ios_base::openmode : C++23対応としてnoreplaceフラグを追加 (close #1094)

reference/ios/ios_base/type-openmode.md

@@ -15,14 +15,15 @@ using openmode = T3;
 `openmode` はストリームのオープンモードを指定するためのビットマスク型である。  
 `openmode` には以下の表のようなビットマスク値が存在し、全て [`ios_base`](../ios_base.md) の静的メンバ定数として定義されている。
 
-| 定数 | 設定された場合の効果 |
-|------|----------------------|
-| `app` | 各書き込み（出力）の前に、ストリームの最後にシークする。（append の略） |
-| `ate` | ストリームのオープン直後に、ストリームの最後にシークする。（at end の略） |
-| `binary` | 入出力をバイナリで行う。（テキストモードの反対） |
-| `in` | 入力のためにオープンする。 |
-| `out` | 出力のためにオープンする。 |
-| `trunc` | 既存のストリームをオープンする際に、ストリームの内容を切り詰める。（truncate の略） |
+| 定数 | 設定された場合の効果 | 対応バージョン |
+|------|----------------------|----------------|
+| `app` | 各書き込み（出力）の前に、ストリームの最後にシークする（append の略） | |
+| `ate` | ストリームのオープン直後に、ストリームの最後にシークする（at end の略） | |
+| `binary` | 入出力をバイナリで行う（テキストモードの反対） | |
+| `in` | 入力のためにオープンする | |
+| `out` | 出力のためにオープンする | |
+| `noreplace` | 出力のために新規作成でオープンする。ファイルが存在している場合はエラー | C++23 |
+| `trunc` | 既存のストリームをオープンする際に、ストリームの内容を切り詰める（truncate の略） | |
 
 
 ## 例
@@ -136,3 +137,8 @@ test1TE2ST3
 - [GCC](/implementation.md#gcc): 4.3.6, 4.4.7, 4.5.4, 4.6.4, 4.7.3, 4.8.1, 4.8.2, 4.9.0, 4.9.1, 4.9.2, 5.1.0, 5.2.0, 6.0.0
 - [ICC](/implementation.md#icc): ??
 - [Visual C++](/implementation.md#visual_cpp): ??
+
+
+## 参照
+- [P2467R1 Support exclusive mode for fstreams](https://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg21/docs/papers/2022/p2467r1.html)
+    - C++23での`noreplace`の追加