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DevTools の新機能 (Chrome 111) |
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2023-02-16 |
image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/aUXCp1hvrbPmHTlJs9lg.png |
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翻訳者の yoshiko-pg さん、レビュアーの yoichiro さん、 lacolaco さん、 technohippy さんに感謝いたします。
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新しい CSS の色の種類と空間 がウェブにやってきます! 開発者が高精細色を作成・変換・デバッグするのに役立つ新しいツールがDevToolsに導入されたことも、同様にエキサイティングなことです。
Styles ペインが CSS カラー レベル 4 にある 12 の新しい色空間と 7 つの新しい色域をサポートするようになりました。Web 上で利用可能なカラーオプションを包括的に理解するには、CSS 高精細色ガイド を参照してください。
以下に color()
、 lch()
、 oklab()
、 color-mix()
を用いた CSS での色の定義の例を示します。
{% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/dA8VCKaSZhNb9gzlAUT9.png", alt="CSS での色の定義の例", width="800", height="509" %}
color-mix()
関数を使用すると、最終的な色の出力を Computed ペインで確認できます。
{% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/3VkOGbbb5qLVvo1A1qSa.png", alt="Computed ペインに表示される color-mix 関数の出力", width="800", height="487" %}
カラーピッカーは、より多くの機能によって、新しい色空間をすべてサポートします。例えば、 color(display-p3 1 0 1)
の色見本をクリックしてみてください。色域境界線も追加され、sRGB
と display-p3
の色域を区別し、選択した色の色域をより明確に理解できるようになりました。
{% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/bL6uw8VV4cGuDd9hmAjX.png", alt="色域境界線", width="800", height="657" %}
DevTools はカラーフォーマット間の色変換をサポートしています。変換ポップアップを表示するには、Change Color Format アイコンを使用するか、単に Shift
を押しながら Styles ペイン内の色見本をクリックします。
{% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/uoz3yaPPdVs6T2ASnQ62.png", alt="カラーフォーマット間の色変換", width="800", height="460" %}
変換するとき、空間に合わせてクリップされたかどうかを知ることは重要です。DevTools は変換された色の横に警告アイコンを表示し、このクリッピングを警告します。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/5Y4rVIqL9rjuSbHcodKr.png", alt="カラークリッピングの警告", width="800", height="657" %}
さらに、新しいショートカットでスクリーンから色を選べます。 c
を押すとスポイトがアクティブになり、Escape
を押すと非アクティブになります。スポイトツールは sRGB 色空間内の色しかサンプリングしません。例えば、sRGB の色空間の外にある色 color(display-p3 1 0 1)
をサンプリングしようとすると、スポイトツールはその色を sRGB 空間で最も近い色であるマゼンタ color(display-p3 0.92 0.2 0.97)
にクリッピングします。
{% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/VNBu6RenRerRqNhNYfyf.png", alt="スポイトの利用", width="800", height="657" %}
最後に、 Color format の設定は、新しい高精細色のフォーマットに対応するため、非推奨となりました。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/SPymkBgxzI6iVAvLdWBN.png", alt="非推奨になった Color format の設定", width="800", height="441" %}
{# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/f600600cf51a6582870c99e9a6b9a6a9ba76f9dc #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/e813f07e6a47b39c04c64a409dd08be294432490 #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/5b54410ab252e1cdc882c3a71e86b04c3de055fa #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/392b216dfae9c04697d7d0591af547c2482f7666 #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/9f3432a40c557b3faa3da01fc2ef84e4cf60e66a #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/504995fbfc3bf21bcaf2718b6a469c5f23814936 #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/6cc705a56def86c35d61b45a98371c190f4275e8 #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/e9a64d873ac41e8d585e60b4934879abd8ba4977 #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/abe7076d2df519b001dbea807a3aaf5beaa86fc0 #}
Chromium issues: 1073895, 1395782, 1408777, 1395782, 1392717, 1382409, 1392054
再設計された Breakpoints ペインでは、よく使われる機能、特にブレークポイントの無効化、編集、削除に素早くアクセスできるようになりました。
ハイライトをいくつか紹介します。
- キャッチされなかった例外による一時停止オプションについても Breakpoints ペインに移動され、テキストでラベル付けされ、より分かりやすくなりました。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/KADuAqVdrxxQDg5AYYeA.png", alt="例外による一時停止オプション", width="800", height="518" %}
- ブレークポイントはファイルごとにグループ化され、行番号や列番号で並べられ、折りたためるようになりました。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/AXJ7IL5aJ6gwbZmnoH39.png", alt="ファイルごとのグループ化", width="800", height="454" %}
- ブレークポイントやファイルにカーソルを置くと、ブレークポイントを無効化、削除、編集する新しいオプションが表示されます。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/vAQ4YuWGuXYLxXQXt0HG.png", alt="新しいブレークポイント無効化オプション", width="800", height="496" %}
- ブレークポイントの編集ボタンをクリックすると、ブレークポイントエディタが開きます。ここからブレークポイントの条件を入力したり、ログポイントに切り替えられます。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/SrgbxxF8U3s9yzDPV25q.png", alt="ブレークポイント編集ダイアログ", width="800", height="697" %}
DevTools でデバッグする方法を学ぶには、JavaScript デバッグリファレンス をご覧ください。
{# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/48b648b65cd05071d1950e50d0b529ff20294780 #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/b6c8a19b3922ed95818b5751f1b6548724ff868c #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/0b955a3533292790168431db4e54906d4b1fa64a #} Chromium issues: 1407586, 1402891, 1402893
キーボードショートカットを使って、ユーザーフローの記録と再生を素早くおこなえます。
Recorder では、より早くユーザーフローを記録・再生できるように、いくつかの便利なキーボードショートカットを導入しています。
ショートカットを覚えていませんか? 問題ありません。「?」ボタンをクリックすれば、いつでもすべてのショートカットを表示できます。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/BJq63X8k89HTdINY2RKu.png", alt="Recorder ショートカット", width="800", height="625" %}
これらのショートカットは Settings メニューからカスタマイズすることもできます。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/FtZSO1pPSooAbBrPTGC6.png", alt="Recorder ショートカットのカスタマイズ", width="800", height="494" %}
別のパネルで作業していて、ユーザーフローの記録を開始したい場合、DevTools の コマンドメニュー から Create a new recording コマンドを使用して開始します。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/fErUqzQ03p5zOk301nTN.png", alt="Create a new recording コマンド", width="800", height="435" %}
{# https://chrome-internal.googlesource.com/devtools/devtools-internal/+/140ffb3e4c5e084eff5522508310af5dd407cf6e #} {# https://chrome-internal.googlesource.com/devtools/devtools-internal/+/e61fa89b8d073c4ff6b4da3599f83bf5972d5415 #} {# https://chrome-internal.googlesource.com/devtools/devtools-internal/+/ffc735e599881fec2779477e6c20165e2796da69 #} {# https://chrome-internal.googlesource.com/devtools/devtools-internal/+/f57026189fb51f801bf2ea2611afcb932fa32bef #} {# https://chrome-internal.googlesource.com/devtools/devtools-internal/+/0a7c428980b8f8a60e83c780e17f6a6f94007493 #} {# https://chrome-internal.googlesource.com/devtools/devtools-internal/+/aea51aad7026881ad26ca1b270d12338adb92d79 #}
Chromium issue: 1339771
DevTools は、 Angular の HTML テンプレートのシンタックスハイライトを強化し、コードを読みやすく、構造を認識しやすくしました。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/lJU7wOa4vNDb2Vm2zPJq.png", alt="AngularのHTMLテンプレートのシンタックスハイライト", width="800", height="507" %}
{# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/4ec36d2fc5e7506d1ff65fd282a43215164f03f2 #} {# https://chromium.googlesource.com/devtools/devtools-frontend/+/717953202d0e8463257e09cc3f68a7769fd25300 #}
Chromium issues: 1385374, 1385678
Cache Storage ペインは Application パネルの Storage セクションに、Back/Forward cache ペインは Background Services セクションに移動されました。 {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/q5ZeDvMc3OseF8fQve5A.png", alt="Application パネルのキャッシュ", width="800", height="506" %}
Chromium issue: 1407166
今回のリリースで、特筆すべき以下の修正がおこなわれました。
- DevTools がソースマップを読み込む際に Disable cache の設定が反映されるようになりました。(1407084)
- Elements パネルで、検索結果の最初にマッチした要素に瞬時にオートフォーカスが当たるようになりました。(1381853)
- デバッグをより容易にするために、DevTools はプライベートクラスメンバーを含む式の評価をサポートするようになりました。(1381806) {% Img src="image/dPDCek3EhZgLQPGtEG3y0fTn4v82/q68fvo870weBVwupujqf.png", alt="プライベートクラスメンバーを含む式の評価", width="800", height="683" %}
{% Partial 'devtools/reach-out.md' %} {% Partial 'devtools/whats-new.md' %}