SCCのFlash CartridgeとしてMEGA-SCC(似非SCC)が有名ですが、 使用しているFlash ROM AM29F040Bの入手が近年難しいのが難点でした。
そこで、入手が容易なSST社のFlash ROMでなんとかならんかと
HRA!(@thara1129)さんが思いついたAddress入れ替えによるMEGA-SCCを基板化したものが本製品になります。
原案:
https://github.com/hra1129/MSX_MegaSCC_for_SST39SF040
下記2ショップで取り扱っていただいています。
家電のKENちゃん
https://www.kadenken.com/view/item/000000001450
BEEPさん
https://www.beep-shop.com/ec/products/detail/26575
本キットの組み立てにはSCC (2212P003) を実カートリッジから取り外す必要があります。
DACのKONAMI051650については取り外し不要です。
基板上に等価回路を実装しています。
シェルはKONAMIのMSX CassetteまたはRGR製のTransparent Cartridge Shell for MSX Konami-styleに対応しています。
当方の基板サイズの計測ミスでケースと干渉することが分かりました。
使用する場合は、干渉する左上3x8mm程度をカットするようにお願いします。(下記図参考)
なお、当該部分は配線などが無いため動作に影響はありません。
HRA!(@thara1129)さんの方法通りです。A12とMA15を入れ替えます。
回路図、および基板のガーバデータを同梱しています。
SCCチップ(2212P003)については、実カートリッジから取り外して実装してください。
DACのKONAMI051650については、取り外しの難易度が高いのでHICの等価回路を基板上に実装しています。
部品番号 | 部品名 |
---|---|
U1 | Flash ROM SST39SF040 |
U2 | KONAMI SCC CHIP 2212P003 |
C1 | 積層セラミック コンデンサー0.01uF (103) |
C2/C4 | 積層セラミック コンデンサー0.1uF (104) |
C3 | 積層セラミック コンデンサー220pF (221) |
R1-32 | 1KΩ(5%) 1/8W |
S1 | スイッチ IS-2235 (RevB~) |
セオリー通り背の低い部品から半田付けしてください。
ICソケットを使うとケースに入らなくなるので注意してください。
スロット選択信号の有効/無効の切り替えスイッチになっています。
再書き込みなどで一次的にCartridgeを無効化する場合に使用ください。
BANK0=0x01/BANK1=0x06に設定することで、 Flashのコントロールアドレス2AAAhは4AAAh・コントロールアドレス5555hは6555hにマッピングされます。
SST系のFlashは、上位アドレスを見てしまうので従来の結線通りにしてしまうと、コントロールアドレスに
書き込み時にバンクアドレスが切り替わってしまい。上手くコントロールできません。
それを回避するためにA12とMA15を入れ替えてその問題に対応しています。
なお、CMD体系自体は、AMD系とほぼ同じです。
BUSYの出方はAMD系と異なるため注意してください。
参考:
https://www.microchip.com/wwwproducts/en/SST39SF010A
●書き込み
>sstscc.com [書き込みFile名]
ソースコードは、z88dkでコンパイル可能です。コンパイルオプションは下記になります。
zcc +msx -create-app -subtype=msxdos -lmsxbios main.c -o xxxx.com
HRA!(@thara1129)さん謹製のwrtsstの方が動作が速いのでおすすめです^^;
https://github.com/hra1129/MSX_MegaSCC_for_SST39SF040/tree/main/tools