これは、Shadowban Scannerの仕組みとシャドウバンについての簡単な説明です。判定方法の詳細や技術的な情報はこちらを参照してください。
シャドウバンには2つの定義があります。1つ目は一般的に用いられる定義で、ツイートが検索結果やおすすめに表示されにくくなったり、それらにまったく表示されなくなったりする現象の総称です。
2つ目はTwitter公式の定義で、投稿者に知られずにツイートを投稿者以外の誰にも発見できないようにするというものです。詳しくはTwitterの公式ブログに書かれています。
この公式ブログで、TwitterはTwitter公式の定義のシャドウバンを行っていないと主張していますが、一般的な定義にもとづくシャドウバンについては否定していません。
一般的な定義のシャドウバンでは、プロフィールにアクセスすればツイートを閲覧できます。
これは、Twitter公式の定義の「誰にも発見できないようにする」には当てはまりませんし、公式ブログの「プロフィールに直接アクセスするなど、ツイートを見つけるにはさらに作業が必要になる場合があります」に該当します。
したがって、Twitterは公式の定義のシャドウバンはしていませんが、一般的な定義のシャドウバンについては間接的に認めています。なお、一般的な定義でのシャドウバンは、Twitterが「ランク付け」と呼ぶものに該当すると思われます。
以降、このドキュメントではシャドウバンについて、一般的な定義(Twitterがランク付けと呼ぶもの)を用います。
Twitterにはシャドウバンとは別に、センシティブ判定が存在しています。
Twitterがセンシティブだと判断したツイートやアカウントにはセンシティブフラグが付与され、おすすめや検索結果に表示されにくくなったり、それらにまったく表示されなくなったりします。
Twitterのセンシティブ判定は、世界基準で自動的に決定されているため、直感に反する判定が下されることもあります。
ツイートとアカウントのセンシティブ判定には、それぞれ2種類あります。
ツイートのセンシティブ判定には、軽度のものと重度のものの2種類があります。
ツイートの軽度なセンシティブ判定では、設定で[センシティブな内容を含むものを表示しない]をオンにしているユーザーの検索結果に表示されなくなります。
重度のものでは、設定にかかわらず検索結果に表示されなくなり、ツイートに年齢制限がかかります。年齢制限がかかると、未成年のユーザーや非ログイン状態のユーザーが閲覧できなくなります。
アカウントのセンシティブ判定では、2種類のどちらの場合でも、ツイートが検索結果に表示されにくくなるか、まったく表示されなくなります。
(おそらく)唯一の違いは、[ポストするメディアをセンシティブな内容を含むものとして設定する]という設定項目を変更できるかどうかです。この設定を変更できない状態では、投稿したすべてのメディアがセンシティブ判定を受けます。
アイコンやヘッダー画像がセンシティブ判定を受けていると、この設定を変更できないようです。
ただし、アイコンやヘッダーがセンシティブ判定を受けているからすべてのメディアがセンシティブ判定を受けるのか、すべてのメディアがセンシティブ判定を受けているからアイコンやヘッダーもセンシティブ判定を受けるのかは不明です。
前者であればアイコンやヘッダーを変えることでセンシティブ判定が解除される可能性がありますし、後者であればアイコンやヘッダーを変えても効果はないと考えられます。
シャドウバンとセンシティブ判定は異なるものです。しかし、シャドウバンされているアカウントの多くは、アカウント単位のセンシティブフラグが付与されています。
Shadowban Scannerでは、アカウント単位のセンシティブフラグを検出することで、シャドウバンされている可能性が高いかどうかを判定しています。この方法は100%正確ではなく、偽陽性や偽陰性が発生します。
より正確にシャドウバンを検出できる方法も存在しますが、Shadowban Scannerではプライバシーやセキュリティーの観点から、現在の方法を採用しています。
Shadowban Scannerで継続的にアカウントの状態を確認しつつ、必要に応じて他のツールやサイトと併用することを推奨します。
実際にはシャドウバンされていないにもかかわらず、Shadowban Scannerでシャドウバンされていると判定される場合は、「ぎりぎりシャドウバンされていないがセンシティブなアカウントとして判定されている」という可能性があります。