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Discussion(考察)
本研究で実装した建物入力ツール BCr.map において本論文の本質である効率的な建物外形の入力手法を実現するために今回の開発で実装しきれなかった機能と、OSMの建物データの編集ツールとして追加で実装を求めたい機能の2つに分けて述べる。実験の結果でBCr.mapは、iD EditorとJOSMより2分未満の作業ではより多くの建物外形を描くことができた。しかし150秒以降の結果は、JOSMに建物数を越されてしまった。また今回の実験を通して、iD Editorのショートカットキーは格段に作業の手間を省いてくれると体感した。これらを踏まえて、BCr.mapに効率的な建物外形の入力手法を実現するために、新たに追加で実装させたい機能は2つ発見した。1つ目は建物追加機能をショートカットキーで実現させることだ。BCr.mapにおいてスマートフォンを使って作業する際はさほど気にならないが、PCで作業する際は建物追加ボタンまでカーソルを移動させボタンをクリックし、また建物を追加させたい位置にカーソルを戻す工程が非効率である。つまりこのカーソルの移動が時間のロスと手間を生むのだ。2つ目の機能は表示範囲内の道路形状基線ベクトル自動解釈し、基準線に合った角度にオプティマイズされた建物外形を描画する機能だ。この機能の提案には、こちらのOpenStreetMapにある街の道路の向きを360度全部調べて、どの方向に向いた道路が何本あったのかをダイアグラムで表した研究が元になった(Geoff Boeing)。この機能が実装されることによって、出力される建物外形を回転させる必要性が実装前より低くなる。JOSMでは選択した1つの道路に直角に建物を描くことができる機能があるが、先述した機能ではその道路を選択する手間を省くことができる。次にBCr.mapに、OpenStreetMapの建物データの編集ツールとして追加で実装させたい機能について2つ提案する。1つ目は現段階のBCr.mapの背景は国土地理院の航空写真のみだが、この背景の上にOpenStreetMapのデータレーヤーを加えたい。現段階のBCr.mapでは既に記述されているOpenStreetMapのデータを確認することができないため、OpenStreetMapの建物データの編集ツールとしてはOpenStreetMapのデータが観覧できる必要性が大いにある。2つ目は入力された建物外形に、OpenStreetMapにおける建物属性をつけ、描いたデータをOpenStreetMapにアップロードさせる機能だ。現段階のBCr.mapは描いた建物外形をGeoJSONファイルでダウンロードできる機能が実装されているが、やはり編集ツールとしては直接OpenStreetMapに描いた建物外形のデータをアップロードできる機能を加えたい。これらの機能の実装が実現させたら、BCr.mapはOpenStreetMapにおける効率的に建物外形を入力できる編集ツールとして、さらに発展する。
