- 開催日
- 第1回: 2021年12月22日(水) 10時00分(JST)〜
- 第2回: 2022年01月28日(金) 10時00分(JST)〜
- 司会
- 水嶌
- 参加者(2021/12/22)21名
- 水嶌, 稲森, 高橋, 篠田, 浅井, 芦村, 太田, 遠藤, 中村, 曽根, 羽田野, 東村, 山岡, 安次富, 山野井, 吉澤, 梶本, 渡邉, 飯野, 松本, 塩浜
- 議事録URL
- 注意事項
- 議事録はhackmdを使用します。
- 議事録の内容について、特に発言者は各自確認をしてください。
- 議事録はまとめたものを後でWoT-JP CGのGithub上で公開します。
- 質問はZoomのチャットか、議事録の方に「名前:q+」と書いてください。順番に司会の方から指名させていただきます。議事録の方は質問が終わり次第、hackmdからは削除します。
- 質問そのものは、最後の方にQ&Aの時間を用意していますので、そこでまとめて対応する予定です。
- WoTの現状とビジョン [芦村] (10分)
- CG設立の趣旨 [水嶌] (5分)
- 全体運営ポリシー [浅井] (5分)
- TF 活動紹介と作業手順 (40分)
- Deployment [東村]
- Outreach [安次富]
- Translation [芦村]
- Use Cases [水嶌]
- Q&A (30分)
- Web の産業応用が広がり、機器や OS に依存しない形で何処でも動く Web の利用が広がっている
- W3C = Web の能力をフルに引き出すための国際標準化団体
- MIT など 4 つの国・組織が運用組織で、459 組織が加盟している。日本からの参加は 41 団体
- W3C の標準化活動は WG,IG,BG,CG の 3 種のグループの元で行われる
- 今回の WoT-JP CG は将来の標準化に向けた弾込めとして議論する場
- CG は WoT 会員ではなくとも自由に参加可能な形になっている
- 標準化グループは各業界のニーズを集めて WG で Web 技術として標準化
- WoT とは
- IoT プラットフォームには様々なものがあるが業界・会社毎に仕組みが違い互換性のない「サイロ化」が行われている状態
- それに対して「Web の傘」を被せることで相互連携がし易くなることを目指すのが WoT である
- 標準化状況としては Architecture と Thing Description が 1.0 として REC になっている
- その後、産業毎のユースケースを TV, スマートビル...毎に集めて提案・要件定義・各業界の標準化団体との連携を進めていく
- しかしその議論は全て英語で行われており、国内企業からの参加も必要
- 海外では標準化担当として CSO などもいるが日本ではまだ多くない
- 我慢強く継続して標準化活動に皆で関わっていくチーム作りが大事
- 日本でも育てて議論・弾込めのフィードバックなどをするため WoT-JP CG を設立した
- お願い:
- 皆様積極的に参加頂き、周囲の方の招待などもしていって欲しい
- ベンダーやシステム間の組み合わせを行う相互連携が出来ないか
- そのための解決策・手段として WoT を使うことで相互連携ができないか
- Architecture/TD の標準化はできたがまだできたところ。
- それを各国各産業に広げていく・認知度を上げていくためにどうするか
- そのために日本でもコミュニティ形成を助けるため WoT-JP CG を設立
- 英語の壁に阻まれないよう日本語での議論・理解が出来るように
- 技術資料があっても使うイメージが分からないかも知れない。実際の利活用事例やシステムの実装例なども集め共有していく
- CG から WG に WoT 標準策定の議論にもフィードバックしていく
- WoT-JP CG の活動は 4 TF で実施する (詳細は後ほど各TFの説明)
- ユースケース
- アウトリーチ
- デプロイメント
- トランスレーション
- WoT-JP CG と WG/IG は連携しつつ進めていく
- 情報交換、提案、作業貢献などで WG/IG にも認識され連携できるように
- W3C WoT サイトにも既に WoT-JP CG の紹介など掲載済
- 記載文言とその意図を解説
- まずはエンジニアが自ら手を動かして試していけるように、IoT 開発者を主ターゲットとしてドキュメントの執筆・サンプルの作成などを行っている
- WoTデプロイメントポータルの作成 ('20年度; WoT-JP CGに移管済み)
- WoT-JP CGホームページの作成
- WoTの基本的なシーケンス
- RaspberryPiでThingを作る
- Node Generator for Node-REDを使ったThingの操作
- GitHub, Docsify, Netlifyを利用
- サイト・ドキュメントの更新も github issues で進めている
- 定期的なビデオ会議や slack などのチャットは特に用意していない
- Web サイト https://wot-jp-cg.netlify.app/
- WoT について
- Raspberry Pi での実例 (機能実装、TD の記載、NodeRed からの利用)
- センサー (i2c の気圧センサー) を使う場合の実例
- Hue のスマート電球、ロボットアーム (内部的には Python API) を WoT としていく手順なども書いてある
- その他 CG での他 TF の活動・情報も掲載していく形に更新する
- (梶本)WoT-JP CGサイト(特にチュートリアル)は、WoTに興味を持ってくださっている以下の団体ににご紹介させていただいています。
- Software Defined Media
- JASA OpenEL WG
- WoT 普及に向けての活動、他団体とのリエゾンなどを行う
- 参加者リストに記載しているよりも実際に関わってくださっている方は多い
- TF の紹介と企画中のイベントの紹介をする
- 目的: 非Web領域の産業に広げていく。他団体へのリーチも含めて企画
- 活動内容:
- 日本のコミュニティに対するイベント開催
- 標準化団体・従事者・コミュニティとのリエゾン
- Web インターフェイスに WoT を採用してもらえないか...
- CG の他 TF との連携
- イベントの場で各 TF の取り組み紹介なども行う
- 4 つのイベント企画
- 全て内容はハッキリしてきているので全て実施する方向になりそう
- イベント企画提案:他標準化団体との勉強会・意見交換会(ISO/IEC JTC1/SC41)
- イベント企画提案:出版業界向けWoT認知促進イベント
- 出版業界でどう使える可能性があるのか
- 出版社の方々などに議論頂いたりコミュニティ形成に向けた議論
- イベント企画提案:ECHONET Lite Web API と WoT
- ECHONET Lite Web API という WoT ベースで完全準拠ではない、ちょっと違う仕様を標準化しようとしている
- 「ECHONET は WoT です」と言えるのかどうかなどの議論
- イベント企画提案:スマートビル x WoT
- ビルはマルチベンダシステムとして構築されるがそれをどう連携してスマートビルとしてつくるか。疎結合で繋ぐのは Web API、その中で標準化されたものを利用するなら WoT が選択肢に挙がる。
- 実際に使っているところや標準化へのインプットなど
- 足りない/企画されていないイベント
- ハッカソン、アイデアソンのようなもの
- 英語でされている WoT の議論に日本の皆さんも把握・参加しやすく
- WoT 仕様書、WoT W3C サイト、などの情報を日本語に
- 基本的には github で実施。但し仕様の翻訳は個別のリポジトリを作成して (去年から) 実施している
- 作業手順や表記ルール・用語なども整理してドキュメント化している
- TTC に移管して TTC 標準としての公開もして貰っている
- 内容については Github のリポジトリにあるものと同じ
- 翻訳ソンなりもくもく会なりもしながら進めていきたい
- 参加者は色々いらっしゃるが、どうやって使っていけば良いのか分かるように
- どういう風に使いたいか、使えるかというのパターンをユースケースとして収集・分析・発信する
- WoT WG でもユースケースという TF があるが、そこは WoT 加盟メンバーのユースケースである。日本からのユースケースも更に追加していけるように
- 「どのような産業において、WoT標準がどう役立つか」
- ユースケース抽出、要件明確化、Gap 分析などを実施
- UC をまとめて行くことで疑問点の解消と利用の拡大に繋げる
- 大事なポイントは、まとめたものを WoT WG に提案していくところ
- 日本からユースケースとして機能を明確化して共有していくことで、その機能は良いと納得して対応するための仕様が出来ていく、日本的な WoT 仕様を国際標準として反映していく所に繋げる
- WoT/IoT はどうしてもデバイス寄りの人・話が多い
- サービス系の人・議論はまだまだ足りていない
- WoT WG にもサービス系の関係者がまだ少ない
- アイデアソンやビジネス向けの勉強会なども含めた形でハッカソンなどを開催していき、その中で得られた知見もユースケースにしていくことを考えている
質問のある方は随時自由に Q を追記ください:
- Q (質問者). 質問の記入例
- A. 回答の記入例。
- Q (ヤフー山岡). 新規に開発者などが入ってくるイメージとしては、アウトリーチ -> デプロイ -> ユースケース、翻訳 のイメージでしょうか?
- 意図としては、WoTのメリットを初めての方に説明する際に、何が良いのか・どう嬉しいのか(全体としてのメリットは分かるが、彼ら個々のビジネスメリット)などを説明するのに苦慮している。どういう形で入っていくのが良いのか。
- A (水嶌). 卵が先か、鶏が先かというのは必ずあるが、アプローチそのものはエンジニアの方々が各プロジェクトで複数の機能の IoT モノを使いたい場合、統合したい場合のアイデア・手段として WoT がある
- そのための情報収集として見ていって頂ければ。
- 竹中工務店さんも WoT/W3C 側からのアプローチはしていなかったのに使われていて驚いたケースだった
- 日本中に認知されるのはすぐには出来ないが少しずつ
- A (芦村). 出入り口が決まっているというわけではない、その為に 4つの TF に分かれている
- まずは Outreach を通じて知っていってもらい、Deployment で具体的な内容を知ってもらい、標準化に関わっていく方などは Usecase に関わり、日英のドキュメント共有に感心・貢献する気持ちのある方は Translation など、中身に応じた入り方。
- Outreach から入るのが必ずしも必要ではない
- WoT は良いよ、と説明するのが難しい。Deployment のサイトを案内するだけでは十分には伝わらないところが歯がゆい
- 具体的なユースケースを持ち込んで行けたら...
- サービス系の人達への説明・連携がまだ出来ていない
- 必要性は分かるが次のステップに入るにはどうすれば良いのかが難しいポイント
- WoT 啓蒙戦略を考えるのも一つの取り組み
- Q(塩濱): W3C Publishing グループでの共同議長などもしているが、IoT とは何かという所に理解が及ばない場合がある。技術の話とコンテンツの話が両輪で動かなければうまく動かないだろう。
- そこは誰も反対はしないが WoT のイメージが具体的に持たれていない・共有されていないことで話が進まない
- 各国の電源コンセントの変換アダプターのように、イメージを具象化する、WoT-JP CG のイメージが掴めるようにするモノが必要な時になっているのではないか。
- そのため Webinar やハッカソンの提案はしているが、身近なモノとして意識できる具象化されたモノをビデオなどでも用意する事が必要では無いか
- マテリアルとして変換アダプター(参考資料のP22)だけではない次のものが欲しい
- A(水嶌). WoTとは何かというのを説明・理解するのは難しところはある。ひとつひとつ進めていく。
- 疑問があることは大事なポイント
- A(芦村). WoT WG の方ではマーケティングのグループがあり WoT とはこういうものであるという動画の作成などは始めている。これらも Deployment で用意しているサイトに含めたりしていく
- 理解しやすい、しにくい、ピンとこないなどのフィードバックも欲しい
- https://www.w3.org/WoT/videos/
- Q(中村). 現在、組込みシステムの業界団体(JASA)で、アクチュエーターやセンサー向けのAPI(C/C++/C#)である「OpenEL」の標準化作業を進めております。OpenELでは、Webベースのインターフェースは用意しておりませんので、今後、WoTで接続できるようにしたいと思います。
- https://www.jasa.or.jp/openel/
- IoT はまだ各社バラバラにしている状態で OpenEL の取り組みをしている。但しこちらはまだ Web Interface は含まれていないため、WoT との連携もしていきたい
- A(水嶌). M2M 系?
- A(中村). M2M もあれば IoT もある
- (梶本). JASA でも WoT は紹介したし、Software Defined Media などでも紹介している。芦村さん、水嶌さんなどの出張講演などもして頂けると良いのだがどうか
- A(水嶌). やぶさかではない
- A(芦村). WIDE の SDM の話であれば、既に定例会合にオブザーバ参加し、連携を始めている。ニーズやユースケースの話を頂きつつフィードバックを相互連携していきたい。
- スマートビルの具体例などもユースケースとしてインプットしていくように連携を進める。
- Q(梶本). WoT の目的は IoT 規格が乱立しているものを相互運用するための傘であるが、ユースケースの具体イメージが難しい
- ドアを開けたら自動運転で案内、オフィスに着いたらエレベーターも自動運転といった、人間を中心として機械が連携していく・相互運用していくことが難しい。これを解消するために WoT がある
- 「WoTが拓く未来」のイメージとしてスマホに振り回されるモノから、スマートシティ的に人を中心に連携出来るものに
- Toyota Woven City の話などとも WoT は繋がる
- サービス提供側も個人に対してバラバラの ID を与えているが、それを横串を指す所が大事になるのではないか。各社で持っている ID を繋げていくところに WoT も役割を果たせないか
- A(芦村). 「俺の人生アプリ」として複数のアプリや機器の連携がアプリケーションとして提供される時代になるのではないか。そういうイメージのビデオなどを作っていくのは賛成。ありだろう。
- ID については DID というのを W3C では標準化している
- 分散 ID として機械・ユーザの識別・横串を指すための ID として使っていくのには DID とその実装が役立つのではないか
- IoT 全体を WoT/DID で紐付けていくイメージのビデオなどのマテリアルが用意できると良いのかではないか (参考: 講義資料のP49, P50)
- A(水嶌). WoT ver.1.1 になって機能なども追加されていってるが、ID どうするか等の気になる部分が明確になっていく、そのためのインプットを行っていくことが大事
- 1/28 (金) 10:00〜 再度同じ内容 (QAは異なる) で説明会を実施予定
- TF はまず今日紹介した 4 つから進めていく
- 今日参加頂いている皆さんは是非各 TF に参加頂きたい
- 参加表明 (github の TF ページに名前を記載する) 頂けるのが良い
- 細かなことは気にせず良いものを作っていきたい、普及させたいという思いで進めているので、W3C WoT WG で議論している以外に、国内の皆さんからのちょっとした疑問などのインプット・議論が欲しい
- ドキュメント執筆に参加、イベントに参加、翻訳のレビュー作業、使い方をユースケースとしての取りまとめなど、興味のあるところから見て参加してください