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v2.2.0
アプリの中から更新できるようにしました(Windows のインストーラー版)。ウォーターフォールのオフセットの指定、凡例の表示名、対数軸で表示されない値の知らせ、
ファイルダイアログが前回のフォルダから開く機能などを加え、macOS で軸の上のホイールの拡大が大きすぎた問題、エクスポートで単位を切り替えると固まる問題、
複製したデータセットを取り違える問題などを直しています。外部からいただいたフィードバック(#111)への対応を含みます。
新機能
- アプリの中から更新できるようにしました(Windows のインストーラー版)。 新しい版の知らせに「今すぐ更新」が付き、
新しいインストーラーをダウンロードして確かめたあと(大きさと SHA-256)、Graphica を閉じて更新し、自動で起動し直します。
保存していない変更があれば閉じる前に確認し、設定・プラグイン・自動保存は残ります。
知らせにはリリースノートも表示し、zip 版・macOS 版ではその版のファイルを直接ダウンロードでき、
pip で入れた場合は更新のコマンドを表示します。 - ウォーターフォールのオフセットを「ずらし量をそのまま」で指定できるようにしました。 プロパティの「ウォーターフォール ▸ オフセットの指定」で、
これまでどおりの 段ごとの間隔(段の番号 × オフセット)と、その系列をオフセットの値だけずらす ずらし量をそのまま を選べます
(100 にある線に Y オフセット 20 なら 120)。系列ごとに選べ、混ぜても使えます。 - 軸の上のホイールで拡大する速さを選べるようにしました。 編集 ▸ 環境設定 の「グラフの操作」で 遅い / 普通 / 速い を選べます。
- 凡例の文字を系列ごとに変えられるようにしました。 プロパティの「表示の追加要素」の 凡例の表示名 に入れると、データセット名
(リストの名前)を変えずに凡例だけをその文字にします(空ならデータセット名)。凡例に表示しない で凡例から外すこともできます。
Python スクリプトの書き出しも同じ文字を使います(#111)。 - グラフの外の余白からドラッグして矩形ズームできるようにしました。 軸の目盛りの数字のあたり(その軸の移動に使う)以外の余白で押すと、
いちばん近いグラフの縁から囲み始めるので、縁ぴったりまで拡大できます(#111)。
改善
- ファイルを保存・開く・書き出すときのフォルダを覚えるようにしました。 これまでは毎回アプリ本体のフォルダから開いていました。
「プロジェクト」「データの読み込み」「図の書き出し」「データ表の書き出し」「書式テンプレート」などの用途ごとに、前回選んだフォルダから開きます
(はじめは「ドキュメント」)。さらに、名前を付けて保存は保存済みならそのファイルの場所と名前、まだなら読み込んだデータのフォルダから、
図・スクリプト・レポートの書き出しは保存したプロジェクトのフォルダから、プロジェクト名をファイル名にして開きます。 - ウォーターフォールのオフセットに、大きな値・マイナス・指数表記(
1.5E6など)を入力できるようにしました(これまでは ±1,000,000 まで)。 - エクスポートの大きさの欄の下に、画像にしたときの画素数を表示するようにしました。 大きな画像(1億画素超)は保存・コピーの前に確認し、
1辺が 65,535 px を超えて描けない大きさは理由を出して止めます。 - 読み込んだデータセットに、今の配色パレットの次の色を自動で当てるようにしました。 これまではすべて同じ青から始まり、「自動配色」を
押すまで見分けにくい状態でした。ファイル・クリップボードから読み込むたびに、そのタブのデータセットの数に応じた色になります
(既定の書式テンプレートに色があれば、テンプレートが優先。開いたプロジェクトや処理結果の色は変わりません。#111)。 - エクスポートプレビューとバッチエクスポートで、グラフで拡大・移動した範囲を書き出すようにしました。 これまでは「名前を付けてエクスポート」だけが
表示中の範囲で、プレビューのドックとバッチエクスポート(サブプロットごと)はプロットのプロパティの範囲で描いていました。
「表示中の範囲で書き出す」(既定でオン)を外すと、これまでどおりプロパティの範囲になります(#111)。 - 対数軸で表示されない値を知らせるようにしました。 対数軸では 0 以下の値を描けず、これまでは黙って消えていました。
そうした点の数(と、0 以下の最小値が無視されていること)を対数のチェックの下に表示します(第2Y軸も。#111)。 - エクスポートの「フル解像度」を「データを間引かずに保存/コピー」に改名しました。 解像度(dpi)の設定と取り違えやすかったため。
点数の多い線や 2D マップを全データ点で描く設定で、解像度とは別です(#111)。
不具合の修正
- データセットを複製すると、元と複製を取り違えることがあったのを直しました。 複製が内部の ID まで同じにしていたため、
ウォーターフォールでは2本が同じ段で重なり、保存して開き直すとデータセット一覧が複製2つになって元が選べなくなっていました。
複製に新しい ID を振り、すでに保存したプロジェクトも、開くときに一覧を元どおりに並べ直して別々の ID にします。 - 軸の最小値に最大値より大きい値を入れると、範囲の設定が黙って無視されていたのを直しました。 自動の範囲になっていました。
今は「左(下)が最小値の欄の値」の範囲として使い、「軸を反転」と同じ向きで表示します(両方を使うと元の向きに戻ります)。 - ウォーターフォールでトレースを X 方向にずらしているとき、手動の範囲で奥のトレースが切れないようにしました。 決めた範囲を手前の
トレースの範囲とみなし、ずらした分だけ広げます(Y 方向は広げません)。 - Python スクリプトの書き出しで、X・Y 軸の「軸を反転」が書き出されていなかったのを直しました。
- データセットを削除したあと、別の項目を選んでも削除・複製・編集などのボタンが押せないままだったのを直しました。
削除のあとは隣の項目が「今の項目」になるだけで選ばれていないため、その項目をクリックしても選び直しとして扱われていませんでした。
選択が変わったときにもボタンとプロパティの表示を更新します(複数選択を広げたときにプロパティに古い表示が残ることもなくなります)。
削除のあとは隣のデータセットを選んだ状態にし、何も選んでいないときはプロパティを空にします(前の値がグレーのまま残っていました)。
検索で選択中の項目が隠れたときも、削除などのボタンを押せない状態にします。
あわせて、フィットの計算中に選び直すとフィットのボタンが押せるようになる・選択が無いのに計算後に押せるようになる点、
配色パレットの「選択した色を削除」と色名の管理の「編集・削除・上へ・下へ」が何も選んでいなくても押せた点も直しました。 - macOS のトラックパッドや Magic Mouse で、軸の上のホイールの拡大・縮小が大きすぎたのを直しました。 スクロールの量をピクセル数のまま使っていたため、
少し動かしただけで何十段分も拡大していました。どの OS でもマウスのホイール1段を基準にし、1回で変わる量に上限を設けました。
指を離した後の慣性のスクロールでは拡大しません。 - エクスポートプレビューで単位を切り替えると固まることがあったのを直しました。 数字がそのまま新しい単位で読み直され
(800 px → 800 cm)、巨大な画像を描こうとしていました。単位を切り替えたら同じ大きさのまま数字を換算します(エクスポートのダイアログも同じ)。
あわせて、プレビューは書き出しの解像度ではなく欄に合う解像度で描くようにし、大きな図や高い解像度でも重くならないようにしました
(描いても見えないほど大きな図は、プレビューの代わりにその旨を表示します)。
インストール
| 入れ方 | ファイル・コマンド | 備考 |
|---|---|---|
| Windows(インストーラー) | Graphica-2.2.0-setup.exe |
管理者権限なしで入れられます。.gra と .graphica を関連付けます。前の版の上からそのまま入れられます(設定は残ります) |
| Windows(zip) | Graphica-windows.zip |
展開して Graphica.exe を実行。関連付けは 編集 ▸ 環境設定 から登録できます |
| macOS | Graphica-macos.zip |
Apple Silicon (arm64) 向け。展開すると Graphica.app が出てきます |
| pip | pip install -U graphica-plot |
Python 3.10 以上。起動コマンドは graphica(PyPI) |
インストーラー版はこの版から、ヘルプ ▸ アップデートを確認 で次の版へアプリの中から更新できるようになります。
macOS は署名していないため、初回は右クリック(またはControlキーを押しながら
クリック)して「開く」を選んでください。 ダブルクリックだけでは Gatekeeper に
阻まれます。
ライセンス
Graphica 本体は MIT License です。配布物には Qt/PySide6 (LGPL v3) などの
第三者ライブラリが同梱されています。詳細は同梱の LICENSE と THIRD_PARTY_LICENSES.md を参照してください。