ゴムの上に細い針金が並んだ道具。カーディングに用いる。ハンドカーダーやドラムカーダーなどがある。(2005/10/28記)(2006/3/12追記)
→カーディング
毛の方向を揃えて紡ぎ易くしたり、二色以上の原毛を混ぜ合わせたりするために行う作業。
参考:『手織りと手紡ぎ―豊かな暮らしを育む手作りの糸と織物』
(2005/10/28記)
カードに複数の穴を開けてそこに経糸を通したものを複数枚重ね、回転させながら緯糸を入れることで紐状のものを作成する織り。用具が手軽に準備できる辺りがよいと思う。
参考:
(2005/11/6記)
経糸が上下してできる、緯糸を通す隙間のこと。ペダルを踏むなどの操作をすると綜絖が下がるものを下開口、上に上がるものを上開口という。日本の織り機は主に下開口で、欧米の織り機は主に上開口。(2014/11/21記)
フライヤープーリー(紡ぎ機によってはボビンプーリー)と糸車の回転の比率のこと。糸車が一周すると、プーリーが何周するかを示す。6:1といったら、ペダルを一回踏んで糸車が一周する間にプーリーは6回転する。14:1といったら、糸車が一周する間にプーリーは14回転する。回転比が多い方が沢山撚りが入るわけなので、細い糸や強撚糸を紡ぐのに向く。逆に小さい方が太い糸や甘撚り糸は紡ぎやすい。
参考:『ホームスパンテクニック』
(2006/10/12記)(2007/11/26追記)
中国、モンゴル、イランなど寒暑の厳しい山岳地に主に生息する山羊の仲間。厳しい自然環境に適応するため、毛が剛毛の下に産毛といった二重構造になっている。素材として用いるのはその産毛の方で、剛毛と分けたりなどの工程も大変だし、1頭から取れる量はわずかだし……といったことから、大変希少なものとなっている。軽くて、肌触りが良く、暖かい素材。尚、名前はインドのカシミールに由来する。(2007/9/12記)
あらかじめ一部をくくって染め残すように染色をした糸を用いて織ることで、柄を織り出す手法。技法としては経絣、緯絣、経緯絣がある。
参考:
(2005/11/6記)
道具を用いて、糸を輪状にまとめたもの、かな。織り糸はかせの状態で売られていることが多い。(2006/3/7記)
かせになった糸を、玉に巻く時に使うもの。(2006/3/14記)
かせを作るための道具→ニディノディ(2006/10/07記)
筬の一目に一本の経糸を通すこと。それ以上通すことは混み差しといい、中でも、一目に二本通すことは丸羽という。(2005/10/10記)
ろくろ式と同じ原理だが、綜絖と踏み木との間に招木がある。構造上、ろくろ式と違って、3本踏む(あるいは1本踏む)ときの開口がいい(ということだと思われる)。多分、カウンターバランス式のこと。
参考:『ウィーヴィング・ノート―織物と組織・織りの計画・織りと道具』
(2016/06/12記)
緯よろけだが、よろけの形状が固定でないもの。特殊な筬を用いたり、フォークなどでよろけさせる。
参考:
(2006/3/23記)
レース織りと言うことも。またもじり織りとも。
経糸を絡めて、そこに緯糸を入れる。経糸が絡むことで、織り地に穴があいたようになる。
作品例:
二枚綜絖やリジットヘドル機でも作成可能なため、簡易卓上織り機用の書籍では、平織りを彩るためによく使われている技法。
指などを用いて絡ませるほか、半綜絖を用いて絡ませることもある。
絡ませ方によって、紗、羅、絽などができる。
(2005/10/10記)(2005/10/12追記)(2005/10/14追記)(2005/11/9追記)(2009/6/12追記)
筬の羽は通常均一の間隔で配列されているが、変わり筬は配列が不均一だったり、波状に凹凸があったりなど、変形である筬のこと。よろけ等を織るのに用いる。
参考:『手織りの実技工房―絣からもじり織まで』
(2006/3/23記)
組織図、綜絖の通し方、踏み木の踏み方、タイアップがまとめられた図。織りの設計図。
書き方が載っている書籍:
- 『ハンドウィービング―手織りの実習』
- 『手織りと手紡ぎ―豊かな暮らしを育む手作りの糸と織物』
- 『手織り工房 (ハンドクラフトシリーズ 146)』
- 『ウィーヴィング・ノート―織物と組織・織りの計画・織りと道具』
(2005/12/3記)(2016/06/12追記)
観音もじりとも。紗(経糸2本を交差させた中に緯糸を一本通す絡み織り)の一種。経糸の絡みが、隣とは反対になっているもの。左の糸が上、右の糸が上…のように交差している2本の経糸の隣は、右の糸が上、左の糸が上…のように交差している。
参考:
(2020/06/04記)
模紗織りの一種(2016/06/12記)(2021/7/14修正)
素材によらず、1g辺りの長さ(m)で、糸の太さを表す。1/5は1gで5mの単糸(分子側が撚り糸の本数)ということ。 ※分子と分母の表すものについては、微妙(見る説明によって差異があるような…)。 (2008/10/31記)(2021/10/18追記)
撚りが沢山かかっていること。⇔甘撚り(2006/10/12記)
撚りの回数を多くした糸。(2005/10/18記)
中近東の遊牧民が生活用品・家財道具として織り続けてきた綴れ織りの敷物。袋や間仕切りなどにも用いる。ペルシャ絨毯やトルコ絨毯はパイル織りで毛足が長いが、平織りの綴れ織りのため毛足はない。カラフルな幾何学模様のものが多いが、モチーフにはそれぞれ意味がある。また、産地によっても模様が異なる。緯糸の入れ方により、キリム・ジジム・ズィリ・スマックなどに細かく分けられる。(2007/12/13記)
- 四方に枠がある織り機。垂直式織り機(竪機)の一種。織物用の木枠も売られているが、油絵のキャンバスなどを用いて作成することも出来る。一から作ることも勿論出来る。
綴れ織りやノッティング、スマックなどがなされ、タペストリーやカーペットを作るのに利用される。
参考:- 『ハンドウィービング―手織りの実習』……キャンバスを用いて
- 『木枠で手織り―スウェーデンスタイルで始めましょう』……キャンバスを用いて
- 『織ってつくろう編んでつくろう』……一から作って
- 糸を巻いておく道具で、糸枠ともいう。巻くには座ぐりを用いるとはやい。
(2005/11/6/記)(2006/10/06追記)
縦と横の幅が等しいチェックのこと。白と他の色との2色で構成される。(2010/06/12記)
⇒バウンドローズパス(2008/5/17記)
三枚綜絖の山形斜文織から変化した織り。緯糸は3本の経糸の上に浮くが4本以上浮くことはない。オーバーショットと同様、地織りとして平織りを入れながら織る。
参考:『ウィーヴィング・ノート―織物と組織・織りの計画・織りと道具』
(2016/06/12記)
アルパカの毛のうち、生後6ヶ月までのベビーアルパカの毛のこと。通常のアルパカの毛より更に細く柔らかくなめらか。「クリア」は元々スペイン語。(2007/12/11記)
刈り取ったままの原毛の状態。ゴミや脂がついている。勿論かたまっている。
参考:『手織りと手紡ぎ―豊かな暮らしを育む手作りの糸と織物』
(2005/10/28記)
ウール特有のちぢれのこと。これのおかげでウールは空気をためこむことが出来、暖かい。(2006/09/14記)
杼の一種。車がついていて、緯糸を巻いた小管(ボビン)を入れて、経糸の間を滑らせて使う。ボートの形をしていることから、ボートシャトルと言う。(2008/5/15記)
暗色2本明色2本の千鳥格子の繰り返しと、暗色4本明色4本の千鳥格子の繰り返しとで、大きな格子を作ったもの。スコットランドのアーカートのグレン(谷間)で作ったことから、グレナカート・チェックと呼ばれている。グレンチェックはその略称。綾織り。スーツ地などによく使われている。(2008/3/16記)
織り上がった布を巻く棒⇒千巻き(2017/9/16記)
経糸を途中で外して交差させることで、編み物の縄編み(ケーブル)のような模様をつける織り方。経糸を途中で外せる咲きおりならではの織り方で、『手織り入門―いろいろな織り方がわかる12のレッスン』の中でそう呼ばれている。
(2006/01/26記)
多分ノルウェー語。織りの途中で、別糸を経糸に巻きつけたりすること。それだけならコイリングと同じように思えるが詳細は不明。
参考:『BILLED VEV―矢吹恵子の絵織物バッグ』
(2009/5/2記)
織り機の部分。織り機の奥側(織り手の反対側)の一番上のもののこと。経糸は千巻から出て胸木で曲がり、筬と綜絖を通って、間丁で曲がり、男巻きにつながる。(2017/9/17記)
紡ぎに用いる動物の毛。羊毛(ウール)など。(2005/10/12記)
染めたものが、外部からの刺激により、どれだけ色落ちするかの度合い。日光堅牢度・洗濯堅牢度、など。(2007/12/14記)
経糸の一部を別糸でコイルのようにくくってまとめる技法。
参考:『手織り入門―いろいろな織り方がわかる12のレッスン』
(2006/01/26記)
一段に緯糸を左右から入れて交差させ、そのままの開口で引き返す織り方。緯糸が二本取りになる。交差させる辺りインターロックと似ているが、二本取りになる辺りが異なる。
参考:『手織りの布がある暮らし 贈り物のゆくへ』
(2006/4/16記)
6枚綜絖で織る……のだろうか。
参考:『手織りの実技工房―絣からもじり織まで』
(2006/3/23記)
コーム(くし)やフリックカーダーを用いて、羊毛を梳きそろえること。
参考:『ホームスパンテクニック』
(2006/5/7記)
羊の種類の一つで、メリノとコリデールを交配させた品種。
参考:『羊毛のしごと』
(2007/12/11記)
大豆から作った汁。木綿を染める時に、下地に用いる。たんぱく質で出来ている絹やウールに比べて、木綿は濃く染まらないが、豆汁を用いることで、たんぱく質が木綿に付着し、よく染まるようになる。
参考:『草木染―四季の自然を染める』
(2006/3/7記)
綜絖では一本ずつ通っている糸を、複数本、筬に通すこと。二本通すことは丸羽という。(2005/10/11記)
羊の品種の一つ。スウェーデン・ゴットランド島の羊。種々のグレーが混じった毛をしている。毛足は長くて柔らかい。縮絨率は低めとのことなので、フエルトにはしづらいのではないか。
参考:『羊毛のしごと』
(2006/09/26記)
羊の品種の一つ。その原毛は紡ぎ易くて柔らかい。フエルト状になりやすい性質がある。服地向き。
参考:『手織りと手紡ぎ―豊かな暮らしを育む手作りの糸と織物』
(2006/3/6記)(2006/09/24修正)
特別組織の一種で、二種類以上の組織が混合したもの。吉野織りなど。
参考:『ハンドウィービング―手織りの実習』
(2005/11/6記)
多分ノルウェー語。綴れ織りで、輪郭(コントュール)線をあらわす手法。
参考:
- 『BILLED VEV―矢吹恵子の絵織物バッグ』
- 『ハンドウィービング―手織りの実習』(コントュールという名称は出てこない)
(2009/5/2記)