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v2.0.0
プロジェクトファイルの拡張子が .gra になり、旧形式の .pkl は開けなくなりました。インストーラー・ファイルの関連付け・英語表示の拡充・第2Y軸の設定などを加え、内部の構造を刷新しました。
新機能
pip install graphica-plotでインストールできるようになります(この版から PyPI に公開します)。
起動コマンドはgraphicaです。依存ライブラリは動作を確かめた範囲で指定しているので、
ほかのソフトと同じ環境に入れやすくなりました。- 英語表示の範囲を広げました。 メイン画面(プロパティ欄・軸の設定・データセット一覧)、すべてのメニューとデータセットのメニュー、
環境設定などが英語になります。 - プロジェクトファイルをダブルクリックで開けるようにしました。 Windows ではインストーラー(管理者権限なしで入れられます)が
.graと.graphicaを関連付けます。zip の exe を使う場合は 編集 ▸ 環境設定 の「ファイルの関連付け」で登録できます。
Graphica がすでに起動していれば、そのウィンドウの新しいタブで開きます。macOS では Finder から開けます。 - 第2Y軸の範囲・対数・反転・目盛りを設定できるようにしました。 Y軸タブの下の「第2Y軸」で、主のY軸と同じ項目を
設定できます(既定はこれまでどおりデータに合わせた自動)。Python スクリプトの書き出しにも第2Y軸のラベルと設定が入ります。 - 起動画面を出すようにしました。 起動の数秒の間、アイコン・名前・版と読み込みの進み具合を表示します(ダークモードに合わせます)。
- データセットを足す操作をすべて Undo で戻せるようにしました。 規格化・平滑化・積分などの
処理、フィット(1 つずつ・一括・多峰)、ピーク検出、複製、空のデータセットの作成が対象です
(列の計算は今までどおり対象外です)。 - フィットの結果に、パラメータの標準誤差を「値 ± 誤差」の形で表示します。
- 注釈の色を選べるようにしました。 文字・矢印の注釈を作るダイアログで色を選べ、置いた注釈は
右クリックのメニューから色を変えられます(Undo できます)。右クリックのメニューには「削除」もあります。 - プロジェクトファイルの拡張子を
.graにしました。 以前の.graphicaもそのまま開け、上書き保存もできます。 - プロジェクトファイルをウィンドウへドラッグ&ドロップして開けるようにしました。
一緒に落としたデータファイルは、開いたプロジェクトに加わります。 - CSV・TXT の日付の列を日付として読み込みます。 空でない値がすべて日付として読める列だけが
対象で、グラフの X 軸が日付の軸になります。 - 列名に空白や記号がある列も、式の中でバッククォートで囲めば使えます(例:
`強度 (a.u.)` * 2)。
列の計算・バッチ列計算・行フィルタで使えます。 - 測定情報の前文・後文がある TXTから、数値の表を自動で見つけて読み込みます。
TXT でも「列の型を確認」と最大行数を使えます。
修正
- プロジェクトの読み込みが途中で失敗したとき、前に開いていたファイルを上書き保存で
壊すおそれがあった問題を修正しました。 読み込みに失敗した後の「上書き保存」は、
「名前を付けて保存」になります。 - ピーク検出の「Y値の閾値」の既定を「なし」にしました。 以前は既定が 0 だったため、
Y が正の位置にある谷や、Y が負の位置にある山が見つかりませんでした。数値を入れたときの
意味は変わりません。 - 自動バックアップから復元した直後や自動保存の後に、タブ名が「autosave.graphica」と
表示される問題を修正しました。 タブ名は上書き保存の保存先を表し、復元した直後で
まだ保存していないときは「無題のプロジェクト(復元)」と表示します。 - エクスポートのプレビューの作成に失敗したあと、第2Y軸のデータが画面に描かれなくなる
おそれがあった問題を修正しました。 - データエディタで編集に失敗したあと、そのエディタでの以後の編集が反映されなくなる
ことがあった問題を修正しました。 - 保存・読み込みなどでエラーが表示されたとき、原因が記録(
graphica.log、診断情報)に
残るようにしました。 - 注釈と統計ラベルの日本語が □ で表示される問題を修正しました。
- タイトル・軸ラベル・凡例・注釈で、日本語と数式(
$...$)を1つのラベルに混ぜると日本語が □ になる問題を修正しました。
そのようなラベルだけ、数式の外の文字を日本語の字体で描きます。 - フォルダを使うと、一覧の並びと描画の順(ウォーターフォールの段・重なり)が食い違う問題を修正しました。
- 文字の X 列のデータセットで規格化・データセット間演算・整列・カーブフィットなどを実行すると、
想定外のエラーになる問題を修正しました。数値でない列の名前を示す警告を出します。 - プラグインのフィット関数の名前に組み込みの名前(「ガウシアン」など)が含まれると、組み込みのモデルで
計算されてしまう問題を修正しました。 - Python スクリプトの書き出しで、保存前だとサブプロットの 2 枚目以降のデータセットが抜ける問題を修正しました。
- 注釈のある図で、描き直すたびに軸の大きさが少しずつ変わる問題を修正しました。
- フォルダの中で今のデータセットを並べ替えると、Undo の履歴に「プロパティ変更」が余計に積まれる問題を修正しました。
- 起動直後に、中身の無い「グラデーション」「ウォーターフォール」の見出しが表示される問題を修正しました。
- 画面の文言に開発用の項目番号が表示されていたのを消しました。
削除
- 旧形式のプロジェクトファイル(
.pkl)の読み込みと保存をやめました。 開こうとすると「対応していない形式」と表示します。
.pklのプロジェクトは、v1.4.2 以前の版で開いて.graphicaとして保存し直してください。
内部
- 内部の構造を刷新しました(画面の組み立て・描画・マウス操作・設定の欄を部品に分け、保存・設定・文言の
扱いを表にまとめました)。機能・保存形式・プラグインの API は変わりません。 - PySide6 6.11・matplotlib 3.11 に対応し、exe に同梱する版を PySide6 6.11.2・matplotlib 3.11.2 に上げました。
pip で入れる場合も、これらの版まで入ります(matplotlib 3.11 は Python 3.11 以上)。
インストール
| 入れ方 | ファイル・コマンド | 備考 |
|---|---|---|
| Windows(インストーラー) | Graphica-2.0.0-setup.exe |
管理者権限なしで入れられます。.gra と .graphica を関連付けます |
| Windows(zip) | Graphica-windows.zip |
展開して Graphica.exe を実行。関連付けは 編集 ▸ 環境設定 から登録できます |
| macOS | Graphica-macos.zip |
Apple Silicon (arm64) 向け。展開すると Graphica.app が出てきます |
| pip | pip install graphica-plot |
Python 3.10 以上。起動コマンドは graphica(PyPI) |
macOS は署名していないため、初回は右クリック(またはControlキーを押しながら
クリック)して「開く」を選んでください。 ダブルクリックだけでは Gatekeeper に
阻まれます。
ライセンス
Graphica 本体は MIT License です。配布物には Qt/PySide6 (LGPL v3) などの
第三者ライブラリが同梱されています。詳細は同梱の LICENSE と THIRD_PARTY_LICENSES.md を参照してください。