Mozkey v0.7.4
Pre-releaseMozkey(もずきー)
Mozkey v0.7.4 は、
- Zenz / Zenzai 補正の操作性
- ライブ変換まわりの表示・調整項目
- Zenz / Zenzai v3.2 condition fields 対応
- 口語・感嘆詞・強調かな・オノマトペの変換品質
- 辞書・文節 guard
を改善したリリースです。
Summary
- Zenz / Zenzai v3.2 の condition fields に対応
- Zenz / Zenzai の
profile、topic、style、settings、右文脈を設定可能にした - 候補ウィンドウとライブ変換ルビ表示のフォント設定を追加
- ライブ変換ルビウィンドウの表示 / 非表示設定を追加
- ライブ変換の開始最小文字数を設定画面から変更可能にした
- Zenz 補正表示中に Space を押した場合、まず Zenz 補正を取り消して通常の Mozc ライブ変換結果へ戻すようにした
~、~、〜などの波ダッシュ系表記について、Zenz live conversion 後も入力時の表記スタイルを preedit 表示に復元- ローマ字入力中の三点リーダー系入力や Shift + ASCII 入力時のライブ変換挙動を修正
- 感嘆詞、口語評価語、くだけた挨拶、強調かな、オノマトペなどがライブ変換中に不自然に変換されにくくなるよう改善
- expressive kana の救出をセッション側の直接処理から辞書側へ整理
- daily 辞書生成 pipeline を拡張
- syntax guard / expressive kana guard 辞書を追加
した方が、したにもかかわらずなどの機能表現系の文節崩れを guard- ライブ変換を初期状態で有効化
- 句読点・記号の単打確定を初期状態で有効化
- 単打確定の初期対象を
、。?!「」に設定 - upstream Mozc の 2026-06-04 時点の変更を取り込み
- Windows 既定 IME 設定ボタンのラベルを短縮
- Mozc
BUILD_OSSを6149から6150に更新
主な変更
Zenz / Zenzai v3.2 の condition fields に対応しました
Zenz / Zenzai v3.2 の condition fields に対応しました。
設定から次のような情報を扱えるようになっています。
profiletopicstylesettings- 右文脈
空欄の項目は prompt に含めません。
これにより、用途や文体に応じたローカル補正をより細かく制御できます。
たとえば、文章の種類、文体、話題、入力中の右側文脈を Zenz 側へ渡すことで、単なる直前文字列だけでは判断しづらい補正を扱いやすくなります。
ライブ変換まわりのフォントと表示を調整できるようになりました
候補ウィンドウとライブ変換ルビ表示のフォントを設定できるようにしました。
これにより、候補表示やルビ表示の見た目を、利用環境や好みに合わせて調整できます。
また、ライブ変換ルビウィンドウの表示 / 非表示も切り替えられるようになりました。
ライブ変換ルビは、変換の状態を把握するには便利ですが、画面上の情報量を減らしたい場合や、現状非対応の縦書き時など、入力時の視覚的なノイズを抑えたい場合には非表示にできます。
ライブ変換の開始最小文字数を設定できるようになりました
ライブ変換の開始最小文字数を設定画面から変更できるようにしました。
短い入力からすぐにライブ変換したい場合は小さめに、ある程度まとまった入力をしてから変換したい場合は大きめに設定できます。
これにより、入力速度や好みに合わせてライブ変換の介入タイミングを調整できます。
短い語での過剰な変換が気になる場合は開始文字数を大きめにし、軽快に候補を見たい場合は小さめにする、といった使い分けができます。
また予測変換とライブ変換を併用されたい方はこちらの設定の調整をお試しください。
Zenz 補正を Space で一段階戻せるようにしました
Zenz 補正結果が表示されている状態で Space を押した場合、いきなり通常の候補移動へ入らず、まず Zenz の推測補正だけを取り消して、通常の Mozc ライブ変換結果へ戻すようにしました。
これまで、ライブ変換中に Zenz が強く補正した場合、その補正結果を見てから「やはり補正前の候補に戻したい」と思っても、操作としては少し扱いづらい状態でした。
v0.7.4 では、Space 1回で次のように戻せます。
Zenz 補正結果
↓ Space
通常の Mozc ライブ変換結果
↓ Space
通常の候補操作
これにより、Zenz の補正を確認しながら、必要に応じて自然に Mozc 側の候補へ戻れるようになります。
波ダッシュ系の表記スタイルを保つようにしました
~、~、〜 などの波ダッシュ系表記について、Zenz live conversion 後も入力時の表記スタイルを preedit 表示に復元するようにしました。
converter 内部のキーや candidate value / feedback key は変えず、表示上の入力スタイルを戻す設計です。
たとえば、ユーザーが 〜 と入力したのに、補正後の表示で別の波ダッシュ系記号へ寄ってしまうような違和感を減らします。
ライブ変換中の三点リーダー系入力と Shift + ASCII 入力を修正しました
ローマ字入力中の三点リーダー系入力まわりのライブ変換挙動を修正しました。
また、Shift + ASCII 入力時には、表示中のライブ変換を先に確定してから ASCII を入力するようにしました。
これまでは、Shift英数字入力や三点リーダー系入力時には、未確定文字の変換がかなに戻るバグがありましたが、v0.7.4では改善しました。
口語・感嘆詞・強調かな・オノマトペの変換品質を改善しました
ライブ変換中に、短い口語表現や感嘆詞、強調かな、オノマトペが不自然な漢字・カタカナへ変換されにくくなるよう改善しました。
対象例:
ふん
ふむ
はて
うひょー
すっごい
なっがい
もっと
もっっと
めっちゃ
ちっす
ちょりっす
ほい
ほいほい
へい
てへ
くちゃ
どろどろ
つるつる
ライブ変換では、入力途中の短い表現が過剰に解釈されると、ユーザーが意図している自然な口語表現から離れてしまうことがあります。
v0.7.4 では、こうした表現を単純に個別救済するだけでなく、未完成の口語・感嘆詞はライブ変換中に過剰変換しにくくし、完成済みの expressive kana は辞書候補として自然なかな表記を出せるよう整理しています。
expressive kana の救出を辞書側へ整理しました
うっそ、くっそ、やっば、すっげぇ、めっちゃ、ちっす、ちょりっす、ほえ~、ほぇ~、ほっほーん などの expressive kana について、セッション側の直接処理ではなく、生成辞書側で自然な候補として扱う方向へ整理しました。
これにより、ライブ変換の個別分岐を増やしすぎず、辞書生成 pipeline の中で再現性を保ったまま救済できます。
文節区切り崩れを guard 辞書で抑制しました
文節区切りが崩れると入力体験に強く影響する表現について、syntax guard 辞書を追加しました。
対象例:
した方が
したにもかかわらず
と打ちたいのに
に分ける
にまで
までに
までも
肌身離さず
特に した方が や したにもかかわらず のような「した + 機能表現」は、誤って短く切られると文全体の読みやすさや候補品質に影響します。
v0.7.4 では、こうした表現を syntax guard として明示的に保護し、ライブ変換中の不自然な文節境界を減らしています。
daily 辞書生成 pipeline を拡張しました
daily 辞書生成 pipeline を拡張しました。
主な変更:
- merge-ut-dictionaries 由来の地名・SudachiDict 系語彙を system dictionary に取り込めるようにした
- dic-nico-intersection-pixiv 由来のネット・サブカル系固有名詞を、既存辞書との差分として daily 辞書に追加可能にした
- mozcdic-ut-personal-names 由来の人名辞書を、既存辞書や nico / pixiv delta との重複を除いた弱い daily 辞書として追加可能にした
- syntax guard 辞書を生成できるようにした
- expressive kana guard 辞書を生成できるようにした
- third-party notices の扱いを整理した
ライブ変換と句読点・記号の初期設定を変更しました
新規インストール時の初期設定として、ライブ変換を有効化しました。
また、句読点・記号の単打確定も初期状態で有効化し、既定の単打確定対象を次の文字にしました。
、。?!「」
この変更は主に新規ユーザー向けの初期体験を改善するものです。
既存ユーザーの設定は、基本的にはユーザー設定が優先されます。
upstream Mozc の変更を取り込みました
upstream Mozc の 2026-06-04 時点の変更を取り込みました。
代表的な取り込み内容:
- renderer style 関連の更新
- prediction 関連の更新
ConversionRequest周辺の整理FlatConcurrentCache関連の更新- installer build script 周辺の更新
build_installerからbuild_msi系への整理renderer_style.textproto関連の更新- exact match mode 既定化まわりの更新
Zenz / オフライン動作
この MSI は、これまでと同様にローカル Zenz 補正用の runtime と GGUF model を同梱したパッケージです。
同梱内容の例:
mozc_zenz_scorer.exellama-server.exemodels\zenz-v3.2-small-Q5_K_M.gguf- third-party license notices
Zenz runtime は localhost の llama-server.exe を使うローカル推論用の構成であり、外部サーバーへ入力内容を送信する目的のものではありません。
インストール
通常の 64-bit Windows では以下を使用してください。
Mozkey_v0.7.4_x64.msi
内部的には、v0.7.0 / v0.7.1 / v0.7.2 / v0.7.3 と同じ UpgradeCode を維持しています。
ProductVersion:3.33.6150.100ProductCode:{B7060988-4685-4ED5-A21C-428530A4693E}UpgradeCode:{DD94B570-B5E2-4100-9D42-61930C611D8A}- TSF / COM registration identifiers: 維持
- install path: 一部 Mozc のまま維持
v0.7.3 から v0.7.4 への通常 MSI upgrade を検証しています。
SHA256
Mozkey_v0.7.4_x64.msi
53B946B216D6D5B98E5611731E4FB1B9A204C2BA0B6C124863CF21D251BBBFCE
Build information
- release:
v0.7.4 - tag:
v0.7.4 - commit:
f24612410670b93159af0ada809edef3a7baf366 - installer:
Mozkey_v0.7.4_x64.msi - Mozc
BUILD_OSS:6150 - ProductName:
Mozkey - ProductVersion:
3.33.6150.100 - ProductCode:
{B7060988-4685-4ED5-A21C-428530A4693E} - UpgradeCode:
{DD94B570-B5E2-4100-9D42-61930C611D8A} - Manufacturer:
koyasi777
Validation
Build / package
- Windows
packagebuild passed from latestmain - MSI metadata checked
- MSI administrative extract passed
- extracted
mozc_server.exewas present - extracted
mozc_tool.exewas present - extracted
mozc_tip32.dllwas present - extracted
mozc_tip64.dllwas present - MSI
ProductVersionwas3.33.6150.100 - MSI
ProductCodewas{B7060988-4685-4ED5-A21C-428530A4693E} - MSI
UpgradeCoderemained{DD94B570-B5E2-4100-9D42-61930C611D8A}
Upgrade install
- v0.7.3 to v0.7.4 upgrade install passed
- installer returned
3010 - reboot completed
- installed registry version became
3.33.6150.100 - installed ProductCode became
{B7060988-4685-4ED5-A21C-428530A4693E} - Google Japanese Input side-by-side registration remained present
- HKLM TIP registration remained present
Get-WinUserLanguageListretained Mozkey / Mozc TIPFindRelatedProductsdetected v0.7.3 ProductCode{9B9C396C-0832-413B-9125-AF11157B4A4C}RegisterTIP64returned1EnableTipProfilereturned1Return value 3was not observed- extracted payload and installed
mozc_server.exematched by SHA256
Installed binary hashes
mozc_server.exe
C6082266C9DCBF0E721956E9A12CAD611270C31E22CEC162D08980491F386F16
IME behavior
- Mozkey can be selected as an input method
- Japanese input works
- Settings dialog opens
- Zenz correction can be reverted to normal Mozc live conversion by pressing Space
- Zenz / Zenzai v3.2 condition fields settings are available
- Candidate window / live conversion ruby font settings are available
- Live conversion ruby display can be enabled / disabled
- Live conversion minimum key length setting is available
- Live conversion is enabled by default for new installations
- Direct commit for punctuation / symbols is enabled by default for new installations
- Mozkey can coexist with Google Japanese Input
Notes
このビルドは google/mozc の公式配布物ではありません。
個人用 fork の experimental / pre-release build です。
MSI は署名されていないため、Windows の警告が表示される場合があります。
Zenz 同梱版は、ローカル推論 runtime と GGUF model を含むため、MSI のファイルサイズが大きくなります。
Zenz runtime は localhost の llama-server.exe を使うローカル推論用の構成であり、外部サーバーへ入力内容を送信する目的のものではありません。