縦書きのアラビア数字とラテン文字の向きの考え方 #99
KobayashiToshi
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「### 6.2.6 ラテン文字の配置方法の選択例」の後にNOTEとして入れる。2025-9-17 |
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縦書きおいてアラビア数字とラテン文字を正立させるか,横倒しにするかは,上記のようにするのが一般的な方法であるが,その考え方を解説しておく.なお,ここでいうアラビア数字とラテン文字という用語は,全角かプロポーショナルかということは問題としていなく,文字種だけの違いを意味している.
縦書きにおいて,アラビア数字とラテン文字を正立させても,また横倒しにしても,読むことが可能かどういう点では,どちらも可能である.つまり,読むことが可能かどうかというレベルで考えれば,どちらも選択できる.しかし,読みやすさの点では異なるので,どのようにするか選択する必要がある.具体的には,次のどちらを優先させるかという問題である.
このことから考えれば縦中横は,aもbも満たしているから,最も望ましいともいえる.しかし,文字数が多くなると,行間にはみ出してしまう.行間へのはみ出しを禁止する必要はないが,ある範囲にとどめておいた方がよい.はみ出しが大きくなると,見た目のバランスも悪くなり,はみ出し量によっては,行間の調整も必要になる.通常は2字程度であれば縦中横が選択できる.ただし,注番号など最大桁数が3桁の場合,2桁以下と表示の形式をそろえるために,少し無理をして縦中横が選択できる.もっとも,アラビア数字には,フォントによって字幅を文字サイズの1/2,1/3および1/4にした字形をもっているものがある.これを使用すれば2桁,3桁および4桁のアラビア数字でも,行間にはみ出すことなく縦中横は使用できる.
1字の場合は,正立させてもaもbも満たしている.したがって正立させればよい.他の箇所とそろえるなど特別の必要がない限り正立させればよい.
縦書きの数字表記は,大きく分けると漢数字を原則として使用する方針とアラビア数字を原則として使用する方針がある.この後者におけるアラビア数字の向きはについては,従来行われていた漢数字の使用状況とも関連してくる.ところで,アラビア数字は,左右に並んだ数字の位置が数字の位を示しているので,原則としてbにしないといけない.一方,漢数字は,位を示すには十,百,千などの単位語を使用するのでaの考え方でよい.ところが,今日では,漢数字であっても単位語を省略する方法が増えており,万,億などの単位語だけを使用する表記法が多くなっている.この場合でも,縦書きでは個々の文字を正立させる方法である.数字が並んだ部分に限れば桁数が最大で4桁ということもあり,正立させる方法でも数字の位を読むことが可能であり,読者もその方法に慣れている.いってみれば,縦書きにおけるアラビア数字の使用は,こうした漢数字の表記法をアラビア数字に置き換えたもので,年月日などの一般的なアラビア数字を使用する場合,漢数字の配置方法にならいaの考え方を優先させているのが現状であるといってよい.なお,この縦書きの中でのアラビア数字では,一般に万,億などの単位語だけを使用する表記法である.ただし,理工学分野等での数値表記が優先される場合は,bになろう.また,参照文献で参照ページを示す場合も,アラビア数字を横倒しにしている例が多い.なお,漢数字を原則として使用する方針の場合,括弧の中に,参照文献を著者名と刊行年で示すときや,個人の生年や没年を括弧に入れてアラビア数字で示す方法があり,こうした限定してアラビア数字を使用するときも,一般にアラビア数字は横倒しにしている.
ラテン文字については,日本語の中で大文字を使用する場合は,主に“OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development)”のような頭字語である.しかも,OECDは“オー・イー・シー・ディ”のように1字1字読んでいく.したがって,bでなくaの考え方でよい.ただし,頭字語の中には“OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries)”のように単語のように“オペック”という読み方をする例もある.しかし,頭字語は4字程度の例が多く,また,大文字だけの欧文は,そもそも読みやすいものではなく,bということにつながらないとも考えられる.こうしたことから,大文字の主に頭字語は,正立させている.しかし,字数が多くなる,あるいは単語のように読む場合は,横倒しにするという肌理の細かい選択も考えられようが,多くの場合,そのような方法は採用されていない.ただし,大文字で単語を表示する例が多い場合は,横倒しにする方法の採用も考えられよう.
これ以外の主に小文字のラテン文字は,通常はbの考えを優先させている.これは,“layout”のような単語は,1字1字の認識は行うが,主に語全体をまとめて読んでいく.このような読み方をする限りはbの考え方が優先され,横倒しにして配置している.ただし,“Windows”のように見慣れた語の場合,正立させる方法も採用されていないわけでないが,あまり読みやすとはいえない.
ただし,縦書きにおいて単語や文の場合,正立させるより横倒しの方が読みやすいとはいえ,日本語を含め,全体を横書きにした場合と比べ読みやすいとはいえない.長い文の場合など,書籍では,簡単に本を横転させて読むことが可能であるが,デジタルテキストでは,特にパソコンで読む場合,横転させることは,そう簡単ではない.そこで,横倒しした箇所をポップアップで横書きにして表示するといった機能はあってもよいかもしれない.
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