- 1.1 更新履歴
- 1.2 はじめに
- 1.3 学習ゴール(実践的なスキル習得のため)
- 1.4 Pythonでできること(具体例)
- 2.1 ハードウェアとソフトウェア
- 2.2 必須ソフトウェア
- 3. 課題
| 日付 | 版 | 作成者 | コメント |
|---|---|---|---|
| 2025-08-11 | 0.0.0 | 高橋 | 初版作成 |
| 2025-08-14 | 0.0.1 | 高橋 | いくつかの節を追加 |
このドキュメントは、Pythonを「読める/書ける」から一歩進めて、**仕事を自動化できるレベル(実務)**まで到達するための実践ガイドです。単なる文法解説ではなく、ツールの使い方・現場の設計思考・エラー対応・運用までを一気通貫で扱います。対象読者は以下のとおりです。
- Pythonの実務担当者/個人事業主/フリーランスエンジニア
- スプレッドシートやExcel、Web業務をPythonで自動化したい人
- WebスクレイピングやAPI連携でデータ収集・整形・登録をしたい人
前提スキル:PCの基本操作、ファイル操作、簡単なコマンド実行ができること。
成果物:最終章までに、指定サイトからデータを取得 → 整形 → 保存、または Googleスプレッドシート/Excelへ自動反映する一連の仕組みを完成させます。
- Python 3系での標準的なプロジェクト構成を自力で作れる
requests/BeautifulSoupでの静的ページの収集、Selenium(またはPlaywright)での動的ページの操作ができるpandasでのデータ整形、openpyxlやgspreadでのExcel/スプレッドシート入出力を実務に適用できる.envによる認証情報管理、loggingによるログ記録、retry/backoffによる堅牢化ができる- setup.bat を使用し .venv 環境の自動構築ができるようになる
- soft_exe.bat を使用し、非エンジニアでもプログラムを実行できる
-
業務自動化
- 指定URLへアクセス、ログイン、ボタン操作、CSVのダウンロード
- 画面上テキスト/要素の抽出・保存(在庫・価格・レビュー等)
-
データ処理
- CSV/Excel/JSONの読み書き、型変換、重複除去、結合、集計
- 可視化(簡易グラフ作成)やレポート生成(Excel/スプレッドシート)
- CSV/Excel/JSONの読み書き、型変換、重複除去、結合、集計
-
連携・配信
- Googleスプレッドシート/ドライブ、各種API(例:楽天・eBay等)との接続
- メール/Slack/Chatでの通知・レポーティング
- Googleスプレッドシート/ドライブ、各種API(例:楽天・eBay等)との接続
-
AI活用(任意)
- 商品名生成、説明文の品質統一、レビュー要約
- 需要予測や在庫提案(ベーシックな回帰/時系列モデルから)
- 商品名生成、説明文の品質統一、レビュー要約
-
その他、手動で行っている、あらゆる事
しばしば「こんなことまで自動化できるの?」という領域まで到達しますが、法務・モラル・サイト規約への配慮は必須です。
- メモリ:8GB以上(ブラウザ自動操作やエディタ、AI補助を並行利用するため)
- CPU:近年のモバイル向けi5/ Ryzen 5 以上
- ストレージ:SSD 100GB以上(NVMe推奨)
- ディスプレイ:13~16インチ(フルHD以上)。外部モニタがあると効率◎
Chrome/Edge等のモダンブラウザはメモリ消費が大きめ。開発ではエディタ・ブラウザ・ターミナル・DBツール等を複数起動するため、16GB、最低でも8GBが快適。
OS選択の目安
- Windows:大手企業や業務現場での採用が多く、納品先との相性が良い。
WSL2でLinux環境も用意しやすい - macOS:クリエイティブ系や開発者に人気。UNIXツールが標準で使いやすい
- Linux:学習・検証に最適。旧PCへ導入し遊びながら学ぶのも◎
具体機種は好みでOK(例:軽量ノート/ビジネスノート)。店舗・価格は任意で選択してください。
- Python 3.13+
- VS Code
- その他拡張機能(後述)
- Git と GitHubアカウント(バージョン管理)
- Cassava Editor
- Windows用の 軽量なCSV Editor。
- ブラウザ:Chrome/Edge(Selenium/Playwrightで利用)
Pythonは、シンプルで読みやすい構文を持つプログラミング言語です。AI・機械学習、Web開発、データ分析、自動化スクリプトなど幅広い分野で利用されています。豊富なライブラリエコシステムにより、少ないコードで高機能なアプリケーションを開発できます。
- 最新の機能と性能向上:型ヒント、パターンマッチング等の現代的な機能
- セキュリティ対応:脆弱性修正やセキュリティ強化
- ライブラリ対応:最新のライブラリは古いバージョンをサポート終了する傾向
- 企業採用:実務現場では比較的新しいバージョンが求められることが多い
- ダウンロード元:
- インストール流れ:
- インストール後確認:
python --version
pip --version**Visual Studio Code (VS Code)**は、Microsoftが開発した無料のコードエディタです。軽量でありながら高機能で、豊富な拡張機能により様々なプログラミング言語に対応しています。Python開発では事実上の標準エディタとなっており、デバッグ、Git連携、AI支援など開発に必要な機能が統合されています。
- 無料で高機能:商用利用も無料、プロ仕様の機能が使える
- Python特化の機能:シンタックスハイライト、デバッガ、Jupyter Notebook対応
- AI支援:GitHub Copilot、Gemini Code Assistによるコード補完・生成
- 豊富な拡張機能:開発効率を上げる様々なプラグインが利用可能
- Git統合:バージョン管理が視覚的に操作できる
-
ダウンロード元:
-
インストール流れ:
-
拡張機能:
- 拡張機能の入れ方
- 入れておくと良い拡張機能
- Japanse Language Pack for Visual Studio Code
- Github Copilot
- Github Copilot Chat
- Gemini Code Assist
- indent-rainbow
- Rainbow CSV
Gitは、ソースコードのバージョン管理システムです。ファイルの変更履歴を記録し、過去の状態に戻したり、複数人での協業を可能にします。
GitHubは、Gitリポジトリをクラウド上で管理できるプラットフォームです。コードの共有、バックアップ、プロジェクト管理に使用されます。
- ダウンロード元:
- インストール流れ:
- インストール後確認:
git --version- サイト:
- 無料アカウントでOK(プライベートリポジトリも利用可能)
# ユーザー名とメールアドレスを設定
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "your-email@example.com"
# デフォルトブランチ名を設定(推奨)
git config --global init.defaultBranch mainGitHubの基本的な機能と操作に慣れるための課題です。
- GitHubアカウントにログイン
- 新しいプライベートリポジトリを作成
- リポジトリ名:
my-first-private-repo(または任意の名前) - 説明文を追加
- README.mdファイルを含めて作成
- 作成したプライベートリポジトリの設定画面へアクセス
- 「Collaborators」セクションを開く
- 講師またはチームメンバーをCollaboratorとして招待
- 権限設定(Write、Admin等)を適切に設定
以下のGitコマンドについて、それぞれの意味と使用場面を調査してください。ChatGPTやGeminiなどのAIツールを活用することを推奨します。
-
git clone
- 意味:
- 使用場面:
-
git pull
- 意味:
- 使用場面:
-
git branch
- 意味:
- 使用場面:
-
git status
- 意味:
- 使用場面:
-
git checkout
- 意味:
- 使用場面:
-
git stash
- 意味:
- 使用場面:
-
git add
- 意味:
- 使用場面:
-
git commit
- 意味:
- 使用場面:
-
git push
- 意味:
- 使用場面:
ヒント: 各コマンドについて実際にターミナルで
git help <コマンド名>を実行すると、詳細なヘルプが表示されます。
新PCにインストールしておくと良い各種ソフトウェアの導入を行います。インストール方法はChatGPTもしくはGeminiに聞くと分かります。もしくは、WEBで検索してください。
注意: 徐々にAIに慣れてください。
- Google Chromeのインストール、自分のアカウントでログイン
- 同期を有効にしておくと、全てのGoogle Chromeブラウザを、同じ設定で使えるようになります。
重要: この行以降、それから他の説明回では、Google Chromeを使う前提で話を進めていきます。ついてきてください。
- Google ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのインストール、自分のアカウントでログイン
- Google Keep をお気に入りバーに登録
- スマホ、PCで見れる電子メモ帳です。
- スマホにもインストールしておいてください。今後よく使います。
- ChatWorkのインストール、自分のアカウントでログイン
-
notta への無料登録、お気に入りバーに登録
- 無料議事録作成ツールです。
- 簡単に言うと、録音ツールですね。
- 基本、私からは、このツールで議事録を共有します。
-
NotebookLLMをお気に入りバーに登録
- 先日お話しした通り、自分だけのAIノートです。
- Google Chromeインストール・ログイン・同期設定
- Google ドライブ・ドキュメント・スプレッドシート・スライドの設定
- Google Keep のお気に入り登録(PC)・インストール(スマホ)
- ChatWorkインストール・ログイン
- notta 登録・お気に入り登録
- NotebookLLM お気に入り登録