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MS_BiometricAuthentication

nishi_74322014 edited this page Aug 4, 2026 · 1 revision

生体認証

概要

  • 生体認証、バイオメトリック認証

  • 以下のような個人の特徴である情報を
    用いて行う個人認証の技術やプロセス。

    • 身体的特徴(生体器官)
      指紋認証、虹彩認証、静脈認証
    • 行動的特徴(癖)
      歩行、動的署名、キーストローク
  • なりすましの脅威に対して優れた防御能力を持つ。

  • FIDOなどのオープン化されている要素技術により、
    生体認証を利用することは容易になってきている。

補足: 実務上、最も重要な点を先に述べておく。 生体情報は「変更できない秘密」である。 パスワードは漏れたら変えられるが、指紋は変えられない。

このため、現代の設計では 生体情報をサーバに送らないのが原則である。 FIDO / WebAuthn では、

  • 生体情報はデバイス内に留まり、外に出ない
  • 生体認証は「デバイスのロックを解除する」ためだけに使われる
  • サーバに送られるのは、デバイス内の秘密鍵による署名

つまり生体認証は「ネットワーク越しの認証手段」ではなく、 ローカルでの本人確認手段として位置付けられている。

詳細

性質

生体情報が認証に使えるための条件。

  • 普遍性: 誰もが有している特徴が、
  • 唯一性: 識別(Identification)に使用できる。
  • 永続性: それは時間経過とともに変化しないこと。

機能

「テンプレート」と呼ばれる個人の特徴である情報を事前に採取登録しておく。

処理 内容
データ入力 個人の特徴である情報を入力
特徴抽出 個人の特徴である情報から特徴を抽出する
判定 「テンプレート」の特徴と比較

補足: パスワードと決定的に違うのは、 完全一致では判定できない点である。 指を置く角度や体調で毎回わずかに違う値が得られるため、 「どの程度似ていれば本人とみなすか」という閾値が必要になる。 この閾値の設定が、後述の FRR / FAR のトレードオフを決める。

また、テンプレートは生の画像ではなく特徴量だが、 漏洩すれば復元されうることが研究で示されている。 テンプレートを保管する場合は、 生体情報として厳重に扱う必要がある(個人情報保護法上の 「個人識別符号」に該当する)。

比較

# 生体情報 普遍性 唯一性 永続性 収集性 精度 受容性 脅威耐性
1-1
1-2 顔(赤外画像)
1-3 指紋
1-4 掌形
1-5 虹彩
1-6 網膜
1-7 耳介
1-8 静脈
1-9 声紋
1-10 匂い
2-1 DNA
2-2 歩行
2-3 動的署名
2-4 キーストローク

※ 1 系が身体的特徴(生体器官)、2 系が行動的特徴(癖)。

移行メモ(正誤): 元表では DNA が「行動的特徴(癖)」に分類されていたが、 DNA は身体的特徴である。分類の誤りと思われるが、 作者の表をそのまま保つため番号だけ引き継ぎ、本注記で補う。

  • 指紋

    • 最も歴史があり普及している
    • 光学式センサ、静電式センサを利用する。
  • 虹彩
    成人の虹彩は経年変化が無く、パターン更新がほぼ不要

補足(最新化): Windows では Windows Hello が 顔(赤外画像)・指紋・PIN に対応している。 表の「顔(赤外画像)」の脅威耐性が高いのは、 写真では突破できない(深度・赤外情報を見る)ためで、 Windows Hello が可視光カメラ単体を認めていないのはこの理由による。

現在はなりすまし検知(Presentation Attack Detection、生体検知) の有無が製品評価の分かれ目になっている。

評価

2 つの誤認識率で評価する。

指標 内容
本人拒否率(FRR : False Rejection Rate) 本人なのに拒否されてしまう率
他人受入率(FAR : False Acceptance Rate) 他人なのに受入られてしまう率

補足: FRR と FAR はトレードオフである。 閾値を厳しくすれば FAR は下がるが FRR が上がり(本人が入れない)、 緩めれば逆になる。両者が一致する点を EER(Equal Error Rate) と呼び、 装置の性能比較に使われる。

運用設計では、

  • FAR を下げすぎるとヘルプデスクの負荷が上がる
  • 代替手段(フォールバック)が全体の強度を決める

という点が重要である。 指紋が通らないときに「パスワードでログイン」できるなら、 その系の強度はパスワードの強度に落ちる。

参考


Tags: IT国際標準, 認証基盤

NetDevInfraWiki

マイクロソフト系技術情報 Wiki
Open 棟梁 Wiki

(未着手)

開発基盤部会 Wiki

移行管理: DONETODO

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