ClickCaptureは、Windowsユーザー向けに設計された、スクリーンキャプチャツールです。マウスドラッグによる簡単なエリア選択、画像保存(JPEG)、PDF変換、自動連続キャプチャなどを備えたネイティブアプリケーションです。
このツールは、Amazon Kindleなどの電子書籍をPDF化したり、ウェブページの特定部分を高品質で保存したり、スライドや電子書籍をページをめくりながらキャプチャするなど、多様な用途に対応するために作成しました。
✅ キャプチャとページ送りをワンクリックで: キャプチャモード中のクリックは、スクリーンショットを撮った後、背後にあるアプリケーション(電子書籍ビューアなど)にもそのまま伝わります。そのため、電子書籍の「次へ」ボタンをクリックするだけで、キャプチャとページ送りが同時に行え、書籍のPDF化が非常に効率的になります。
✅ 全自動の連続キャプチャ: さらに「自動クリック機能」を有効にすると、最初のクリックをきっかけに、指定した回数・間隔で同じ場所へのクリック操作とキャプチャを自動で繰り返します。これにより、完全にハンズフリーで連続したページをキャプチャできます。
- 🔍 エリア選択: マウスをドラッグするだけで、キャプチャしたい領域を正確に選択できます。半透明のオーバーレイとリアルタイムで描画される選択範囲により、操作は非常に直感的です。
- 📸 ワンクリック・キャプチャ: エリア選択後、キャプチャモードで画面上のどこかを左クリックするだけで、指定した領域のスクリーンショットが即座に保存されます。
- 🖱️ 自動連続キャプチャ: 指定した回数と間隔で、自動的にスクリーンショットを連続撮影できます。Webページのスクロールキャプチャや、動画のコマ撮りなどに便利です。
- 📄 PDF一括変換: 保存先のフォルダに溜まったJPEG画像を、ワンクリックで一つのPDFファイルにまとめることができます。ファイルサイズの上限設定も可能です。
- ⚙️ 品質設定:
- 画像スケール: 保存する画像の解像度を55%〜100%の範囲で調整し、ファイルサイズをコントロールできます。
- JPEG品質: 70%〜100%の範囲でJPEGの圧縮品質を設定できます。
- 📁 保存先管理: デフォルトでPCの「ピクチャ」フォルダに保存されますが、OneDrive上のフォルダも自動検出し、手動での変更も簡単です。
- ⌨️ ESCキーによる高速キャンセル: エリア選択モードやキャプチャモードは、いつでも
ESCキーを押すだけで安全にキャンセルできます。 - 🚀 ネイティブパフォーマンス: RustとWin32 APIで構築されており、軽量なメモリ使用量と高速なレスポンスを実現しています。
開発やカスタマイズを行いたい場合は、以下の手順でソースコードからビルドできます。
必要なもの:
- Rustツールチェイン
- Git
手順:
-
リポジトリをクローンします。
git clone https://github.com/your-username/clickcapture.git cd clickcapture -
リリースモードでビルドします。
cargo build --release
-
ビルドが完了すると、
target/release/clickcapture.exeに実行ファイルが生成されます。
clickcapture.exeを起動すると、メインダイアログが表示されます。- 保存先は、デフォルトでPCの「ピクチャ」フォルダが設定されています。
- 「参照」ボタン (
) をクリックすると、スクリーンショットの保存先フォルダを自由に変更できます。
- 「エリア選択」ボタン (
) をクリックします。 - 画面全体が半透明の黒いオーバーレイで覆われます。
- キャプチャしたい範囲をマウスでドラッグします。ドラッグした範囲がくり抜かれ、赤い枠線で表示されます。
- マウスボタンを離すと、選択したエリアが確定します。
- この操作はいつでも
ESCキー でキャンセルできます。
- 「キャプチャ開始」ボタン (
) をクリックします。ボタンが点灯し、キャプチャモードが開始されます。 - 先ほど選択したエリアが、画面上に赤い枠線で表示されます。
- 画面上のどこでも 左クリック すると、枠内の領域が撮影され、指定したフォルダに連番(
0001.jpg,0002.jpg, ...)で保存されます。 - キャプチャモードは
ESCキー でいつでも終了できます。
- メインダイアログで 「連続クリック」 のチェックボックスをオンにします。
- 「回数」 と 「間隔」 を設定します。
- キャプチャモード中に左クリックすると、一度のクリックをトリガーにして、設定した回数・間隔で自動的に連続キャプチャが実行されます。
- 「PDF変換」ボタン (
) をクリックします。 - 確認ダイアログが表示された後、保存先フォルダ内にあるすべてのJPEG画像が、一つのPDFファイルにまとめられます。
- PDFの最大ファイルサイズはコンボボックスから設定できます。
- スケール: 保存される画像の解像度を調整します。値を小さくするとファイルサイズを削減できます。
- JPEG品質: JPEG画像の圧縮品質を調整します。
- PDFサイズ: PDF変換時に、1ファイルあたりの最大サイズを設定します。上限を超えると自動的にファイルが分割されます。(※現在のバージョンでは単一ファイル生成)
「閉じる」ボタン (❌) またはウィンドウ右上の閉じるボタンでアプリケーションを安全に終了します。
- 言語: Rust 2021 Edition
- UIフレームワーク: Win32 API (ネイティブ)
- 描画エンジン: GDI+ (ハードウェアアクセラレーションによる高速な透過描画)
- イベント処理: 低レベルシステムフック (
WH_MOUSE_LL,WH_KEYBOARD_LL) - 画像処理: image クレート
- PDF生成: lopdf クレート
- その他のクレート:
- once_cell
- num-format
このプロジェクトは MITライセンス の下で公開されています。
