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OST版 2026090210
Pre-release本家1.6.0rcをベースにしたもの。今回は文字の装飾(太字・下線・取り消し線)と記号の縦書きの向きの修正です。
※2026090209を公開後、時計モードで端末が固まる不具合が見つかったため、時計モードをメニューから外した2026090210に差し替えました(詳細は下記)。2026090209を書き込んだ方は入れ替えをお願いします。
太字や傍点が、同じ本の中で効いたり効かなかったりする問題を解消しました
クラス指定(CSSのclass属性)による文字の装飾が、同じ本の同じ章でも、前半の段落では効いて後半では効かない、開き直すと結果が変わるという状態になっていました。
原因は、装飾を引き当てる処理に「空きメモリが48KB未満なら装飾なしとして扱う」判定が残っていたことです。この処理自体はメモリを一切消費しないため判定は不要でしたが、48KBという値がこの機種の読書中の空き(47〜63KB)のちょうど真ん中にあり、普通のページで何度も跨いでいました。判定を削除しています。
市販書籍の多くは太字も傍点もクラス指定で書かれているため、本文中の強調が安定して出るようになります。
縦書きで下線・取り消し線が引かれるようになりました
これまで縦書きでは下線も取り消し線も一切表示されていませんでした(横書きでは出ていました)。スタイルの解釈も文字への伝達も正常で、線を引く処理だけが横書き用にしかありませんでした。
- 下線(傍線)は文字の右脇、列と列の隙間に縦の線
- 取り消し線は文字の中央を縦に貫く線
ルビのある段落では、ルビが文字の右半分を使うため下線を左側に引いて重なりを避けています。
記号の縦書きの向きを規格どおりにしました
どの記号を立てるかを、Unicodeの規格(UAX crosspoint-reader#50)の定義表から機械的に取り込む方式に変えました。こちらの判断で選んでいません。
横倒しになっていたものが直りました: ①②③などの丸数字(日本語書籍で頻出)、ローマ数字ⅠⅡⅢ、℃ ℓ №、⭐⬛⬜ ⌒ ⌘ ♥ ☆ ♪ ‼ ⁇⁈⁉ ● ○ ※ † ‰、§ © ® ± ¼¾ × ÷、アイヌ語の小書きカナ ㇰㇱㇲㇳㇷ。
マスの中で左に寄っていたものが直りました: © ® ¼ ¾ は文字の幅が全角の半分しかなく、マスの左端から描いていたため半マス左にずれていました。
前版までの記載の訂正
未対応一覧に「矢印が横倒しになる(実害あり)」と書いていましたが、これは誤りで、規格上は矢印は回転するのが正しい動作です。縦組みでは読み進む向きが変わるため、横組みで右を指す矢印が縦組みで下を指すのは、意味が変わったのではなく同じ意味が反映された結果です。当版の動作は最初から正しく、実際に困っていたのは丸数字のほうでした。ギリシャ文字・キリル文字・Å・℘も同様に回転が正しい動作です。
時計表示機能(clock mode)をHomeメニューから外しました
時計モードで端末が固まる事象が2回起きたため(2026-08-27に約19分、2026-09-02に約1分)、原因が分かるまで配布版では表示しないことにしました。画面が止まったままBackも効かなくなり、リセットボタンは貼り付けの画面の下にあるので、復帰は電池を空にする(1〜2日)かSDカードのエラーを起こすかしかありません。
原因は特定できていません。 分かっているのは「画面の描き替え待ちで止まっているのではない」ことまでで(描き替え待ちには30秒の打ち切りがあり、それだけなら次の分に復帰するはずです)、疑っているのはCPU周波数の切り替えです。時計モードは、描画がボタン操作に先行されない唯一の画面で、CPUを下げる処理と上げる処理が別々のところから同時に走りうる唯一の画面でもあります。
読書機能への影響はありません。時計のコードは開発ツリーには残してあり、調査用のビルドでは引き続き使えます。
使うための手順
- microSDをFAT32フォーマットしたものを用意
- OST版 2026082405 にある fonts-202608240.zip の中身を展開して、microSDにfontsフォルダごとコピー
- crosspoint-OST-2026090210.bin を microSDにコピー
- 万が一の復旧用に https://crosspointreader.com/unlock から update.bin をダウンロードして microSDにコピー
- XTEINK X3をsleep状態にしてからmicroSD交換
- X3の左側面のボタンと、上側右の電源ボタンを長押しして、「BOOTING」表示になったら離す
- OST~.binを選択して、firmwareを書き換える
- 起動後、[Settings]-[Text Settings]にて必要な設定
[Fonts]は「BIZUDGothic」「BIZUDMincho」「NotoSansJP」のどれかを選択 (私はNotoSansJP)
[Size]は 見やすいサイズを選択 (私は18pt)
[Layout]は「Extra Paragrash Spacing」は「ON」
[Style]は基本は「Embedded Style」と「Text Anti-Aliasing」は両方「ON」
EPUB読み込みでクラッシュする場合、「Embedded Style」を「OFF」にする
文字の描画が遅いと思ったら「Text Anti-Aliasing」を「OFF」にする
※このバージョンから、各書籍の初回オープンでページ配置の作り直しが走ります(読書位置は保持されます)。上の2件はどちらもページ配置を作る時点で結果が決まるため、作り直さないと修正が既存の本に届きません