Skip to content

hymmm/test

Repository files navigation

================= Kappa 20dot Fonts Version 0.396 README =====================
●目次
	● Kappa 20dot Fonts について ●アーカイブの内容一覧 ●使用方法
	●利用について、許諾条件 ●履歴 ●今後の課題 ●謝辞 ●連絡先

● Kappa 20dot Fonts について
 このアーカイブには、20×20ドット漢字フォントを含む、X Window System 用の
フォントが収められています。これらのフォントはすべて作者が作ったもので、自
由に利用・複製・改変することができます。

 本フォントの特徴として、以下のようなものがあります。

・16 ドットと 24 ドットの中間であり、高解像度での表示に向いている
	1600×1200 ドットの画面では、行間を 4 ドット空けて 50 行表示でき、
	解像度 1024×768 で 16 ドットフォントを使ったときとほぼ同じです。
	また、ノート機の液晶に多い、800×600 の画面では、画面全体で 80 桁
	のテキスト画面として使うことができます。

・1990 年に追加された 2 文字を含む、JIS X 0208 の 6912 文字をすべて含む
	X での日本語フォントは多くの場合、`*-JISX0208.1983-0' の形で指定
	されるので、fonts.alias で別名を定義し、83 年版に見せかけています。
	90 年追加の 2 字を削除したフォントが必要な方は、別途作成して
	ください。

・縦書きフォント用を提供している
	字形を変更した文字種は、JIS X 0208:1997 で縦書き用字形が指定されて
	いる 53 文字に限りました。その他、若干位置を調整した文字もあります。
	縦書きフォントは、XLFD の‘SPACING’欄 (第 11 番目) を‘VC’という
	名前に置き換えています。

・漢字については、JIS X 0208:1997 の規格票に載っている代表字形に、可能な
 限り忠実な字体を再現するように努めている
	もちろん、20ドットですから、並行する縦横の画線が多い文字は、線を
	間引いたり併合したりしてごまかしています。
	また、見栄えの都合から付き離れなどを変えたところもあり、同じ文字の
	細字と太字とで統一が取れていない文字もあります。
	また、作者のミスによる誤字が残っている可能性も捨てきれません。
	97年版規格の 6.6.4 に 規定された 29 の区点位置については、すべて
	(A) の字体を採用しています。

・代表的な欧文フォントを用意している
	ISO-8859 の各ラテン文字集合 (8859-1, 2, 3, 4, 9, 10, 13, 14, 15, 16) 
	に対応したフォントを用意しています。また、MuleIPA のフォントを用意し、
	Mule上で動作する辞書検索アプリケーションで使用できるようにしています。

・どの文字集合についても細字(medium)と太字(bold)の両方のフォントを提供している
	細字は 19×20 ドットの枠内に収まるように調整してあります。縦書き
	用に上下方向に隙間の空いたフォントを作る予定はありません。

・public domain である
	商業的利用を含め、自由に利用することができます。禁止されているのは、
	このフォントの一改変版に著作権を主張したことを根拠として、原作者や
	第三者がこのフォントを利用する権利を妨げること、作者に関する情報に
	ついて虚偽の主張を行なうことのみです。詳しくは、「利用について、
	許諾条件」の節を参照して下さい。

本バージョンは、フォントセットに含まれる 14674 種類 (同字同じデザインの
重複を除く。また、参考として含めた JIS X 0213 の非漢字 659 文字は含まない)、
延べ字数 29482 文字の全ての字形を作者が手でデザインした初の公開バージョン
です。今までの、自動変換による本格的な使用に堪えない仮の字形を含んでいた
バージョンと異なり、一応の完成品としての品質に達していると言えるでしょう。
また、太字と細字の両方の日本語フォントが完成したことにより、名称を `Kappa
20dot Font' から、複数形の `Kappa 20dot Fonts' に変更しました。

●アーカイブの内容一覧
	README		このファイル

	Makefile	インストール用 Makefile

	10x20rkm.bdf	JIS X 0201 フォントファイル (細字)
	10x20rkb.bdf	JIS X 0201 フォントファイル (太字)
	k20m.bdf	JIS X 0208 フォントファイル (細字)
	k20b.bdf	JIS X 0208 フォントファイル (太字)

	tategaki.diff	k20b.bdf, k20m.bdf の縦書き用フォントの diff
			vk20b.bdf, vk20m.bdf が生成されます。

	ipa-10x20m.bdf	MuleIPA (細字)フォントファイル
	ipa-10x20b.bdf	MuleIPA (太字)フォントファイル

	iso8859/	ISO8859-1(Latin1) ~ ISO8859-16 (Latin10) までの
			ソース (右半面は文字名に従って 1 文字単位に分割)
	makebdf.sh	ISO 8859 のフォントを作成するシェルスクリプト
			10x20{,L{2,3,4,5,6,7,8,9,10}}{m,b}.bdf の
			20 個のファイルを作成します。
	splitbdf.csh	自動作成されたフォントを 1 文字単位に分解し、
			カレントディレクトリに書き出す C シェルスクリプト

	(参考)
	newjis.diff	k20b.bdf に JIS X 0213 の文字を追加する差分
			パッチを当てると nk20b-1.bdf が生成されます。

●使用方法
○ Makefile の変数設定
Makefile の先頭に、各種変数が定義されています。インストールする環境の設定に
合わせて書き換えて下さい。

1. TARGETDIR をインストール先のディレクトリに書き換えて下さい。

2. 必要ならば、PATCH 変数に、patch プログラムのパス名とオプションを指定して
   下さい。

3. X サーバが対応するフォントの圧縮に応じて、COMPRESSCMD, COMPRESSEXT を
   選んで下さい。

COMPRESSCMD は圧縮プログラムの名前、COMPRESSEXT は圧縮プログラムが使用する
ファイル名の拡張子です。

X11R5 以前では、X サーバがフォントの圧縮に対応していませんので、

##COMPRESSCMD = cat
##COMPRESSEXT = 

とある 2 行のコメントを外し、現在有効になっている 2 行の先頭に # を
つけてコメントアウトして下さい。また、フォントの高速なローディングを可能に
するためにフォントの圧縮を行なわずにインストールする場合も、この設定を使用
して下さい。

X11R6.3 以前では、compress での圧縮にのみ対応していますので、

#COMPRESSCMD = compress
#COMPRESSEXT = .Z

という行をアンコメントして、現在の行をコメントアウトして下さい。
TARGETDIR も、システムの設定に合わせて適宜書き直して下さい。

○ make する

% make

標準では、試作版 JIS X 0213 第 1 面のフォントはインストールしません。

% make all

で試作版 JIS X 0213 第 1 面のファイルを含む全てのフォントをインストール
しますが、ほとんどの第 3 水準漢字が含まれていないことにご注意下さい。
また、非漢字部分についても完全なチェックはまだ済んでいません。誤字・脱字・
衍字・面区点位置の誤りがありましたらお知らせ下さい。

○インストール
・標準のディレクトリにインストールして使う場合

# make install

で、フォントがインストールされます (`#' は、root のプロンプトを表します。
あなたが利用したいマシン上における root 権限を持っていないのであれば、下の
「自分だけで使う場合」の手順に従ってください。プロンプトが `%' になってい
る手順は、root にならずに実行できます)。

% xset fp rehash

とすれば、インストールしたフォントがすぐに使えます。(ただし、Makefile 中の
TARGETDIR で指定されているディレクトリがフォントパスにすでに入っている
ことが必要です)。

% xfd -fn k20b

として、フォントがインストールされているかどうか試してみてください。
エイリアスとして登録されるフォント名の短縮名称は、フォントファイル名から
拡張子を取り去った部分です。また、a20m, a20b, r20m, r20b という名前が
それぞれ ISO 8859-1 と JIS X 0201 の細字と太字の別名として登録されています。

・自分だけで使う場合

必要なファイルは pcf/ というディレクトリに置かれていますので、
このディレクトリを必要な場所に移したうえで、.xinitrc (xinit, startxで
X を起動している場合) か .xsession (xdm を使っている場合)に、

xset fp+ 【ディレクトリのフルパス名】

という記述の行を加えます。これで、フォントが使えるようになります。
すぐに使いたい場合は、コマンドラインから打ち込んで下さい。

○アプリケーションの設定
※ このセクションは、著しく時代遅れです。

・kterm
~/.Xresources (X11R5 では ~/.Xdefaults)に、

KTerm*VT100*fontList:		-kappa-fixed-medium-r-normal--20-*
KTerm*VT100*boldFontList:	-kappa-fixed-bold-r-normal--20-*

とすれば、デフォルトのフォントが Kappa20 になります。Ctrl+右ボタンで
出てくるメニューに登録したければ、KTerm*VT100*fontList#: (# は、1 から 6
のいずれかの数字)と、KTerm*VT100*boldFontList#: に設定して下さい。

筆者が使用している .Xresources のからの抜粋を参考までに示します。
 (10 ドットには「ナガ10」を、12ドットには「要町」を使用しています)

KTerm*fontMenu*font1*Label:		10dot
KTerm*VT100*fontList1:		-misc-fixed-medium-r-normal--10-90-75-75-c-*-*
KTerm*VT100*boldFontList1:	-misc-fixed-bold-r-normal--10-90-75-75-c-*-*
KTerm*fontMenu*font2*Label:		12dot
KTerm*VT100*fontList2:		-mnkaname-*-medium-r-normal--12-*
KTerm*fontMenu*font3*Label:		14dot
KTerm*VT100*fontList3:		-*-fixed-medium-r-normal--14-*
KTerm*fontMenu*font4*Label:		16dot
KTerm*VT100*fontList4:		-misc-fixed-medium-r-normal--16-*
KTerm*fontMenu*font5*Label:		20dot
KTerm*VT100*fontList5:		-kappa-fixed-medium-r-normal--20-*
KTerm*VT100*boldFontList5:	-kappa-fixed-bold-r-normal--20-*
KTerm*fontMenu*font6*Label:		24dot
KTerm*VT100*fontList6:		-*-fixed-medium-r-normal--24-*

また、
KTerm*VT100*lineSpace:		3
を追加し、行間に 3 ドットほどの隙間を空けると読みやすくなります。

コマンドラインで全て指定する場合、

% kterm -fl -kappa-fixed-medium-r-normal--20-\* -flb -kappa-fixed-bold-r-normal--20-\* -lsp 3
% kterm -fn a20m -fb a20b -fr r20m -frb r20b -fk k20m -fkb k20b -lsp 3

のどちらかになります。

縦書きフォントは、行間に 1 ドット隙間を空けた時にベタ組に見えるように
調整してあります。

・Mule
私は、~/.Xresources に以下の設定を書いています。細字と太字の区別がつき、
boldのとき太字を出す設定の仕方が分からないので、ここでは紹介できません。

Emacs*FontSetList:      20,8,10,12,14,16,20,24,40
	(中略)
Emacs*FontSet-20:\
	-kappa-fixed-bold-r-*--20-*-iso8859-1,\
	-kappa-fixed-bold-r-*--20-*-jisx0201.1976-0,\
	-kappa-fixed-bold-r-*--20-*-jisx0208.1990-0
	(後略)
のように書いています。

・Emacs (バージョン 20)

~/.Xresources に、
    Emacs*Fontset-0: -*-fixed-medium-r-normal--14-*-*-*-*-*-fontset-small
    Emacs*Fontset-1: -*-fixed-medium-r-normal--16-*-*-*-*-*-fontset-medium
    Emacs*Fontset-2: -*-fixed-medium-r-normal--24-*-*-*-*-*-fontset-large
    Emacs*Fontset-3: -kappa-fixed-medium-r-normal--20-*-*-*-*-*-fontset-kappa

・XEmacs

・Netscape
Foundryを1個しか扱えないので、通常は“-misc-*”に別名定義してやるのですが、
X の 標準フォントの misc/ サブディレクトリにインストールされている 10x20 が、
-misc-fixed-medium-normal--20-200-75-75-C-100-iso8859-1 という名前で、
10x20m.bdf と被ってしまうので、その他のフォントに“-kappa-*”の形の別名を
つけてしまった方が楽です。

X11 に標準添付されている 10x20 は、descent (ベースライン以下のドット数) が
5 ドットあるので、Kappa20 とは併用できません。 Kappa20 と同時に kterm で使
用すると、descent が 3 ドットしかない Kappa20 と上下に 2 ドットずれて表示
され、画面にゴミを残します。X 0208の英数字はベースラインが下から 2 ドットの
ところに設計されていますが、データとしては 1 バイトフォントに合わせて 3 ドッ
トのところにベースラインを置いてあります。

●利用について、許諾条件
	要旨:public domain で、無保証な物として扱って下さい。
(以下は同じ内容を詳しく述べただけです。私的に使用するだけ、変更を加えず
再配布するだけなら、この要旨を理解すれば、後の部分は読む必要はありません)

○Kappa 20dot Fonts Version 0.395 の利用許諾条件
以下の許諾条件に同意できない場合は、速やかに本ソフトウェアを廃棄して下さい。

	Kappa 20dot Fonts は“public domain”であることを標榜していますが、
	実際には本許諾条件を伴って配布されています。しかし、この許諾条件
	によって制限されるのは、本ソフトウェアの public domain としての
	存続を妨げる行為だけですから、“public domain”という形容を用いる
	ことに問題はないと考えています。

1. 本ソフトウェアの著作者は、著作者であることに由来する独占的権利を
   主張しません。誰でも、本ソフトウェアを利用することができます。
   利用には、著作者および再配布者による個別の許諾を必要としません。

	「本ソフトウェア」とは、前記「アーカイブの内容一覧」に記した
	ファイルのうち、本文書 (README ファイル) を除くすべてを総体と
	して指すものです。本ソフトウェアは、本附属文書とともに、1 個の
	.tar.bz2 形式のファイルとして、不可分の形で提供されています。

	本文書そのものは、「本ソフトウェア」に含まれません。
	内容の変更・削除を行わない場合に限り、本ファイルを再配布する
	ことができます。参照の用のために本文書の全文を分割せずに
	他の文書の中に取り込み、転載することができますが、その場合は
	転載部分とそれ以外の部分が明瞭に識別できるようにしなければ
	なりません。

	「利用」とは、本ソフトウェアの入手・使用 (ドットパターンの
	空間的配置形態の再現)・改変・再配布・改変派生物の配布を含む、
	本ソフトウェアを用いて行うことのできる全ての行為を指します。

2. 誰でも、本ソフトウェアの派生物に独自の著作権標示を付け加え、任意の
   使用許諾の下で配布することができます。
   ただし、本条項の各項に反するような形で、排他的権利を主張することは
   できません(特に次項にご注意下さい)。

	「本ソフトウェアの派生物」とは、
	・一部または全部の字形あるいは付加情報を変更したフォント
	・フォントフォーマットの変換を行った物
	・アーカイブ形式の変更や、各ファイルの単独分離を行なった物
	・本ソフトウェア内のフォントを利用して表示を行うハードウェア
	・フォントを使用して表示した画面のキャプチャー画像
	・本ソフトウェアのフォントから部分字形を取り出し、組み替えなど
	  の修正を施して作った、別の文字集合のフォント
	などの全てを含みます。BDF ファイル内に著作権標示を加えた場合、
	それは付加情報を付け加えたものとなります。すなわち、字形や
	フォントメトリックなどの、表示に寄与する情報を一切改変せずに
	著作権標示のみを付け加えたものも、本ソフトウェアの派生物であり、
	本ソフトウェアとは別の物であるとして扱われます。

3. 本ソフトウェアの派生物に対する権利を主張する者は、自分が手を加えた
   改変派生物およびその副次派生物にのみ権利を主張することができます。
   他人が、本ソフトウェアならびに、上記の改変派生物およびその副次派生物
   を除く本ソフトウェアの派生物を利用する権利を妨げることはできません。

	例えば、自分の作成した OS の表示用フォントとして本ソフトウェアを
	フォーマット変換して提供した場合、そのフォントの複製やリバース
	エンジニアリング、他 OS での使用を禁止することができます。
	しかし、その OS の利用者に対し、本ソフトウェアやそれを変換した
	物の使用 (その OS 上に於いても)・変更・配布を行う権利を禁じたり、
	これらの行為の有無に基づいて差別的な契約条項を課したりすることは
	できません。

4. 本ソフトウェアへの通常考え得る改変に対し、その作業結果である改変派生
   物に著作権を主張することはできますが、その改変行為そのものに対して
   権利を主張することはできません。その改変派生物の存在を知っていたか
   否かを問わず、原著作者または第三者が同等の方針に基づいた改変行為を
   行う権利を妨げることはできません。

	例えば、本ソフトウェアの未完成部分の字形を、作成済みの部分の
	字形から文字部品を拾い組み合わせて完成した場合、その後に
	原著作者が同様の行為を行なって作製したフォントにも同一の字形が
	現れます (画素数の制限により、全く同じ字形パターンになる文字が
	相当数含まれることが予想されます)。
	この、独立に作製された派生物における、偶然の一致および内在的な
	制限に因る必然的な一致部分に対し、著作権の侵害を主張することは
	できません。
	バグ修正に関しても同様です。全文字に対して誤字の有無をチェックし、
	誤字形を改変した上でそのフォントを有償提供しても構いません。
	その場合、その付属文書にある誤字と修正内容のリスト (例えば
	「禄 誤:ころもへん 正:しめすへん」のような)を基に、原著作者が
	字体修正を行った場合、それが全く同じ修整字形になったとしても、
	誤字指摘者・原修正者の著作権には抵触するものと見做してはなりません。

5. 何人も本ソフトウェアの派生物の著作権者であることを主張できますし、
   著作者名を秘匿してその派生物を配布することはできますが、著作者で
   あることを偽って主張することはできません。
   原著作者の名前を著作権標示に記載する必要はありません。とくに、
   本ソフトウェアの派生物を有償頒布する場合、原著作者が商業的利益を
   共有していると誤解されることのないように配慮しなければなりません。

6. 本ソフトウェアは、「あるがまま」で提供される物であり、著作者および
   再配布者は、公的・私的な規格や言語慣習への適合性、何らかの用途への有用性
   などの、品質に関する保証を一切行いません。本文書の記述を、そのような
   保証を行うものと解してはなりません。
   本ソフトウェアの利用に起因する損害に対し、その責任はすべて利用者が
   負うものとします。損害の起こる可能性が知られていた場合でも、著作者
   および再配布者は、法的・道義的な責任を負うことはありません。
   著作者および再配布者は、本ソフトウェアに不具合が発見されたときに、それを
   修正・告知する義務を負いません。

7. 本ソフトウェアの派生物に対し、権利の主張または質に関する何らかの保証を
   行う者は、適切な著作権標示を行い、利用許諾条件と保証の範囲を明確に
   示さなければなりません。
   本ソフトウェアと同等の許諾条項に従って派生物を配布する者は、本文書を
   添付することで許諾条項の提示に代えることができます。
   本ソフトウェアと異なる許諾条項を提示し、なおかつ本文書を派生物に添付
   して配布する場合は、本文書の使用許諾条項が有効ではないことが利用者に
   明瞭に見て取れるように配慮しなければなりません。
   新たに提示した許諾条件の内容および提示方法の不備に起因する、改変物の
   著作者・著作権者、利用者および第三者の被った損害に対する責は、改変物
   の著作権者が負うものとします。

8. 本ソフトウェアは、狩野宏樹と永尾制一の共同著作物ですが、狩野宏樹を
   代表著作者および連絡先とします。

以上

○ソフトウェアの配布に関わる混乱を避けるために

以下に述べるのは使用許諾条件の一部ではなく、単なるお願いあるいは推奨に
過ぎませんが、混乱を避けるためにできる限り従って下さい。

・本バージョンは未完成版です。今後、バージョンアップを行う予定です。
  変更に追従して、最新版を再配布するように心がけて下さい。転載される
  方は、ご連絡下さればバージョンアップの際にお知らせします。
 ただし、本バージョン

・漢字をフォントとして用いる場合、第二水準までの文字全てを用いるように
  心がけて下さい。ビットマップパターンをフォントとして利用することの
  できる形で提供し、なおかつ改変ができない環境(典型的には、表示用ハード
  ウェアへの組み込み)では、

・フォントの字形に改変を行わない派生物は、「Kappa 20dot Fonts」という
  呼称を保存して、変更箇所が明らかになる説明的名称を付け加えて下さい。
	例:「(機種名)用 Kappa 20dot Fonts」
  フォントの字形改変を行った場合、「Kappa 20dot Fonts」という名称を
  用いないか、修正者の名前を明示して下さい。この場合、「Kappa20」という
  略称を用いても構いません。
	例:「(修正者名)修訂版 Kappa 20dot Fonts」
	  「20×24 ドット版 Kappa20」

・バグなどを発見した場合はご報告を願います。

なお、本ソフトウェアは「正しい字体」に関する著作者の解釈を示したものでは
ありません。

●履歴
1993年末頃?	この頃作り始める。あまりに昔で何時のことか忘却の彼方。
1994/07		補助漢字16ドットフォントの方に勢力を傾注。
   :
1995/04		6人の協力により、16ドット補助漢字のデザインが完了。
1996/08		この頃太字の第1水準が完成。
1997/08/06	Version 0.2。
		太字全文字完成。最初の公開バージョン。
1997/08/20	永尾さんより非漢字部分の文字を頂く。美しさに感動。
1998/02/15	永尾さんより仮名の新バージョン(現在と同じ)が届く。
1998/02/21	Version 0.21。
		永尾さんに頂いた非漢字部分に置き換え。
		MuleIPAの太字作製。
1998/09/11	Version 0.29。
		「僻」「蒟」のバグを修正。
		永尾さんの文字を修正。
		MuleIPAの細字、仮名の細字を作製。
1998/10/03	Version 0.3。1 年ぶりのバージョンアップ。
		細字仮名を永尾さんに補訂していただく。
		細字は第一水準まで完成。
		1 ヶ月で 2000 文字(その半分は 1 週間で)修正した。
		「禄」の大バグを修正。
		SWIDTH の値がおかしかったのを修正。
		その他太字も字体を平成明朝に合わせ小修正。
1999/05/22	SOKOパッチ (一般非公開) を作った。
2000/09/15	Version 0.39。0.4のベータ版。
		細字全文字完成。Latin 2, 3, 9 のフォントを追加。
		太字、「儻」「薹」「鉚」「鴦」のバグを修正。
		その他10文字字体修正、12文字デザイン修正。
2000/09/27	Version 0.391。
		Makefile をちょっと修正。自分が登録してない alias を削らない
		ようにする。
		「ナガみん」に関する謝辞を追加。
		謝辞で大熊但由さんの名前を「大熊但有」となっていたの、失礼な
		間違いを直す。お名前を間違えて申し訳ありませんでした。
2000/10/01	Version 0.392。
		インストール先のディレクトリや fonts.alias がない場合に対応。
		patch を ${PATCH} 変数にした。
2000/10/04	Version 0.393。
		川口銀河さんのご指摘により、newjis.diff の CHARS を直した。
2000/10/08	Version 0.394。
		酒井清隆さんのパッチに従って、nk20b-1.bdf 作成に patch -o を
		使うように変更。
		川口さんのご指摘により egrep のリダイレクト先にファイルを二つ
		指定しているのを修正。
		Reflection X に関する謝辞の追加 (事実確認は未)。
2000/10/10	Version 0.394 のアーカイブの中身が 0.393 だったのを直した。
		一緒に、README の頭の README が 0.392 だったのを直した。
		それぞれ、酒井さんと柳田さんのご指摘に従い修正。
		README 末尾の日付も 10.10 に直した。
2003/07/07	Version 0.395。
		以下の誤字を修正。
		k20m.bdf, k20b.bdf: 「漢」の「夫」の横線が 1 本多く、3 本あった
				    「壑」が「叡」の下に「土」になっていた
		10x20m.bdf, 10x20b.bdf, 10x20L3m.bdf, 10x20L3b.bdf:
				「Udieresis」が「Utilde」になっていた
		10x20b.bdf: 「udieresis」が「utilde」になっていた
		10x20L2m.bdf, 10x20L2b.bdf:「Abreve」が「Atilde」になっていた
					「lacute」が「iacute」になっていた
		10x20L3m.bdf, 10x20L3b.bdf:「Ubreve」が「Ucaron」になっていた
		10x20L3b.bdf:「'」が「,」になっていた
		ipa-10x20m.bdf, ipa-10x20b.bdf: 「h」が抜けて、後ろの文字が
						1 文字繰り上がっていた。
		nk20b-1.bdf: 1-11-22 (ベビーガンマ) の字形を、JIS X 0213:2000
			の規格票例示字形・実装例の物 (v の下にループ) から、
			対応する UCS(U+0264) の例示字形のもの (Ram's Horns) に
			変更。これは、この文字が示す IPA の close mid back 
			unrounded vowel に対応する音声記号が、voiced velar 
			median frictive を表す記号ガンマとの混同を生じない
			ように、1989 年に行われたデザイン改訂後の形に従った
			もの。規格票のほかに、「世界音声記号辞典」(ISBN 
			4-385-10756-4) を参照した。
		山内千里さんにご指摘いただいた、余分なドットのついた字などの
		読みにくい文字を修正するなどのデザイン調整。
		ISO 8859-4,9,10,13,14,15,16 (Latin 4~10) を作成。
		これらはスクリプトによる集字方式に改める。
		JIS X 0213 を 1 面 47 区まで追加作成。
2003/10/06	Version0.396
		10x20rkm.bdf: yen が backslash, overline が ~ になっていた。
			CHARSET_ENCODING が 1 になっていた(山内さんの指摘)。
		makebdf.sh: bash で動かない問題を解決した。

●今後の課題
以下の問題を解決する必要があると考えています。
・2000年に策定された第 3・第 4 水準への対応。現在非漢字部分のみ完成。
・守岡知彦さんに戴いた、78 JIS パッチをマージしていない。
・全体の統一、部分字形の共通化、太字と細字のデザインの統一が取れていない。
・JIS X 0201 の、STARTCHAR に続く文字の名前は適当につけただけである。
・全体を通覧したバグチェックを行っていない。
・ドキュメント (特にインストール方法) が充分検証されていない。
・補助漢字に対応していない。

●謝辞
 10ドット漢字フォント「ナガ10」の作者、永尾制一(ながおさだかず)さんに、
仮名とアルファベットの新デザインをいただき、前の版とは見違えるように
美しくなりました。
 永尾さんからフォントを頂戴したのは、10x20b.bdf の英数文字と、k20b.bdf
の非漢字部分の過半ですが、シンプルで懐の大きい1バイト英数字と、優美で
乙張りの利いたアンチック体の仮名文字の美しさは特筆に値します。
 細字のフォントパターンは、これらの線を狩野が勝手に細くした物ですが、
オリジナルの持っている味わいを大いに殺ぐ結果になってしまったのを、
永尾さんに修正して戴き、太字のフォントの勢いをかなり取り戻しました。
皆さんもぜひ、太字でテキストを表示して、その美しさを堪能してみてください。
 「今までと違って美しくなったなあ」とお感じでしたら、それは、文章の
7割を占める非漢字をデザインされた永尾さんの努力の賜です。この場を借りて
お礼を申し上げます。ありがとうございました。
 そして、本バージョンに参考として付けられている JIS X 0213:2000 フォント
(現在非漢字部分のみ完成) で使用されている13区の単位用片仮名合字に使われている
書体は、永尾さんの作成された「ナガ10」フォントに同梱されている「ナガみん」の
仮名を組み合わせた物です。本フォントで用いているこれらの文字を public domain
の下で配布することに許可を下さったことに対し、重ねて感謝します。

 また、αテスタとしての多くの助言、プログラムやデータの使用許諾を与えて
下さった以下の方々に感謝します。

今村俊幸さん、大久保弘崇さん、川崎和哉さん、川幡太一さん、田中哲朗さん、
真野健さん、守岡知彦さん。

 最初のβ版である Version 0.2 には、以下の方々からバグ報告や改善提案を
いただきました。ありがとうございます。

伊藤純一郎さん、酒井清隆さん、伊藤隆幸さん、中村努さん、馬場肇さん、
柳田岳洋さん。

Version 0.4 を作成するにあたって、狩野賢志さんはコンパイル上の問題点を
指摘してくださいました。

納憲一郎さんは、Version 0.394 に含まれていた MuleIPA のバグをご指摘
くださいました。お礼を申し上げるとともに、修正版を作成するまでに 
8 ヶ月も開けてしまった怠惰にお詫びいたします。

 黒木玄さんは、このフォントのバイナリを作製し、Webページ上でインストール
法を解説することにより、フォントを広めて下さいました。
 川口銀河さんは、FreeBSD の ports を作り、簡単にインストールできるように
して下さいました。
 大熊但由さんは、Linux の rpm を作り、TurboLinux に収録して下さいました。
 小島三弘さんは、Linux の Slackware と PJE を統合したディストリビューション
である Plamo Linux に Kappa20 を収録して下さいました。
 千葉雄一さんは、Windows 上の X サーバである Reflection X の日本語フォント
に、Kappa 20dot Fonts を収録して下さいました。
  岩川靖さんは、LASER5 Linux に、Kappa20 を収録して下さいました。

Version 0.395 を出すに当たって、山内千里さんには特にお礼を申し上げたいと
思います。山内さんは Kappa20 をベースに、Ayu(東風) 20 ドットゴシック
フォントを作成され、現在も 18 ドット版を精力的に作成されています。
http://x-tt.sourceforge.jp/ayu.html で、public domain なフォントとして
これらの成果は公開されています。
Kappa20 をベースに新たなフォントを作成してくださるのはたいへん光栄な
ことですが、その作成と見直しの過程で Kappa20 の字形を大変詳細に検討して
くださり、気づきそうで誰もが気づかなかった「漢」の誤字や、細字版の
ビットマップに残った余計なドットなどを知らせてくださいました。
ISO 8859-1 の誤字をご指摘いただいたことにより、個別に編集するのではなく
文字名のリストからフォントを組み立てる方式へ切替える決心がつきました。
それにより、ISO 8859-4~8, 11 の 6 つの追加フォントを提供することも
苦労なくできています。

後藤正徳さんは、makebdf.sh が bash で動かない問題の解決策をご教示
くださいました。

以上の方々にお礼申し上げます。

●連絡先
バグ報告、感想、データ提供などを歓迎します。メールは
	kanou@khdd.net
までお願いします。最新情報は、
	http://khdd.net/20dot.fonts/
にあります。
					2003/10/06	狩野 宏樹

About

No description, website, or topics provided.

Resources

Stars

Watchers

Forks

Releases

No releases published

Packages

No packages published