、なんじゃこりゃあああああ! 超絶ボリュームの無秩序なドキュメントを前に、僕はどうすればいいのでしょうか…。
pandoc
を中心に,メタデータや参照ドキュメント機構とかまで紹介します.標題の指定,目次,図表などの挿入,スタイル設定,時間があったら相互参照,数式の利用,文献リストの生成まで紹介しようと思います.
-
テキストエディタ
-
pandoc
: 汎用Markdownプロセッサ.htmlはもちろん,docx, epub, LaTeX, man, PDF, wiki, 各種Markdown方言,各種スライドショーなどを出力できます.(brew install pandoc
) -
Microsoft Word: できあがった Word 文書を閲覧するため.スタイリングにも使います.
-
Markdown のサポートツール: 手元で編集したMarkdownの様子を眺められるツールがあると嬉しいかも.
-
sed
: UNIX標準の正規表現の変換ツール -
pandoc
用の拡張ツール-
pandoc-crossref
: 相互参照のため図表,数式などに番号づけをする -
pandoc-citeproc
: 文献リストを挿入する -
拡張ツールのインストール方法
pandoc とここで紹介する拡張ツールはいずれも Haskell で実装されております.拡張パッケージのインストールに
cabal
という Haskell のパッケージ管理システムを用います.pandoc
とcabal-install
は Homebrew でインストールし,残りはcabal
を用います.なお,cabal
は$HOME/.cabal/bin
にインストールします.今回は実行スクリプトのなかでこのディレクトリをPATH
に追加しているので,PATH
設定は不要ですが,日常的にpandoc
を使うのであれば$HOME/.cabal/bin
をPATH
に追加するとよいでしょう.Mac では
brew install pandoc pandoc-citeproc pandoc-crossref
Windows では
- Pandoc のインストーラを使って,pandoc と pandoc-citeproc をインストールし,
- pandoc-crossref のバイナリ を展開して得られる
pandoc-crossref.exe
をc:\Program (x86)\Pandoc
に保存して下さい.
-
-
Git
: このリポジトリのダウンロードに使えるけれど,なくても大丈夫
- (著作権の関係から)日本国憲法のテキストを使います.これをそのまま複製して,Markdown化したものが
[doc/constitution.md](doc/constitution.md)
です.
pandoc
を中心に,メタデータや参照ドキュメント機構とかまで紹介します.
- Markdownを用いたdocxの生成
- 標題
- 目次
- 図表などの挿入
- 日本語化設定
- スタイル設定
- 時間があったら
- 相互参照
- 数式の利用
- 文献リストの生成