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Ayame Otsuki edited this page Jan 10, 2019 · 39 revisions

Title(題名)

OpenStreetMapにおける効率的な建物外形の追加手法の検討

Subtitle(副題): PWAを用いたクロスプラットフォーム編集ツールの開発


Abstract(概要)

 本研究は、OpenStreetMap(以下OSM)プラットフォームを題材に、既存の建物データ分布状況を分析し、我が国において人口集中地区域内でもOSMには建物データが不足している現状を確認した。また、クライシスマッピングに代表させるように開発途上国では、これらの建物情報が少ないため多くの地図ボランティアが、アフリカやアジアを中心に継続的な建物入力作業が行われている。このように日本国内及び世界各地で未だ整備が不十分である建物データに着目し、効率的な建物外形の入力手法を提案及び実装を行った。  2019年1月現在OSMへの建物入力には、PC及びウェブブラウザを用いた iD Editor、スタンドアローンのJAVAアプリケーションJOSM、iOSアプリでのGo Map!!などが存在するが、日常生活の空き時間にスマートフォンですばやく建物入力を実現するツールは存在していない。そこで、JavaScript、Leaflet.JS及びPWA技術の活用したマルチデバイス・クロスプラットフォームの独自建物入力ツール「BCr.map」を開発し、その入力効率を既存の主要な編集ツールとの比較を通して検討した。 またOSMのデータは、どの編集ツールを用いて作成されたデータか、各編集ツールごとの割合を分析し、OSMにおける編集ツールの使用状況やユーザー数の変化を明確にした。その変化の傾向から、PCやスマートフォンなどのデバイスに依存しない、シンプルで直感的に操作しやすいユーザーインターフェースの実現を目指したt建物入力ツールを提案した。仮説としてBCr.mapは、起動に要する時間がウェブブラウザで開くため、PC用のスタンドアローンタイプのJOSMより短く、建物外形の入力作業において建物入力のプラグインが備わっていないiD Editorより速いとする。この仮説を検証するために、iD Editor、JOSM、BCr.mapの3つの編集ツールを用いて建物外形を入力する作業を3分間(180秒)×3回行い、何個描けたかを調べる実験を行なった。実験結果では2分未満の作業にはBCr.mapが最も多くの建物外形を入力することができた。今回の実験は iD Editor とJOSMに合わせ、BCr.mapにおいてもパソコンを使って建物外形の入力作業を行なったが、BCr.mapはスマートフォンでも使用可能という点において、短時間で手軽に建物外形を描くことができるツールとしては3つの中でBCr.mapは最も適していることがわかった。しかし実験を通してBCr.mapの新たな機能の必要性を発見し、より効率的に建物外形の入力が可能な仕様を考察した。結論として、建物外形を入力するためのプラグイン機能の提供と、その中で実装を試みた直角補正を代表とする建物外形ポリゴン入力の最適化が効率的な手法だと言える。


論文


作品