Tsurugi 1.11.0 - Release Notes (ja) #228
akirakw
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1.11.0 リリースノート
概要
Tsurugi 1.11.0 では、SQL関連の機能追加として相関サブクエリーに対応しました。
相関サブクエリーは、外側のクエリーのカラムを参照するサブクエリーです。
本バージョンでは、Tsurugi 1.10.0 で対応したスカラーサブクエリー機能を拡張し、相関サブクエリーを記述できるようになりました。
これにより、外側のクエリーの行ごとに異なる結果を返す動的なサブクエリーの記述が可能となり、高度な条件判定やデータ抽出を効率的に実行できるようになります。
また、Tsurugi 1.11.0 では
BLOB型,CLOB型 に正式に対応しました。BLOB型,CLOB型 は Tsurugi 1.3.0 から試験的機能として提供してきましたが、Tsurugiサーバーと同じ環境に配置したクライアントからのみ利用可能であることや、対応するクライアントライブラリが限られていることなど、利用には大きな制約がありました。本バージョンでは、こうした環境上の制約を撤廃するとともに、対応クライアントライブラリも拡充し、BLOB型, CLOB型をより幅広いユースケースで利用できるようにしました。
さらに、Tsurugi 1.11.0 では、Tsurugi UDF において
NULL値のサポートをはじめとする機能追加と改善を行いました。加えて、Ubuntu 26.04 への試験的サポートも追加しています。
その他、本バージョンではいくつかの重要な不具合修正や安定性の向上を行っています。
前バージョンを利用するすべてのユーザーは本バージョンへのアップグレードを強く推奨します。
機能追加と改善
機能追加と改善 - SQL
EXISTS述語, およびINサブクエリーを利用できないFULL OUTER JOINを利用できないVALUESはちょうど1行しか利用できないEXISTSを用いる相関サブクエリーは、トップレベルのフィルター条件のみで利用できる (WHEREやHAVINGの直下、またはそれらの条件をANDで結合したもの)BLOB型,CLOB型に正式に対応BLOB型,CLOB型について、機能を大幅に拡張し正式に対応しました。詳細は以下のドキュメントを参照してください。BLOB/CLOBデータを転送するモードで、本バージョンから各種クライアントライブラリでBLOB型,CLOB型を利用する際のデフォルトのモードとなります。Note
SQL機能の詳細仕様や現時点での制約については、tsurugidbの以下のドキュメントを参照してください。
機能追加と改善 - Endpoint
tsurugi.iniについて、以下のオプションのデフォルト値を変更[grpc_server]セクションのenableのデフォルト値をtrueからfalseに変更BLOB型,CLOB型 を利用する場合、および Tsurugi UDF の BLOB クライアント を利用する場合に必要となります。これらの機能を利用する場合は、[grpc_server]セクションのenableをtrueに設定してTsurugiを起動してください。機能追加と改善 - Client
tgsqltgsqlコマンドにLOB転送タイプを指定するオプション--lob-transfer-typeを追加 - 詳細は以下のドキュメントを参照してください:tgsql--db-timeoutを追加 - 詳細は以下のドキュメントを参照してください:機能追加と改善 - UDF
NULL値のサポートgrpc_server.endpoint指定に対応機能追加と改善 - Distribution
apt installによってインストールされるデフォルトのCMakeバージョンです。21.0.0から24.0.0に変更21.0.0が利用できず、インストーラーの実行に失敗します。Ubuntu 26.04 でインストーラーを利用する場合は、Apache Arrow のバージョンを24.0.0に変更した本バージョン以降のインストーラーを利用してください。バグ修正
バグ修正 - SQL
HAVING句でCOUNT(DISTINCT ...)を複数回使用するクエリーを実行すると、データベースが異常終了することがあるNULLが含まれる時、WHERE句の不等号でその列を使用するクエリが不正確な結果を返すことがあるDROP INDEXでインデックス名ではなくテーブル名を指定した場合にエラーとならず成功してしまい、テーブルが不正な状態になるCREATE INDEXでDESCを指定したインデックスを作成し、そのインデックスを範囲検索に使用するクエリの結果が不正となることがあるNULLを含む列を使ってIN句をサブクエリに対して使用した場合のクエリ結果が不正となるIN句をサブクエリに使用し、その出力列がセカンダリインデックス、またはプライマリインデックスのキー列またはそのプレフィックス部分である場合に、クエリ結果が不正となることがあるバグ修正 - Transaction
tglogutil compactionを実行した後のデータベース環境において、特定の条件下でデータベースが起動できなくなる、またはデータベースのデータ内容が不正な状態になることがあるバグ修正 - Endpoint
tsurugi.iniに 重複したパラメータが存在した場合のTsurugi起動エラーのメッセージが不正バグ修正 - Client
session.refresh_timeoutの期間後 (デフォルト: 300秒) に切断されてしまうことがあるバグ修正 - UDF
service) を含む.protoを 別の.protoからimportを指定してインポートし、それをビルドすると不正なUDFプラグインとして生成されるoneofを指定したフィールドを複数定義し、UDF呼び出し時に複数のフィールドに対してそれぞれ異なる型を指定するとエラーとなる.protoをudf-plugin-builderでビルドするとエラーとなるアップグレードについて
クライアント互換性リスト
Tsurugi 1.11.0 では 以下のクライアントに対応しています。
Tsurugi のアップグレードに併せて、必要に応じて各クライアントをアップグレードしてください。
Important
本バージョンでは BLOB型, CLOB型の正式対応に伴い、全てのクライアントにおいて下表に示すバージョンへのアップグレードが必要となります。
Important
Tsurugi UDF については、
udf-plugin-builderを用いてUDFプラグインを再生成してデプロイする必要があります。アップグレード手順
旧バージョンからのアップグレード手順については、以下のドキュメントを参照してください。
その他
本バージョンにおける変更内容の一覧は、以下のChangelogを参照してください。
本バージョンに対する既知の問題、および本バージョンにて修正された問題の補足情報については、以下のリンクを参照してください。
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