“9.2_行そろえ”と“9.2_段落の示し方” #130
KobayashiToshi
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9.2 行そろえ
段落の行そろえの種類は第3章で解説がある(〓参照).ここでは,主として組版処理上で問題となる事項を解説する.なお,行そろえに何を選択するかは,指示に従うが,日本語組版では,行長を字幅の整数倍に設定し,特に縦組では多くの行で,行の過不足は発生しないということもあり,通常は行頭行末そろえ(justification)を選択している例が多い.ただし,Webでは,当初は行頭行末そろえ(justification)の処理ができなかったことから,行頭そろえが選択されている例が多い.
行頭行末そろえ(justification)を選択した場合は,次の点に注意する.
この方法では,行長をそろえるために行の調整処理が必要となる行がでる.この場合の処理方法は〓で解説している.
プロポーショナルな文字を使用する場合を除き,使用されている文字サイズの全幅を基準とし,行長をその整数倍に設定する.これは行の調整処理ができるだけ発生しないようにするためである.
例:10ポイント35字(35字詰めともいう) →行長は350ポイントになる
図版や表を配置し,図版や表の字詰め方向に文字を配置する(回り込みという)場合,その回り込みの行長は,使用されている文字サイズの全幅を基準とし,その整数倍にする.理由は前項と同じである.
注記 後注などの行長を文字サイズの整数倍にする 段落の途中に字下げを行い,さらに文字サイズを小さくした後注などが挿入される場合がある.この場合,各注の先頭には番号が入り,2行目以下を全体の字下げよりは,さらに下げる方法が行われている.この場合,先頭行も,2行目以下の行長も文字サイズの整数倍にすることが望ましい.以下のような方法が行われている.後注の行末は,前後の段落とそろえ,整数倍にする際にでる半端は,行頭の字下ガリを調整するようにしている.例は縦組とし,前後の段落の行長は9ポイントの25字(25倍),後注は7ポイントとし,後注の先頭行は前後の段落より9ポイント程度は下げるとしたケースで説明する(図参照).
9×25-9=216
216÷7=30…余り6
後注の先頭行の字下ガリ=9+6=15ポイント 後注の行長は30字(30倍)
2行目以下の字下ガリ=15+7×2=29ポイント 2行目以下の行長は28字(28倍)
縦中横で処理したアラビア数字を余白を削除した全幅の1/2の丸括弧(パーレンで)で,番号と注のテキストとのアキを全幅とすると,注番号だけが突き出して一覧しやすい.
行頭そろえを選択した場合,文字の組合せにより,特に文字サイズが大きくなると,視覚的に複数行の先頭がそろって見えない場合がある.この場合の処理は〓で解説している.
例:
国際問題を考える
日本の課題
中央そろえを選んだ場合,見出しなどにおいて,最も行長の長い行(通常は1行目)を中央そろえにし,それ以外の行を行長の長い行の特定の位置にそろえる処理が必要になる場合がある.こうした処理が指示できる方法があるとよい.
例:
第5章 行の調整処理で字間を空ける
処理に使用する箇所
処理に使用しない箇所
*“処”の左端を上の行の“章”右端にそろえる
9.3 段落の示し方 →読みやすさに移動
段落は,1つ又は複数の文をまとめ,意味のまとまりを示す.そこで,読んでいく際に段落としてのまとまりが分かるように区切りを示す必要がある.
段落の区切りを場合,以下の方法がある.いずれにするかは選択による.
注記 1行アキとは,ドキュメントの先頭・末尾を除き,行間を次の大きさにすることである.
文字サイズ(行送り方向のボディのサイズ)+行間×2
段落先頭行の行頭を全幅の1倍下げる方法では,以下の点に注意する.
段落先頭行の行頭を全幅下げる方法として,行頭に和字間隔(U+3000)を入力する方法があるが,テキストの扱いとして問題が発生するケースもあり,書式の選択で行う方が望ましく,和字間隔(U+3000)を入力する方法は避けた方がよい.
段落先頭行の行頭を全角下ガリとする方針であっても,段落先頭行の行頭を全角下ガリとしない次のような例がある.
段落ごとに行を改め(改行),さらに段落先頭行の行頭を全幅の1倍又は2倍上げる方法は,例えば後注など項目を羅列する,対談・座談会の記事で発言者を行頭に示す,戯曲,問いと答えを交互に示す,あるいは参考文献を一覧にして示すといった,各項目の先頭部分を通覧する機会の多い場合に利用されている.問答形式ともよばれている.
9.3 箇条書き
箇条書きはラベルと本体で構成される。ラベルにはビュレットのような同一の記号を繰り返し用いる場合と、順序を表す文字を用いる場合とがある。箇条書きは階層的に用いられる場合もある。
同一の記号はビュレット、中点、米印、アステリスク、ダッシュ類、矢印、などが使われる。
順序を表す文字には次のような例がある。
また、これらの文字を括弧類などで囲む場合や、末尾にピリオドなどの文字を加える場合がある。また、階層構造を示すために、複数の順序を表す文字をピリオドなどの文字で区切る場合がある。
ラベルの位置と本体の位置を決める方法には、本体の位置を固定的に決める方法と、ラベルの末尾から本体までの間隔で決める方法とがある。また、本体の二行目以降のインデントを設定できる必要がある。
また、ラベルの配置は、左揃えと右揃えがある。特に、ラベルの長さが一つの箇条書きの中で変化する場合(例必要)に右揃え、左揃えを選択できることが重要になる。
順序を表す文字を括弧類で囲む場合、括弧類に含まれる空白を取り除く場合と保存する場合がある(約物の空白の処理参照)。本体の先頭および後続行の先頭は行頭として扱い、これらは5章で述べた括弧類の処理に従う。
縦組みの箇条書き
縦組におけるラベルには横書きにない処理が必要となる。
アラビア数字、ローマ字、ローマ数字など通常縦書きで横倒しにされる文字であっても、ラベルに使う場合は縦中横にし、左右中央にする。これらの文字を括弧類などで囲む場合、アラビア数字、ローマ字、ローマ数字だけを縦中横にする方法と、括弧類を含めて縦中横にする方法とがある(図示)。
順序を表す文字の末尾にピリオドなどの文字を用いる場合、ピリオドなどの文字は縦中横にしない(図示)。この場合一般的にはピリオドではなく、読点が使われる。
注記 縦組の箇条書きで番号を一覧しやすい配置方法 縦中横で処理したアラビア数字を余白を削除した全幅の1/2の丸括弧(パーレンで)で囲み,番号と注のテキストとのアキを全幅とし,2行目以下については,1行目より全幅の2倍下げる.これにより注番号だけが突き出して一覧しやすい(図〓参照).この方法では,1行目の行長も2行目以下の行長も,全幅の整数倍に設定できる.
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