Mozkey v0.7.5
Pre-releaseMozkey(もずきー)
Mozkey v0.7.5 の主な改善点は次のとおりです。
- 選択文字列の再変換: MS-IME 風の「選択文字列を Space で再変換する」操作を、Mozkey のキー設定コマンドとして使えるようにしました。
- Zenz ライブ補正の安定化: 補正開始遅延
0ms時の起動不具合と、Commit|IMEOff時に補正結果が失われる問題を修正しました。 - 設定画面の Apply 動作修正: Zenz condition fields などのテキスト入力欄を編集したときも、Apply ボタンが正しく有効化されるようにしました。
- ローマ字テーブル初期化の修正: 「初期値に戻す」後も古いカスタムローマ字テーブルが使われることがある問題を修正しました。
- 促音入力中のライブ変換表示の安定化:
ごしっくなどの入力途中で、ライブ変換やルビ表示が一時的に外れる問題を修正しました。
概要
1. 選択文字列の再変換
MS-IME 風キー設定で、確定済み文字列を選択した状態で Space を押すと、その文字列を再変換できるようになりました。
確定済み文字列を選択
↓ Space
選択文字列を再変換
未選択時に Space を押した場合は、従来どおり空白が入力されます。
未選択状態
↓ Space
空白を入力
今回の変更では、この挙動を ReconvertSelectionOrInsertSpace というキー設定コマンドとして追加しています。
MS-IME 風キー設定では、Precomposition + Space がこのコマンドに割り当てられます。
カスタムキー設定を使っている場合は、自動では既存の割り当てを上書きしません。必要に応じて、キー設定エディタから ReconvertSelectionOrInsertSpace を割り当ててください。
表示名は次のようになります。
選択文字列を再変換(未選択時は空白)
一部のアプリケーションでは、IME 側から選択文字列を安定して取得できない場合があります。その場合は、選択範囲を空白で置換してしまわないよう、再変換よりもテキストを壊さないことを優先して保守的に処理します。
2. Zenz ライブ補正の安定化
Zenz ライブ補正の開始遅延を 0ms に設定した場合に、補正が開始されないことがある問題を修正しました。
Zenz live correction delay = 0ms
↓
即時に Zenz 補正を開始
0ms の場合は不要な遅延 callback を経由せず、session 側で即時に Zenz ライブ補正を開始します。
また、この経路では同じ key event 内で出力を不必要に再生成しないようにし、表示更新が過剰に走らないようにしています。
あわせて、Zenz 補正結果が表示されている状態で Commit|IMEOff のような複数コマンドを実行した場合に、確定結果が失われることがある問題も修正しました。
たとえば、次のようなキー設定を使っている場合です。
Conversion Ctrl Enter Commit|IMEOff
これまでは、先頭の Commit で Zenz 補正結果を確定したあと、後続の IMEOff の処理に進む過程で、確定結果の出力が失われる場合がありました。
v0.7.5 では、Zenz 補正結果の確定出力を保持したまま、後続のコマンドを実行するように修正しています。
Zenz 補正結果
↓ Commit
補正結果を確定
↓ IMEOff
IME を OFF
Zenz 補正後に確定と IME OFF をまとめて行うカスタムキー設定でも、補正結果が正しく入力されます。
3. 設定画面の Apply 動作修正
設定画面でテキスト入力欄を編集しても、Apply ボタンが有効にならないことがある問題を修正しました。
特に、Zenz 関連の condition fields など、テキスト入力欄を直接編集する設定で問題が出る場合がありました。
対象例:
profile
topic
style
settings
右文脈関連の設定
その他のテキスト入力欄
v0.7.5 では、テキスト入力欄の編集も変更として正しく検出されるようになっています。
Apply 後の変更状態管理も改善しました。
設定を変更
↓
Apply が有効化
↓ Apply
設定を保存
↓
Apply が無効化
保存済み設定と画面状態が一致している場合は、Apply ボタンが無効に戻ります。
4. ローマ字テーブル初期化の修正
ローマ字テーブルをカスタムしたあとに「初期値に戻す」を実行しても、内部的に古いカスタムテーブルが残ることがある問題を修正しました。
これまでは、設定画面上では初期化したように見えても、実際の入力処理では古いカスタムローマ字テーブルが参照され続ける場合がありました。
v0.7.5 では、カスタムテーブルを解除した場合に、実入力も組み込みのデフォルトローマ字テーブルへ正しく戻るようになっています。
カスタムローマ字テーブルを設定
↓
初期値に戻す
↓
組み込みデフォルトのローマ字テーブルで入力
5. 促音入力中のライブ変換表示の安定化
ごしっく などを入力している途中で、促音の後ろに未確定のローマ字が残る場合、ライブ変換やルビ表示が一時的に外れることがある問題を修正しました。
例:
ごしっく
はっぴー
ほっと
ちっぷ
あっぷ
入力途中では、内部的に次のような状態が発生します。
ごしっk
はっp
ほっt
ちっp
あっp
これまでは、こうした「促音 + 未確定ローマ字」の途中状態が、未完成の強調表現や口語表現のように誤って扱われ、ライブ変換が抑制されすぎる場合がありました。
v0.7.5 では、この判定を整理し、通常の語の入力途中ではライブ変換が過剰に止まらないように修正しています。
変更内容一覧
ReconvertSelectionOrInsertSpaceコマンドを追加- MS-IME 風キー設定の
Precomposition + SpaceをReconvertSelectionOrInsertSpaceに変更 - 選択済み文字列がある場合、Space で再変換できるように修正
- 選択文字列がない場合、Space は従来どおり空白入力として処理
- 選択文字列を取得できない場合に、選択範囲を空白で置換しないよう保守的に処理
- 設定画面でテキスト入力欄の変更時にも Apply ボタンが有効になるように修正
- Apply 後の変更状態管理を改善
- Zenz condition fields などの入力欄の変更検出を修正
- ローマ字テーブルを built-in defaults へ戻す処理を修正
- Zenz live correction delay
0ms時に補正が開始されないことがある問題を修正 - Zenz 補正結果を
Commit|IMEOffなどで確定したときに、確定結果が失われることがある問題を修正 - 促音の後ろに未確定ローマ字が残る入力途中状態で、ライブ変換やルビ表示が一時的に外れることがある問題を修正
- Mozc
BUILD_OSSを6150から6151に更新
Zenz / オフライン動作
この MSI は、これまでと同様にローカル Zenz 補正用の runtime と GGUF model を同梱したパッケージです。
同梱内容の例:
mozc_zenz_scorer.exellama-server.exemodels\zenz-v3.2-small-Q5_K_M.gguf- third-party license notices
Zenz runtime は localhost の llama-server.exe を使うローカル推論用の構成であり、外部サーバーへ入力内容を送信する目的のものではありません。
インストール
通常の 64-bit Windows では以下を使用してください。
Mozkey_v0.7.5_x64.msi
既存の Mozkey がインストールされている環境では、通常の MSI インストールによる更新を想定しています。
内部的には、v0.7.0 以降と同じ UpgradeCode を維持しています。
ProductVersion : 3.33.6151.100
ProductCode : {E65D87FA-0C18-4C82-9D9D-30F7ACA0F410}
UpgradeCode : {DD94B570-B5E2-4100-9D42-61930C611D8A}
TSF / COM registration identifiers は維持しています。
アップデート後に Windows Installer が 3010 を返す場合があります。これは再起動要求を表します。
その場合は、再起動後に Mozkey を使用してください。
File information
Mozkey_v0.7.5_x64.msi
Size : 112,672,768 bytes
SHA256 : 2A1B7B491B3FF63E4143ED7DF33B87134E35142C2D2983F0EDDC497BA80E0FAC
Build information
release : v0.7.5
tag : v0.7.5
commit : c1112b8baedf2230bbfd6762d9345810e1880b21
installer : Mozkey_v0.7.5_x64.msi
Mozc BUILD_OSS : 6151
ProductName : Mozkey
ProductVersion : 3.33.6151.100
ProductCode : {E65D87FA-0C18-4C82-9D9D-30F7ACA0F410}
UpgradeCode : {DD94B570-B5E2-4100-9D42-61930C611D8A}
Manufacturer : koyasi777
Validation
Build / package
- Windows
packagebuild passed from latestmain - MSI package was created
- MSI file size checked
- MSI SHA256 checked
- MSI metadata checked
- MSI administrative extract passed
- extracted
mozc_server.exewas present - extracted
mozc_tool.exewas present - extracted
mozc_tip32.dllwas present - extracted
mozc_tip64.dllwas present - extracted
mozc_zenz_scorer.exewas present - extracted
llama-server.exewas present - extracted
models\zenz-v3.2-small-Q5_K_M.ggufwas present - MSI
ProductVersionwas3.33.6151.100 - MSI
ProductCodewas{E65D87FA-0C18-4C82-9D9D-30F7ACA0F410} - MSI
UpgradeCoderemained{DD94B570-B5E2-4100-9D42-61930C611D8A}
Upgrade install
- v0.7.4 から v0.7.5 への通常 MSI upgrade install passed
- installer returned
3010 - reboot completed
- installed registry version became
3.33.6151.100 - installed ProductCode became
{E65D87FA-0C18-4C82-9D9D-30F7ACA0F410} - Google Japanese Input side-by-side registration remained present
- HKLM TIP registration remained present
FindRelatedProductsdetected v0.7.4 ProductCode{B7060988-4685-4ED5-A21C-428530A4693E}RegisterTIP64returned1EnableTipProfilereturned1Return value 3was not observed- reboot 後、
mozc_server.exeが正常に起動 - reboot 後、
mozc_zenz_scorer.exeが自動起動 - reboot 後、
llama-server.exeが自動起動 - reboot 後、
llama-server.exeが localhost で listen - reboot 後、
mozc_zenz_scorer.exeを手動起動せずに Zenz correction が動作
Installed binary
mozc_server.exe
ProductVersion : 3.33.6151.100
FileVersion : 3.33.6151.100
ProductName : Mozkey
CompanyName : koyasi777
Notes
このビルドは google/mozc の公式配布物ではありません。
個人用 fork の experimental / pre-release build です。
MSI は署名されていないため、Windows の警告が表示される場合があります。
Zenz 同梱版は、ローカル推論 runtime と GGUF model を含むため、MSI のファイルサイズが大きくなります。
Zenz runtime は localhost の llama-server.exe を使うローカル推論用の構成であり、外部サーバーへ入力内容を送信する目的のものではありません。