nhgm.el は日本語文書の作製を支援するためのツールです。次の3点を実現するために色で警告します。
- 語尾の重複を避ける
- 受け身の多用を避ける
- 指示語の多用を避ける
日本語の表記ゆれや誤字の指摘などはしません。
パスが通った場所に nhgm.el を置き、次の設定を反映させる。
(require 'nhgm)
(setq auto-mode-alist
(append '((".*\.txt$" . niposi-mode))
auto-mode-alist))
テキストファイルを開くと nhgm.el が動きます。
- なにかを書く
- 自然に色が付く
- 色が多すぎる場合は確認する
- 直したい場所を修正する
# + 空白文字と ## + 空白で、文字の色が付き、見出しとして使用することができます。
次の三点に着目して作られています。
- 文末で文章の印象が大きく変わる
- 助詞周辺に重要な言葉が置かれやすい
- 手書きとコンピュータを使った文書の作製は間違える場所が違う
同じ文末が続くと単調な文章になってしまうため、色を変えて指摘します。あえて全ての語尾は網羅していません。色が変化する語尾と、変化しない語尾のバランスを良くすると、自然になめらかな文章になるからです。
助詞というのは文章の要ですから、こちらも着色します。色が変り助詞周辺が目に入ることによって、効率良く文章の微調整が可能となります。その他、多用されると違和感のある表現、コンピュータ特有のミスなども色を変えて表示します。
作製にあたって、参考にした論文は次のものです。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003743558
このツールの特徴は、なにしないことです。誤字の指摘を見ることは、書くという行為とは別の要素です。このツールは書く事に集中したい際には、自由に無視することができます。書いている途中で使いたくなれば、色を意識するだけで使えます。また、あえて違和感のある表現をしたい場合には、押し付けがましいツールは邪魔でしかありません。このツールは色を変えるだけですから、違和感のある表現を書くために使用することも可能です。
この考え方を利用して別のツールを作ってもらってもかまいません。