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日本 国 ( にっぽん こ く 、 にほん こく ) 、 また は 日本 は 、 日本 列島 を 主な 領土 と する 東 アジア の 国家 で あ る 。
目次
[ 非 表示 ]
* 1 国号
o 1 . 1 由来
o 1 . 2 読み
o 1 . 3 別称
* 2 歴史
o 2 . 1 建国 を めぐ る 議論
* 3 地理 ・ 地勢 ・ 自然 ・ 地域
o 3 . 1 地理 ・ 地勢
o 3 . 2 気候 ・ 自然
o 3 . 3 地域
+ 3 . 3 . 1 都市
* 4 国民
o 4 . 1 人口
o 4 . 2 民族
+ 4 . 2 . 1 起源
o 4 . 3 言語
* 5 法 ・ 政治
o 5 . 1 日本 国 憲法
o 5 . 2 象徴 天皇 制
o 5 . 3 国政
o 5 . 4 地方
o 5 . 5 報道 の 自由
o 5 . 6 法制
* 6 外交 ・ 国際 関係
o 6 . 1 国際 連合 / アメリカ
o 6 . 2 アジア ・ オセアニア
+ 6 . 2 . 1 領土 問題
o 6 . 3 ユーラシア
o 6 . 4 中央 ・ 南 アメリカ
o 6 . 5 アフリカ
o 6 . 6 渡航 する 日本 人
* 7 安全 保障 ・ 治安 維持
o 7 . 1 対内
o 7 . 2 対外
+ 7 . 2 . 1 要員 ・ 装備 ・ 予算
+ 7 . 2 . 2 情勢 ・ 脅威
* 8 生活 ・ 文化
o 8 . 1 生活 史 ・ 文化 史
o 8 . 2 祝祭 日
o 8 . 3 宗教
o 8 . 4 スポーツ / マス メディア
o 8 . 5 食 文化
o 8 . 6 社会 保障
o 8 . 7 健康 ・ 医療
o 8 . 8 少子 高齢 化
o 8 . 9 自殺
* 9 教育 ・ 科学 ・ 技術
o 9 . 1 義務 教育 ・ 初等 教育 ・ 中等 教育
o 9 . 2 生涯 学習 ・ 教育 訓練
o 9 . 3 高等 教育 ・ 基礎 科学
o 9 . 4 テクノロジー 研究 開発 ・ 応用 科学
* 1 0 経済 ・ 産業 ・ 交通
o 1 0 . 1 規模 ・ 位置
o 1 0 . 2 経済 史
o 1 0 . 3 農林 水産業
o 1 0 . 4 鉱工業
o 1 0 . 5 通商 ・ 金融
o 1 0 . 6 交通
* 1 1 脚注
* 1 2 参考 文献
* 1 3 関連 項目
* 1 4 外部 リンク
国号 [ 編集 ]
「 日本 国 」 と い う 国号 は 、 日本 列島 が 中国 や 朝鮮 半島 から 見 て 東側 、 つまり 「 日の本 ( ひ の もと ) 」 に 位置 する こと に 由来 し て い る と 考え られ る 。
憲法 の 表題 に 「 日本 国 憲法 」 や 「 大 日本 帝国 憲法 」 と 示 さ れ て い る が 、 国号 を 「 日本 国 」 と 直接 かつ 明確 に 規定 し た 法令 は 、 存在 し な い 。
由来 [ 編集 ]
「 日本 」 と い う 国号 の 成立 時期 は 、 7 世紀 後半 から 8 世紀 初頭 まで の 間 と 考え られ る 。
この頃 の 東 アジア は 、 6 1 8 年 に 成立 し た 唐 が 勢力 を 拡大 し 、 周辺 諸国 に 強 い 影響 を 及ぼ し て い た 。
倭国 も 、 従来 の 遣隋 使 を 改め た 遣唐 使 を 送 り 、 唐 と の 外交 関係 を 深め て い た [ 3 ] 。
朝鮮 半島 で は 、 唐 と の 連携 を 強め た 新羅 が 急伸 し 、 6 6 3 年 に 唐 ・ 新羅 連合 軍 と 百済 ・ 倭国 連合 軍 と の 間 で 起き た 白村 江 の 戦い に 敗れ た 百済 が 滅亡 し た の を 受け た 倭国 は 、 統治 や 防衛 の 整備 を 推進 し た 。
その 後 、 6 7 2 年 の 壬申 の 乱 を 経 て 強 い 権力 を 握 っ た 天武 天皇 は 、 天皇 を 中心 と する 体制 の 構築 を 更に 進め た 。
そして 、 6 8 9 年 の 飛鳥 浄御原 令 から 7 0 1 年 ( 大宝 元年 ) の 大宝 律令 へ と 至 る 。
この よう な 情勢 の 中 で 成立 し た 「 日本 」 号 だ が 、 具体 的 な 成立 の 時点 は 、 史料 に よ っ て 特定 さ れ て い な い 。
ただ 、 それ を 推定 する 見解 は 、 二 説 に 絞 ら れ る 。
まず 一説 は 、 天武 天皇 の 治世 ( 6 7 2 年 - 6 8 6 年 ) に 成立 し た と する 説 で あ る [ 4 ] 。
これ は 、 この 治世 に 成立 し た と 解 さ れ る 「 天皇 」 号 と 同 時期 に 「 日本 」 号 も 成立 し た と する 見解 で あ る 。
例えば 吉田 孝 は 、 6 8 9 年 の 飛鳥 浄御原 令 で 「 天皇 」 号 と 「 日本 」 号 と 両方 が 定め られ た と 推測 する [ 5 ] [ 6 ] 。
もう 一説 は 、 7 0 1 年 ( 大宝 元年 ) の 大宝 律令 の 成立 の 前後 に 「 日本 」 号 が 成立 し た と する 説 で あ る [ 7 ] 。
例えば 神野志 隆光 は 、 大宝 令 公式 令 詔書式 で 「 日本 」 号 が 定め られ た と し て い る [ 8 ] 。
『 日本 書紀 』 の 大化 元年 ( 6 4 5 年 ) 七 月 条 に は 、 高句麗 ・ 百済 から の 使者 へ の 詔 に 「 明神 御宇 日本 天皇 」 と あ る が 、 今日 これ は 、 後 に 定め られ た 大宝 律令 公式 令 を 元 に 、 『 日本 書紀 』 ( 7 2 0 年 ( 養老 4 年 ) 成立 ) の 編者 が 潤色 を 加え た もの と 考え られ て い る [ 9 ] 。
8 世紀 前半 の 唐 で 成立 し た 『 唐 暦 』 に は 、 7 0 2 年 ( 大宝 2 年 ) に 「 日本 国 」 から の 遣使 ( 遣唐 使 ) が あ っ た と 記 さ れ て い る [ 1 0 ] 。
後代 に 成立 し た 『 旧 唐 書 』 [ 1 1 ] 、 『 新 唐 書 』 [ 1 2 ] に も 、 この 時 の 遣唐 使 に よ っ て 「 日本 」 と い う 新 国号 が 唐 ( 武則 天 、 大周 ) へ 伝え られ た と の 記述 が あ る 。
両書 とも 「 日の出 の 地 に 近 い こと が 国号 の 由来 で あ る 」 と し 、 国号 の 変更 理由 に つ い て も 「 雅 で な い 倭国 の 名 を 嫌 っ た から だ 」 と し て い る 。
国号 の 変更 の 事情 に つ い て 、 『 旧 唐 書 』 が 「 小国 だっ た 日本 が 倭国 を 併合 し た 」 と する の に 対 し 、 『 新 唐 書 』 が 「 倭 が 日本 を 併合 し 、 国号 を 奪 っ た 」 と し て い る [ 1 3 ] 。
いずれ に せよ 、 これ ら の 記述 に よ り 、 7 0 2 年 に 「 日本 」 国号 が 唐 に よ っ て 承認 さ れ た こと が 確認 でき る 。
これ まで に 発見 さ れ て い る 「 日本 」 国号 が 記 さ れ た 最古 の 実物 史料 は 、 開元 22 年 ( 7 3 4 年 、 日本 : 天平 6 年 ) 銘 の 井真 成 墓誌 で あ る [ 1 4 ] 。
『 旧 唐 書 』 ・ 『 新 唐 書 』 が 記 す よう に 、 「 日本 」 国号 は 、 日本 列島 を 東方 に 見 る 国 、 つまり 中国 大陸 から の 視点 に 立 っ た 呼称 で あ る [ 1 5 ] 。
平安 時代 初期 に 成立 し た 『 弘仁 私記 』 序 にて 、 日本 国 が 中国 に 対 し て 「 日の本 」 、 つまり 東方 に 所在 する こと が 日本 の 由来 で あ る と 説明 さ れ 、 平安 時代 に 数 度 に 渡 っ て 行な わ れ た 日本 書紀 の 講読 の 様子 を 記 す 『 日本 書紀 私記 』 諸本 に お い て も 中国 の 視点 に よ り 名付け られ た と する 説 が 採 ら れ て い る [ 1 6 ] 。
『 隋書 』 東夷 伝 に 、 倭王 が 隋 皇帝 へ の 国書 に 「 日 出ずる 処 の 天子 」 と 自称 し た と あ り 、 この とき の 「 日 出ずる 処 」 と い う 語句 が 「 日本 」 国号 の 淵源 と な っ た と する 主張 も あ る 。
しかし 、 「 日 出ずる 処 」 に つ い て 、 仏典 『 大智 度 論 』 に 東方 の 別表現 で あ る 旨 の 記述 が あ る ため 、 現在 、 単に 文飾 に 過ぎ ず 、 「 日本 」 国号 の 成立 と 無 関係 と 考え られ て い る [ 1 7 ] 。
読み [ 編集 ]
「 にっぽん 」 、 「 にほん 」 と 読 ま れ る 。
日本 政府 は 、 正式 な 読 み 方 を 明確 に 定め て い な い が 、 どちら で も 良 い と し て い る [ 1 8 ] 。
雅語 で 「 ひ の もと 」 と 読 む こと が あ る [ 1 9 ] [ 2 0 ] 。
「 日本 」 の 国号 が 成立 する 以前 、 中国 の 王朝 から 「 倭国 」 ・ 「 倭 」 と 称 さ れ て い た が 、 「 やまと 」 の 勢力 が 中心 に 倭 を 統一 し た 古代 の 日本 で は 、 漢字 の 流入 と 共 に 「 倭 」 を 借字 と し て 「 ヤマト 」 と 読 む よう に な っ た 。
やがて 、 その 「 ヤマト 」 に 当て る 漢字 を 「 倭 」 から 「 日本 」 に 変更 し 、 これ を 「 ヤマト 」 と 読 ん だ 。
[ 2 1 ]
同時 に 、 7 世紀 の 後半 の 国際 関係 から 生 じ た 「 日本 」 国号 は 、 当時 の 国際 的 な 読み ( 音読 ) で 「 ニッポン 」 ( 呉音 ) な い し 「 ジッポン 」 ( 漢音 ) と 読 ま れ た もの と 推測 さ れ る [ 2 2 ] 。
いつ 「 ニホン 」 の 読み が 始ま っ た か 定か で な い 。
平安 時代 の 仮名 表記 で は 、 促音 ・ 濁音 の 区別 が 無 かっ た ため 、 「 ニッポン 」 音 も 「 にほん 」 と 表記 さ れ た 。
ここ から 「 ニホン 」 の 読み が 起こ っ た と 考え られ る 。
しかし 、 日本 語 の ハ行 音 は 、 P 音 → F 音 → H 音 と 変化 し た と 考え られ [ 2 3 ] 、 江戸 時代 以降 に H 音 が 定着 し た の で 、 仮名 で 「 にほん 」 と 表記 さ れ た もの を 平安 時代 に 「 ニッポン 」 な い し 「 ニポン 」 と 読 み 、 やがて 「 ニフォン 」 に 変化 し 、 江戸 時代 の 後期 に 「 ニホン 」 と 読 む よう に な っ た と 考え られ る 。
また 、 平安 時代 に 「 ひ の もと 」 と も 和訓 さ れ る よう に な っ た 。
室町 時代 の 謡曲 ・ 狂言 は 、 中国 人 に 「 ニッポン 」 と 読 ま せ 、 日本 人 に 「 ニホン 」 と 読 ま せ て い る 。
安土 桃山 時代 に ポルトガル 人 が 編纂 し た 『 日葡 辞書 』 や 『 日本 語 小 文典 』 等 に は 、 「 ニッポン 」 「 ニホン 」 「 ジッポン 」 の 読み が 見 られ 、 その 用例 から 判断 する と 、 改ま っ た 場面 ・ 強調 し た い 場合 に 「 ニッポン 」 が 使 わ れ 、 日常 の 場面 で 「 ニホン 」 が 使 わ れ て い た [ 2 4 ] 。
この こと から 小池 清治 は 、 中世 の 日本 人 が 中国 語 的 な 語感 の あ る 「 ジッポン 」 を 使用 し た の は 、 中国 人 ・ 西洋 人 など 対外 的 な 場面 に 限定 さ れ て い て 、 日常 だ と 「 ニッポン 」 「 ニホン 」 が 用い られ て い た の で は 、 と 推測 し て い る [ 2 5 ] 。
なお 、 現在 に 伝わ っ て い な い 「 ジッポン 」 音 に つ い て は 、 その 他 の 言語 も 参照 。
その 後 、 明治 に 入 っ て も 「 ニッポン 」 「 ニホン 」 が 統一 さ れ な い 中 、 1 9 3 4 年 ( 昭和 9 年 ) に 文部 省 臨時 国 語 調査 会 が 「 にっぽん 」 に 統一 し て 外国 語 表記 も Japan を 廃 し て Nippon を 使用 する 、 と する 案 を 示 し た が 、 不 完全 に 終わ っ た 。
2 0 0 9 年 ( 平成 21 年 ) 6 月 3 0 日 に は 、 政府 が 「 『 にっぽん 』 『 にほん 』 と い う 読 み 方 に つ い て は 、 いずれ も 広 く 通用 し て お り 、 どちら か 一方 に 統一 する 必要 は な い 」 と する 答弁 書 を 閣議 決定 し た [ 1 8 ] 。
現在 、 通商 や 交流 の 点 で 海外 と 関連 の あ る 紙幣 、 切手 など に 「 NIPPON 」 と 描 か れ る 一方 、 「 NIHON 」 表記 を 用い る 団体 の 例 と し て は 、 日本 ビデオ 倫理 協会 や 日本 大学 、 日本 ユニシス など が あ る 。
なお 、 ( 国会 に 複数 の 議席 を 有 し た こと の あ る ) 日本 の 政党 名 に おけ る 読み は 、 以下 の 通り 。
「 ニッポン 」
* 日本 社会 党 ( 1 9 4 5 - 1 9 9 6 )
* 日本 自由 党 ( 1 9 5 3 - 1 9 5 4 )
* 新党 日本 ( 2 0 0 5 - )
* たちあがれ 日本 ( 2 0 1 0 - )
「 ニホン 」
* 日本 共産 党 ( 1 9 2 2 - )
* 日本 労農 党 ( 1 9 2 6 - 1 9 2 8 )
* 日本 自由 党 ( 1 9 4 5 - 1 9 4 8 )
* 日本 進歩 党 ( 1 9 4 5 - 1 9 4 7 )
* 日本 協同 党 ( 1 9 4 5 - 1 9 4 6 )
* 日本 農民 党 ( 1 9 4 7 - 1 9 4 9 )
* 日本 民主 党 ( 1 9 5 4 - 1 9 5 5 )
* 日本 新党 ( 1 9 9 2 - 1 9 9 4 )
別称 [ 編集 ]
古く から 多様 で あ る 。
自ら を 呼 ん だ もの
* 「 葦原 中国 」 ( 『 古事 記 』 、 『 日本 書紀 』 神代 )
* 「 豊葦原 之 千秋 長 五百 秋 之 水穂 国 」 ( 『 古事 記 』 )
* 「 豊葦原 千 五百 秋 瑞穂 国 」 ( 『 日本 書紀 』 神代 )
- 「 葦原 」 は 、 豊穣 な 地 を 表 す と も 、 かつて の 一 地名 と も 言 わ れ る 。
* 「 大 倭 豊秋津島 」 ( 『 古事 記 』 )
* 「 大 日本 豊秋津 洲 」 ( 『 日本 書紀 』 神代 )
- 「 秋津 」 は 、 「 とんぼ の 島 」 の 意 。
孝安 天皇 の 都 の 名 ・ 「 室 秋津 島宮 」 に 由来 する と さ れ る 。
* 「 師 木島 」 ( 『 古事 記 』 )
* 「 磯城 島 」 「 志貴島 」 ( 『 万葉 集 』 )
- 「 しき し ま 」 は 、 欽明 天皇 の 都 ・ 「 磯城 島 金刺 宮 」 に 由来 する と さ れ る 。
* 「 大 八洲 」 ( 『 養老令 』 )
* 「 大 八洲 国 」 ( 『 日本 書紀 』 神代 )
- 多く の 島 から な る 島国 の 美称 と 解 さ れ る 。
* 「 磯輪 上 秀真 国 」 「 細矛 千 足国 」 「 玉垣 内国 」 ( 『 神皇 正統 記 』 )
* 「 浦安国 」 「 藤根 国 」 ( 『 詞林 采葉 抄 』 )
* 「 日 出処 」
* 「 大和国 」
* 「 和州 」
漢語 から
「 倭 」 「 倭国 」 「 大 倭国 ( 大和 国 ) 」 「 倭奴 国 」 「 倭人 国 」 の 他 、 扶桑 蓬莱 伝説 に 準え た 「 扶桑 」 [ 2 6 ] 、 「 蓬莱 」 を 始め 、 「 東海 姫 氏 国 」 、 「 東海 女 国 」 、 「 女子 国 」 「 君子 国 」 、 「 若木 国 」 、 「 日域 」 、 「 日東 」 、 「 日下 」 、 「 烏卯 国 」 、 「 阿母 郷 」 ( 阿母 山 ・ 波母 郷 ・ 波母 山 ) など が あ っ た 。
「 皇朝 」 は 、 もともと 中原 の 天子 の 王朝 を さ す 漢語 だ が 、 日本 で 天皇 の 王朝 を さ す 漢文 的 表現 と し て 使 わ れ 、 国学 者 は 、 これ を 「 すめ みかど 」 な い し 「 すめら みかど 」 等 と 訓読 し た 。
「 神国 」 、 「 皇国 」 、 「 神州 」 、 「 天朝 」 、 「 天子 国 」 など は 、 雅語 ( 美称 ) た る 「 皇朝 」 の 言い替え で あ っ て 、 国名 や 国号 の 類 で な い 。
「 本朝 」 は 、 「 我が 国 」 と い っ た 意味 で あ っ て 、 これ も 国名 で な い 。
江戸 時代 の 儒学 者 など は 、 日本 を 指 し て 「 中華 」 、 「 中原 」 、 「 中朝 」 、 「 中域 」 、 「 中国 」 など と 書 く こと が あ っ た が 、 これ も 国名 で な い 。
「 大 日本 」 と 大 を 付け る の は 、 国名 の 前 に 大 ・ 皇 ・ 有 ・ 聖 など の 字 を 付け て 天子 の 王朝 で あ る こと を 示 す 中国 の 習慣 から 来 て い る [ 2 7 ] 。
但し 、 「 おおやま と 」 と 読 む 場合 、 古称 の 一 つ で あ る 。
「 帝国 」 は 、 もともと 「 神国 、 皇国 、 神州 」 と 同義 だっ た が 、 近代 以後 、 " empire " の 訳語 と し て 使 わ れ て い る 。
大 日本 帝国 憲法 の 後 、 「 大 日本 帝国 」 の 他 、 「 日本 」 、 「 日本 国 」 、 「 日本 帝国 」 、 「 大 日本 国 」 など と い っ た 表記 が 用い られ た 。
戦後 の 国号 と し て は 、 「 日本 国 」 が 専ら 用い られ る [ 2 8 ] 。
その 他 の 言語
英語 の 公式 な 表記 は 、 Japan ( ジャパン ) 。
略記 は 、 JPN が 用い られ る 。
JAP ( ジャップ ) は 、 侮蔑 的 な 意味 が あ る の で 注意 が 必要 で あ る 。
Nippon ( ニッポン ) が 用い られ る 例 も 見 られ 、 具体 的 に は 、 UPU 等 に よ る ローマ 字 表記 ( 1 9 6 5 年 ( 昭和 40 年 ) 以降 ) 、 郵便 切手 や 日本 銀行 券 など で Nippon 表記 を 用い て い る 。
その 他 、 各国 語 で 日本 を 意味 する 固有 名詞 は 、 ジャパン ( 英 : Japan ) 、 チャ パーン ( 愛 : tSeap á in ) 、 ヤーパン ( 独 : Japan ) 、 ジャポン ( 仏 : Japon ) 、 ハポン ( 西 : Jap ó n ) 、 ジャ ッポーネ ( 伊 : Giappone ) 、 ヤポニヤ ( 波 : Japonia ) 、 イィポーニヤ ( 露 : Я п о н и я ) 、 イー プン ( 泰 : ญ ี ่ ป ุ ่ น ) など 、 特定 の 時期 に 特定 の 地域 の 中国 語 で 「 日本 国 」 を 発音 し た 「 ジーパン グォ 」 を 写し取 っ た ( 日本 語 読み の 「 ジッポン 」 に 由来 する と の 説 も あ る ) 、 ジパング ( Xipangu ) な い し ジャパン グ ( Japangu ) を 語源 と する と 考え られ る 。
漢字 文化 圏 に お い て は 、 リーベン ( 中 : R ì b ě n ; 日本 ) 、 イル ボン ( 朝 : 일 본 ; 日本 ) 、 ニャッバーン ( 越 : Nh ậ t B ả n ; 日本 ) [ 2 9 ] 等 、 「 日本 」 を その まま 自国 語 の 発音 で 読 ん で い る 。
歴史 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 の 歴史 」 、 「 アイヌ 」 、 「 琉球 王国 」 、 及び 各 時代 の 項目 を 参照
法隆 寺 は 西暦 6 0 7 年 に 建立 し 、 現存 する 世界 最古 の 木造 建築 物 群 と さ れ る 。
平安 時代 に は 平安 京 に 都 が 置 か れ 、 安定 し た 貴族 生活 を 背景 に 国風 文化 が 成立 し た 。
豊臣 秀吉 死後 の 政権 を かけ て 、 関ヶ原 の 戦い で は 徳川 家康 の 東軍 と 石田 三成 の 西軍 と が 天下 を 争 っ た 。
江戸 時代 に は 鎖国 が 行 わ れ 、 平和 の 中 で 独自 の 発展 を 遂げ た 。
実戦 で の 原子 爆弾 投下 を 経験 し た 日本 は 、 連合 国 と の 講和 と な る サンフランシスコ 平和 条約 を 締結 し て 国際 社会 へ の 復帰 を 果た し た 。
戦後 、 日本 は 高度 経済 成長 を 経 て 経済 大国 の 仲間 入り を 果た し た 。
通常 、 日本 の 歴史 は 、 日本 列島 に おけ る 歴史 と 同一視 さ れ る 。
が 、 厳密 な 「 日本 」 の 成立 は 、 国号 に あ る よう に 西暦 7 0 0 年 前後 で あ り 、 「 日本 の 歴史 」 と 「 日本 列島 の 歴史 」 と を 明確 に 区別 し て 捉え る べ き と する 考え も 示 さ れ て い る [ 3 0 ] 。
時代 の 区分 は 、 考古 学 上 の もの と 歴史 学 上 の もの と が あ る 。
考古 学 上 は 、 旧 石器 時代 ( 先 土器 時代 ) 、 縄文 時代 、 弥生 時代 、 古墳 時代 、 歴史 時代 、 と する の が 一般 的 で あ る 。
一方 、 歴史 学 上 は 、 古代 ( 飛鳥 時代 まで ・ 奈良 時代 ・ 平安 時代 ) 、 中世 ( 鎌倉 時代 ・ 室町 時代 ・ 戦国 時代 ) 、 近世 ( 安土 桃山 時代 ・ 江戸 時代 ) 、 近代 ( 明治 ・ 大正 ・ 昭和 以降 ) の 四 分 法 が 通説 で あ る 。
日本 列島 に おけ る 人類 の 歴史 は 、 次第 に 人 が 住 み 始め た 約 1 0 万 年 前 以前 ない し 約 3 万 年 前 に 始ま っ た と さ れ る 。
当時 の 日本 列島 は 、 アジア 大陸 と 陸続き で 、 西方 の 華北 や 北方 の シベリア と の 文化 交流 も 見 られ た 。
約 1 万 2 千 年 前 の 前後 に 最終 氷期 が 終わ る と 、 大陸 から 分離 し た 。
この 後 も 列島 と 大陸 と の 間 に 活発 な 通交 ・ 交流 が 行な わ れ 、 巨視 的 に は 、 日本 列島 も 中国 を 中心 と する 東 アジア 文化 圏 の 影響 下 に あ っ た 。
が 、 東 アジア の 最 東方 に 所在 する 島国 、 と い う 地理 的 条件 に よ り 、 他 の 東 アジア 地域 と 異質 な 要素 を 持 つ 独自 の 文化 ・ 社会 ・ 政治 体制 を 発達 さ せ た 。
紀元 前 8 世紀 頃 以降 、 大陸 から 稲作 を 中心 と する 文化 様式 が 伝わ る と 、 各地 に 「 ムラ 」 「 クニ 」 と 呼 ば れ る 政治 組織 が 徐々 に 形成 さ れ 、 1 世紀 ・ 2 世紀 前後 に 各 クニ の 連合 に よ る 倭国 と 呼 ば れ る 大 規模 な 政治 組織 が 出現 し た 。
この 連合 的 政治 組織 は 、 3 世紀 ・ 4 世紀 頃 に 統一 王権 ( ヤマト 王権 ) へ と 発展 する 。
6 6 3 年 に 百済 復興 の ため に 援軍 を 送 る が 白村 江 の 戦い で 唐 に 敗れ て 朝鮮 へ の 影響 力 を 失 う 。
7 世紀 後半 に 中国 の 法 体系 ・ 社会 制度 を 急速 に 摂取 し 、 8 世紀 初頭 に 古代 国家 ( 律令 国家 ) と し て の 完成 を 見 た 。
「 日本 」 国号 、 「 天皇 」 号 は 、 この 古代 国家 の 建設 ・ 成立 と 軌 を 一 に し て 登場 し た と 考え られ 、 国家 と し て の 日本 の 成立 も 、 この 7 世紀 後半 から 8 世紀 初頭 に かけ て の 時期 で あ る と 言え る 。
当時 の 日本 は 、 隋 と の 通交 以来 、 中国 と 対等 な 外交 関係 を 結 ぼ う と する 姿勢 を 見せ 、 中国 を 中心 と する 冊封 体制 から の 独立 を 志向 し た 。
これ は 、 他 の 東 アジア 諸国 と 異質 な 外交 姿勢 で あ り 、 その 後 の 日本 に も 多 かれ 少な かれ 引き継 が れ た が 、 室町 時代 から 戦国 時代 に かけ て 明王 朝 に 対 し て 朝貢 が 行な わ れ 、 足利 将軍 家 が 日本 国王 に 封 じ られ て い る 。
この こと から 、 東 アジア の 広域 な 政治 ・ 経済 的 な 状況 に よ り 、 冊封 体制 を 受け入れ る 柔軟 性 や 多様 性 も 認め られ る 。
その 後 、 東 アジア の 中 で も 独特 の 国際 的 な 地位 を 保持 し 続け 、 7 世紀 に 中華 王朝 に 対 し て 独自 の 「 天子 」 を 称 し 、 1 3 世紀 の 元寇 、 1 6 世紀 の ヨーロッパ の アジア 進出 、 1 9 世紀 の 欧米 列強 の 進出 など 、 様々 な 事態 に も 対応 し て 独立 を 維持 し た 。
成立 当時 の 日本 の 支配 地域 は 、 日本 列島 の 全域 に 及 ぶ もの で な く 、 九州 南部 以南 および 東北 中部 以北 は 、 まだ 領域 外 だっ た 。
九州 南部 は 、 8 世紀 末 に 組み込 ま れ た ( 隼人 ) が 、 抵抗 の 強 かっ た 東北 地方 の 全域 が 領域 に 組み込 ま れ た の は 、 鎌倉 時代 に 入 っ て から で あ る ( 蝦夷 ) 。
特に 8 ・ 9 世紀 は 、 蝦夷 の 征服 活動 が 活発 化 する と 共 に 新羅 遠征 も 計画 さ れ る など 帝国 と し て の 対外 志向 が 強ま っ た 時期 だ が 、 1 0 世紀 に 入 り 、 こう し た 動き も 沈静 化 し た 。
1 0 世紀 から 1 2 世紀 に 掛け 、 旧来 の 天皇 を 中心 と する 古代 の 律令 国家 体制 が 大き く 変質 し 、 社会 各 階層 へ の 分権 化 が 進 ん だ 王朝 国家 体制 、 更に 中世 国家 へ と 移行 し た ( 荘園 公領 制 ・ 職 の 体系 ) 。
1 2 世紀 頃 ( 平安 末期 ) から 起請 文 など の 古 文書 に 「 日本 」 や 「 日本 国 」 の 表記 が 見 ら れ 始め 、 社会 に 「 日本 」 や 「 日本 人 」 の 意識 が 生まれ た こと の 表れ と 考え られ る 。
特に 1 3 世紀 後半 の 元寇 は 、 「 日本 」 ・ 「 日本 人 」 の 意識 が 社会 各層 に 広 く 浸透 する 契機 と な り 、 併せ て 「 神国 」 観念 を 定着 さ せ た 。
網野 善彦 は 、 この よう な 「 日本 」 ・ 「 日本 人 」 意識 は 、 外国 のみ な ら ず 神仏 など を も 含 む 「 異界 」 に 対 する 関係 性 の 中 で 醸成 さ れ た と し て い る [ 3 1 ] 。
室町 時代 に は 、 「 日本 」 の 領域 が 北海道 の 南部 まで 及 ん だ 。
1 4 世紀 から 1 5 世紀 まで の 時期 に は 、 社会 の 中世 的 な 分権 化 が 一 層 進展 し た が 、 1 5 世紀 後半 頃 から 戦国 大名 勢力 に よ る 地域 国家 の 形成 が 急速 に 進 ん だ 。
この 地域 国家 の 形成 は 、 中世 社会 の 再 統合 へ と 繋が り 、 1 6 世紀 末 に 日本 の 統一 政権 が 樹立 さ れ る に 至 り 、 近世 へ と 移行 し た 。
日本 の 領域 は 、 この 時期 に も 変動 し て い る 。
1 6 世紀 末 に 蠣崎 氏 が 北海道 の 南部 に 本拠 を 置 き 、 北海道 ・ 千島 ・ 樺太 を 含 む 蝦夷 地 の 支配 権 を 得 た 。
蝦夷 地 は 、 日本 の 領域 と さ れ る こと もあれ ば 、 領域 外 と さ れ る こと も あ る 、 言わば 「 境界 」 と も 言 う べ き 地域 だっ た が 、 1 7 世紀 に シャクシャイン の 戦い や ロシア 帝国 の 進出 に よ っ て 北方 へ の 関心 が 強ま る と 、 アイヌ 及び ロシア へ の 他者 意識 が 「 日本 」 ・ 「 日本 人 」 観 と な っ て 庶民 層 に まで 定着 し 、 日本 の 領域 も 「 蝦夷 が 島 」 ( 北海道 ) 以南 と 意識 さ れ る よう に な っ た 。
南方 に 目 を 向け る と 、 中世 を 通 じ て 鬼界 島 ・ 硫黄 島 まで が 西 の 境界 と 意識 さ れ た 。
1 7 世紀 初め に 薩摩 島津 氏 が 琉球 王国 を 侵攻 し て 支配 下 に 収め た が 、 その 後 も 琉球 王国 は 、 日本 ・ 中国 へ の 両属 を 続け た 。
1 9 世紀 中葉 に 入 り 、 欧米 列強 と の 接触 が 飛躍 的 に 増え る と 、 列強 各国 に 対 する 他者 意識 の 裏返し と し て の 「 日本 」 ・ 「 日本 人 」 意識 が 更に 強ま り 、 ほぼ 現代 の 「 日本 」 ・ 「 日本 人 」 意識 と 一致 する まで に 至 っ た 。
アジア 各国 が 欧米 列強 の 植民 地 と さ れ る 中 で 日本 が 独立 を 長 く 保 っ た こと は 、 国民 国家 意識 の 醸成 を もたら し 、 結果 と し て 明治 維新 以降 の 近代 国家 建設 の 基礎 と な っ た 。
明治 維新 に 伴 う 近代 化 に よ り 、 ( この 時期 に アイヌ や 琉球 王国 を 領域 に 編入 し 、 ) 近代 的 な 国民 国家 の 建設 を 急速 に 進め て 著し い 発展 を 見せ た 。
同時 に 近隣 国 と 国境 の 確定 を 行 い 、 1 8 7 5 年 ( 明治 8 年 ) に 樺太 を 放棄 する 代わり に 占守 島 以南 の 千島 列島 全域 を 日本 領 と し ( 樺太 ・ 千島 交換 条約 ) 、 また 、 琉球 処分 を 通 じ て 南西 諸島 方面 の 実効 的 な 支配 に 成功 し 、 ここ に 一旦 、 近代 国家 と し て の 日本 国 の 領域 が 確定 し た 。
自由 民権 運動 を 経 て 1 8 8 5 年 ( 明治 1 8 年 ) に 内閣 制度 を 確立 し 、 1 8 8 9 年 ( 明治 2 2 年 ) に 大 日本 帝国 憲法 を 制定 し 、 1 8 9 0 年 ( 明治 2 3 年 ) に 第 1 回 衆議 院 議員 総 選挙 を 実施 し て 帝国 議会 を 設置 し た 。
こう し て 、 アジア で 初めて 憲法 と 議会 と を 持 つ 、 近代 的 な 立憲 国家 と な っ た [ 3 2 ] 。
1 9 世紀 後半 から 2 0 世紀 初頭 の 帝国 主義 的 な 国際 情勢 の 中 で 、 東 アジア に 一定 の 勢力 圏 を 築 く 必要 に 迫 ら れ 、 日清 戦争 や 日露 戦争 を 経 て 勢力 圏 の 確保 を 進め た 。
両 戦争 を 通 じ 、 台湾 ・ 澎湖 諸島 および 南 樺太 を 領土 に 収め 、 関東 州 の 租借 権 を 獲得 し た 。
その 後 、 1 9 1 0 年 ( 明治 4 3 年 ) に 韓国 併合 が 実施 さ れ た 。
1 9 1 9 年 ( 大正 8 年 ) に パリ 講和 会議 で 人種 差別 撤廃案 を 提出 し た ( アメリカ 合衆 国 など が 反対 ) 。
また 、 発足 し た 国際 連盟 から の 委任 を 受け て 南洋 群島 を 統治 する こと と な っ た 。
大正 時代 に 大正 デモクラシー が 起こ り 、 政党 政治 や 普通 選挙 が 実現 し た 。
1 9 3 0 年代 に 満洲 へ の 進出 を 強め 、 満洲 国 を 建国 し て 一定 の 支配 権 を 得 る に 至 り 、 軍部 が 台頭 し た 。
こう し た 対外 志向 は 、 特に アメリカ 合衆 国 を 始め と する 欧米 諸国 の 権益 と 真っ向 から 衝突 し 、 最終 的 に 1 9 4 5 年 ( 昭和 20 年 ) の 太平 洋 戦争 ( 大東 亜 戦争 ) の 敗北 に よ っ て 破局 に 至 っ た 。
そして 、 イギリス や アメリカ など の 連合 国 に よ り 、 史上 初めて 占領 下 に 置 か れ 、 日清 戦争 以降 に 獲得 し た 領有 権 ・ 統治 権 の 総て を 失 っ た 。
占領 下 に 国制 の 改革 が 進め られ 、 憲法 改正 を 行 っ て 日本 国 憲法 を 制定 し た 。
1 9 5 2 年 ( 昭和 27 年 ) の 平和 条約 に よ っ て 主権 を 回復 し 、 戦後 、 復興 と 共 に 1 9 7 0 年 代 半ば まで に 目覚し い 経済 発展 を 遂げ ( 高度 経済 成長 # 日本 の 高度 経済 成長 ) 、 世界 有数 の 経済 大国 と な っ た 。
また 、 1 9 5 2 年 ( 昭和 27 年 ) から 1 9 5 3 年 ( 昭和 28 年 ) に かけ て トカラ 列島 や 奄美 群島 、 1 9 6 8 年 ( 昭和 43 年 ) に 小笠原 諸島 、 1 9 7 2 年 ( 昭和 47 年 ) に 沖縄 県 の 施政権 が 、 それぞれ アメリカ から 返還 さ れ た ( 本土 復帰 、 沖縄 返還 ) 。
1 9 7 0 年代 後半 以降 、 先進 国 の 一員 と し て 数々 の 国際 的 役割 を 果た し 、 多く の 発展 途上 国 で 成長 モデル と し て 目標 に さ れ た 。
2 1 世紀 に 至 り 、 高齢 化 社会 に 伴 う 人口 減少 、 経済 の グローバリゼーション へ の 対応 など 、 数 多く の 課題 に 直面 し て い る 。
建国 を めぐ る 議論 [ 編集 ]
日本 の 初代 天皇 と さ れ る 神武 天皇
国家 と し て の 日本 、 又 は 、 日本 の 文化 は 、 長 い 年月 を 経 て 段階 的 に 形成 さ れ て 来 て い て 、 明確 な 建国 の 時期 を 示 す 記録 は 、 存在 し な い 。
建国 記念 の 日 ( 旧 紀元 節 ) は 、 記紀 で 神武 天皇 が 即位 し た と さ れ る 日 ( 紀元 前 6 6 0 年 1 月 1 日 ( 旧暦 ) 、 2 月 1 1 日 ( 新暦 ) ) と な っ て い る 。
『 日本 書紀 』 神武紀 に 、 カムヤマトイワレヒコ ( 神武 天皇 ) が 辛酉 年 春 正月 庚 辰 朔 ( 1 月 1 日 ) に 即位 し た と の 記述 が あ り 、 戦前 、 これ が 日本 建国 の 画期 と 考え られ て い た 。
明治 5 年 1 1 月 1 5 日 ( 1 8 7 2 年 1 2 月 1 5 日 ) に は 、 神武 天皇 即位 紀元 が 西暦 紀元 前 6 6 0 年 に 始ま る と 定め られ 、 これ を 元年 と する 紀年 法 ・ 「 皇紀 」 が 1 8 7 3 年 ( 明治 6 年 ) 1 月 1 日 から 使用 さ れ た [ 3 3 ] 。
公的 に は 、 この 神武 天皇 即位 紀元 を もと に 、 1 9 6 6 年 ( 昭和 41 年 ) 、 建国 記念 の 日 と な る 日 を 定め る 政令 ( 昭和 4 1 年 政令 第 3 7 6 号 ) に よ り 、 2 月 1 1 日 が 「 建国 記念 の 日 」 に 定め られ た 。
しかし 、 歴史 学 の 立場 から 見 る 神武 天皇 の 即位 は 、 神話 と 見 られ 、 事実 で な い と さ れ る 。
戦後 、 皇紀 の 使用 は 、 殆ど 無く な っ た [ 3 4 ] 。
建国 の 時期 と し て 、 この 他 に 「 日本 」 国号 が 定め られ た 時期 ( 飛鳥 浄御原 令 な い し 大宝 律令 の 成立 ) や 大政 奉還 が 為 さ れ て 近代 国家 の 建設 が 始ま っ た 明治 維新 の 時期 など が 挙げ られ る こと も あ る 。
が 、 国家 と し て の 日本 は 、 長 い 歴史 的 な 経緯 を 経 て 形成 さ れ 、 明確 な 建国 の 画期 を 見出 す こと 自体 が 困難 と 言え 、 主観 的 な もの と な り がち で あ る 。
地理 ・ 地勢 ・ 自然 ・ 地域 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 の 地理 」 、 「 日本 の 山一覧 」 、 「 都 道 府 県 の 面積 一覧 」 を それぞれ 参照
日本 の 衛星 写真
日本 列島 の 地形 図 。
国土 は 全般 的 に 山岳 地帯 で あ り 、 可住 地 面積 は 国土 全体 の 約 3 2 % に とどま る 。
( 2 0 0 1 年 1 0 月 1 日 時点 )
地理 ・ 地勢 [ 編集 ]
6 8 5 2 の 島 ( 本土 5 島 + 6 8 4 7 離島 ) [ 3 5 ] から 成 る 島国 で あ る 。
アジア ・ 東 アジア の 中 で も 特に 東方 に あ り 、 ユーラシア の 東端 に あた る ため 、 欧米 から 極東 ・ 東洋 など と も 呼 ば れ る 。
全体 的 に 弓形 状 で あ り 、 全 面積 は 約 3 7 . 8 万 km ² ( 日本 の 実効 支配 領域 に 限 る ) 。
国土 の 約 7 0 % が 山岳 地帯 で あ り 、 約 6 7 % の 森林 率 で あ る 。
太平 洋 の 北西部 に あ る 領土 は 、 本州 ・ 北海道 ・ 九州 ・ 四国 など から 成 る 日本 列島 を 中心 に 、 南 に 延び る 伊豆 ・ 小笠原 諸島 、 南西 に 延び る 南西 諸島 ( 沖縄 本島 など ) 、 及び 北東 に 位置 する 千島 列島 に 含 ま れ る 北方 地域 ( 北方 領土 ) など 、 離島 を 多 く 含 み 、 全体 と し て 列島 # 弧状 列島 を 形成 する 。
最 東端
東京 都 南鳥島 ( 北緯 2 4 度 1 6 分 5 9 秒 ・ 東経 1 5 3 度 5 9 分 1 1 秒 )
最 西端
沖縄 県 与那国 島 西崎 ( 北緯 2 4 度 2 6 分 5 8 秒 ・ 東経 1 2 2 度 5 6 分 0 1 秒 )
「 日本 の 最○ 端 」 の なか で 唯一 、 公共 交通 機関 で 訪れ る こと が でき る 場所 で あ る 。
最 南端
東京 都 沖ノ鳥島 ( 北緯 2 0 度 2 5 分 3 1 秒 ・ 東経 1 3 6 度 0 4 分 1 1 秒 )
最北 端
北海道 弁天 島 ( 北緯 4 5 度 3 1 分 3 5 秒 、 東経 1 4 1 度 5 5 分 0 9 秒 ) ( 日本 政府 の 実効 支配 下 に あ る 領域 の 最北端 )
北海道 択捉 島 カモイワッカ 岬 ( 北緯 4 5 度 3 3 分 2 8 秒 ・ 東経 1 4 8 度 4 5 分 1 4 秒 ) ( 日本 政府 が 領有 権 を 主張 する 領域 の 最北端 )
周囲 を 太平 洋 、 日本 海 、 東 シナ 海 、 フィリピン 海 、 オホーツク 海 など の 海洋 に 囲 ま れ る 。
本州 と 四国 と の 間 の 海 は 、 瀬戸 内海 と 呼 ば れ る 。
地上 の 国境 線 が 無 く 、 ロシア 、 北朝鮮 、 台湾 、 韓国 、 中国 、 フィリピン 、 アメリカ と 排他 的 経済 水域 が 接 し て い る 。
また 、 南方 に パラオ 共和 国 、 小笠原 諸島 の 延長 線 上 に ミクロネシア 連邦 が あ り 、 太平 洋 を 挟 ん で アメリカ 大陸 が あ る 。
沖合 を 暖流 の 黒潮 、 対馬 海流 、 寒流 の 親潮 、 リマン 海流 が 流れ る 。
現在 、 ロシア と の 間 に 北方 領土 問題 ( 択捉 島 、 国後 島 、 色丹 島 、 歯舞 群島 ) 、 韓国 と の 間 に 竹島 の 領有 問題 が あ る 。
その 他 、 近年 に な っ て 尖閣 諸島 の 近海 に 地下 資源 が 発見 さ れ て 以降 、 中国 や 台湾 が 尖閣 諸島 の 領有 権 を 主張 し て い る 。
現在 の 実効 支配 で 言 え ば 、 尖閣 諸島 が 一貫 し て 日本 、 北方 領土 が ロシア 、 竹島 が 韓国 、 と な っ て い る 。
地形 区分 は 、 地質 構造 を 基準 に 、 本州 中部 を 南北 に 縦断 する 糸魚川 静岡 構造 線 を 境 に 、 南西 日本 と 東北 日本 と に 大別 さ れ る 。
付近 で は 、 ユーラシア プレート 、 フィリピン 海 プレート 、 太平 洋 プレート 、 北 アメリカ プレート が せめぎ合 い 、 環 太平 洋 造山 帯 ・ 環 太平 洋 火山 帯 ・ 環 太平 洋 地震 帯 と 呼 ば れ る 帯 の 一環 を な し て い る 。
その ため 、 世界 全体 で 放出 さ れ る 地震 エネルギー の うち 1 割 から 2 割 が 日本 の 周辺 に 集中 する と 言 わ れ て い る ほど 地震 が 頻発 し 、 震度 1 や 2 クラス 程度 の 地震 なら 、 どこ か で 毎日 の よう に 起き て い る 。
また 、 火山 活動 が 活発 な 事 から 火山 性 土壌 が 多 く 、 これ が 日本 列島 の 自然 を 豊か に し た 面 も あ る 。
また 、 温泉 が 多 い 事 も 火山 の 恵み と 言え る 。
河川 は 、 利根 川 ・ 最上 川 など が 代表 的 で あ る が 、 大陸 河川 と 違 い 、 源流 から 河口 まで の 距離 が 大変 に 短 い 事 、 海抜 高低 差 が 急 な 事 も あ り 、 比較 的 、 流れ が 速 い 。
集中 豪雨 が 発生 し た 時 、 堤防 を 決壊 し 、 人家 ・ 田畑 に 甚大 な 被害 を 及ぼ す と い う 短所 も あ る が 、 比較 的 新鮮 な 水 が 取水 し やす い の も 特色 で あ る 。
周囲 を 海 に 囲 ま れ た 島国 で あ る こと から 、 海上 交易 ・ 漁業 とも に 盛ん な 海洋 国家 で あ る 。
内海 を 含 む 領海 を 入れ た 領域 の 面積 は 、 約 4 3 万 Km ² 、 排他 的 経済 水域 を 入れ て 約 4 4 7 万 km ² で あ り 、 領土 のみ の 面積 の 1 1 . 7 倍 に あた る [ 3 6 ] 。
気候 ・ 自然 [ 編集 ]
富士 山 は 標高 3 7 7 6 m の 日本 最高 峰 かつ 日本 の 象徴 と さ れ る 。
桜 は 古来 多く の 和歌 に 詠 ま れ 、 また 近世 以降 は 日本 を 象徴 する 花 と さ れ る 。
気候
大半 が 温帯 に 属 す が 、 南方 の 諸島 が 亜 熱帯 ( 多良間 島 ・ 石垣 島 ・ 西表 島 ・ 与那国 島 ・ 波照 間島 ・ 沖 大 東島 など で は 熱帯 性 気候 で 熱帯 雨林 気候 に 属 する ) 、 北方 が 亜 寒帯 の 気候 を 示 す 。
海洋 性 気候 だ が 、 モンスーン の 影響 を 受け 、 四季 など 寒暖 の 差 が 大き い 。
冬季 は 、 シベリア 高 気圧 が 優勢 と な り 北西 の 季節 風 が 吹 く が 、 その 通り 道 で あ る 日本 海 で 暖流 の 対馬 海流 から 大量 の 水 蒸気 が 蒸発 する ため 、 大量 の 雪 を 降ら せ る 。
その ため 、 日本 海側 を 中心 に 国土 の 約 5 2 % が 世界 で も 有数 の 豪雪 地帯 と な る 。
太平 洋 側 で は 、 空気 が 乾燥 し た 晴天 の 日 が 多 い 。
夏季 は 、 太平 洋 高 気圧 の 影響 が 強 く 、 高温 多湿 の 日 が 続 く 。
また 、 台風 も 多 い 。
但し 、 北部 を 中心 に オホーツク 海 高 気圧 の 影響 が 強 く な る と 低温 と な り 、 しばしば 農業 に 影響 を 与え る 。
また 、 比較 的 、 降水 量 の 多 い 地域 で あ る 。
主な 要因 は 、 日本 海側 で の 冬季 の 降雪 、 6 ・ 7 月 ( 沖縄 ・ 奄美 は 5 ・ 6 月 ) に 前線 が 停滞 し て 起こ る 梅雨 、 夏季 から 秋季 に かけ て 南方 海上 から 接近 ・ 上陸 する 台風 など 。
年間 降水 量 は 、 約 1 , 7 0 0 mm と さ れ る 。
自然
南北 に 長 く 、 また 、 森林 限界 を 越え る 高山 帯 や 広 い 海洋 、 四季 の 変化 に よ り 、 面積 の 広 さ に 比べ 、 生息 する 動物 や 植物 の 種類 が 豊富 で あ る 。
四方 が 海 で 囲 ま れ て い る ため 、 外部 から 新し い 生物 が 侵入 し て くる 可能 性 が 低 い 。
それ に 加え 、 多く の 離島 が あ る ため 、 その 島 独自 の 生態 系 が 維持 さ れ て き た 土地 が 多数 あ る 。
特に 小笠原 諸島 や 南西 諸島 は 、 古く から 本土 と 比べ て 孤立 し た 生態 系 を 築 い て き た ため 、 その 島 に 固有 の 動植物 が 多 く 生息 し て い る 。
殊 に 、 小笠原 諸島 は 、 「 東洋 の ガラパゴス 」 と 呼 ば れ る ほど 特殊 な 生態 系 を 持 つ 。
その ため 、 オガサワラトンボ 、 オガサワラノスリ 、 南西 諸島 ・ 八重山 列島 の 西表 島 の イリオモテ ヤマネコ など 、 島 の 名前 が 動植物 に つけ られ た 例 も 多数 あ る 。
高度 経済 成長 期 以降 の 食卓 の 変化 や 海外 の 農産 品 の 輸入 問題 など 様々 な 要因 に よ り 、 近年 、 農林 水産業 が 大き く 変化 し た 。
この ため 、 田畑 や 人工 林 の 放置 、 漁業 資源 の 減少 など の 問題 も 発生 し て い る 。
環境 ・ 公害
詳細 は 「 日本 の 環境 と 環境 政策 」 を 参照
1 9 5 0 ~ 1 9 6 0 年 代 、 四大 公害 病 を 始め と し た 大 規模 な 公害 の 発生 から 、 1 9 6 7 年 ( 昭和 42 年 ) の 公害 対策 基本 法 を 始め に 水質 汚濁 や 大気 汚染 など の 規制 法 が 相 次 い で 成立 し た 。
これ を 受け 、 日本 企業 は 、 オイル ショック の ため に マイナス 成長 下 に あ っ た 1 9 7 3 年 ( 昭和 48 年 ) ~ 1 9 7 6 年 ( 昭和 51 年 ) の 前後 に 集中 し て 公害 の 防止 へ の 投資 を 行 い 、 1 9 7 0 年代 以降 、 大 規模 な 公害 の 件数 が 急速 に 減少 し た 。
また 、 この 投資 は 、 オイル ショック 下 の 日本 経済 の 下支え の 役割 を 果た し た ため 、 「 日本 は 公害 対策 と 経済 成長 を 両立 さ せ た 」 と 言 わ れ る [ 3 7 ] 。
しかし 、 ゴミ 問題 の ため に 富士 山 の 世界 遺産 登録 を 断念 し た こと に 象徴 さ れ る よう に 、 環境 対策 や 管理 に お い て 多く の 課題 を 抱え る 。
生態 系 に お い て も 、 明治 以降 、 外来 種 に よ る 生態 系 の 変化 が 起こ り 、 トキ や ニホン オオカミ の 絶滅 に 代表 さ れ る よう な 生物 多様 性 の 低下 が 起こ っ て い る 。
また 、 ニホン ザル や イノシシ が 市街 地 に 出没 する など 、 人間 の 生活 へ の 影響 も 出 て い る 。
植物 ・ 森林
亜 熱帯 の もの から 亜 寒帯 の もの まで 植物 の 種類 が 豊富 で 多様 性 に 富 む 。
殆ど の 地域 で 一 年 の 間 に 湿度 の 高 い 時期 を 経験 する の で 高湿度 に 適 し た 植物 が 多 く 分布 し て い る 。
コケ 植物 や シダ 植物 など も 豊富 。
また 、 慣習 的 に 菊 ・ 桜 が 国花 と 同等 の 扱い を 受け る 。
この 他 、 各 自治 体 で も 独自 の 木 や 花 を 制定 し て い る 。
陸地 の 約 3 分 の 2 が 森林 ( 森林 率 6 6 % [ 3 8 ] ・ 森林 面積 : 2 , 5 1 2 万 ha ・ 2 0 0 9 年 ( 平成 21 年 ) 現在 ) で あ る 。
亜 熱帯 から 亜 寒帯 に 渡 る 、 どの 地域 で も 年間 の 雨量 が 十分 で 、 森林 の 成立 が 可能 で あ る 。
平地 の 植生 は 、 南 の 約 3 分 の 2 が 常緑 広葉 樹 林 、 いわゆる 照葉 樹 林 と い う 型 で あ り 、 北 の 約 3 分 の 1 が 落葉 広葉 樹 林 、 ブナ林 を 代表 と する 森林 で あ る 。
標高 の 高 い 地域 で は 、 更に 常緑 針葉 樹 林 、 一部 に 落葉 針葉 樹 林 が あ る 。
南西 諸島 で は 、 熱帯 の 要素 が 強 く 、 多少 ながら マングローブ が 発達 する 。
この 森林 面積 の 内訳 は 、 天然 林 が 5 3 % ( 1 , 3 3 5 万 ha ) 、 人工 林 が 4 1 % ( 1 , 0 3 6 万 ha ) 、 その 他 ( 標高 など の 条件 で 未生育 の 森林 など ) が 6 % 、 と な っ て い る 。
この 内 、 人工 林 は 、 第 二 次 世界 大戦 後 の 拡大 造林 の 影響 を 受け た こと から 、 スギ 林 が 多数 ( 4 5 2 万 ha ) を 占め る 。
ここ まで 人工 林 が 多 い 理由 と し て 、 1 9 5 0 ~ 1 9 7 0 年代 の 前半 に 空前 の 住宅 建設 ラッシュ が 発生 し て 木材 需要 が 逼迫 し 、 その 後 、 1 9 7 0 年代 後半 ~ 1 9 8 0 年代 に かけ て 木材 輸入 制限 が 緩和 、 海外 から の 輸入 量 が 急増 し 、 一転 し て 木材 の 価格 が 暴落 し た 結果 、 採算 の 取れ な い 人工 林 の 多く が 取り残 さ れ る こと から で あ る 。
人工 林 の 手入れ を 怠 っ た 場合 、 生育 でき な い 、 土砂 の 流出 、 水源 の 涵養 が 十分 に 発揮 さ れ な い 、 年輪 が マチマチ で 節 だらけ の 商品 価値 が 無 い 立木 に な る 、 そして 、 伸ば し 放題 の 枝 や 葉 の 影 に よ っ て 周囲 の 木々 の 光 合成 の 効率 が 悪化 、 など の 問題 が 発生 する 。
また 、 放棄 さ れ た スギ 林 で は 、 春先 に 大量 の 花粉 が 発生 し て 花粉 症 の 原因 の 一 つ と な っ て い る 。
動物
哺乳 類
詳細 は 「 日本 の 哺乳 類 」 を 参照
1 0 0 種 強 が 生息 し 、 その 内 、 固有 種 が 3 割 を 超え 、 7 属 が 固有 属 で あ る 。
日本 の 哺乳 類 相 は 、 北海道 と 本州 と の 間 に あ る ブラ キストン 線 、 また 、 南西 諸島 の 内 、 トカラ 列島 と 奄美 群島 と の 間 に あ る 渡瀬 線 で 区切 ら れ 、 これ ら を 境 に 異な る 動物 群 が 生息 し て い る 。
大型 哺乳 類 で は 、 北海道 の ヒグマ 、 エゾ シカ 、 本州 の ツキノワ グマ 、 ニホン ジカ 、 ニホン カモシカ など が い る 。
固有 種 で あ る ニホン ザル の 内 、 下北 半島 に 住 む 個体 群 は 、 世界 で 最も 北方 に 棲息 する サル で あ る 。
ニホン オオカミ 、 エゾ オオカミ 、 ニホン アシカ 、 及 び 、 日本 の ラッコ 個体 群 は 、 絶滅 。
ニホン カワウソ も 絶滅 の 可能 性 が 高 い 。
日本 犬 や 日本 猫 は 、 都 道 府 県 に よ っ て 様々 な 品種 が あ る 。
鳥類
詳細 は 「 日本 の 鳥類 」 、 「 日本 の 野鳥 一覧 」 を それぞれ 参照
5 0 0 種 を 越え る 鳥類 が 観察 さ れ る 。
四方 の 海 に 加え 、 水源 が 豊富 な 日本 で は 、 河川 や 池 、 湖 が 多 く 、 それ に 棲 む 水鳥 の 種類 が 豊富 で あ る 。
また 、 南北 に 長 い 弧状 列島 は 、 シベリア で 繁殖 する 鳥 の 越冬 地 や 更に 南 に 渡 る 鳥 の 中継 地点 と し て 、 或いは 、 東南 アジア 等 で 越冬 し た 鳥 が 繁殖 する 地 で も あ る など 、 渡り鳥 が 豊富 に 行き交 う 位置 に あ り 、 その 中継 地 と し て も 重要 で あ る 。
近年 、 乱 開発 に よ る 干潟 の 減少 や 、 東南 アジア の 森林 の 破壊 が 、 日本 で 見 られ る 鳥類 の 存続 の 脅威 と な っ て い る 。
固有 種 は 、 メグロ など が あ る 。
国鳥 は 、 キジ 。
トキ の 個体 群 は 、 絶滅 。
現在 、 佐渡 市 で 人工 的 に 繁殖 さ れ て い る トキ は 、 中国 の 個体 群 から 借り入れ た もの で あ る 。
人家 の 近く に は 、 カラス 、 スズメ 、 ハト 、 ツバメ 、 ハク セキレイ など が 生息 し 、 古来 より 文化 の 中 で 親し ま れ て き た 。
爬虫 類 ・ 両生 類
いずれ も 亜 熱帯 に 種類 が 多 く 、 南西 諸島 に 半分 以上 の 種 が 集中 する 。
これ は 、 島 ごと の 種 分化 が 進 ん で い る ため で も あ る 。
本土 に おけ る 島 ごと の 種 分化 は 、 さほど 見 られ な い 。
例外 は 、 サンショウ ウオ 類 で 、 南西 諸島 に 見 られ な い が 、 本土 の 各 地方 で の 種 分化 が 進 み 、 多く の 種 を 産 する こと で 世界 的 に も 知 ら れ る 。
また 、 現存 する 世界 最大 の 両生類 で あ る オオ サンショウ ウオ は 、 日本 を 代表 する 両生 類 と し て 世界 的 に 知 ら れ る 。
魚類
近海 の 魚類 は 、 種類 、 数 、 共 に 豊か で 、 三陸 海岸 沖 から 千島 列島 に 掛け て が 世界 三 大漁場 の 一 つ に 数え られ る 。
近海 を 暖流 と 寒流 と が 流れ 、 これ ら の 接点 で あ る 潮境 で プランクトン が 発生 し やす い こと や 、 周辺 に 広 い 大陸棚 や 多様 で 複雑 な 海岸 を 持 つ こと 、 など が 好 条件 と な っ て い る 。
淡水 魚 の 種 は 、 大陸 に 比べ て 河川 の 規模 が 小さ い ため 、 多 く な い 。
古代 湖 で あ る 琵琶 湖 など に 多彩 な 種 が 棲息 する もの の 、 アユ など 食用 に 供 さ れ る 種 の 人為 的 な 放流 や 外来 魚 の 勢力 拡大 に よ り 、 希少 種 の 絶滅 や 淡水 魚 類 相 の 激変 が 問題 と な っ て い る 。
他方 、 雨量 の 多 い 気候 の ため に 河口 域 に 汽水域 が 出来 やす く 、 貝類 も 豊富 で あ る 。
昆虫
亜 熱帯 の もの から 亜 寒帯 の もの まで 種類 が 豊富 で 多様 性 に 富 む 。
森林 が 多 い ため 、 数 も 多 い 。
都市 部 で も 多く の 昆虫 が 見 られ る 。
雨 が 多 く 、 湿地 や 水田 が 各地 に あ る ため 、 特に トンボ の 種類 が 多 い 。
また 、 カブトムシ など 里山 に 暮ら す 昆虫 も 多 く 見 られ た が 、 暮らし の 変化 と 共 に 少な く な っ た 。
江戸 時代 頃 から スズムシ や コオロギ の 鳴き声 を 楽し む ため に 飼育 が 行 わ れ て き た 。
愛玩 対象 と し て 昆虫 を 飼 う 文化 は 、 世界 的 に も 珍し い 。
オオムラサキ が 国蝶 。
地域 [ 編集 ]
日本 の 地方 、 および 各 都 道 府 県 の 位置
詳細 は 「 日本 の 地域 」 を 参照
都 道 府 県 ( 1 都 1 道 2 府 43 県 ) と い う 広域 行政 区画 から 構成 さ れ る 。
但し 、 地域 区分 ( 地方 区分 ) に は 、 揺れ が 見 られ る 。
また 、 一部 の 市 は 、 行政 上 、 別途 政令 指定 都市 、 中核 市 、 特例 市 に 定め られ て い る 。
他 に も 、 市 町 村 や 、 町村 を まとめ た 郡 が あ る ( 全国 市 町 村 一覧 参照 ) 。
北海道 に は 、 出先 機関 と し て 1 4 の 支庁 が 置 か れ て い る 。
北海道 地方
1 . 北海道
東北 地方
2 . 青森 県 - 3 . 岩手 県 - 4 . 宮城 県 - 5 . 秋田 県 - 6 . 山形 県 - 7 . 福島 県
関東 地方
8 . 茨城 県 - 9 . 栃木 県 - 1 0 . 群馬 県 - 1 1 . 埼玉 県 - 1 2 . 千葉 県 - 1 3 . 東京 都 - 1 4 . 神奈川 県 ( 以上 「 一 都 六 県 」 。
「 首都 圏 」 は これ に 山梨 県 を 加え る )
中部 地方
甲信越 地方
1 5 . 新潟 県 - 1 9 . 山梨 県 - 2 0 . 長野 県 ( 新潟 の 代わり に 岐阜 を 加え て 中央 高地 と い う 言 い 方 も する 。
)
北陸 地方
1 6 . 富山 県 - 1 7 . 石川 県 - 1 8 . 福井 県 ( 新潟 を 加え て 北陸 地方 と する 場合 や 福井 県 の 全域 、 若しくは 嶺南 地方 を 近畿 地方 に 含め る 場合 が あ る 。
)
東海 地方
2 1 . 岐阜 県 - 2 2 . 静岡 県 - 2 3 . 愛知 県 ( 普通 、 「 東海 3 県 」 と い う と 、 静岡 県 で は な く 三重 県 を 含め る 事 が 多 い 。
)
近畿 地方
2 4 . 三重 県 - 2 5 . 滋賀 県 - 2 6 . 京都 府 - 2 7 . 大阪 府 - 2 8 . 兵庫 県 - 2 9 . 奈良 県 - 3 0 . 和歌山 県
中国 地方
3 1 . 鳥取 県 - 3 2 . 島根 県 - 3 3 . 岡山 県 - 3 4 . 広島 県 - 3 5 . 山口 県 ( 鳥取 、 島根 、 山口 の 一部 で 山陰 と 言 い 、 岡山 、 広島 、 山口 の ほぼ 全域 で 山陽 と い う 。
)
四国 地方
3 6 . 徳島 県 - 3 7 . 香川 県 - 3 8 . 愛媛 県 - 3 9 . 高知 県 ( 四国 山地 より 北 を 北 四国 、 南 を 南 四国 と する 。
また 、 中国 地方 と 併せ て 中国 ・ 四国 地方 と する 場合 も あ る 。
その 場合 、 山陽 と 北 四国 と を 併せ て 瀬戸 内 と 言 う 。
)
九州 地方
4 0 . 福岡 県 - 4 1 . 佐賀 県 - 4 2 . 長崎 県 - 4 3 . 熊本 県 - 4 4 . 大分 県 - 4 5 . 宮崎 県 - 4 6 . 鹿児島 県
沖縄 地方
4 7 . 沖縄 県 ( 九州 地方 に 含 む 場合 も あ る )
都市 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 の 市 の 人口 順位 」 、 「 都市 圏 ( 総務 省 ) 」 、 「 都市 雇用 圏 」 を それぞれ 参照
順位
↓ 都 道 府 県
↓ 市 ( 区 )
↓ 法定 人口
↓ 推計 人口
↓ 増減 率 ( % )
↓ 種別
↓ 推計 人口 の 0 0
統計 年 月 日 ↓
東京 都 特別 区部 8 , 4 8 9 , 6 5 3 8 , 8 3 9 , 0 9 7 + 4 . 1 2 特別 区部 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 神奈川 県 横浜 市 3 , 5 7 9 , 6 2 8 3 , 6 7 9 , 4 8 8 + 2 . 7 9 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
2 大阪 府 大阪 市 2 , 6 2 8 , 8 1 1 2 , 6 6 6 , 6 9 3 + 1 . 4 4 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
3 愛知 県 名古屋 市 2 , 2 1 5 , 0 6 2 2 , 2 5 8 , 2 8 4 + 1 . 9 5 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
4 北海道 札幌 市 1 , 8 8 0 , 8 6 3 1 , 8 9 1 , 4 9 4 + 0 . 5 7 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 3 月 3 1 日
5 兵庫 県 神戸 市 1 , 5 2 5 , 3 9 3 1 , 5 3 8 , 2 4 5 + 0 . 8 4 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
6 京都 府 京都 市 1 , 4 7 4 , 8 1 1 1 , 4 6 4 , 5 9 2 - 0 . 6 9 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
7 福岡 県 福岡 市 1 , 4 0 1 , 2 7 9 1 , 4 5 8 , 0 6 3 + 4 . 0 5 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
8 神奈川 県 川崎 市 1 , 3 2 7 , 0 1 1 1 , 4 1 7 , 9 4 4 + 6 . 8 5 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
9 埼玉 県 さいたま 市 1 , 1 7 6 , 3 1 4 1 , 2 1 8 , 4 3 1 + 3 . 5 8 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 0 広島 県 広島 市 1 , 1 5 4 , 3 9 1 1 , 1 7 2 , 8 2 3 + 1 . 6 0 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 1 宮城 県 仙台 市 1 , 0 2 5 , 0 9 8 1 , 0 3 5 , 6 5 1 + 1 . 0 3 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 2 福岡 県 北九州 市 9 9 3 , 5 2 5 9 8 1 , 4 6 2 - 1 . 2 1 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 3 千葉 県 千葉 市 9 2 4 , 3 1 9 9 5 9 , 3 5 7 + 3 . 7 9 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 4 大阪 府 堺 市 8 3 0 , 9 6 6 8 3 8 , 9 2 8 + 0 . 9 6 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 5 新潟 県 新潟 市 8 1 3 , 8 4 7 8 1 1 , 7 8 9 - 0 . 2 5 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 6 静岡 県 浜松 市 8 0 4 , 0 3 2 8 0 7 , 8 8 4 + 0 . 4 8 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 6 月 1 日
1 7 熊本 県 熊本 市 7 2 7 , 9 7 8 7 3 0 , 1 0 9 + 0 . 2 9 中核 市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
1 8 静岡 県 静岡 市 7 2 3 , 3 2 3 7 1 6 , 1 7 3 - 0 . 9 9 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 6 月 1 日
1 9 神奈川 県 相模原 市 7 0 1 , 6 3 0 7 1 3 , 8 8 5 + 1 . 7 5 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
2 0 岡山 県 岡山 市 6 9 6 , 1 7 2 7 0 5 , 1 4 5 + 1 . 2 9 政令 指定 都市 2 0 1 0 年 5 月 1 日
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表 ・ 話 ・ 編 ・ 歴
日本 の 旗 日本 の 都道府 県庁 所在 地
北海道 地方
札幌 市 ( 北海道 )
東北 地方
青森 市 ( 青森 県 ) 盛岡 市 ( 岩手 県 ) 仙台 市 ( 宮城 県 ) 秋田 市 ( 秋田 県 ) 山形 市 ( 山形 県 ) 福島 市 ( 福島 県 )
関東 地方
水戸 市 ( 茨城 県 ) 宇都宮 市 ( 栃木 県 ) 前橋 市 ( 群馬 県 ) さいたま 市 ( 埼玉 県 ) 千葉 市 ( 千葉 県 ) 東京 / 新宿 区 ( 東京 都 ) 横浜 市 ( 神奈川 県 )
中部 地方
新潟 市 ( 新潟 県 ) 富山 市 ( 富山 県 ) 金沢 市 ( 石川 県 ) 福井 市 ( 福井 県 ) 甲府 市 ( 山梨 県 ) 長野 市 ( 長野 県 ) 岐阜 市 ( 岐阜 県 ) 静岡 市 ( 静岡 県 ) 名古屋 市 ( 愛知 県 )
近畿 地方
津 市 ( 三重 県 ) 大津 市 ( 滋賀 県 ) 京都 市 ( 京都 府 ) 大阪 市 ( 大阪 府 ) 神戸 市 ( 兵庫 県 ) 奈良 市 ( 奈良 県 ) 和歌山 市 ( 和歌山 県 )
中国 地方
鳥取 市 ( 鳥取 県 ) 松江 市 ( 島根 県 ) 岡山 市 ( 岡山 県 ) 広島 市 ( 広島 県 ) 山口 市 ( 山口 県 )
四国 地方
徳島 市 ( 徳島 県 ) 高松 市 ( 香川 県 ) 松山 市 ( 愛媛 県 ) 高知 市 ( 高知 県 )
九州 地方
福岡 市 ( 福岡 県 ) 佐賀 市 ( 佐賀 県 ) 長崎 市 ( 長崎 県 ) 熊本 市 ( 熊本 県 ) 大分 市 ( 大分 県 ) 宮崎 市 ( 宮崎 県 ) 鹿児島 市 ( 鹿児島 県 ) 那覇 市 ( 沖縄 県 )
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表 ・ 話 ・ 編 ・ 歴
日本 の 旗 日本 の 政令 指定 都市
北海道 地方
札幌 市 ( 北海道 )
東北 地方
仙台 市 ( 宮城 県 )
関東 地方
さいたま 市 ( 埼玉 県 ) 千葉 市 ( 千葉 県 ) 横浜 市 / 川崎 市 / 相模原 市 ( 神奈川 県 )
中部 地方
新潟 市 ( 新潟 県 ) 静岡 市 / 浜松 市 ( 静岡 県 ) 名古屋 市 ( 愛知 県 )
近畿 地方
京都 市 ( 京都 府 ) 大阪 市 / 堺 市 ( 大阪 府 ) 神戸 市 ( 兵庫 県 )
中国 地方
岡山 市 ( 岡山 県 ) 広島 市 ( 広島 県 )
四国 地方
なし
九州 地方
北九州 市 / 福岡 市 ( 福岡 県 )
[ 表示 ]
表 ・ 話 ・ 編 ・ 歴
日本 の 旗 日本 の 中核 市
北海道 地方
旭川 市 / 函館 市 ( 北海道 )
東北 地方
青森 市 ( 青森 県 ) 盛岡 市 ( 岩手 県 ) 秋田 市 ( 秋田 県 ) 郡山 市 / いわき 市 ( 福島 県 )
関東 地方
前橋 市 ( 群馬 県 ) 宇都宮 市 ( 栃木 県 ) 川越 市 ( 埼玉 県 ) 船橋 市 / 柏 市 ( 千葉 県 ) 横須賀 市 ( 神奈川 県 )
中部 地方
富山 市 ( 富山 県 ) 金沢 市 ( 石川 県 ) 長野 市 ( 長野 県 ) 岐阜 市 ( 岐阜 県 ) 豊橋 市 / 岡崎 市 / 豊田 市 ( 愛知 県 )
近畿 地方
大津 市 ( 滋賀 県 ) 高槻 市 / 東大阪 市 ( 大阪 府 ) 姫路 市 / 西宮 市 / 尼崎 市 ( 兵庫 県 ) 奈良 市 ( 奈良 県 ) 和歌山 市 ( 和歌山 県 )
中国 地方
倉敷 市 ( 岡山 県 ) 福山 市 ( 広島 県 ) 下関 市 ( 山口 県 )
四国 地方
高松 市 ( 香川 県 ) 松山 市 ( 愛媛 県 ) 高知 市 ( 高知 県 )
九州 地方
久留米 市 ( 福岡 県 ) 長崎 市 ( 長崎 県 ) 熊本 市 ( 熊本 県 ) 大分 市 ( 大分 県 ) 宮崎 市 ( 宮崎 県 ) 鹿児島 市 ( 鹿児島 県 )
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表 ・ 話 ・ 編 ・ 歴
日本 の 旗 日本 の 特例 市
北海道 地方
なし
東北 地方
八戸 市 ( 青森 県 ) 山形 市 ( 山形 県 )
関東 地方
水戸 市 / つくば 市 ( 茨城 県 ) 高崎 市 / 伊勢崎 市 / 太田 市 ( 群馬 県 ) 川口 市 / 越谷 市 / 草加 市 / 所沢 市 / 春日部 市 / 熊谷 市 ( 埼玉 県 ) 厚木 市 / 大和 市 / 茅ヶ崎 市 / 平塚 市 / 小田原 市 ( 神奈川 県 )
中部 地方
長岡 市 / 上越 市 ( 新潟 県 ) 福井 市 ( 福井 県 ) 甲府 市 ( 山梨 県 ) 松本 市 ( 長野 県 ) 沼津 市 / 富士 市 ( 静岡 県 ) 春日井 市 / 一宮 市 ( 愛知 県 )
近畿 地方
四日市 市 ( 三重 県 ) 茨木 市 / 吹田 市 / 豊中 市 / 寝屋川 市 / 枚方 市 / 八尾 市 / 岸和田 市 ( 大阪 府 ) 宝塚 市 / 明石 市 / 加古川 市 ( 兵庫 県 )
中国 地方
鳥取 市 ( 鳥取 県 ) 呉 市 ( 広島 県 )
四国 地方
なし
九州 地方
佐世保 市 ( 長崎 県 )
国民 [ 編集 ]
人口 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 の 人口 統計 」 、 「 都 道 府 県 の 人口 一覧 」 を それぞれ 参照
* 1 2 7 , 7 6 7 , 9 9 4 人 ( 国勢 調査 2 0 0 5 年 ( 平成 17 年 ) 1 0 月 1 日 )
* 約 1 2 7 , 7 2 4 , 0 0 0 人 ( 総務 省 統計 局 「 人口 推計 月報 」 2 0 0 7 年 ( 平成 19 年 ) 3 月 1 日 確定 値 [ 3 9 ] )
* 1 2 7 , 4 3 3 , 4 9 4 人 ( CIA ワールド ファクト ブック 、 2 0 0 7 年 7 月 [ 4 0 ] )
* 約 1 2 8 , 1 0 0 , 0 0 0 人 ( 2 0 0 7 年 ( 平成 19 年 ) 6 月 現在 )
* 1 2 7 , 0 6 6 , 1 7 8 ( 総務 省 に よ る 住民 基本 台帳 に 基づ く 人口 の 調査 2 0 0 8 年 7 月 3 1 日 )
* 日本 国 籍 を 持 つ 者 の 割合 : 9 8 . 9 % ( 2 0 0 3 年 ( 平成 15 年 ) 8 月 現在 )
年齢 構成
1 9 7 0 年代 以降 、 急速 な 少子 化 、 高齢 化 が 進行 し つつ あ る 。
それ に 加え 、 戦後 の ベビー ブーム で 誕生 し た 年齢 層 で 人口 の 多 い 団塊 の 世代 が 相 次 い で 定年 を 迎え る ため ( 2 0 0 7 年 問題 と 呼 ば れ る ) 、 被 扶養 人口 の 爆発 的 増加 が 危惧 さ れ て い る 。
年齢 5 歳 階級 別 人口
2 0 0 4 年 1 0 月 1日 現在 推計 人口
総計 [ 単位 千 人 ]
年齢 人口
年齢 5 歳 階級 別 人口
2 0 0 4 年 1 0 月 1日 現在 推計 人口
男女 別 [ 単位 千 人 ]
男 年齢 女
* データ 出典 : 第 1 0 表 / 都 道 府 県 , 年齢 ( 5 歳 階級 ) , 男女 別 人口 - 総 人口
( 総務 省 統計 局 )
地域 別 分布
日本 の 各 地方 の 人口 は 次 の 通り で あ る 。
* 首都 圏 ( 東京 都 、 神奈川 県 、 埼玉 県 、 千葉 県 、 茨城 県 、 群馬 県 、 栃木 県 、 山梨 県 ) : 約 4 0 2 4 万 人
* 近畿 圏 ( 大阪 府 、 京都 府 、 兵庫 県 、 奈良 県 、 和歌山 県 、 滋賀 県 、 三重 県 、 福井 県 ) : 約 2 4 7 5 万 人
* 東海 地方 ( 愛知 県 、 岐阜 県 、 三重 県 、 静岡 県 ) : 約 1 4 9 3 万 人
* 九州 ・ 沖縄 地方 ( 福岡 県 、 大分 県 、 佐賀 県 、 長崎 県 、 熊本 県 、 宮崎 県 、 鹿児島 県 、 沖縄 県 ) : 約 1 4 7 8 万 人
* 東北 地方 ( 宮城 県 、 青森 県 、 岩手 県 、 秋田 県 、 山形 県 、 福島 県 ) : 約 9 7 4 万 人
* 中国 地方 ( 広島 県 、 岡山 県 、 山口 県 、 鳥取 県 、 島根 県 ) : 約 7 7 0 万 人
* 北陸 ・ 信越 地方 ( 新潟 県 、 長野 県 、 富山 県 、 石川 県 ) : 約 6 9 7 万 人
* 北海道 地方 ( 北海道 ) : 約 5 6 6 万 人
* 四国 地方 ( 愛媛 県 、 徳島 県 、 高知 県 、 香川 県 ) : 約 4 1 3 万 人
1 0 0 万 人 規模 以上 の 人口 を 有 する 大 都市 が 各 地方 に 点在 し て い る 。
国民 の 多く は 、 これ ら の 大 都市 、 又 は 、 その 周辺 部 で 生活 する 。
国土 全体 を 対象 と し た 人口 密度 調査 に お い て も 領域 国家 と し て 世界 有数 の 高 さ を 示 す が 、 沿岸 の 平野 部 に 都市 部 が 集中 し て い て 、 国土 の 1 割 に 人口 の 9 割 が 住 む 。
また 、 日本 海側 に 比べ て 太平 洋 側 に 人口 が 集中 し て い る 。
中 で も 特に 東京 を 中心 と し た 首都 圏 の 人口 は 、 日本 の 人口 の 約 3 分 の 1 を 占め 、 世界 最大 の 都市 圏 を 構成 する 。
その ため 、 都心 部 で は 土地 の 値段 が 高騰 化 し 、 ドーナツ 化 現象 など の 問題 も 起き て い る 。
人口 の 上位 3 都 府 県
* 東京 都 : 約 1 2 7 0 万 人 ( 5 , 7 9 0 人 / km ² )
* 神奈川 県 : 約 8 8 5 万 人 ( 3 , 6 6 3 人 / km ² )
* 大阪 府 : 約 8 8 2 万 人 ( 4 , 6 5 4 人 / km ² )
民族 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 人 」 、 「 日本 の 民族 問題 」 、 「 日本 の 外国 人 」 を それぞれ 参照
古来 から 日本 列島 で 暮ら し て き た 人々 は 、 日本 民族 ( 大和 民族 ) と 呼 ば れ 、 日本 に 住 む 者 の ほとんど ( 9 8 . 5 % [ 4 1 ] ) を 占め る 。
また 、 日本 列島 に ルーツ を 持 つ 他 の 民族 と し て 、 アイヌ 及び ニヴフ 、 ウィルタ が い る 。
アイヌ は 、 北海道 の 先住 民 族 と し て 政府 から 認定 さ れ て い る が 、 樺太 に ルーツ を 持 つ ニヴフ 、 ウィルタ は 、 政府 に よ る 公式 な 認定 を 受け て い な い 。
沖縄 諸島 な い し 琉球 諸島 の 住民 を 琉球 民族 と し て 大和 民族 と 分け る 考え も あ る 。
ヤマト 王権 の 側 から 書 か れ た 古代 史 に は 、 九州 地方 に 熊襲 、 東 日本 に 蝦夷 など 、 文化 を 異 に する 部族 が い た と い う 記録 が あ る 。
彼 ら は 、 徐々 に 大和 朝廷 に 臣従 し ながら 大和 民族 と 同化 し て い っ た と さ れ る 。
アイヌ 語 と 日本 語 と の 比較 言語 学 的 な 関連 が 見出せ な い こと から 、 アイヌ と 大和 民族 と の 関連 に つ い て 様々 な 議論 が あ る が 、 遺伝 学 や 考古 学 的 証拠 から 大和 民族 と の 関係 を 重視 する 学説 が 有力 に な り 、 大和 民族 に 同化 し き ら な かっ た 蝦夷 が 、 オホーツク 文化 など の 影響 を 受け つつ 、 徐々 に 中世 頃 から 分化 し た もの と 考え られ て い る 。
外国 人 ・ 帰化
また 、 日本 列島外 に ルーツ を 持 つ 外国 人 や 帰化 し た 日本 人 が 2 0 0 万 人 程 、 在住 し て い る [ 4 2 ] 。
現在 、 総 人口 の 約 1 . 5 % が 外国 人 登録 者 で あ る 。
韓国 籍 、 朝鮮 籍 、 中国 籍 、 台湾 籍 、 ブラジル 国籍 、 フィリピン 国籍 など が 多 く 、 韓国 ・ 朝鮮 籍 を 除 け ば 増加 傾向 に あ る 。
韓国 籍 、 朝鮮 籍 、 及び 台湾 籍 に つ い て は 、 戦前 の 旧 ・ 日本 領 の 出身 者 の 子孫 が 多 く 、 中国 残留 孤児 や 家族 の 永住 帰国 も 多 い 。
更に 、 韓 国 籍 、 朝鮮 籍 に 関 し て は 、 朝鮮 戦争 の 戦火 から 逃れ て や っ て き た 者 も 多 い 。
また 、 近年 の 外国 籍 の 増加 の 背景 に は 、 1 9 9 0 年 ( 平成 2 年 ) の 入管 法 改正 で ブラジル など に 移民 し た 日本 人 の 子孫 の 日本 で の 就労 が 自由 化 さ れ た 事 が 大き く 、 更に 結婚 の 国際 化 など も あ る 。
その 他 、 戦前 の 亡命 ロシア 人 の 子孫 も 少な く な い 。
台湾 系 ・ 朝鮮 系
1 8 9 5 年 ( 明治 2 8 年 ) に 台湾 を 、 1 9 1 0 年 ( 明治 4 3 年 ) に 朝鮮 半島 を 併合 後 、 太平 洋 戦争 敗戦 まで 日本 の 一部 と し て 、 台湾 人 、 朝鮮 人 に も 日本 国籍 を 与え て い た ため 、 これ ら の 地域 に ルーツ を 持 つ 人々 が 多 く 、 順次 、 本土 に 移住 し て き た 者 も 少な く な い 。
また 、 大戦 中 に 軍人 、 軍属 と し て 、 又 は 、 労働 者 と し て 志願 や 徴用 さ れ て 来 た 者 も い る 。
終戦 の 後 、 彼 ら の 多く が 祖国 へ 引き上げ た が 、 各人 の 判断 や 事情 に よ っ て 日本 に 留ま っ たり 、 いったん 帰国 し た 者 の 内 の 一部 が 戦後 の 祖国 の 混乱 ( 朝鮮 戦争 ) や 韓国 軍 に よ る 虐殺 ( 済州 島 四 ・ 三 事件 ) を 逃れ て 日本 に 渡 っ たり し た 。
その 後 、 サンフランシスコ 平和 条約 締結 に よ っ て 日本 国籍 を 喪失 し た が 、 特別 永住 者 と し て 在住 し 続け る 者 も 多 い 。
現在 で は 、 日本 生まれ が 多数 派 で あ り 、 帰化 し て 日本 国籍 を 取得 する 者 も 多 い [ 4 2 ] 。
起源 [ 編集 ]
日本 人 の 起源 は 、 いわゆる 縄文 人 を 基層 に 弥生 時代 の 前後 に 北東 アジア から 移住 し た 人々 が 融合 し た もの で あ る 。
北方 ユーラシア 大陸 に ルーツ を 持 つ 人々 が 中心 と な っ て 形成 さ れ た と の 説 が 有力 だ が 、 詳細 に つ い て 諸説 あ り 、 定か で な い 。
自称 と し て 「 和人 」 、 或いは 近代 的 な 民族 意識 の 下 で 「 大和 民族 」 ・ 「 日本 民族 」 と も 言 う 。
古代 から の 天皇 を 頂点 と する 近畿 地方 の 朝廷 と 、 中世 以降 に おけ る 天皇 を 支配 の 正統 原理 と し て 後ろ盾 と する 武家 政権 と の 二 重 構造 で 成立 し た 中央 政権 の 支配 下 に 入 っ た 地域 の 住民 が 、 固有 の 大和 民族 と さ れ る 。
南西 諸島 の 人々 は 、 縄文 時代 から 弥生 時代 に かけ て 九州 から 南下 し た 人々 が 中心 と な っ て い る と さ れ 、 本土 の 住民 と ルーツ を 同じく する 。
しかし 、 アイヌ 民族 の 起源 は 、 未だ 明らか で な い 。
縄文 晩期 以降 、 ユーラシア 大陸 から の 移住 者 が 縄文 時代 から の 土着 の 狩猟 採集 民 と 混血 し ながら 倭人 ( 和人 ) と し て の 文化 を 形成 する 。
ヤマト 王権 の 成立 に 伴 い 、 和人 と し て の 文化 的 な 一体 性 が 形成 さ れ る 。
その 後 、 蝦夷 など 朝廷 の 支配 下 に 入 る の が 遅れ た 人々 を 同化 し ながら 文化 圏 の 拡大 を 続け 、 平安 時代 まで に 本州 ・ 四国 ・ 九州 の 全域 が 和人 の 生活 範囲 と な っ た 。
江戸 時代 に は 、 薩摩 藩 に よ る 琉球 へ の 侵攻 、 松前 藩 の アイヌ 支配 の 確立 に よ り 、 北海道 ・ 南西 諸島 を 含 む 日本 列島 の 全域 が 和人 の 勢力 圏 に 置 か れ た 。
しかし 、 渡島 半島 を 除 く 北海道 で は 、 当時 の 米 が 寒冷 地 に 適 さ な かっ た こと も あ り 、 アイヌ 等 の 狩猟 民族 の 文化 が 明治 時代 まで 保存 さ れ て い た 。
現在 、 アイヌ 語 を 第 一 母語 と する 人々 が 絶え て い る が 、 アイヌ 文化 振興 法 が 制定 さ れ て 郷土 文化 の 保存 ・ 再興 が 図 ら れ て い る 。
但し 、 北海道 の 狩猟 民族 は 、 アイヌ だけ で な く 、 ウィルタ 、 オロッコ 、 ニヴフ ( ギリヤーク ) 、 ナナイ など 多岐 に わた る 上 、 一口 に アイヌ 文化 と 言 っ て も 文字 や 統一 国家 を 持 た ず に 部族 単位 で 分拠 し て い た ため に 地域 差 が 大き かっ た 。
「 蝦夷 地 」 と 総称 さ れ た 現在 の 北海道 ・ 千島 列島 ・ 樺太 南部 に 居住 し た アイヌ 、 そして 、 沖縄 本島 に 成立 し て 南西 諸島 の 大半 を 支配 し た 琉球 王国 、 この 地域 に 住 む 人々 は 、 弥生 時代 以降 、 大和 民族 と 異な る 歴史 を 歩 ん だ 経緯 が あ る 。
ただ 、 元来 、 鎖国 基調 に あ っ た 大和 民族 に 対 し 、 南方 の 琉球 も 北方 の アイヌ も 各々 が 大陸 の 勢力 と 接触 ・ 交流 し て い た 、 と い う 構造 を 背景 に 大和 民族 は 、 限 ら れ た 窓口 を 通 じ た 大陸 と の 直接 の 接触 を 除 き 、 琉球 や アイヌ を 通 じ て 間接 的 に 大陸 と 接触 し て い た 側面 が 強 い 。
なお 、 アイヌ と 共 に 南 樺太 に い た ウィルタ や ニヴフ の 多く は 、 ソビエト の 侵攻 ・ 占領 の 後 、 北海道 や 本州 へ 移住 し た 。
また 、 小笠原 諸島 に は 、 1 9 世紀 初頭 に ハワイ から 植民 団 が 入植 し て ヨーロッパ 系 アメリカ 人 や ハワイ 人 に よ る 小 規模 な コロニー が 形成 さ れ た が 、 明治 維新 の 後 に 日本 に よ る 領有 が 確定 する と 順次 、 彼 ら も 日本 国籍 を 取得 し て 日本 人 の 社会 に 溶け込 ん だ 。
言語 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 の 言語 」 、 「 日本 に おけ る 漢字 」 、 「 国語 国字 問題 」 、 「 日本 語 」 、 「 日本 語 の 表記 体系 」 、 「 日本 語 の 方言 」 を それぞれ 参照
日本 語 の 方言 区分 の 一 例 ( 琉球 語 も 含 む )
日本 に は 公用 語 を 明示 する 法令 が 存在 し な い [ 4 3 ] が 、 ほぼ 全て の 日本 人 が 日本 語 を 母語 と し て お り 、 慣習 に 基づ く 事実 上 の 公用 語 で あ る 。
全土 で 均質 化 さ れ た 日本 語 に よ る 義務 教育 が 行 わ れ 、 識字 率 は 極めて 高 い 。
日本 に 定住 する 外国 人 も 多く は 日本 語 を 理解 する 。
国会 で は 、 アイヌ 語 など の 使用 も 認め られ て い る が 、 憲法 や 法律 は 、 日本 語 で 記 さ れ た もの が 正文 で あ る [ 4 4 ] 。
近代 以前 の 日本 語 は 、 中古 日本 語 に 基づ く 文語 が 使用 さ れ て い た が 、 口語 と の 乖離 が 大き かっ た 。
また 口語 は 京都 方言 が 中央 語 と 意識 さ れ て い た が 、 地域 や 階層 に よ る 方言 差 が 大き かっ た 。
明治 維新 に よ る 近代 的 な 国民 国家 の 創設 に 伴 っ て 言文 一致 運動 が 起こ り 、 口語 に 近 い 文語 と 国民 的 な 共通 の 口語 の 形成 が 朝野 の 双方 から 推し進め られ た 。
東京 方言 を 基盤 に 整備 さ れ た 新し い 文語 や 口語 ( 標準 語 ・ 共通 語 ) は 、 普通 教育 や 報道 、 行政 、 軍隊 など を 通 じ て 国民 に 広 く 浸透 し 、 国民 的 一体 感 の 形成 に 寄与 し た 。
共通 語 の 浸透 に 伴 い 伝統 的 な 方言 の 多く は 衰退 し た が 、 近年 、 地域 文化 ・ アイデンティティー と し て 見直 す 機運 が 高ま り 、 普通 教育 に お い て も 共存 が 図 ら れ る よう に な っ た [ 4 5 ] 。
日本 は 漢字 文化 圏 に 属 し 、 日本 語 の 表記 に は 漢字 と それ から 派生 し た 仮名 が 主に 用い られ る 。
第 二 次 世界 大戦 後 、 GHQ の 指導 など も あ っ て 、 政府 は 漢字 の 全廃 を 決定 し 、 全廃 まで 当面 使用 でき る 漢字 を まとめ た 「 当用 漢字 表 」 を 告示 し て 漢字 の 使用 を 制限 し た 。
しかし その 後 、 当用 漢字 より も 緩やか な 「 目安 」 と し て 「 常用 漢字 表 」 が 制定 さ れ 、 漢字 全廃 の 方針 は 撤回 さ れ た 。
そう し た なか で 、 一部 の 漢字 は 正字 体 ( 旧 字体 ) から 新 字体 に 簡略 化 さ れ た 。
また 仮名 に 関 し て も 、 終戦 後 、 従来 の 歴史 的 仮名遣 に 代わ り 、 完全 な 表音 式 の 仮名遣い へ 移行 する まで の 「 つなぎ 」 と し て 現代 仮名遣い が 導入 さ れ た 。
日本 語 以外 に は 、 アイヌ が 用い る アイヌ 語 や 、 小笠原 諸島 の 欧米 系 島民 と 日本 人 島民 の ピジン 言語 で あ る 小笠原 語 、 樺太 から 移住 し た 少数 の 住民 が 用い る ニヴフ 語 ・ ウィルタ 語 が あ る 。
アイヌ 語 は 現在 、 母語 話者 が 1 0 人 以下 に 限 ら れ る 危機 に 瀕 する 言語 で あ る が 、 再興 へ の 取り組み も 活発 で あ る 。
また 琉球 諸島 の 伝統 的 な 琉球 語 ( 琉球 方言 ) は 本土 方言 と 違い が 大き く 、 本土 方言 と は 同語 族 ( 日本 語族 ) の 別言語 と する 立場 と 日本 語 内部 の 一方言 と みな す 立場 が あ る 。
ロシア 語 が 併記 さ れ た 道路 標識 ( 北海道 根室 市 )
その 他 の 言語 は 、 日本 語 に 単語 と し て 取り入れ られ た 外来 語 を 除 き 、 日本 人 同士 の 意思 疎通 に は ほとんど 用い られ ず 、 高等 教育 の 教授 言語 と し て も 常用 さ れ な い 。
日本 に おけ る 日本 語 で な い 言語 の 話者 の 比率 と 、 世界 人口 に 対 する 日本 語 の 話者 の 比率 と は 、 共 に 2 % 程度 で あ る 。
日本 人 に と っ て 最も 身近 な 外国 語 は 国際 語 で あ る 英語 で あ り 、 実務 上 で の 便益 や 諸 外国 人 へ の 配慮 から 、 国際 取引 や 学術 研究 の 場 で 使用 が 奨励 さ れ る こと が あ る 。
義務 教育 の 中 学校 の 必修 科目 で あ る 外国 語 科 で は 英語 が 教え られ る こと が 圧倒 的 に 多 く 、 それ 以降 の 高等 教育 機関 で も 多く の 日本 人 が 英語 を 学 ぶ 。
しかし 日本 語 から 遠 い 系統 の 言語 で あ る ため 習得 が 難し く 、 また 多く の 日本 人 に と っ て 日常 生活 で の 必要 性 が 低 い こと など から 、 堪能 な 者 は 少な い 。
第 二 外国 語 と し て は 、 フランス 語 や ドイツ 語 が よ く 学 ば れ 、 中国 の 経済 発展 に 伴 っ て 中国 語 ( 北京 語 ) を 学 ぶ 日本 人 も 増え て い る 。
北方 地域 で は 、 ロシア の 実効 支配 の もと 、 ロシア 語 が 公用 語 で あ る ほか 、 1 9 9 0 年代 以降 の 北海道 の 沿岸 部 で は 、 蟹漁 に 携わ る ロシア 人 が 多 く 滞在 し 、 ロシア 語 に よ る 看板 や 標識 が 散見 さ れ る 街 も あ る 。
朝鮮 語 は 日本 人 に と っ て 比較 的 習得 が 容易 な 言語 で あ る もの の 、 朝鮮 系 の 日本 人 を 除 き 学習 率 は 高 く な い 。
外国 籍 の 住民 および 帰化 外国 人 、 日本 に 定住 する 外国 人 が 用い る 主な 言語 に は 、 在日 韓国 ・ 朝鮮 人 を 中心 に 約 1 0 0 万 人 が 用い る 朝鮮 語 ( 在日 朝鮮 語 ) 、 在日 中国 人 ・ 在日 台湾 人 ら 約 6 0 万 人 が 用い る 中国 語 ・ 台湾 語 、 日系 ブラジル 人 を 中心 に 約 3 0 万 人 が 用い る ポルトガル 語 、 フィリピン 人 ・ 欧米 人 を 中心 に 約 2 5 万 人 が 用い る 英語 など が あ る 。
法 ・ 政治 [ 編集 ]
日本 国 憲法 下 の 統治 機構 図
今 上 天皇 と 皇后 美智子
詳細 は 「 日本 法 」 、 「 日本 の 刑事 司法 」 、 「 日本 の 民事 司法 」 、 「 日本 の 政治 」 、 「 日本 政治 史 」 を それぞれ 参照
日本 国 憲法 を 最高 法規 と し 、 この 下 に 、 国会 が 制定 する 法律 、 内閣 が 制定 する 政令 や 各 省庁 が 制定 する 省令 など の 命令 、 地方 公共 団体 が 制定 する 条例 など 、 各種 の 法令 が 定め られ る 。
裁判 所 は 、 全て の 法令 や 行政 行為 など が 憲法 に 適合 する か 否 か を 最終 的 に 判断 する 違憲 立法 審査 権 を 有 し 、 最高 裁判 所 を 終審 裁判 所 と する 。
もっとも 、 いわゆる 司法 消極 主義 に 基づ き 、 国会 や 内閣 など 政治 部門 の 判断 へ の 干渉 は 、 控え られ る こと が 多 い 。
日本 国 憲法 [ 編集 ]
第 二 次 世界 大戦 の 後 、 1 9 4 6 年 ( 昭和 21 年 ) 1 1 月 3 日 公布 、 1 9 4 7 年 ( 昭和 22 年 ) 5 月 3 日 施行 。
以来 、 一 度 も 改正 さ れ て い な い 。
硬性 憲法 に 分類 さ れ る 。
日本 国 憲法 は 、 憲法 第 1 3 条 ・ 個人 の 尊厳 ( 個人 の 尊重 ) を その 根本 に 置 き 、 次 の 三 つ を 三 大 原理 と する 。
* 自由 、 基本 的 権利 の 平等 の 両立 を 目指 す 、 基本 的 人権 の 尊重 。
* 主権 が 国民 に 由来 する 、 国民 主権 。
* 戦争 の 放棄 、 戦力 の 不 保持 を 定め る 、 平和 主義 。
統治 機構 は 、 立法 権 を 国会 に 、 司法 権 を 裁判 所 に 、 行政 権 を 内閣 に 、 それぞれ 分配 する 三権 分立 を 採 る 。
また 、 内閣 が 国会 の 信任 に 拠 っ て 存在 する 議院 内閣 制 を 採用 する 。
長らく 、 戦争 の 放棄 、 戦力 の 不 保持 を 定め た 9 条 を 巡 っ て 憲法 改正 論議 が 行 わ れ て い る 。
なお 、 一部 に は 、 現行 憲法 の 制定 に 法的 瑕疵 が あ っ た と し て 無効 を 主張 し 、 今 も 大 日本 帝国 憲法 が 有効 で あ る と する 者 も い る 。
象徴 天皇 制 [ 編集 ]
詳細 は 「 天皇 」 、 「 象徴 天皇 制 」 を それぞれ 参照
天皇 は 、 第 二 次 世界 大戦 の 後 から 現在 まで 、 日本 国 憲法 に 「 日本 国 の 象徴 で あ り 日本 国民 統合 の 象徴 」 ( 憲法 1 条 ) と 位置 づけ られ 、 「 この 地位 は 、 主権 の 存 する 日本 国民 の 総意 に 基 く 」 と さ れ る ( 同条 ) 。
その 地位 ( 皇位 ) は 、 世襲 に よ っ て 受け継 が れ 、 国会 の 議決 する 皇室 典範 の 定め る ところ に よ っ て 継承 さ れ る ( 憲法 第 2 条 ) 。
憲法 の 定め る 国事 行為 のみ を 行 い 、 国政 に 関 する 権能 を 有 し な い ( 憲法 4 条 1 項 ) 。
但し 、 国事 行為 の 他 、 象徴 た る 地位 に 基づ く 公的 行為 を 行 う 。
英語 で の 呼称 は 、 Emperor 。
政府 の 公式 見解 と し て は 、 事実 上 の 元首 で あ る が 、 さまざま な 解釈 が あ る 。
例えば 、 開催 国 の 元首 が 行 う 慣例 に な っ て い る オリンピック の 開会 宣言 を 、 日本 で 開催 さ れ た オリンピック で は 、 天皇 が 行 っ て い る 。
また 、 CIA 各国 要覧 の 日本 の 項 で は 、 「 chief of state : Emperor AKIHITO ( since 7 January 1 9 8 9 ) 」 と 明記 さ れ て い る 。
更に 、 「 立憲 君主 制 と 言 っ て も 差し支え な い で あ ろ う 」 と い う の が 、 日本 国 政府 の 公式 見解 で あ る [ 4 6 ] 。
明治 期 に 制定 さ れ た 大 日本 帝国 憲法 に は 、 立憲 君主 制 で あ る こと が 明記 さ れ て い た 。
初代 の 神武 天皇 から 第 1 2 5 代 の 今上 天皇 ( 明仁 ) に 至 る まで 、 全て 神武 天皇 の 男系 子孫 に よ り 世襲 さ れ て き た と さ れ る ( 万世 一系 ) 。
また 、 歴史 的 に 直接 統治 ( 親政 ) を 行 っ た 時期 が 少な く 、 幕府 など の 機構 に 統治 を 委任 する こと が 多 かっ た 。
天皇 は 、 主 と し て 政治 権力 の 担い手 の 正当 性 を 根拠 づけ 、 権威 を 表象 する 役割 を 果た し た 。
国政 [ 編集 ]
国会 は 、 国権 の 最高 機関 に し て 、 国 の 唯一 の 立法 機関 と 日本 国 憲法 上 定め られ て い る 。
国会 は 、 衆議 院 と 参議 院 と の 二院 から な る 二院 制 ( 両院 制 ) の 議会 で あ る 。
「 国権 の 最高 機関 」 で あ り 、 「 国 の 唯一 の 立法 機関 」 と さ れ る ( 憲法 4 1 条 ) 。
衆議 院 ・ 参議 院 は 、 いずれ も 全国民 を 代表 する 選挙 さ れ た 国会 議員 に よ っ て 組織 さ れ る 。
ただし 、 法律 や 予算 、 条約 の 議決 、 内閣 総理 大臣 の 指名 、 内閣 不 信任 決議 など に お い て 、 衆議 院 に 参議 院 より も 強 い 権限 が 与え られ て い る ( 衆議 院 の 優越 ) 。
これ は 、 衆議 院 解散 が あ り 、 任期 も 短 い ため 、 より 民意 を 反映 し て い る ため 、 と 説明 さ れ る 。
内閣 は 、 首長 た る 内閣 総理 大臣 と 、 その 他 の 国務 大臣 から な る 合議 制 の 機関 で あ る 。
内閣 総理 大臣 は 、 国会 議員 で な けれ ば な ら な い 。
国会 が 指名 し た 人物 は 、 天皇 に よ り 儀礼 的 ・ 形式 的 に 任命 さ れ 、 内閣 総理 大臣 に 就任 する 。
国務 大臣 は 、 内閣 総理 大臣 が 任命 し 、 天皇 が 認証 する 。
国務 大臣 の 過 半数 は 、 国会 議員 の 中 から 選 ば れ な けれ ば な ら な い 。
内閣 総理 大臣 、 その 他 の 国務 大臣 は 、 文民 で な けれ ば な ら な い 。
内閣 は 、 行政 権 の 行使 に つ い て 、 国会 に 対 し 連帯 し て 責任 を 負 う 一方 、 内閣 総理 大臣 は 衆議 院 の 解散 権 を 持 つ 。
国会 で は 、 国会 議員 のみ が 法案 提出 権 を 持 つ 。
国会 で 審議 さ れ る 法案 の 大 多数 は 、 内閣 が 提出 する 政府 提出 法案 ( 閣 法 ) で あ り 、 国会 議員 が 発議 する 法案 ( 議員 立法 ) が 少な い 。
政府 提出 法案 は 、 内閣 の 下 に 置 か れ る 省庁 が 国会 の 多数 を 占め る 与党 と の 調整 を 経 て 作成 する ため 、 省庁 の 幹部 公務 員 ( キャリア 官僚 ) の 国政 に 対 する 影響 力 は 、 とても 強 い 。
なお 、 政治 家 に な る 家系 が 代々 しっかり と し た 地盤 を 持 っ て 選挙 活動 を 行 う ため 、 いわゆる 世襲 政治 家 が 多 い 。
5 5 年 体制 から 政権 交代 の 時代 へ
国会 で は 、 1 9 5 5 年 ( 昭和 30 年 ) に 結党 さ れ た 自由 民主 党 ( 自民 党 ) が 、 一貫 し て 最多 の 議席 を 占め て い た 。
同年 に 結党 さ れ た 日本 社会 党 ( 社会 党 ) と 共 に 、 「 5 5 年 体制 」 と 呼 ば れ る 政治 体制 を 形作 っ た 。
この 体制 は 、 自民 党 が 与党 と し て 党 の 総裁 を 国会 で 内閣 総理 大臣 に 指名 し 、 同党 議員 の 中 から 国務 大臣 を 任命 し て 内閣 を 組 み 、 社会 党 が 野党 と し て 自民 党 と 対立 ・ 協調 し ながら 、 国政 を 運営 する もの で あ る 。
新 自由 クラブ と 連立 政権 を 組 ん だ 1 9 8 3 年 ( 昭和 58 年 ) から 1 9 8 6 年 ( 昭和 61 年 ) まで の 一 時期 を 除 き 、 1 9 9 3 年 ( 平成 5 年 ) まで の 約 4 0 年間 、 自民 党 の 単独 政権 が 続 い た 。
1 9 9 3 年 ( 平成 5 年 ) に 自民 党 羽田 派 が 離党 し て 新生 党 を 結党 し 、 非 自民 ・ 非 共産 連立 政権 で あ る 細川 内閣 が 成立 し た こと で 自民 党 が 政権 を 離れ 、 5 5 年 体制 が 崩壊 し た 。
翌 ・ 1 9 9 4 年 ( 平成 6 年 ) 6 月 に 自民 党 ・ 社会 党 ・ 新党 さきがけ の 自 社 さ 連立 政権 で あ る 村山 内閣 が 成立 し て 自民 党 が 政権 に 復帰 。
次 の 橋本 内閣 以後 、 小渕 内閣 で 自由 党 と の 連立 ( 自自 連立 ) を 経 て 公明 党 を 加え た 連立 ( 自自 公 連立 ) 、 森 内閣 ・ 小泉 内閣 で 自由 党 が 抜け て 自由 党 の 一部 から な る 保守 党 が 残 っ た 連立 ( 自 公 保 連立 ) 、 保守 新党 の 解党 ( 自 公 連立 政権 ) など 、 常 に 連立 政権 を 組 む こと で 自民 党 総裁 が 内閣 総理 大臣 と な っ た が 、 2 0 0 9 年 ( 平成 21 年 ) 8 月 の 衆議 院 議員 総 選挙 で 大敗 、 衆議 院 第 1 党 から 転落 し 、 翌 ・ 9 月 に 民主 党 代表 ・ 鳩山 由紀夫 を 内閣 総理 大臣 と する 民主 党 ・ 社会 民主 党 ・ 国民 新党 から な る 民社 国 連立 政権 、 鳩山 由紀夫 内閣 が 誕生 し た 。
地方 [ 編集 ]
地方 自治 は 、 基礎 的 な 団体 で あ る 市 町 村 、 広域 的 な 団体 で あ る 都 道 府 県 の 二 段階 から 成 る 、 地方 公共 団体 が 担 う 。
市 町 村
市 が 7 8 2 、 町 が 8 2 7 、 村 が 1 9 5 、 合計 1 8 0 4 。
他 に 、 東京 都 に 2 3 の 特別 区 ( 2 0 0 7 年 ( 平成 19 年 ) 4 月 1 日 現在 ) 。
執行 機関 た る 市町村長 、 議決 機関 た る 市町村議 会 [ 4 7 ] が 置 か れ 、 いずれ も 住民 から 選挙 さ れ る 。
財産 を 管理 し 、 地域 の 事務 を 取り扱い 、 行政 を 執行 する 。
法律 の 範囲 内 で 条例 を 定め る 。
特に 規模 が 大き い 市 は 、 政令 指定 都市 と し て 、 一部 の 権限 が 都 道 府 県 から 委譲 さ れ る 。
都 道 府 県
都 が 1 、 道 が 1 、 府 が 2 、 県 が 4 3 、 合計 4 7 。
執行 機関 た る 都 道 府 県 知事 、 議決 機関 た る 都 道府 県 議 会 が 置 か れ 、 いずれ も 住民 から 選挙 さ れ る 。
市 町 村 を 包括 し 、 より 広域 的 な 行政 を 行 う 。
法律 の 範囲 内 で 条例 を 定め る 。
現在 、 東京 一極 集中 を 緩和 し て 地方 分権 を 進め る ため 、 都 道 府 県 を 解消 し て 更に 広域 的 な 道州 を 置 く 道州 制 の 導入 が 検討 さ れ て い る ( 日本 の 道州 制 論議 ) 。
報道 の 自由 [ 編集 ]
戦後 、 憲法 に よ っ て 表現 の 自由 ・ 報道 の 自由 が 保障 さ れ 、 建前 上 、 報道 に 関 する 政府 から の 介入 は 存在 し な い こと に な っ て い る 。
しかし 、 実際 は 、 テレビ 放送 に つ い て 政府 が 発行 する 免許 が 必要 で あ り 、 かつ 、 NHK の 予算 は 、 国会 の 承認 が 必要 で あ る 。
また 、 新聞 に つ い て は 、 再販 制度 の 存廃 など 、 様々 な 形 で 事実 上 の 介入 が 行 わ れ て い る 。
一方 、 テレビ ・ 新聞 の 側 に お い て も 、 記者 クラブ 制度 に よ っ て 一部 の 大手 マス メディア のみ が 政府 から の 情報 を 受け る メリット を 享受 し て い る 。
また 、 収入 源 の 広告 料 収入 を 大 企業 に 頼 る 大手 マス メディア は 、 かよう な 大 企業 を 批判 する こと に 慎重 で あ る と 言 わ れ る こと も あ る 。
一方 、 無用 な 反発 や 軋轢 を 避け る ため 、 「 放送 禁止 用語 」 や 「 出版 禁止 用語 」 を 定め て 差別 的 な 表現 や 下品 な 表現 を 「 自粛 」 ・ 「 自主 規制 」 する こと が 行 わ れ て い る 。
また 、 現在 進行 中 の 誘拐 事件 など 人命 に 関わ る 場合 など に も 「 自主 規制 」 の 対象 に な る 。
なお 、 近年 に 発生 し た 報道 機関 を 狙 っ た テロ と し て は 、 未だ 解決 に 至 っ て い な い 赤報 隊 事件 が あ る 。
国境 な き 記者 団 が 作成 する 報道 の 自由 度 を 示 す ランキング で は 、 3 7 位 ( 2 0 0 7 年 ( 平成 19 年 ) ) で あ り 、 先進 国 と し て 決して 高 い 順位 で あ る と 言え な い が 、 国境 な き 記者 団 は 、 その 根拠 と し て 前述 の 記者 クラブ の 存在 を 挙げ て い る 。
法制 [ 編集 ]
憲法 、 民法 、 商法 、 刑法 、 民事 訴訟 法 、 刑事 訴訟 法 を 総称 し て 六法 と 称 する 。
この 六法 が 日本 の 法令 の 基本 を 成 し 、 日本 の 法学 の 基本 的 な 研究 分野 と 考え られ て き た こと に よ る 。
商法 の 内 、 企業 に 関 する 定め の 多く は 、 会社 法 に 分け られ た 。
刑法 に は 、 死刑 、 懲役 、 禁錮 、 罰金 、 拘留 、 科料 、 没収 が 刑罰 と し て 定め られ て い る 。
死刑 制度 の あ り 方 を 巡 っ て は 、 憲法 の 制定 の 当時 から 議論 が あ る [ 4 8 ] [ 4 9 ] [ 5 0 ] [ 5 1 ] [ 5 2 ] [ 5 3 ] [ 5 4 ] [ 5 2 ] 。
外交 ・ 国際 関係 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 の 国際 関係 」 、 「 Category : 日本 の 国際 関係 史 」 を それぞれ 参照
同盟 国 と の 関係 を 重視 し つつ 、 世界 中 の 国 と 友好 関係 を 築 い て い る 。
外交 の 基軸 と し て 国際 連合 を 中心 に 各国 と 幅広 い 外交 を 行 い 、 援助 や 貿易 を 行 っ て い る 。
伝統 的 に 地理 的 に 近 い 東 アジア 各国 と 強 い 関係 を 保 っ て き た 。
更に 、 同盟 国 で あ る アメリカ 合衆 国 ( 日本 国 と アメリカ 合衆 国 と の 間 の 相互 協力 及び 安全 保障 条約 ) を 最 重視 し て い る 。
東南 アジア や オーストラリア 、 西 ヨーロッパ 各国 と の 関係 も 深 い 。
国際 連合 / アメリカ [ 編集 ]
国際 連合 の 旗 国際 連合 : かつて 国際 連盟 を 脱退 し 、 連合 国 ( United Nations ) を 相手 に 第 二 次 世界 大戦 を 戦い 敗れ た ( 敵国 条項 ) 。
1 9 5 6 年 ( 昭和 31 年 ) に ソ連 と の 国交 を 回復 し 、 加盟 を 果た し た 。
これ まで に 非 常任 理事 国 と し て 最多 選出 さ れ て い る 。
また 、 世界 第 2 位 の 国連 分担 金 を 担 っ て い る 。
国連 改革 の 一環 と し て ドイツ 、 インド 、 ブラジル など と 常任 理事 国 の 拡大 を 訴え て い る 。
日本 人 職員 の 数 は 、 少な い 。
日本 の 知識 層 の 多く は 、 多大 な 貢献 に 比べ 、 恩恵 や 評価 を 受け切れ て い な い と 指摘 し て い る 。
長 く 、 国連 の 武力 行使 を 支持 し て も 、 経済 援助 のみ に 関与 する 、 と い う 慎重 姿勢 を 取 り 、 湾岸 戦争 で も 巨額 の 戦費 負担 を し た が 、 戦力 を 出 さ な かっ た 。
が 、 近年 、 PKO 協力 法 など の 成立 に 始ま り 、 課題 を 残 し つつ も 法的 根拠 が 整 っ た 。
イラク 戦争 終結 後 、 自衛 隊 を 派遣 し て 復興 支援 活動 に 携わ る など の 機会 も 増え て い る 。
「 日米 関係 史 」 も 参照
アメリカ 合衆 国 の 旗 アメリカ 合衆 国 : 軍事 ・ 経済 ・ 政治 すべて に お い て 緊密 かつ 重要 な 関係 を 築 い て い る 。
黒船 来航 から 始ま る 経済 協力 は 、 アメリカ 合衆 国 の 経済 力 を 背景 に 大きな もの で あ り 続け 、 2 0 0 6 年 ( 平成 18 年 ) まで 最大 の 貿易 相手 国 だっ た 。
太平 洋 戦争 ( 第 二 次 世界 大戦 ) で は 、 東 アジア ・ 西 太平 洋 地域 で 4 年間 戦 っ た 末 に 降伏 し 、 連合 国 軍 に 占領 さ れ 、 今 も 米軍 基地 が 日本 中 に 残 っ て い る 。
戦後 の 安全 保障 は 、 日米 安保 条約 を 基礎 と し て い る 。
在日 米軍 に 基地 ・ 予算 を 提供 し て い る 。
しばしば 沖縄 その 他 に おけ る 軍事 基地 に まつわ る 問題 を 巡 っ て 政治 的 な 課題 が 発生 する 。
加え 、 しばしば 経済 面 に お い て 貿易 競争 や 市場 参入 障壁 など 慣習 面 で の 差異 が 感情 的 な 摩擦 を 招 く こと も あ る 。
また 、 犯罪 人 引渡し 条約 を 結 ぶ 数 少な い 国 の 一 つ で あ る 。
アジア ・ オセアニア [ 編集 ]
東 アジア で は 、 古来 、 地理 的 に 近 い 中国 や 朝鮮 など を 中心 に 外交 が 行 わ れ て い た 。
儒教 ・ 漢字 文化 圏 の 一角 で あ り 、 伝統 的 な 文化 の 中 に は 、 雅楽 、 水墨画 、 陶磁器 、 禅宗 、 書道 など 、 東 アジア を ルーツ に 持 つ 物 が 多 い 。
明治 以降 、 逆 に 西洋 文化 を 取り入れ て 発展 し た 日本 の 文化 が 東 アジア に 伝播 する こと も 増え た 。
欧米 を 始め と する 世界 中 と の 外交 が 盛ん に な る の も 、 明治 維新 以降 で あ る 。
かつて 日本 領 で あ っ た 台湾 や 韓国 は 、 現在 で も 重要 な 貿易 相手 で あ る 。
一方 、 北朝鮮 に 対 し て は 、 北朝鮮 に よ る 日本 人 拉致 問題 へ の 反発 が 1 9 9 0 年代 後半 から 高ま り 、 経済 制裁 の 最中 で あ る 。
近隣 で あ る が 故 に 地政 学 上 の 対立 が 常 に 存在 する 。
日本 、 韓国 、 台湾 は 、 それぞれ アメリカ 軍 と 同盟 ・ 協力 関係 に あ り 、 一方 、 北朝鮮 と 中国 と は 、 同盟 関係 に あ る 。
また 、 韓国 と の 間 に 竹島 の 、 中国 および 台湾 と の 間 に 尖閣 諸島 の 、 それぞれ 帰属 を 巡 る 領土 紛争 を 抱え る 。
東南 アジア 諸国 と は 、 基本 的 に 友好 関係 を 構築 し て お り 、 タイ 、 フィリピン 、 マレーシア など 経済 的 に も 文化 的 に も 関係 が 深 く 、 互い の 国民 に 対 する 感情 も 良 い と さ れ る 。
また 、 日本 は 、 これ ら 各国 と の 自由 貿易 協定 ( FTA ) の 締結 を 模索 し て い る 。
自衛 隊 の PKO と し て の 派遣 も 、 初 の 派遣 が カンボジア へ 、 また 東ティモール へ も 派遣 さ れ た 。
東南 アジア 諸国 連合 ( ASEAN ) 諸国 と の 間 で 定期 的 に 首脳 会談 を 行 い 、 関係 を 重視 し て い る 。
また 、 この 海域 ( 特に マラッカ 海峡 ) は 、 中東 から 輸入 し た 原油 の 9 割 近く が 通過 する など 非常 に 重要 な ルート で あ る が 、 海賊 が 頻繁 に 出没 する 。
その 対策 と し て 、 海上 保安 庁 が 各国 の 沿岸 警備 隊 に 対 し て 指導 ・ 共同 訓練 を 行 っ て い る 。
以下 の よう に 、 各国 と の 関係 は 基本 的 に 良好 な 状態 に あ る 。
オセアニア の 中 で も 南洋 諸島 の 各国 は 、 かつて 日本 が 委任 統治 領 な い し 占領 地 と し て 統治 下 に 置 い て い た こと も あ り 、 関係 が 比較 的 深 い 。
ミクロネシア 連邦 で は 、 日系 人 の トシオ ・ ナカヤマ や マニー ・ モリ が 大統領 に 選 ば れ て い る 。
パラオ は 、 かつて 日系 の クニオ ・ ナカムラ が 大統領 に 就任 し 、 一部 の 自治 体 で 日本 語 が 公用 語 と し て 採用 さ れ て い る ( 実際 に 日本 語 を 日常 的 に 使用 し て い る 訳 で な く 、 象徴 的 な 意味 合い が 強 い ) など の 経緯 も あ り 、 官民 と も 非常 に 親日 的 で あ る 。
中華 人民 共和 国 の 旗 中華 人民 共和 国 : 改革 開放 政策 の 後 、 経済 的 な 成長 を 遂げ て 多く の 日系 企業 が 生産 拠点 を 持 ち 、 また 、 2 0 0 6 年 ( 平成 18 年 ) より 貿易 総額 で アメリカ を 上回 っ て 最大 の 貿易 相手 国 と な っ た [ 5 5 ] 。
靖国 神社 問題 に 関連 し て 関係 が 悪化 し た 。
日本 で は 、 2 0 0 5 年 の 中国 に おけ る 反日 活動 など も 盛ん に 報道 さ れ 、 また 、 2 0 0 8 年 ( 平成 20 年 ) 6 月 、 アメリカ の 民間 調査 機関 ピュー ・ リサーチ ・ センター の 調査 で は 、 中国 を 好まし く な い と 答え た 割合 が 8 4 % ( 前年 比 1 7 % 増 ) と な り 、 調査 し た 2 4 カ国 の 中 で 最も 高 かっ た 。
また 、 日本 人 の 中国 へ の 旅行 者 も 減少 し た 。
一方 、 中国 で は 、 前年 比 から 9 % 減少 し た が 、 それ で も 6 9 % が 日本 を 好まし く 思 っ て い な い と い う 調査 結果 と な り 、 依然 と し て 両 国民 が 相互 に 反発 し て い る こと が 明らか と な っ た 。
しかし 、 四川 大 地震 に 際 し て の 自衛 隊 の 救援 活動 など 、 中国 人 から の 感謝 の 意 が 表れ る 出来事 も あ る 。
2 0 1 0 年 ( 平成 22 年 ) 以降 、 経済 規模 で 日本 を 抜 い て 成長 し 、 無視 でき な い 存在 と な っ て い る 。
朝鮮 民主 主義 人民 共和 国 の 旗 北朝鮮 : 現在 、 国交 が 無 い 。
北朝鮮 は 、 韓国 併合 に 対 する 評価 や 賠償 問題 ・ 請求 権 問題 、 いずれ に つ い て も 決着 し て い な い と する 立場 で あ る 。
日本 政府 は 、 日韓 基本 条約 に 基づ い て 韓国 政府 のみ が 朝鮮 半島 の 正統 な 政府 で あ る と の 立場 で あ る 。
また 、 賠償 問題 も 韓国 と の 条約 に よ っ て 解決 済み と の 立場 で あ る 。
2 0 0 2 年 ( 平成 14 年 ) の 日朝 首脳 会談 で は 、 賠償 権 を 相互 に 放棄 し 、 日本 が 北朝鮮 へ 経済 協力 を 行 う 方法 で 合意 し た と 発表 さ れ た が 、 その 後 、 国交 正常 化 交渉 の 停滞 を 招 い て い る 。
背景 に は 、 北朝鮮 に よ る 日本 人 拉致 問題 や 不審 船 事件 など に 対 する 日本 の 世論 の 反発 や 北朝鮮 核 問題 など で 孤立 を 深め る 北朝鮮 の 現状 が あ る 。
日本 は 、 現在 これ ら を 受け て 経済 制裁 を 北朝鮮 に 行 っ て い る 。
北朝鮮 は 、 核 カード を 使 っ て アメリカ から テロ 支援 国家 指定 の 解除 を 引き出 し た 。
韓国 の 旗 韓国 : 韓国 併合 の 影響 で 反日 感情 が 強 い が 、 アメリカ と の 同盟 の 下 、 親米 軍事 政権 が 独裁 を 敷 き 、 ( 反共 ・ 反日 教育 を 行 う と 共 に ) 上 から 反日 感情 を 抑え て き た 。
金 大中 政権 で 日本 の 大衆 文化 が 自由 化 さ れ て 親近 感 を 持 つ 人々 が 増加 する と 共 に 、 民主 化 の 進行 と 共 に 反日 感情 も 浮上 し て き た 。
盧 武鉉 政権 で 近隣 諸国 に 強硬 な 外交 を 行 い 、 日本 と の 領土 問題 や 歴史 問題 に も 強 い 姿勢 で 臨 み 、 反日 運動 が 活発 化 し た 。
李 明博 政権 で は 、 前 政権 で 悪化 し た 近隣 諸国 と の 関係 を 修復 し 、 日本 に も 比較 的 穏健 な 姿勢 で 臨 む 方針 を 見せ て い る 。
中華 民国 の 旗 中華 民国 : 日本 政府 は 、 2 0 1 0 年 現在 、 中国 に 配慮 し て 台湾 を 独立 国家 と し て 承認 せ ず 、 双方 とも に 大使 館 を 配置 し な い 代わり に 民間 の 利益 代表 部 を 置 く 。
台湾 は 、 日清 戦争 で 日本 に 割譲 さ れ て 以来 5 0 年間 の 日本 統治 時代 を 経験 し て 近代 国家 の 礎 を 築 い た 。
その 後 、 連合 国 の 一員 と し て 日本 に 戦勝 し ながら も 共産 党 に 大陸 を 追 わ れ た 中国 国民 党 が 台湾 を 支配 する こと に な る 。
日本 と 中華 民国 と は 、 旧 敵国 で あ っ た が 、 共 に 反共 の 立場 を と る 西側 陣営 に 所属 する 。
その 後 、 国民 党 は 、 本省 人 で あ る 李 登輝 総統 を 輩出 する など し 、 反日 姿勢 も 弱ま っ た 。
安全 保障 に お い て 台湾 は 、 台湾 関係 法 など を 背景 に アメリカ 軍 と 密接 な 関係 に あ り 、 日米 同盟 を 持 つ 日本 とも 間接 的 な 協力 関係 に あ る 。
日本 と 台湾 と は 、 互い に 尖閣 諸島 の 領有 を 主張 し 、 たびたび 係争 も 起き た が 、 深刻 な 対立 に 至 っ て い な い 。
人的 ・ 経済 的 な 交流 は 、 一貫 し て 盛ん で 、 日本 の 他 で 初めて 新 幹線 システム の 一部 を 採用 し た 。
国民 党 と 民主 進歩 党 と の 二 大 政党 で あ る 。
タイ の 旗 タイ : タイ 王室 と 皇室 と の 関係 が 良好 で あ る 。
フィリピン の 旗 フィリピン : フィリピン 人 は 、 在日 外国 人 と し て 国籍 別 で 第 4 位 の 人口 を 有 する 。
シンガポール の 旗 シンガポール : 日本 ・ シンガポール 新 時代 経済 連携 協定 を 結 び 、 日本 に と っ て 初 の 自由 貿易 協定 締結 国 で あ る 。
カンボジア の 旗 カンボジア : 経済 面 で の 支援 を 行 い 、 また 、 文化 面 で も クメール ・ ルージュ に よ っ て 破壊 ・ 弾圧 さ れ た 仏教 の 施設 や 信仰 の 復興 に 、 日本 の 仏教 界 が 大き く 貢献 し て い る 。
地雷 撤去 の 活動 など も 精力 的 に 行 わ れ て い る 。
インドネシア の 旗 インドネシア : スマトラ 島 沖 地震 で は 、 金額 で 国別 3 位 の 支援 を 早急 に 決め て 拠出 し 、 更に アチェ 州 へ 海上 自衛 隊 の 艦艇 を 派遣 し た 。
防災 システム の 構築 に も 支援 を 行 っ て い る 。
オーストラリア の 旗 オーストラリア : オセアニア で 最大 の 影響 力 を 持 つ オーストラリア と 非常 に 緊密 な 関係 を 築 い て い る 。
日米 豪 の 防衛 首脳 会談 が 行 わ れ た こと も あ り 、 経済 、 軍事 、 外交 など で 共同 歩調 を 取 る 。
2 0 0 7 年 ( 平成 19 年 ) 3 月 に は 、 自衛 隊 と オーストラリア 軍 と が 国際 連合 平和 維持 活動 ( PKO 活動 ) の 共同 訓練 、 反 テロ 活動 、 津波 など 地域 災害 に 協力 し て 当た る こと など が 盛り込 ま れ た 安全 保障 協力 に 関 する 日豪 共同 宣言 に 調印 し た 。
これ に よ り 、 日本 に と っ て 安保 分野 で 正式 な 協力 関係 を 結 ぶ ( アメリカ に 続 く ) 2 番 目 の 国 と な る 。
ロシア の 旗 ロシア : 日露 関係 は 、 領土 問題 や 満州 へ の 進出 、 東西 冷戦 など で 対立 する 時期 が 長 かっ た 。
その 緊張 が 最も 高ま っ た 事件 と し て は 、 1 9 0 4 年 ( 明治 3 7 年 ) に 始ま っ た 日露 戦争 や 、 太平 洋 戦争 終了 直前 の ソ連対 日 参戦 など が 挙げ られ る 。
1 9 8 6 年 ( 昭和 61 年 ) 以降 に 関係 の 改善 が 進 み 、 現在 の 両国 の 間 で は 、 経済 的 な 交流 も 盛ん だ が 、 北方 領土 問題 、 漁民 銃撃 ・ 拿捕 事件 、 資源 問題 ( サハリン 2 を 参照 ) など も 生 じ て い る 。
日本 国民 の 対ロ 感情 は 、 これ ら の 問題 から 全体 と し て 良 く な い と さ れ る ( が 、 実際 の ところ 国民 の 目 が ロシア へ 向 く 機会 も 余り 無 い ) 一方 、 ロシア 国民 の 対日 感情 は 、 近年 の 日本 ブーム に よ っ て 概ね 良好 で あ る 。
領土 問題 [ 編集 ]
以下 の 領有 を 巡 る 領土 問題 を 抱え る 。
北方 地域
詳細 は 「 北方 領土 問題 」 を 参照
第 二 次 世界 大戦 の 終結 が 決定 的 と な る 日本 に よ る ポツダム 宣言 の 受諾 ( 1 9 4 5 年 ( 昭和 20 年 ) 8 月 1 4 日 ) 後 、 1 9 4 5 年 ( 昭和 20 年 ) 8 月 2 8 日 から 9 月 5 日 に かけ 、 大戦 前 から 日本 が 領有 し て い た 千島 列島 ( ロシア 名 : クリル 諸島 ) 、 南 樺太 ( サハリン ) に ソ連 軍 が 侵攻 し 占領 、 以後 、 ソ連 を 承継 し た ロシア 連邦 が 現在 に 至 る まで 実効 支配 し て い る 。
ロシア ( ソ連 ) は 、 戦争 で 獲得 し た 領土 と 主張 する 。
一方 、 日本 は 、 北方 地域 ( 歯舞 群島 ・ 色丹 島 ・ 国後 島 ・ 択捉 島 ) を その 固有 の 領土 と し て 返還 を 求め て い る 。
ロシア は 、 歯舞 群島 ・ 色丹 島 に つ い て 日ソ 共同 宣言 を 根拠 に 日本 へ の 将来 の 返還 を 示唆 する の に 対 し 、 日本 は 、 択捉 島 ・ 国後 島 を 含 む 4 島 の 一括 返還 を 求め 、 これ を 拒否 する 。
また 、 日本 は 、 択捉 島 と 得撫 島 と の 間 で の 国境 の 確定 に ロシア が 同意 すれ ば 、 引き続 き ロシア に よ る 統治 を 認め る 旨 を 提示 し た が 、 ロシア が 拒否 し た 。
2 0 0 7 年 ( 平成 19 年 ) に ロシア が 「 面積 二 分割 」 案 を 提示 し た が 、 なお 解決 の 目処 が 立 た な い 。
日本 共産 党 は 、 千島 列島 の 全域 を 日本 の 領土 と 主張 する ( ソ連 に よ る 千島 の 占領 が カイロ 宣言 等 で 示 さ れ た 連合 国 の 「 領土 不 拡大 」 原則 に 反 し 、 違法 で あ る と の 理由 から ) 。
一部 で は 、 南 樺太 な い し 樺太 ( 全域 ) の 返還 も 主張 さ れ る 。
日中 間 の 排他 的 経済 水域
詳細 は 「 東 シナ 海 ガス 田 問題 」 を 参照
中華 人民 共和 国 ( 中国 ) と の 間 に おけ る 、 東 シナ 海 で 両国 が 主張 する 排他 的 経済 水域 の 範囲 の 違い に 起因 する 。
日本 は 、 両国 の 国境 の 中間 線 を 境界 線 と し て 主張 し 、 中国 は 、 ユーラシア 大陸 の 大陸 棚 部分 を 自国 の 領域 と 主張 する 。
国際 的 に は 、 日本 の 主張 が 優勢 で あ る が 、 中国 と 同様 の 主張 を する 国 も 存在 し 、 現在 、 平行 線 を 辿 る 。
近年 、 この 問題 が 重要 化 し た の は 、 この 海域 の 地下 に 豊富 な 天然 ガス の 存在 が 明らか に な っ た ため で あ る 。
中国 は 、 天然 ガス を 採掘 する プラント ( 春暁 ガス 田 ) を 日本 が 主張 する 境界 の 近辺 ( 中国 側 ) に 建設 する など 強硬 な 姿勢 を 取 る 。
これ に 対 し て 日本 は 、 日本 側 の 資源 も 採掘 さ れ る 可能 性 が あ る と し て 抗議 し 、 また 、 この 海域 で の 試掘 権 を 設定 し 、 日本 の 企業 が 取得 し た 。
日本 が 国際 司法 裁判 所 に 判断 を 委ね よ う と する 立場 な の に 対 し 、 これ に 同意 し な い 中国 は 、 両国 で の 共同 開発 を 提示 する が 、 日本 は 、 これ を 中国 に 有利 な 条件 と 認識 する など 、 依然 、 解決 の 糸口 が 見え な い 。
尖閣 諸島 ( 中国 名 : 釣魚 台 列島 など )
詳細 は 「 尖閣 諸島 領有 権 問題 」 を 参照
現在 、 日本 が 実効 支配 する が 、 その 他 に 中華 人民 共和 国 ( 中国 ) および 中華 民国 ( 台湾 ) が 領有 を 主張 する 。
上 の 経済 水域 の 問題 や 中台 間 の 問題 も 絡 み 、 複雑 化 の 様相 を 呈 する 。
1 9 7 0 年代 の 初頭 に 東 シナ 海 で 天然 ガス が 発見 さ れ て 以降 、 表面 化 し た 。
中台 に 対抗 し 、 度々 、 日本 の 右翼 団体 が 上陸 し て 灯台 を 建設 ( 現在 、 日本 政府 が 管理 ) する など し た 。
2 0 0 5 年 ( 平成 17 年 ) 、 台湾 の 漁民 が 海上 保安 庁 に よ る 取締 に 対 し て 海上 で 抗議 デモ を 行 っ た 。
竹島 ( 韓国 ・ 朝鮮 名 : 独島 )
詳細 は 「 竹島 ( 島根 県 ) 」 を 参照
日本 の 島根 県 ・ 隠岐 島 から 北西 約 1 5 7 km 、 大韓民国 の 慶尚 北道 ・ 鬱陵 島 から 約 9 2 km に 位置 する 、 2 つ の 岩礁 から な る 小島 で あ る 。
日韓 が 領有 を 主張 ( 韓国 を 朝鮮 民主 主義 人民 共和 国 も 支持 ) し て 対立 する 。
韓国 併合 以前 、 大 日本 帝国 と 大韓 帝国 と 、 どちら の 領土 だっ た か を 巡 る 議論 に 帰 する 。
日本 の 国内 法 上 、 1 9 0 5 年 ( 明治 3 8 年 ) の 閣議 決定 ・ 島根 県 告示 に よ っ て 編入 さ れ た 。
これ に つ い て 韓国 は 、 「 秘密 裏 に 、 また 強制 的 に 行 わ れ た もの で あ り 、 法的 根拠 は 持 た ず 無効 で あ る 。
」 と 主張 する が 、 日本 は 、 「 国際 法 に 則 っ た 適法 な 手続き が な さ れ た もの で あ り 、 また 新聞 など で も 報道 さ れ て お り 秘密 裏 に 行 わ れ た と の 指摘 は 当た ら な い 」 と 主張 する 。
韓国 は 、 独立 から 間 も な く 李 承晩 ライン を 一方 的 に 設定 し 、 その 内 に 入 っ た 日本 の 漁船 ・ 漁民 を 拿捕 し て 釜山 収容 所 に 抑留 し た のみ な ら ず 、 第 一 大邦丸 事件 など 漁船 を 相 次 い で 銃撃 し 、 多数 の 死傷 者 を 出 し た 。
その 後 の 日韓 国交 正常 化 交渉 で 李 承晩 ライン の 不当 性 や 竹島 の 領有 を 日本 が 強 く 主張 し 、 1 9 6 5 年 ( 昭和 40 年 ) に 李 承晩 ライン が 廃止 さ れ た [ 5 6 ] 。
1 9 5 4 年 ( 昭和 29 年 ) 7 月 に 韓国 海軍 が 占拠 し 、 現在 、 独島 警備 隊 が 引き継 い で 駐屯 する 。
これ に 対 し て 日本 は 、 韓国 に よ る 不法 占拠 と し て 抗議 し 続け 、 また 、 国際 司法 裁判 所 へ の 付託 を 提案 し た が 、 韓国 は 、 これ に 同意 し な い 。
韓 国民 に と っ て 独立 の 象徴 と 考え られ て い る こと 、 周辺 の 海域 が 豊か な 漁場 で あ る こと 、 また 、 莫大 な メタン ハイドレート や 海底 油田 の 埋蔵 が 推測 さ れ る こと 、 など が 解決 を 難し く し て い る 。
なお 、 この 周辺 は 、 かつて ニホン アシカ が 生息 し て い た 最後 の 海域 で あ り 、 調査 こそ 不 可能 だ が 、 生存 の 可能 性 も 僅 か ながら 指摘 さ れ る 。
その 他
領土 問題 に 準じ る 、 いく つ か の 問題 が あ る 。
沖ノ鳥島
中国 と の 間 で 見解 が 対立 する 。
「 島 」 で あ る と する 日本 に 対 し 、 中国 は 、 日本 の 領有 を 認め ながら も 、 2 0 0 4 年 ( 平成 16 年 ) 頃 から 国連 海洋 法 条約 1 2 1 条 3 項 に 基づ き 、 「 島 」 で な く 「 岩礁 」 で あ る と 主張 し 、 日本 の 排他 的 経済 水域 を 認め な い 立場 で あ る 。
日本 海 の 呼称
詳細 は 「 日本 海 呼称 問題 」 を 参照
与那国 島 上空 の 防空 識別 圏
「 与那国 空港 # 防 空 識別 圏 問題 」 も 参照
与那国 島 の 西 2 / 3 が 、 沖縄 の アメリカ 統治 期 に 東経 1 2 3 度 線 に 沿 っ て 設置 さ れ た 防 空 識別 圏 ( ADIZ 、 アディズ ) を 引き継 い で い る ため 、 中華 民国 ( 台湾 ) の 管理 下 に あ る 。
現在 、 両国 の 関係 が 良好 で あ る ため に 情報 の 交換 も スムーズ だ が 、 台湾 有事 に お い て 防衛 上 の 重要 な 問題 と な る 可能 性 が 高 い 。
2 0 0 5 年 ( 平成 17 年 ) 末 から 2 0 0 6 年 ( 平成 18 年 ) に かけ て 台湾 が 防 空 識別 圏 から 与那国 島 を 外 し て 運用 し て い た 事 も 判明 し て い る が 、 特に 両国 で 取り極め られ た 訳 で も な く 、 曖昧 な ま ま で あ る 。
ユーラシア [ 編集 ]
南 アジア 各国 とも 友好 関係 を 保 っ て い る 。
しかし 、 被爆 国 で あ る ため 、 核 実験 を 行 っ た インド や パキスタン と 距離 を 置 い て い た 時期 も あ る 。
が 、 近年 、 以下 の よう に 両国 と の 関係 が 強化 さ れ た こと から 、 2 0 0 6 年 ( 平成 18 年 ) に 外務 省 アジア 大洋 州 局 に 南部 アジア 部 を 新設 し た 。
中央 アジア 諸国 は 、 かつて シルク ロード 経由 で 日本 へ も 文化 的 な 影響 を 及ぼ し て い た が 、 現在 の 人的 な 関係 は 、 乏し い 。
また 、 経済 基盤 の 貧弱 な 国 が 多 く 、 更に 海 に 面 し て い な い ため に 輸送 コスト など も 掛か る など の 理由 から 、 一部 の 希少 な 地下 資源 を 除 き 、 貿易 など の 経済 的 な 関係 も 他 地域 と 比べ て 活発 と 言え な い 状況 に あ る 。
ただ 、 この 地域 に 栄え た 古代 王朝 や 仏教 遺跡 の 研究 など の 学術 関係 で の 交流 は 、 活発 で あ る 。
西 アジア は 、 主要 な 原油 供給 元 で あ り 、 経済 的 に 密接 な 関係 を 保 っ て い る 。
が 、 文化 的 交流 は 、 比較 的 乏し い 。
但し 、 宗教 的 な 対立 要因 が 無 い ため 、 住民 の 対日 感情 は 、 比較 的 良好 と さ れ る 。
第 二 次 世界 大戦 以降 、 西 ヨーロッパ を 中心 と する 北 大西 洋 条約 機構 諸国 と 間接 的 な 同盟 関係 に あ っ た 。
また 、 皇室 は 、 イギリス や オランダ 、 スウェーデン 、 ベルギー など の ヨーロッパ 各国 の 王室 と 深 い 友好 関係 を 築 い て い る 。
一方 、 特に オランダ など に は 、 第 二 次 大戦 で 交戦 し た こと に よ る 悪感情 が 一部 に 残 っ て い る と も 言 わ れ る 。
インド の 旗 インド : 近年 の 著し い 経済 発展 や 、 情報 技術 で の 実績 が 注目 さ れ て い る 。
また 、 G 4 と し て 共 に 行動 する など 、 或いは 、 対 中国 の 立場 から も 、 関係 強化 を 目指 し て い る 。
更に 、 2 0 0 8 年 ( 平成 20 年 ) 1 0 月 に は 、 両国 首脳 が 日印 安全 保障 協力 共同 宣言 ( 日本 国 と インド と の 間 の 安全 保障 協力 に 関 する 共同 宣言 ) に 署名 し 、 日本 に と っ て 、 アメリカ 、 オーストラリア に 次いで 、 安全 保障 分野 で 正式 な 協力 関係 を 結 ん だ 3 番 目 の 国 と な っ た [ 5 7 ] 。
パキスタン の 旗 パキスタン : 1 9 9 8 年 ( 平成 10 年 ) の 地下 核 実験 から 2 0 0 5 年 ( 平成 17 年 ) 4 月 まで 援助 を 停止 し て い た 。
しかし 、 自衛 隊 イラク 派遣 など で 、 安全 保障 の 観点 から 中東 へ の 影響 力 が 強 い パキスタン の 協力 が 必要 と 感 じ た 日本 政府 は 、 当時 の 小泉 純一郎 首相 が 訪問 し た の を 機 に 有償 資金 援助 を 再開 し た 。
バングラデシュ の 旗 バングラデシュ : 世界 最貧 国 の 一 つ と も 言 わ れ 、 日本 は 、 経済 、 保健 、 自然 災害 対策 など 多く の 面 で 援助 を 行 っ て い る 。
アフガニスタン の 旗 アフガニスタン : 日本 は 、 バーミヤン 渓谷 の 文化 的 景観 と 古代 遺跡 群 の 修復 など に 多額 の 援助 を 行 っ て い る 。
アメリカ 合衆 国 が 行 っ た 武力 攻撃 を 支持 し た が 、 部隊 の 派遣 は 、 自衛 隊 インド 洋 派遣 に 留め て い る 。
イラク の 旗 イラク : イラク 戦争 の 後 、 自衛 隊 イラク 派遣 を 行 っ た 。
イスラエル の 旗 イスラエル : これ まで の ところ 、 経済 ・ 文化 とも に 交流 が 薄 い 。
また 、 日本 は 、 中東 和平 や パレスチナ 問題 に 関 し て 中立 の 立場 で あ り 、 政府 高官 が 訪問 する 際 に は 、 イスラエル ・ パレスチナ 自治 政府 の 双方 と 会談 が 設定 さ れ る 等 、 バランス が 図 ら れ て い る 。
ドイツ の 旗 ドイツ : 第 一 次 世界 大戦 で 敵対 、 第 二 次 世界 大戦 で 共 に 枢軸 国 と し て 日独伊 三 国 軍事 同盟 。
戦後 も 、 共 に 焼け 野原 から 奇跡 の 復興 を 果た し た 経済 大国 で あ り 、 重要 な パートナー と し て イギリス や フランス を 凌 ぐ ヨーロッパ 最大 の 貿易 相手 国 で あ る 。
更に 、 政治 の 面 で も 共 に 常任 理事 国 を 目指 す G 4 の パートナー と し て 行動 する 。
中央 ・ 南 アメリカ [ 編集 ]
中央 アメリカ ( 中米 ) 諸国 と は 、 人的 ・ 文化 的 な 交流 に 乏し い もの の 、 経済 的 な 関係 を 中心 に 平穏 な 関係 を 保 つ 。
また 、 キューバ など の 社会 主義 国 と も 経済 ・ 文化 の 両面 で 友好 的 な 関係 が 築 か れ 、 ペルー 日本 大使 公邸 占拠 事件 で も 日本 の 要請 を 受け た キューバ が ゲリラ の 亡命 受け入れ を 受諾 する など 協力 し た 。
南 アメリカ ( 南米 ) は 、 地理 的 に 地球 の 真裏 に 位置 する が 、 下記 の よう に 1 9 世紀 の 後半 から ペルー や アルゼンチン と 深 い 友好 関係 を 有 する 。
また 、 かつて 日本 から の 移民 を 大量 に 受け入れ た 経緯 も あ る 。
貿易 関係 で は 、 チリ と の 関係 が 特に 大き く 、 戦前 から の 友好 関係 が 続 く アルゼンチン や パラグアイ と い っ た 親日 的 な 国 も 多 い 。
メキシコ の 旗 メキシコ : 中米 諸国 の 中 で 最も 関係 が 深 い 。
明治 の 開国 以降 に 結 ば れ た 日墨 修好 通商 条約 は 、 それ まで 列強 各国 の 不 平等 条約 に 苦しめ られ て き た 日本 に と っ て 、 初めて の 平等 条約 で あ る 。
その 関係 で 、 数 あ る 諸 外国 の 大使 館 の 中 で も 国政 の 中枢 地区 と も いえ る 永田 町 に 在 る の は 、 メキシコ 大使 館 のみ で あ る 。
多数 の 日本 企業 が 進出 する など 経済 的 な 関係 も 深 い 。
ペルー の 旗 ペルー : 1 8 7 2 年 ( 明治 5 年 ) に マリア ・ ルス 号 事件 を キッカケ に 修交 が 始ま っ た 。
多く の 移民 が 渡 り 、 ラテンアメリカ で 二 番 目 に 日系 人口 が 多 く 、 1 9 9 0 年代 に 日系 人 で あ る アルベルト ・ フジモリ ( スペイン 語 で 「 フヒモリ 」 ) が 大統領 に 就任 し て 急速 に 関係 が 緊密 化 し た が 、 失脚 の 後 、 日本 に 亡命 し た 。
アルゼンチン の 旗 アルゼンチン : 1 8 9 8 年 ( 明治 3 1 年 ) 、 ロシア と の 戦争 に 備え て 軍艦 リバダビア 、 モレノ を それぞれ 春日 、 日進 と し て 購入 し 、 それ ら が 日露 戦争 で 活躍 し た こと など から 本格 的 な 関係 が 始ま っ た 。
また 、 マル ビーナス 戦争 ( フォークランド 紛争 ) の 最中 、 アメリカ や イギリス など から の 再三 の 要請 に も かかわ ら ず 、 アルゼンチン へ の 禁輸 措置 を 行 わ な い など の 日本 の 独自 外交 は 、 アルゼンチン の 知日 家 から 高 く 評価 さ れ る 。
ブラジル の 旗 ブラジル : 約 1 8 0 万 人 と い う 海外 で 最大 規模 の 日系 人 社会 が 築 か れ て い る こと も あ り 、 政治 ・ 経済 のみ な ら ず 、 文化 的 な 面 から も 非常 に 深 い 関係 を 保 つ 。
特に 、 J リーグ が 始ま っ て 以降 、 ブラジル 人 選手 が 最多数 の 外国 人 選手 で あ り 続け て い る 。
また 、 G 4 と し て 共 に 常任 理事 国 を 目指 し て い る こと も あ り 、 国際 政治 上 で 連携 する こと も 多 い 。
アフリカ [ 編集 ]
アフリカ 諸国 は 、 地理 的 に も 遠 く 、 歴史 的 に も 殆ど 関わり が 無 かっ た こと も あ り 、 現在 も 人的 な 交流 など が 多 く な く 、 観光 地 と し て も エジプト など の 一部 を 除 い て 大きな 人気 が あ る 訳 で も な い 。
主に 地下 資源 の 輸入 と 工業 製 品 の 輸出 と い う 貿易 のみ の 関係 に 終始 し て い た 。
1 9 9 3 年 ( 平成 5 年 ) から 、 ODA など の 経済 支援 を 含 む 経済 的 ・ 人的 な 交流 を 深め る 目的 で 、 日本 、 国際 連合 、 アフリカ の ため の グローバル 連合 、 世界 銀行 が 共催 し 、 アフリカ 開発 会議 ( TICAD : Tokyo International Conference on African Development ) を 開始 し た 。
近年 、 アフリカ 諸国 に 大使 館 を 増や す など 関係 強化 に 乗り出 し て い る 。
その 背景 と し て 、 中国 が アフリカ 諸国 と の 関係 強化 を 行 っ て い る 情況 が あ る 。
これ は 、 資源 確保 や 国連 で の 票固め など が 目的 で あ る と 指摘 さ れ 、 現地 に 在住 の 華僑 など を 活用 し て 攻勢 を 進め て い る 。
なお 、 サッカー など スポーツ の 分野 に お い て は 、 アフリカ 諸国 を 日本 に 招 い た 試合 が 行 わ れ て お り 、 良好 な 関係 を 築 い て い る 。
南アフリカ 共和 国 の 旗 南アフリカ 共和 国 : アパルトヘイト で 世界 から 孤立 し て い た 時代 に も 多く の 日本 企業 が 進出 し 、 比較 的 密接 な 関係 を 築 い て い た 。
渡航 する 日本 人 [ 編集 ]
安全
近年 、 海外 へ の 渡航 の 増加 に 伴 い 、 犯罪 に 巻き込 ま れ る ケース も 増え て い る 。
特に アメリカ 同時 多発 テロ 事件 以降 、 爆破 や 拉致 ・ 監禁 事件 など も 多発 し 、 有名 な 例 と し て は 、 イラク 日本 人 人質 事件 、 アフガニスタン 日本 人 拉致 事件 、 更に 武装 勢力 に 殺害 さ れ る 事件 も 2 0 0 5 年 ( 平成 17 年 ) に 起き た 。
また 、 2 0 0 2 年 ( 平成 14 年 ) に ニューカレドニア の リゾート 地 で 現地 の 風習 ・ 文化 を よく 知 ら ず に 聖地 と さ れ る 場所 に 無断 で 侵入 し た ため に 地元 民 に 殺害 さ れ る 事件 も 発生 し た 。
世界 的 に 最も 良 い 方 で あ る 日本 の 治安 、 例えば 殺人 の 発生 率 が 低 い 順 に 第 3 位 ( 2 0 0 0 年 ( 平成 12 年 ) ) で あ る こと など 、 日本 人 が 日本 で の 治安 の 感覚 と 同じ よう に 海外 で 行動 する と 、 その 感覚 の 大きな 隔たり から 犯罪 に 巻き込 ま れ る こと が あ る 。
マナー
米 最 大手 の 旅行 サイト Expedia が 行 っ た アンケート 調査 で 、 「 行儀 が い い 」 、 「 礼儀 正し い 」 、 「 物静か で 慎まし い 」 、 「 クレーム ・ 不平 が 少な い 」 の 各 分野 で 1 位 を 獲得 する など 、 2 位 の アメリカ 人 を 大き く 引き離 し て 1 位 と な っ た [ 5 8 ] 。
一方 、 以下 の よう な 事例 も 存在 する 。
* タイ や フィリピン など 東南 アジア で 日本 人 を 含 む 先進 国 から の 旅行 者 に よ る 児童 買春 が 問題 視 さ れ る 。
日本 で は 、 国内外 を 問 わ ず 5 年 以下 の 懲役 など を 科 す 児童 買春 、 児童 ポルノ に 係 る 行為 等 の 処罰 及び 児童 の 保護 等 に 関 する 法律 が 制定 さ れ て い る が 、 国外 で の 行為 が 現地 に おけ る 日本 ・ 日本 人 に 対 する イメージ を 大き く 損な っ て い る 。
* 2 0 0 8 年 ( 平成 20 年 ) 1 1 月 2 6 日 、 北海道 栄 高校 の 生徒 2 1 名 が 修学 旅行 中 に 立ち寄 っ た ロサンゼルス の 空港 に あ る 免税 店 で 高級 ブランド 品 の 集団 万引き を 行 い 、 アメリカ の メディア で 大き く 報道 さ れ た 。
安全 保障 ・ 治安 維持 [ 編集 ]
対内 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 の 警察 」 、 「 日本 の 犯罪 と 治安 」 、 「 日本 の 刑事 司法 」 を それぞれ 参照
警察 の 機構 は 、 内閣 府 の 一 機関 た る 国家 公安 委員 会 ・ 警察 庁 、 そして 各 都 道 府 県 の 公安 委員 会 ・ 警察 本部 に よ る 二 層 構造 で あ り 、 後者 の 下部 組織 た る 警察 署 、 更に 日本 から 発祥 の 交番 の 存在 が 地域 の 安全 を 担 う 。
SAT 等 を も 擁 する 文民 警察 で あ る 。
他 に 、 沿岸 警備 隊 た る 海上 保安 庁 が 国土 交通 省 の 外局 と し て 、 また 、 国境 警備 隊 た る 機能 の 一部 を 担 う 法務 省 入国 管理 局 ( 入国 警備 官 ) や 財務 省 の 税関 ( 税関 職員 ) 、 或いは 、 特に 薬物 犯罪 を 専門 に 管轄 する 厚生 労働 省 の 各 地方 厚生 局 麻薬 取締 部 ( 麻薬 取締 官 ) など が 、 それぞれ 設置 さ れ て い る 。
銃砲 刀剣 類 所持 等 取締 法 に よ り 、 銃 ・ 刀剣 など の 武器 の 所持 を 厳し く 規制 し て い る 。
国際 連合 薬物 犯罪 事務 所 の 統計 に よ れ ば 、 国連 加盟 1 9 2 国 の 内 、 犯罪 ・ 刑事 司法 の 統計 を 報告 し て い る 国 の 中 で 、 殺人 、 誘拐 、 強姦 、 強盗 など の 暴力 犯罪 の 発生 率 が 著し く 低 い [ 5 9 ] [ 6 0 ] [ 6 1 ] [ 6 2 ] [ 6 3 ] 。
その 理由 に つ い て は 、 制度 的 な 要素 、 社会 的 な 要素 、 日本 人 の 遵法 意識 の 高 さ など 諸説 あ る が 、 その 一 つ と し て 厳し い 銃 規制 も 挙げ られ る 。
但し 、 イギリス の 銃 規制 に 見 られ る よう に 日本 と 同等 な い し 罰則 だけ なら 日本 より も 厳し い の に も かかわ ら ず 、 殺人 事件 に 占め る 銃 の 使用 さ れ る 比率 が 日本 の 倍 を 超え る 国 すら 存在 する の で 、 注意 が 必要 で あ る 。
対外 [ 編集 ]
詳細 は 「 日本 国 憲法 第 9 条 」 、 「 日本 の 軍事 」 、 「 防衛 省 」 、 「 自衛 隊 」 、 「 自衛 隊 法 」 、 「 専守 防衛 」 、 「 日本 国 と アメリカ 合衆 国 と の 間 の 相互 協力 及び 安全 保障 条約 」 、 「 日米 地位 協定 」 を それぞれ 参照
陸上 自衛 隊
海上 自衛 隊
航空 自衛 隊
戦争 の 放棄 、 戦力 の 不 保持 、 交戦 権 の 否認 を 規定 する 憲法 第 9 条 の 存在 に よ り 、 安全 保障 の 分野 に おけ る デ ・ ジュリ と デ ・ ファクト と の 乖離 が 特に 目立 つ 。
事実 上 の 軍事 同盟 た る 日米 同盟 ( 日米 安全 保障 条約 ) に 基づ き 、 在日 米軍 が 駐留 する 。
また 、 事実 上 の 軍隊 た る 自衛 隊 は 、 陸上 自衛 隊 ・ 海上 自衛 隊 ・ 航空 自衛 隊 から 構成 さ れ 、 内閣 総理 大臣 及び 防衛 大臣 に よ る 文民 統制 の 下 、 防衛 省 に よ っ て 管理 さ れ る 。
また 、 事実 上 の 準 軍事 組織 と し て 沿岸 警備 隊 た る 海上 保安 庁 が 存在 する が 、 海上 保安 庁 に 対処 が 困難 な 事態 が 発生 し た 場合 、 主に 海上 自衛 隊 が 担当 する 。
第 二 次 世界 大戦 の 敗戦 に 伴 う 日本 国 憲法 の 制定 に よ り 、 主権 の 所在 も 天皇 から 国民 へ と 移り 、 また 、 戦前 ・ 戦中 に 日本 軍 が 政治 に 深 く 関与 し た こと へ の 反省 も 相 ま り 、 文民 統制 の 確保 、 特に 自衛 隊 の 政治 から の 分離 が 強 く 意図 さ れ て い る 。
また 、 同じく 戦前 へ の 反省 から 、 創設 から 長 く 行 わ れ て 来 な かっ た 自衛 隊 海外 派遣 も 、 自衛 隊 ペルシャ 湾 派遣 や 自衛 隊 カンボジア 派遣 を 契機 に 開始 さ れ た 。
同じ 理由 から 、 長 く タブー 視 さ れ る 傾向 が 強 かっ た 政治 の 場 に おけ る 軍事 や 防衛 に つ い て の 議論 も 、 社会 や 国民 の 意識 の 中 に おけ る 自衛 隊 の 地位 の 向上 に 伴 い 、 武器 輸出 三 原則 や 非核 三 原則 の 見直 し 、 或いは 、 敵地 攻撃 能力 や 海外 展開 能力 の 保有 の 是非 など が 、 国会 で 議論 さ れ る よう に な っ て い る 。
第 二 次 世界 大戦 後 な い し 日本 国 と の 平和 条約 発効 後 、 日本 の 部隊 は 、 その 所属 に かかわ ら ず 、 一切 の 直接 の 戦闘 を 経験 し て い な い 。
厳密 に は 、 連合 国 軍 の 占領 下 に あ っ た 1 9 5 0 年 ( 昭和 25 年 ) 、 朝鮮 戦争 で 海上 保安 庁 の 機雷 掃海 部隊 ( 特別 掃海 隊 ) が 派遣 さ れ 、 死傷 者 も 出 し た 。
が 、 それ で も 軍隊 や 民兵 を 相手 に 直接 、 交戦 し た 経験 が 無 い こと に 変わり な く 、 実際 の 戦闘 に お い て の 能力 は 、 未知 数 で あ る 。
( イギリス の 経済 紙 ・ エコノミスト の 調査 部門 で あ る エコノミスト ・ インテリジェンス ・ ユニット が 平和 の 指標 と し て 2 4 項目 を 数値 化 する ) 「 世界 平和 度 指数 」 の 2 0 0 9 年 ( 平成 21 年 ) 度 版 に よ る と 、 戦争 ・ 内戦 ・ テロ 、 それ に よ る 死傷 者 が 無 く 、 軍事 費 の GDP 比 が 低 く 、 犯罪 率 が 低 い こと など から 、 ニュージーランド 、 デンマーク 、 ノルウェー 、 アイスランド 、 オーストリア 、 スウェーデン に 次いで 7 位 に 評価 さ れ 、 2 0 1 0 年 に は 3 位 と さ れ て い る 。
[ 6 4 ] [ 6 5 ] 。
ただ 、 この 指標 に は 海外 ( アメリカ など ) から 軍事 的 庇護 の 下 に あ る 日本 など に 対 し て 、 有利 すぎ る と の 批判 が 出 て お り 、 エコノミスト も 自ら 認め て い る 。
要員 ・ 装備 ・ 予算 [ 編集 ]
以下 の よう な 政策 ・ 傾向 を 継続 し て い る 。
1 . 防衛 費 の 絶対 額 で は 世界 上位 。
しかし 、 国 の 経済 力 に 対 する 防衛 費 の 割合 は 、 著し い 低 水準 に 抑え られ て い る 。
2 . 兵員 ・ 戦車 ・ 作戦 機 ・ 軍艦 の 数 など に 見 られ る 規模 の 小さ さ を 、 質 の 向上 や 同盟 国 の 能力 に よ っ て 補完 する 。
3 . 近年 は 財政 状況 の 悪化 に よ り 、 仮想 敵国 や 周辺 諸国 と の 協調 的 な 軍縮 で な く 、 単独 で 一方 的 ・ 自主 的 に 軍縮 する 。
ストックホルム 国際 平和 研究 所 ( SIPRI ) の 統計 に よ る と 、 以下 の 通り で あ る 。
1 . 国内 総 生産 ( GDP ) に 対 する 軍事 費 の 割合 ランキング は 、 世界 の 1 5 0 位 前後 で あ る [ 6 6 ] ( これ は 、 アメリカ 中央 情報 局 ( CIA ) の 発行 する CIA World Factbook の 統計 に お い て も 同様 で あ る [ 6 7 ] ) 。
2 . 2 0 0 8 年 ( 平成 20 年 ) 度 の 防衛 に 関連 する 予算 の 総額 は 、 為替 レート ベース で 4 6 3 億 ( アメリカ ) ドル で あ り 、 1 位 の アメリカ 合衆 国 、 2 位 の 中華 人民 共和 国 、 3 位 の フランス 、 4 位 の イギリス 、 5 位 の ロシア 、 6 位 の ドイツ に 次 ぎ 、 世界 7 位 で あ る [ 6 8 ] 。
3 . 1 9 9 9 年 ( 平成 11 年 ) ~ 2 0 0 8 年 ( 平成 20 年 ) の 1 0 年間 の 軍事 費 の 増減 率 は 、 中国 が 1 9 4 % 増 、 ロシア が 1 7 3 % 増 、 韓国 が 5 1 . 5 % 増 、 日本 が 1 . 7 % 減 で あ り 、 周辺 諸国 に 対 し て 相対 的 に 低下 し て い る [ 6 8 ] ( これ に つ い て は 、 同盟 国 で あ る アメリカ から も 懸念 が 示 さ れ て い る [ 6 9 ] ) 。
この よう に GDP に 対 する 割合 の 順位 ( 世界 の 1 5 0 位 前後 ) に 比べ て ドル 換算 し た 絶対 額 の 順位 ( 世界 7 位 ) の 方 が 格段 に 高 い 理由 と し て 、 以下 が 挙げ られ る 。
1 . GDP その もの が 大き く 、 国力 が 高 い 。
2 . 円 が 強 い 通貨 で あ る 。
3 . 広大 な 領海 、 長大 な シーレーン を 抱え る 。
4 . 周囲 を 軍事 大国 に 囲 ま れ る 。
5 . 規模 が 相対 的 に 小さ い 故 に 、 質 の 高 い 要員 ・ 装備 を 目指 し て い る 。
高 コスト な 装備 を 調達 する 傾向 に あ る 。
6 . 他国 に 比べ 、 人件 費 が 高 い 。
7 . 装備 の 国産 化 を 指向 する に も かかわ ら ず 、 武器 輸出 三 原則 で 輸出 を 自粛 し て い る ため 、 単価 が 下が ら な い ( この コスト を 下げ る ため 、 国産 装備 の 海外 製品 へ の 置き換え 、 もしくは 武器 輸出 三 原則 の 見直し が 一部 で 議論 さ れ て い る ) 。
要員
詳細 は 「 自衛 官 」 、 「 即応 予備 自衛 官 」 、 「 予備 自衛 官 」 、 「 予備 自衛 官 補 」 、 「 防衛 省 職員 」 、 「 自衛 隊 員 」 、 「 防衛 書記 官 」 、 「 防衛 部 員 」 を それぞれ 参照
2 0 0 9 年 ( 平成 21 年 ) に おけ る 自衛 官 の 定員 ( 千 人 未満 を 四捨 五入 ) は 、 陸自 が 約 1 5 万 2 千 人 、 海自 が 約 4 万 6 千 人 、 空自 が 約 4 万 7 千 人 、 合計 2 4 万 8 千 人 、 実数 は 、 陸自 が 約 1 4 万 4 千 人 、 海自 が 約 4 万 3 千 人 、 空自 が 約 4 万 4 千 人 、 合計 2 3 万 3 千 人 で あ る 。
また 、 予備 役 に 相当 する 予備 自衛 官 等 が 約 4 万 8 千 人 で あ り 、 現役 と 比べ て の 割合 が 非常 に 少な い 。
防衛 省 の 文官 は 、 2 万 2 千 人 で あ る [ 7 0 ] 。
装備
詳細 は 「 武器 輸出 三 原則 」 、 「 陸上 自衛 隊 の 装備 品 一覧 」 、 「 海上 自衛 隊 の 装備 品 一覧 」 、 「 航空 自衛 隊 の 装備 品 一覧 」 、 「 戦闘 装着 セット 」 、 「 海上 自衛 隊 の 個人 装備 」 、 「 航空 自衛 隊 の 個人 装備 」 を それぞれ 参照
高 い 基礎 工業 力 を 生か し 、 車両 や 艦船 の 多 く 、 そして 航空 機 の 一部 が 独自 開発 で あ る 。
また 、 他国 の 製品 で あ っ て も ライセンス 生産 を 行 う など 、 可能 な 限り 、 国内 で 調達 する 傾向 が あ る 。
定評 あ る 海外 製 の 兵器 や 、 それ と 同等 な いし さらに 高 性能 と 見 られ る 国産 装備 を 多 く 保有 する こと 、 公開 演習 など を 通 じ て 知 ら れ る 高 い 練度 など が 、 高 く 評価 さ れ る 。
予算
2 0 0 8 年 ( 平成 20 年 ) 度 の GDP に 対 する 防衛 費 の 割合 は 、 SIPRI の 統計 に よ る 世界 全体 の GDP に 対 する 軍事 費 の 割合 2 . 4 % に 対 し 、 0 . 9 4 % で あ る [ 7 1 ] [ 7 2 ] [ 7 3 ] 。
2 0 0 9 年 ( 平成 21 年 ) 度 の 防衛 に 関連 する 予算 の 総額 は 、 4 兆 7 7 4 1 億 円 ( 本体 予算 4 兆 7 0 2 8 億 円 + 沖縄 に 関 する 特別 行動 委員 会費 1 1 2 億 円 + 米軍 再編 関係 費 6 0 2 億 円 ) 、 前年 比 で 5 5 億 円 ( 0 . 1 % ) 減 で 、 2 0 0 2 年 ( 平成 14 年 ) 度 を ピーク に 2 0 0 3 年 ( 平成 15 年 ) 度 から 2 0 0 9 年 ( 平成 21 年 ) 度 まで 7 年 連続 で 微減 傾向 で あ る [ 7 4 ] 。
情勢 ・ 脅威 [ 編集 ]
冷戦 の 時代 、 ソビエト 連邦 が 最大 の 仮想 敵国 で あ り 、 各 部隊 の 配置 も 北海道 など 北方 に 重点 が 置 か れ た 。
しかし 、 ソ連 が 崩壊 し て 冷戦 が 終結 し て 以降 は 、 軍拡 を 続け る 中華 人民 共和 国 や 朝鮮 民主 主義 人民 共和 国 が 最大 の 脅威 と な り 、 これ ら へ の 対抗 から 部隊 の 西方 へ の 移転 が 進め られ て い る 。
しかし 、 広大 な 敷地 や 大 規模 な 工事 が 必要 な こと も あ り 、 あまり 進 ん で い な い 。
アメリカ 以外 と の 安全 保障 協力
2 0 0 7 年 ( 平成 19 年 ) 3 月 に オーストラリア と の 間 で 安全 保障 協力 に 関 する 日豪 共同 宣言 が 、 続け て 2 0 0 8 年 ( 平成 20 年 ) 1 0 月 に インド と の 間 で 日本 国 と インド と の 間 の 安全 保障 協力 に 関 する 共同 宣言 が 、 それぞれ 調印 さ れ た 。
核 抑止
「 日本 の 原子 爆弾 開発 」 および 「 非核 三 原則 」 も 参照
日本 は 国民 レベル で は 核 抑止 論 に 対 する 抵抗 ・ 反発 の 感情 が 強 い 。