4章のOpenPoseプログラムのライセンスについて

[Kevin20210613]

質問：4章に掲載されているOpenPoseプログラムを，商用目的でも無償で使用できますでしょうか？

p184で「本章の実装はGitHub:tensorboy/pytorch_Realtime_Multi-Person_Estimation[4]を参考にしています」とあります。p240では，参考文献[4]にてRelease under the MIT Lisenceとあります。MIT Lisenceの説明は，https://ja.wikipedia.org/wiki/MIT_License　にありますように，「このソフトウェアを誰でも無償で無制限に扱って良い。」と記載されています。このため，本書籍のプログラムを，商用目的でも無償で使用してよいのではと考えています。

一方で，p189にてOpenPoseはカーネギーメロン大学が論文を発表したとあり，カーネギーメロン大学のgithubのページ(以下リンク)を見ますと，「License」の部分で，「OpenPose is freely available for free non-commercial use,」と書いてあります。
https://github.com/CMU-Perceptual-Computing-Lab/openpose#license

どのように解釈すればよいのか自信がないのですが，カーネギーメロン大学のgithubに置かれているOpenPoseプログラムを使う場合は，商用目的では無料で使えないのの，tensorboyさんのgithubの方のプログラムは，カーネギーメロン大学の論文より独自に作られたプログラムで，著作権としては別の扱いで，tensorboyさんが指定されているようにMIT Lisenceで使えるということなのでしょうか？（この書籍で学んだプログラムを商用目的でもつかるのかどうかが知りたいだけです）

ご教示のほど，宜しくお願い致します。

[YutaroOgawa]

@Kevin20210613 さま

ご質問ありがとうございます。

重要かつ難しい問題です。以下は私の解釈であり法的に絶対に正しいわけではないので予めご了承ください。

[1] カーネギーメロン大学OpenPoseのリポジトリは非商用利用は無料、商用利用はライセンス契約を行う必要があります。
[2] カーネギーメロン大学OpenPoseのリポジトリという言葉が指す範囲は、その訓練コード、推論コード、モデルパラメータを中心としたリポジトリに配置されたリソースです
[3] カーネギーメロン大学OpenPoseは、指や顔の細かい推論までできる、OpenPose論文の範囲を超えたものになっています
[4] TensorBoyさんのGitHubリポジトリはMITライセンスです
[5] TensorBoyさんはOpenPoseを論文から自身で実装し、訓練も実施してモデルパラメータも独自のものを公開しています
[6] TensorBoyさんOpenPoseはカーネギーメロン大学OpenPoseと異なり、顔や指の細かい推論まではできません。
また推論の細かい工夫も異なっています（反転や拡大縮小など、推論時のデータ水増しの細かな手法の差）
[7] ゆえに、TensorBoyさんのOpenPoseリポジトリは論文をベースに彼がオリジナルに作成したものであり、
MITライセンスで公開しているので、他者が無料で商用で使用しても良いと、私は判断しています。
[8] また、TensorBoyさんのOpenPoseリポジトリをベースとしている本書の内容も同様に、MITラインセンスとしているので、他者が無料で商用で使用しても良いと、私は判断しています。

これは絶対的に正しいとは言えません。正確には御社の知財関連もしくは弁護士の方にご相談いただくのが確実かと思いますが、私の解釈となります。

どうぞよろしくお願い致します。

[Kevin20210613]

御回答頂き有難うございました。理解を確認できてよかったです。
そうですね。実際に商品化する際は，知財担当に確認したほうがより安心ですね。

[YutaroOgawa]

@Kevin20210613 さま

本件、誠にありがとうございます。
どうぞよろしくお願い致します