「重天の調律師」シリーズの執筆・校閲・フォーマットを支援するエージェント環境(Manuscriptune)です。
本プロジェクトは Poetry を使用してパッケージと仮想環境の管理を行っています。以下のコマンドで必要な依存関係をインストールします。
poetry install- antigravity.yaml.example を antigravity.yaml にコピーします。
cp antigravity.yaml.example antigravity.yaml
- antigravity.yaml を編集し、
folder_idやauth_fileのパスを自身の環境に合わせて設定してください。- 主要キャラクター名の指定(任意):
別作品の執筆や校閲を行う際、設定資料ファイル(
data/sources/)からの自動抽出に加え、明示的に文脈フィルタリング(filter_context)の辞書に含めたい主要キャラクターがある場合は、project.novel.main_charactersにリストとして設定できます(自動抽出された名前とマージしてハイブリッドで使用されます)。project: novel: main_characters: - "キャラクター名A" - "キャラクター名B"
[!IMPORTANT] antigravity.yaml には機密情報が含まれるため、Gitにはコミットしないよう
.gitignoreで設定されています。 - 主要キャラクター名の指定(任意):
別作品の執筆や校閲を行う際、設定資料ファイル(
本プロジェクトの校閲(レビュー)および執筆プロセスでは、内部的に Antigravity CLI (agy) を使用して LLM(Geminiモデル等)の呼び出しを行っています。実行前に以下のセットアップを完了させてください。
お使いの環境に合わせて agy をインストールします。
- macOS / Linux:
curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.sh | bash - Windows (PowerShell):
irm https://antigravity.google/cli/install.ps1 | iex
インストール完了後、ターミナルで agy を起動してログイン(認証)処理を行います。
agy初回起動時にインタラクティブなセットアップと Google 認証(ブラウザ起動による Google OAuth または Google Cloud プロジェクト連携)が開始されますので、画面の指示に従ってログインを完了させてください。
Note
ヘッドレス環境や WSL2 (Windows Subsystem for Linux) などで認証状態が保持されない(毎回ログインを求められる)場合は、OSのキーリングサービス(gnome-keyring や dbus-x11)が不足している可能性があります。詳細は下記の参考文献を参照してください。
data/sources/ ディレクトリに、執筆・校閲の参照資料を配置してください(次節参照)。
novel_tools/
├── novels/ # 執筆済み小説テキスト(章-話.txt 形式)
├── reviews/ # レビュー結果の保存先(章-話ごとのサブフォルダ)
├── data/sources/ # 執筆参照資料(設定資料集・プロット・キャラ概要)※Git管理外
├── src/ # Pythonスクリプト群(レビューパイプライン・WebUIサーバー等)
├── skills/ # エージェントスキル群
└── .agents/workflows/ # 定義済みワークフロー
data/sources/ は Gitリポジトリ管理外 のディレクトリです。各自の環境に以下の種別のファイルを配置してください。
Important
このディレクトリの内容は世界観・設定の「バイブル(真実の基準)」として扱われます。エージェントはここに配置されたファイルを読み取り専用で参照します。エージェントによる自動上書きは禁止されており、変更は手動のみ許可されています。
| 種別 | 内容 | ファイル例(命名は任意) |
|---|---|---|
| 執筆ポリシー(全体) | 文体・ルビ・描写ルール等、シリーズ共通の執筆方針 | 00_1_執筆ポリシー_全体.txt |
| 執筆ポリシー(幕別) | 各幕固有の執筆方針(任意) | 00_2_執筆ポリシー_第1幕.txt |
| 設定資料集 | 世界観・魔法体系・地理・組織等の設定資料 | 09_0_重天の調律師_設定資料集.txt |
| 歴史年表 | 創世記から現代までの世界の歴史・出来事の時系列 | 09_1_創世記から現代まで.txt |
| キャラクター概要 | 登場キャラクターの詳細設定(幕ごとに分けることを推奨) | 03_1_第1幕キャラクター概要.txt |
| プロット(幕別) | 各幕の詳細プロット(シーン・台詞レベルまで記述) | 04_1_第1幕プロット.txt |
| 大枠プロット | シリーズ全体の大枠・章構成 | 04_0_大枠プロット.txt |
| 作例 | 文体・描写の参考作例(執筆AIへのfew-shot用途) | 99_作例.txt |
本プロジェクトには、小説の執筆、校閲、フォーマットをサポートする エージェントスキル が用意されています。エージェントに指示を出す際は、各スキルのキーワード(skills/ 配下のディレクトリ名)を参考にしてください。
- Novel-Writer-AntigravityCLI [
novel-writer-antigravitycli] Antigravity CLIツール(agy)経由でローカルからAPIを呼び出し、コンテキスト制限を回避しつつ執筆を行う、CLI環境に最適化された小説執筆スキル。 - Novel-Formatter [
novel-formatter] 執筆された小説テキストを、ウェブ小説(カクヨム、なろう等)向けに読みやすく整形(ルビ、改行、三点リーダーなど)します。機械的な前処理とAIによる文脈的調整の2段階で処理します。
- text-reviewer-logic [
text-reviewer-logic] 世界観設定、過去のプロット・キャラ設定との矛盾、伏線の配置を統合的に検証します(設定監査エージェントが使用)。 - text-reviewer-style [
text-reviewer-style] 描写力(Show, Don't Tell)、文章のリズム・語彙、キャラクターの口調、構成(ペーシング)を統合的に検証します(文芸表現エージェントが使用)。
- plot-reviewer-structure [
plot-reviewer-structure] プロット全体の物語構造(三幕構成・感情の山場・カタルシス)を評価し、構造的な弱点を指摘します。 - plot-reviewer-conflict [
plot-reviewer-conflict] 各シーン・章の目標・障害・葛藤・結果(GMCO)を検証し、停滞シーンや動機の弱いシーンを検出します。
- webui-developer [
webui-developer] Manuscriptune(WebUI)のフロントエンド・バックエンドの実装・修正を行う際のポリシーと手順を定義します。WebUIの機能追加・修正時はこのスキルを遵守してください。
本プロジェクトでは、小説の執筆、レビュー、指摘の確認および本文への反映を直感的に行えるWebベースの総合開発ポータル 「Manuscriptune」 を提供しています。
- ダッシュボード: 執筆済み小説テキストの一覧表示、レビュー実行状況や最終更新日時の確認。
- AI執筆支援 (Write): 指定したエピソード名、プロット、キャラクター概要、執筆ポリシー等を選択し、AIによる小説執筆をWebUI上で実行(進捗ログをリアルタイムでSSEストリーミング出力)。
- 設定同期 (Sync): 設定資料・プロット等のGoogle Driveフォルダとの同期をワンクリックで実行(SSEストリーミング出力)。
- 並列校閲 (Review): 選択した小説に対して「設定監査 (Logic)」と「文芸表現 (Style)」の並列レビューをWebUI上から実行。
- インタラクティブ校閲エディタ (Editor):
- 小説本文とAIによる統合指摘(
00_integrated_findings.yaml)を並べて表示。 - 指摘の重要度(Severity)やカテゴリによるフィルタリング。
- 指摘ごとの採用 (
accepted: y/n) の切り替え、およびその場での提案内容の修正保存。 - 「採用した指摘の一括反映 (Apply)」を実行し、本文ファイル(
01_formatted.txt)へ自動でマージ適用。
- 小説本文とAIによる統合指摘(
小説の選択、新規執筆、Google Driveとの同期、既存のレビュー結果の確認や適用を行う場合は、以下のコマンドでWebUIサーバーを起動します。
poetry run server起動後、自動的にブラウザ(デフォルト: http://localhost:8000)が開きます。
特定の小説ファイルのレビュー(フォーマット整形、コンテキスト抽出、並列レビュー、LLM統合)を一括で実行し、完了後に自動的にWebUIを起動して結果を表示したい場合は、以下のコマンドを実行します。
# 特定の章をレビューして、完了後に自動的にWebUIを起動する場合
poetry run run-review novels/1_12.txt
# 使用するモデルを指定する場合 (デフォルト: Gemini 3.5 Flash (High))
poetry run run-review novels/1_12.txt --model "Gemini 3.5 Flash (High)"
# WebUIサーバーの自動起動をスキップし、CUIでのレビュー実行のみで完了させたい場合
poetry run run-review novels/1_12.txt --no-server包括的な小説レビューを実行するために、本プロジェクトは**「マルチエージェント(設定監査&文芸表現)」**による並列レビューと、LLMによる自動競合解消(マージ)を採用しています。
- 前処理 (Formatting):
- Novel-Formatter [
novel-formatter] を使用して、小説テキストを標準フォーマットに自動整形します。 filter_context.pyを用いて、レビュー対象のテキストに関連するキャラクター設定やプロットなどのコンテキスト情報を抽出します。
- Novel-Formatter [
- サブエージェント並列レビュー (Parallel Review):
メインエージェントが、専門領域に分かれた2つのサブエージェントを並列で起動します:
- 設定監査エージェント (Logic Auditor) text-reviewer-logic スキルを適用し、世界観・プロットとの矛盾を検証します。
- 文芸表現エージェント (Style Editor) text-reviewer-style スキルを適用し、文章のリズムや描写の魅力を検証します。
- 編集長による統合 (Merge & Conflict Resolution):
メインエージェントが双方の指摘結果を分析し、重複の排除および**「表現の提案が世界観設定(ロジック)と衝突していないか」の自動調整**を行い、統合された唯一の指摘ファイル
00_integrated_findings.yamlと、概要レポート00_integrated_report.mdを出力します。
00_integrated_findings.yaml: LLMによって競合解消・マージされた最終的な指摘YAML00_integrated_report.md: 人間向けの見やすいマークダウンレポート
生成後、WebUI(Manuscriptune)の「Editor」を開き、指摘の確認、採用(y/n)の切り替え、および小説本文へのマージ適用(Apply)を行うのが最もスムーズです。
WebUIを使わずに、コマンドラインから直接反映を実行したい場合や、手動で 00_integrated_findings.yaml をテキストエディタで編集して反映させたい場合は、以下のコマンドを使用できます。
# ターミナル上で1件ずつ確認しながら反映する(手動修正入力も可能)
poetry run apply-findings --dir reviews/1_12 --interactive
# 手動でYAMLを編集して accepted: "y" にしたものを一括自動反映する
poetry run apply-findings --dir reviews/1_12 --auto
# 特定の指摘ID(カンマ区切り)だけを指定して反映する
poetry run apply-findings --dir reviews/1_12 --accept-ids INT-001,INT-003
# LLMを使用せず、指摘内容の「suggestion」から修正文字列を抽出して単純置換する
poetry run apply-findings --dir reviews/1_12 --auto --no-llm統合された指摘は以下の共通スキーマに従って出力されます:
findings:
- id: "INT-001" # 統合(Integrated)を示すID+連番
location: "8行目" # 該当箇所
original: "「原文の抜粋」" # 対象テキスト
category: "設定矛盾" # 指摘のカテゴリ
severity: "high" # high / medium / low / info
analysis: "競合が解消された分析・理由の詳細"
suggestion: "設定を考慮して調整された修正提案"
accepted: "n" # ← WebUIまたはテキストエディタで "y" に変更すると採用