JLReq-d 編集会議 2026-2-24 #121
kidayasuo
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JLReq-d 編集会議 2026-2-24
出席:浦山、下農、Nat、敏先生、山口、山本
ドキュメントコミュニケーション研究会の話
今週は「6.6.2 行の調整の実際」から
次回は3/10。東京でオフライン「ぶら下げ組」から。編集会議が終わった後、山本さんの卒業記念飲み会。
6 行への文字の配置の実際
……
……
……
注:小書きの仮名等の行頭への配置
小書きの仮名,長音,及び繰り返し記号の同の字点の行頭への配置は,禁止する方法と許容する方法がある.実際にも書籍等では許容する方法の採用が多いが,Web等では禁止する例も増えている.
小書きの仮名,長音,及び同の字点のの行頭への配置は許容する方法は,ブラ下ゲ組と同様に行長の調整処理の手間を避ける方法として活字組版で採用されていたものである.従って,デジタルテキストでは,行の調整処理の手間は,それほど重視するものでないと考えれば,また,拗促音など,小書きの仮名や長音の直前にある普通の仮名と一体として読まれることを考慮すれば,禁止した方が望ましいといえよう.
ただし,行長が短い場合など,行の調整処理での字間の調整箇所が目について,違和感を与えることもあるので,こうした場合は,小書きの仮名や長音の行頭の配置を許容する方法も考えられよう.
(アクセシビリティについて村田さんと確認)
6.6 行の調整処理
行の調整処理とは,行頭・行末そろえ(justification)を選択した場合において行長をそろえる処理のことである.この行の調整処理の方法を解説する.
日本語で行頭・行末そろえ(justification)を選択する場合、前に述べたように多くの日本語フォントの文字幅の基本は全幅であるため、行長を全幅の整数倍に設定する。こうすることで、行長に過不足が出ず、フォントの意図通りの配置が実現する。しかし、実際には以下で述べるようにさまざまな要因で乱れが生じる。
なお、欧文含め外国語が行に含まれる場合、それらの詰める、空ける処理と、和文部分の調整量のバランスを取る必要がある。しかし、そこに確立されたルールはなく、実装または用途依存である。
6.6.1 行の調整処理の必要性
行長に乱れが出る原因は以下の3つである。
行の調整が起こると、字間が設計からずれ、また前後の行での字間の不均等が起こるので、できるだけ避けることが望ましい。そのための対策として、次のような処理が考えられる。
しかしこれらの処理は、それぞれが望ましいものではない。行の調整処理による字間の不均一との兼ね合いで必要性を考える必要がある。
行の調整には字間を詰める処理と、空ける処理がある。字間を詰める処理は可能でない場合があり、また処理可能な量が限られる。空ける処理には見かけの破綻を許容すれば限界がない。通常は詰める処理を優先し、それで処理できない場合には空ける処理を行う。
a: 行末の句読点のあきをゼロにする。行中の句読点や括弧を1/4ないしは1/2まで詰める。それで調整が完了しなければ、空ける処理を行う。
c: 空ける処理のみを行う。
まず6.6.2及び6.6.3で詰める、空ける処理について説明し、次に6.6.4で優先順位を説明し、また処理例を示す。
(2/24ここから)
6.6.2 行の調整の実際
行長に過不足が出た場合,はみ出した文字を行内に追い込み,行内の適当な箇所を詰める処理(以下,詰める処理とよぶ),または,はみ出した文字を次行に追い出して,空ける処理(以下,空ける処理とよぶ)を行う必要がある.詰める処理では,その量が多くなると文字が重なってしまうので限界がある.これに対し空ける処理は,望ましい量はあるが,それを考えなければ限界がないといえる.したがって,行の調整処理は,大きく分ければ,次の2つになる.
しかし,詰める処理も,空ける処理も,できれば避けたい処理であり,その処理する箇所の優先順位,及びその限界量には,何を優先させるかでいくつかの処理方法がある.例えば,漢字や仮名の字間の空ける処理による字間の乱れをできるだけ避けると考えるか,括弧や句読点の前後の空白は必要なものであり,その空白はできるだけ維持すると考えるか,括弧や句読点の役割を考慮して,その扱いに差をつけるか,といった点で,何を優先するかで処理方法は変わってくる.
ここでは,以下の3つに分け,その処理方法を解説する.
調整量が全幅以下程度と小さい場合:
調整量がより大きい場合:
a 詰める箇所を限定し,詰める量の限界値を小さくする方法
以下に示した1の処理を行い,これで処理できない場合は,この処理に加え2の該当箇所を均等に詰める.1及び2までで処理できない場合は,詰める処理は行わないでcの空ける処理を行う.なお,1を優先するのは,行中の場合と異なり,行末では次に文字はこないので,約物の後ろを詰める影響が少ないからである.
1 読点(U+3001),コンマ(U+FF0C),句点(U+3002),ピリオド(U+FF0E),終わり括弧類(U+FF09など)が行末にある場合、その後ろの空白を全幅の1/2まで詰める.
2 行中にある以下の箇所を均等に詰める.詰める限界値は,全幅の1/4とする.なお,1では,句点(U+3002)及びピリオド(U+FF0E)は詰める対象となるが,行中では詰める対象としない.
(図解)
注 終わり括弧類や読点の後ろに初め括弧類が連続するときに空白を調整する処理を行うが,この場合でも,連続する読点と始め括弧類,または終わり括弧類と始め括弧類の字間に空白がでるので,行の調整処理で読点や括弧類の前後を詰める処理を行う場合,その空白を詰める処理の対象箇所にする.
b 詰める処理を最大限に行う方法
以下の1の処理を行い,これで処理できない場合は,この処理に加え2,ついで3の該当箇所を均等に詰める.1,2及び3までで処理できない場合は,詰める処理は行わないでcの空ける処理を行う.
1 行末に配置する読点(U+3001),コンマ(U+FF0C),句点(U+3002),ピリオド(U+FF0E),終わり括弧類(U+FF09など)の後ろを全幅の1/2まで詰める.
2 行中にある以下の箇所を均等に詰める.詰める限界値は,全幅の1/2とする.ただし,中点類は,行末に配置する場合も対象とし,その前後は均等に詰め,詰める限界値の合計は,全幅の1/2とする.
3 ラテン文字と和文文字の字間を全幅の1/8以上にしている場合、その空きを1/8まで詰める。
c 空ける処理
1 分割禁止の箇所,空白の含まれる和文約物の空白部分を避け,平仮名,片仮名,漢字等が連続する字間を均等に空ける(詳細はApendix〓に示す).
2 1の処理で個々の字間での空ける量が一定量(例えば字幅の1/4)を超えた場合は,その他の分割禁止等の箇所等を含めて全ての字間を均等に空ける.
注 プロポーショナル幅の文字の配置における行の調整処理
プロポーショナル幅の文字の配置における行の調整処理では,確立された方法はない.プロポーショナル幅の文字の行頭・行末そろえを選択する場合,すべての行で行の調整処理が発生する可能性があり,字間の調整が行われる.そもそもプロポーショナル幅の文字の配置は,視覚的に文字間を最適にしようとする処理であるから,この字間の調整は望ましいとはいえない.つまり,行頭・行末そろえではなく,行頭そろえを選択するということも検討される必要があろう.しかし,プロポーショナル幅の文字を使い、かつ視覚的効果を考え行頭行末のジャスティファイを行うという難しい要求のある場合もある。この場合は約物の字間の調整を優先するとよい.約物の前後に空白がある場合は,その空白を詰める(空白をなくす),または約物の前後に空白がない場合は,約物の前後を一定の範囲内で空ける(約物の字幅を全幅の1/2と考えれば,空白を字幅の1/2まで空ける)といった処理が考えられる.
(次回はここから。またパラグラフコンポーザーについて一言どこかに入れる)
6.6.5 ブラ下ゲ組
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