Explain GHC's -Wall option

Author: igrep

assets/18.md

@@ -1061,46 +1061,31 @@ ghci> getMaybeString Nothing = "Nothing!"
 dangerous = \(Just x) -> x
 ```
 
-みたいに書きたくなったら、↓のような`case`に変換するしかない（`LambdaCase`についてはいつか脚注に）。
+もし上↑のように書きたくなったら、必ず下↓のような`case`式に変換してください[^3]:
 
-```
+[^3]: `LambdaCase`というGHCの言語拡張を使う手もありますので、興味のある方は調べてみてください。
+
+```haskell
 dangerous = \mx ->
     case mx of
         Just x  -> ...
         Nothing -> ...
 ```
 
-結果、うっかり`Nothing`が渡されてエラーになってしまうことも
-
-```
-ghci> dangerous Nothing
-*** Exception: <interactive>:8:2-15: Non-exhaustive patterns in lambda
-```
+`dangerous = \(Just x) -> x`のように分岐できないパターンマッチをするのは、ここまで説明したとおり例外が発生する原因になるので、`-Wall`というオプション[^4]で警告を有効にしていると警告が出ます:
 
-警告を有効にしても教えてくれない😱
+[^4]: GHC 9.0以前の場合、`-Wall`を有効にしてもこの警告は出ません。`-Wincomplete-uni-patterns`を有効にしなければならないのでご注意ください。
 
-```
+```haskell
+-- GHCiで警告を有効にする手段については課題hoge(7?)を参照してください
 ghci> :set -Wall
-ghci> dangerous = (\(Just x) -> x)
-```
-
-`-Wincomplete-uni-patterns`を有効にしないといけない！
 
-```
-ghci> :set -Wincomplete-uni-patterns
 ghci> dangerous = \(Just x) -> x
 
-<interactive>:10:2: warning: [-Wincomplete-uni-patterns]
+<interactive>:11:13: warning: [-Wincomplete-uni-patterns]
     Pattern match(es) are non-exhaustive
-    In a lambda abstraction: Patterns not matched: Nothing
+    In a lambda abstraction:
+        Patterns of type ‘Maybe a’ not matched: Nothing
 ```
 
-[GHCの将来のバージョンで、`-Wincomplete-uni-patterns`が`-Wall`に含まれる][7]かも。
-
-[7]: https://gitlab.haskell.org/ghc/ghc/issues/15656
-
-`-Wall`を有効にしても有効にならない警告の一覧は[GHC Users Guide][8]を参照。
-
-<https://functor.tokyo/blog/2017-07-28-ghc-warnings-you-should-enable>
-
-[8]: https://downloads.haskell.org/~ghc/latest/docs/html/users_guide/using-warnings.html#ghc-flag--Wall
+`-Wall`というオプションは、GHCが出すことのできるほとんどの警告を有効にするオプションです。普段プログラムを書くときはこのオプションを有効にして、問題のあるコードを見つける手がかりにするのをおすすめします。

assets/7.md

@@ -421,8 +421,7 @@ ghci> :t 1 + 2 * 3
 それは、課題5でも少し触れた「デフォルトの型」です。  
 `Num`型クラスをはじめとする一部の型クラスには、「型推論したけど型を決定することが出来なかった。でも、この型は○○の型クラスのインスタンスであることは間違いないので、デフォルトの型である××に決定してしまおう」という型が決められています。それが「デフォルトの型」です。
 
-その挙動を確認するために、GHCの`-Wtype-defaults`という警告を有効にしましょう。  
-GHCiでこの警告を有効にするには、`:set -Wtype-defaults`と入力します。
+その挙動を確認するために、GHCの`-Wtype-defaults`というオプションで`type-defaults`という警告を有効にしましょう。GHCiでこの警告を有効にするには、`:set -Wtype-defaults`というコマンドを入力します:
 
 ```haskell
 ghci> :set -Wtype-defaults