MSX用カードリッジ KONAMI4互換
Flashカードリッジ 似非RC755

KONAMI8Kバンク切り替え(KONAMI4)互換のカードリッジです。
KONAMI VRC007431互換のCPLDを搭載しており、「1Mbit+FRAM版」/「4Mbit版」 の2つのVersionがあります。
※SCCは付いていません。

「1Mbit+FRAM版は、「新10倍カードリッジ」(GAME MASTER2)と同一バンク構成になっており、
SRAMバッテリ切れの同カセットの救済用として使用する事ができます。

各カセットは、Boothにて頒布しています。
https://ifc.booth.pm/items/3092101 https://ifc.booth.pm/items/3092120

■ メモリマップ

KONAMI4と同様の仕様です。0x4000-5FFFの空間はBANK0固定なのに注意してください。

Page (8kB)	Switching address	Initial segment
4000h ~ 5FFFh	5000h (mirrors: 5001h ~ 57FFh)	0 (FIXED)
6000h ~ 7FFFh	7000h (mirrors: 7001h ~ 77FFh)	1
8000h ~ 9FFFh	9000h (mirrors: 9001h ~ 97FFh)	2
A000h ~ BFFFh	B000h (mirrors: B001h ~ B7FFh)	3

BIT7	BIT6	BIT5	BIT4	BIT3	BIT2	BIT1	BIT0
Unused	Unused	Segment[5]	Segment[4]	Segment[3]	Segment[2]	Segment[1]	Segment[0]

Bit 0 ~ 5 = Segment number
Bit 6 ~ 7 = Unused

F-RAMが有効の場合は下記の通りです。

BIT7	BIT6	BIT5	BIT4	BIT3	BIT2	BIT1	BIT0
Unused	Unused	SRAM Segment	SRAM/ROM	Segment[3]	Segment[2]	Segment[1]	Segment[0]

Bit 0 ~ 3 = Segment number
Bit 4 = 1 to select the SRAM (writable on page B000h ~ BFFFh only)
Bit 5 = SRAM segment select (two segments of 4kB available)
Bit 6 ~ 7 = Unused

参考： https://www.msx.org/wiki/MegaROM_Mappers#Game_Master_2_.28Konami.29

下記Pageについては、Flash書き込みの為にBIT7 Flash controlが拡張されています。

Page (8kB)	Switching address	Initial segment
A000h ~ BFFFh (mirror: 2000h ~ 3FFFh)	B000h (mirrors: B001h ~ B7FFh)	3

BIT7	BIT6	BIT5	BIT4	BIT3	BIT2	BIT1	BIT0
Flash	Unused	Segment[5]	Segment[4]	Segment[3]	Segment[2]	Segment[1]	Segment[0]

Bit 0 ~ 5 = Segment number
Bit 6 = Unused
Bit 7 = Flash control

F-RAMが有効の場合は下記の通りです。

BIT7	BIT6	BIT5	BIT4	BIT3	BIT2	BIT1	BIT0
Flash	Unused	SRAM Segment	SRAM/ROM	Segment[3]	Segment[2]	Segment[1]	Segment[0]

Bit 0 ~ 3 = Segment number
Bit 4 = 1 to select the SRAM (writable on page B000h ~ BFFFh only)
Bit 5 = SRAM segment select (two segments of 4kB available)
Bit 6 = Unused
Bit 7 = Flash control

■ Flashの制御方法

書き込みモードにするために、0xA000-BFFFに0x80を書き込んでください。
Flashのコントロールアドレス2AAAhは4AAAh・コントロールアドレス5555hは5555hにマッピングされます。
書き込みには6000h ~ 7FFFhの領域を使ってください。他の領域では書き込みができない可能性があります。

本製品は従来使用していたAMD系のFlashではなく、SST系を使用しています。
CMD体系は、AMD系とほぼ同じなのですが、CMDアドレスが違います。
また、BUSYの出方などもAMD系と異なるため注意してください。

Page 4	A000h - AFFFh (A000h used) set bit7 = 1'b1	Set Flash Write mode
Page 1	4000h - 4fffh = Flash Address 2000 - 2fffh (BA1) MSX:4AAAh	Flash:2AAAh
Page 1	5000h - 5fffh = Flash Address 5000 - 5fffh (BA2) MSX:5555h	Flash:5555h

CMD例：

1. Set Flash mode : 0xA000 = 0x80
2. Page Select : 0x6000 = Segment
3. Flash Byte-Program 1st : 0x5555 = 0xAA
4. Flash Byte-Program 2nd : 0x4AAA = 0x55
5. Flash Byte-Program 3rd : 0x5555 = 0xA0
6. Write Data : 0x6000～0x7fff = data
7. Page Reselect : 0x6000 = Segment

参考： https://www.microchip.com/wwwproducts/en/SST39SF010A

■ Flash書き込みプログラム

書き込みプログラムとして、eseRC755を同梱しています。 いずれかのスロットに当該カードリッジを挿入し、以下コマンドを実行してください。
>eseRC755.com [書き込みをしたいROM File]

ソースコードは、z88dkでコンパイル可能です。コンパイルオプションは下記になります。
zcc +msx -create-app -subtype=msxdos -lmsxbios main.c -o eseRC755.com

■ 頒布基板について

「1Mbit+FRAM版」/「4Mbit版」 の2つのVersionがあります。
IC1にICが付いているのが「1Mbit+FRAM版」、ICが無いものが「4Mbit版」になります

出荷時は検査用の動作プログラムが書き込んであります。
動作完了後、[e]キーを押すことで当該プログラムを消去する事が可能です。

J1をカットしてSW1を追加することで、ROMの切り離しが可能です。後差しが気になる場合に追加してください。
推奨パーツ：SW1 IS-1245T-G [Switronic] (秋月電子扱い）

回路図およびガーバファイルが必要な場合は同梱ファイルを参考にしてください。
※ソフト頒布などで使用する場合はご相談頂ければ、別途製造対応可能です。

■ CPLDについて

CPLD Xillix XC9536XLに書き込んであるデータは「1Mbit+FRAM版」/「4Mbit版」で異なります。
RTL上のUSE_MRAMを変更することでそれぞれのVersionを作成可能です。

■ カードリッジシェルについて

推奨はRGRさんのTransparent Cartridge Shell for MSX Konami-styleになります。
https://retrogamerestore.com/store/msx_cart_shell/
シェル同梱版も、上記製品を使用しています。
輸入と製造都合で若干の小傷がある場合があります。あらかじめご了承ください。

頒布基板はASCII仕様のいくつかのシェルタイプに対応していますが、
すべてのタイプには対応していません。ご了承ください。