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海面表示機能の使い方

Mitsuo Saito edited this page Oct 30, 2018 · 3 revisions

国土交通省が無償で公開している海岸線データを利用して、GUI シミュレータの画面上に海面を表示する事が出来ます。

kashima

※海面表示機能が利用出来るのは背景地図が表示可能なマップのみです。海面の表示領域は背景地図と同じ範囲になります。

手順

  • 国土交通省のサイトから海岸線データをダウンロードします。
  • ツールを使用して海岸線データをGeoJSONファイルに変換します。
  • プロパティファイルに海岸線データを使用するための設定を記述します。

海岸線データの取得

  • ブラウザで国土数値情報 ダウンロードサービスページを表示します。
  • 「海岸線」をクリックして「国土数値情報 海岸線データ」ページに移動します。
  • 必要な範囲の都道府県にチェックを入れて[次へ]をクリックします。
  • [全て選択]をクリックした後[次へ]をクリックします。
  • アンケートページが表示されます。これに答えないとダウンロードする事が出来ません。答えを記入したら[回答する]をクリックしてダウンロードページに進みます。なおアンケートページはダウンロードの度に表示されて毎回答える必要があるため、回答内容を記録しておく事をお勧めします。
  • ダウンロードしたZIPファイルを適当なディレクトリに展開します。

海岸線データ利用上の注意

海岸線データのGeoJSONファイルへの変換

コマンドラインツール "ogr2ogr" を使用して海岸線データをGeoJSONファイルに変換します。

ogr2ogr のインストール

  • ogr2ogr はGDALをインストールするとその中に含まれています。
  • GDALは単体でインストールする事も出来ますが、QGISをインストールすると一緒にインストールされます。
  • 使用環境に合った方法でインストールしてください。
  • 環境変数 PATH に "ogr2ogr.exe" (Windowsの場合)が存在するディレクトリのパスが設定されていなければ設定します。
  • 環境変数 GDAL_DATA に "coordinate_axis.csv", "datum_shift.csv", "ellipsoid.csv" などのファイルが存在するディレクトリのパスを設定します。

GeoJSONファイルへの変換

  • ogr2ogr を使ってシェープファイル(.shp)形式の海岸線データを平面直角座標系のGeoJSONファイルに変換してCrowdWalkで読み込める様にします。
  • 変換前・変換後の座標系をEPSGコードで指定します。
  • シェープファイルの座標系はJGD2000です。これの指定が -s_srs "EPSG:4612" です。
  • 平面直角座標系は地域によって系番号が異なるため、それに合わせて指定します。系番号9の場合は -t_srs "EPSG:2451" です。
  • GeoJSON形式で出力する指定は -f geoJSON です。
  • データに含まれる港湾名などの日本語情報(CrowdWalkでは利用していませんが)を正しく変換するための指定が -lco "ENCODING=UTF-8" です。

茨城県の海岸線データファイル "C23-06_08-g_Coastline.shp" を "C23-06_08_GML.json" というファイル名で平面直角座標系のGeoJSONファイルに変換するコマンドは次の通りです。

ogr2ogr -lco "ENCODING=UTF-8" -s_srs "EPSG:4612" -t_srs "EPSG:2451" -f geoJSON C23-06_08_GML.json C23-06_08-g_Coastline.shp

平面直角座標系の系番号とEPSGコードの対応表

系番号 EPSGコード
1 EPSG:2443
2 EPSG:2444
3 EPSG:2445
4 EPSG:2446
5 EPSG:2447
6 EPSG:2448
7 EPSG:2449
8 EPSG:2450
9 EPSG:2451
10 EPSG:2452
11 EPSG:2453
12 EPSG:2454
13 EPSG:2455
14 EPSG:2456
15 EPSG:2457
16 EPSG:2458
17 EPSG:2459
18 EPSG:2460
19 EPSG:2461

プロパティファイルの設定

  • マップファイルのGroup要素で有効なzone属性が設定されていない場合は "zone" : 平面直角座標系の系番号 の設定が必要です。
  • 海岸線データのGeoJSONファイルを "coastline_file" : "ファイルのパス名" で設定します。複数の海岸線データが必要な場合(マップが2県にまたがる等)にはファイルのパス名をカンマ(,)で区切って並べてください。
  • シミュレータ起動時の海面表示 ON/OFF を "show_the_sea" : true/false で設定します。

茨城県のマップを使用してシミュレータ起動時から海面表示をする設定

    "zone" : 9,
    "coastline_file" : "C23-06_08_GML.json",
    "show_the_sea" : true,

GUIシミュレータの操作

  • 海面表示が可能な場合は Viewタブの "Show the sea" チェックボックスが有効になっています。
  • チェックボックスの ON/OFF で表示/非表示を切り替えます。
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