ある夏の夜、女の子の前に突然現れた黒いドレスの殺人鬼は―
死神にかりそめの体を与えられた元・人形の女の子、ロザリーさんだった。
わたし、ロザリーさん。
ロザリーさんは、665人目の女の子を殺した。
わたし、ロザリーさん。あなたを殺しに来たの。
ロザリーさんは、666人目の女の子を殺そうとした。
わたし、ロザリーさん。帰る場所がないの。
ロザリーさんは、殺そうとした女の子、ネネと一緒に住むことにした。
わたし、ロザリーさん。あなたにこれを着てほしいの。
元人形のロザリーさんは、人間であるネネを着せ替えて楽しんだ。
わたし、ロザリーさん。山から見た空は青いの。
山の上では、普段なら喋れないことも、勇気を出して話せたりする。
わたし、ロザリーさん。一緒に読んだ絵本は、今でも色褪せないの。
ロザリーさんとネネは、ロザリーさんの昔の持ち主・アリスの居場所をなんとか調べようとした。
わたし、ロザリーさん。ハロウィンの夜は満月だったの。
ロザリーさんは、ネネと一緒にハロウィンのお祭りを楽しんだ。そして、もとの持ち主、アリスの今を知った。
わたし、ネネ!あなたと友達になりたいの!
新学期。ネネのクラスには、転校生がやってきた。