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MS_IPv4v6
- 戻る(通信技術、ネットワークの基礎編)
IPアドレスだけでなく、IPプロトコルも。
| 項目 | IPv4 | IPv6 |
|---|---|---|
| パケット優先度・輻輳制御 | TOS (Type Of Service) フィールド | トラフィック クラス フィールド |
| チェックサム | チェックサムフィールド | 廃止 |
| IPヘッダ長 | 可変長 | 拡張されたが固定長に変更された |
| IPアドレス長 | 8 × 4 = 32ビット(4バイト)0.0.0.0 - 255.255.255.255
|
128ビット(16バイト)0:0:0:0:0:0:0:0 - FFFF:…:FFFF
|
ヘッダの固定長化によりハードウェアで高速処理可能に。
- IPv4 : -
- IPv6 : IPsec必須で、認証、改ざん検知(AH)、暗号化(ESP)が可能。
※ 「IPsec 必須」は当初の RFC 2460 の規定。 現行の RFC 8200(2017年)では 必須ではなく推奨(SHOULD) に緩和されている。
- IPv4 : DHCP
- IPv6 : ルータ(RA:ルータ広告による SLAAC)
- アドレス空間が膨大であるため。
- NAT と VPN の併用不可問題をクリアする。
| ビット | フィールド |
|---|---|
| 0-3 / 4-7 / 8-15 / 16-31 | バージョン (4) / ヘッダ長 (4) / サービスタイプ (8) / 全長 (16) |
| 識別子 (16) / フラグ (3) / フラグメント・オフセット (13) | |
| パケット生存時間(TTL) (8) / プロトコル番号 (8) / チェックサム (16) | |
| 発信元IPアドレス (32) | |
| 宛先IPアドレス (32) | |
| 32×n bit | オプション … パディング (n) |
| ビット | フィールド |
|---|---|
| 0-3 / 4-11 / 12-31 | バージョン (4) / トラフィック クラス (8) / フロー・ラベル (20) |
| ペイロード長 (16) / 次ヘッダ (8) / ホップリミット (8) | |
| 128 bit | 発信元IPアドレス (128) |
| 128 bit | 宛先IPアドレス (128) |
移行メモ(誤記): 原文の「ポップリミット」は「ホップリミット(Hop Limit)」の誤記。 また 2 番目のフィールドは、概要の「差異」節で「トラフィック クラス」と説明されているのに ヘッダ図では「優先度」となっていたため、前者に統一した。
- 書き方
- 10進数
- 8bitづつ「.」で区切る。
- 32bitなので4グループできる。
- 例:
192.168.0.2
- 予約済みIPアドレス
- Xキャスト用IPアドレス
- IPアドレスクラス
- ホスト台数:クラスC < B < A
- マルチキャスト用:クラスD
- 実験用:クラスE
- 書き方
- 16進数
- 16bitづつ「:」で区切る。
- 128bitなので8グループできる。
- 短縮表記ルールがある。
- 先頭の連続する0の省略
- 0だけのグループの省略(1箇所だけ、連続して省略可)
- 例:
2001:0db8:0000:0000:3456:0000:0000:0000→2001:db8:0:0:3456::
- IPアドレスクラス
- クラスレスなアドレス構造
- CIDR 方式を踏襲しており、クラスの概念は存在しない。
- Xキャスト用IPアドレス
- ブロードキャスト アドレス:存在しないためマルチキャスト アドレスを使用する。
- マルチキャスト アドレス(
ff00::/8)- いくつかの特別なルールに従ってフォーマットされる。
- prefix(プリフィックス)は
ff(続く 00 は flg と sc)
- ユニキャスト アドレス
- グローバル ユニキャスト アドレス
- ユニーク ローカル IPv6 ユニキャスト アドレス (ULA)
- IPv4射影アドレス
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IPv4アドレスをIPv6アドレスとして表現したアドレス。
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先頭から 80 ビットの0、16 ビットの1、32 ビットのIPv4アドレス
::FFFF:nnn.nnn.nnn.nnn 0000:0000:0000:0000:0000:FFFF:(nnn.nnn.nnn.nnn)
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移行メモ(正誤): 原文は「先頭から80バイトの0、16バイトの1、32バイトのIPv4アドレス」 となっていたが、合計 128 ビットの内訳なので単位は「ビット」が正しい (80 + 16 + 32 = 128 bit)。
ここでは、
- IPアドレスと
- IPルーティング
- IPアドレス割り当てに関連するネットワーク構成
- ネットワーク アドレスとIPアドレスの割り当て
- 動的割り当て、静的割り当て
- MACアドレスとの関連
など、IPアドレスの基礎について説明する。
-
ブロードキャストで名前解決するようなネットワークでは、ネットワーク上に接続するノード数が増えてくると、
名前解決のためのブロードキャストによるトラフィックの負担が大きくなり、ネットワークが飽和し易くなる。 - これらの問題は、IPアドレスとルータを導入し、ネットワークを分割することで解決される。
- ルータは、必要なネットワークにだけパケットを送ったり、離れた場所にあるネットワーク同士を接続したりできるので、
トラフィックを軽減した状態で、分割されたネットワーク上のノード同士が通信できる。
- ルータは、必要なネットワークにだけパケットを送ったり、離れた場所にあるネットワーク同士を接続したりできるので、
予約済みのIPアドレスについて説明する。
これらのIPアドレスは、通常、ホストのIPアドレスとして利用できないので注意する。
- Thisネットワーク アドレス(オール0)
BootPやDHCPなどを使ってTCP/IPの設定を行う際に、自分自身を表すためのアドレスとして使用するIPアドレス。 - ネットワーク アドレス(ホスト部がオール0)
ホスト部を全て0に設定したIPアドレス。ネットワーク アドレスを表す。 - ローカル ループバック アドレス(
127.xxx.xxx.xxx)- 自分自身を指すIPアドレス。
- ローカル ループバック アドレスを使用した通信はNICを経由しないため、NICがないPCでも利用可能である。
同一マシン内のプロセス間通信などで利用できる。
- APIPA用のLINKLOCALアドレス
- DHCPのAPIPA機能で使用される。
- 外部と接続されていないローカルな単一のネットワークだけで利用できるIPアドレスで、
169.254.0.0/16(実際に付与されるのは169.254.1.0〜169.254.254.255)の範囲が予約されている。
UDPで使用できる。
- リミテッド ブロードキャスト(
255.255.255.255)- ローカル ネットワークにいる、すべてのホストを対象とするOSI参照モデルの第3層のブロードキャストに使用するIPアドレス。
- また、OSI参照モデルの第2層のブロードキャストに使用するMACアドレスは、
FF:FF:FF:FF:FF:FFである。
- ディレクティッド ブロードキャスト(ネットワーク アドレス + オール1)
- 他のネットワークへ向けられたOSI参照モデルの第3層のブロードキャストに使用するIPアドレス。
- 対象のネットワークまでルータによってパケットが運ばれてから、ルータによってローカル ネットワークにブロードキャストされる。
- マルチキャスト アドレス(
224.0.0.0〜239.255.255.255)- マルチキャストに使用するIPアドレス。
- クラスDのアドレスがマルチキャスト アドレスとして予約されている。
- RFCにより規定されているマルチキャスト アドレス(グループ)を以下に示す。
| # | マルチキャスト アドレス(グループ) | 用途 |
|---|---|---|
| 1 | 224.0.0.0 | 予約 |
| 2 | 224.0.0.1 | 同一サブネット上の全ノード |
| 3 | 224.0.0.2 | 同一サブネット上の全ルータ |
| 4 | 224.0.0.4 | ルーティング プロトコル:DVMRP |
| 5 | 224.0.0.5 | ルーティング プロトコル:OSPF |
| 6 | 224.0.0.6 | ルーティング プロトコル:OSPF version2 |
| 7 | 224.0.0.9 | ルーティング プロトコル:RIP version2 |
- マルチキャスト アドレスに対応するMACアドレスもある
- このMACアドレスは、マルチキャスト受信者に設定されたホストのNICに自動的に追加される。
- これについては本ドキュメントでは割愛する。
- プライベートIPアドレス
プライベートIPアドレスは各組織内だけで自由に使うことが許可されたIPアドレスで、以下の範囲が利用できる。
| # | クラス | クラスに対応するホスト アドレスの範囲 | プライベートIPアドレスの範囲 |
|---|---|---|---|
| 1 | クラスA | 0.0.0.0 ~ 127.255.255.255 のうち | 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255 |
| 2 | クラスB | 128.0.0.0 ~ 191.255.255.255 のうち | 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255 |
| 3 | クラスC | 192.0.0.0 ~ 223.255.255.255 のうち | 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255 |
- グローバルIPアドレス
- プライベートIPアドレスと重複しないIPアドレスの範囲を、公的な機関
(IANAおよびその依頼を受けた組織)によってプロバイダなどに割り当てられる。 - そのIPアドレスが重複しないようにプロバイダのユーザに付与される。
- グローバルIPアドレスの割り当ての例
- プライベートIPアドレスと重複しないIPアドレスの範囲を、公的な機関
IPアドレスの割り当て方法には、
- 「静的割り当て」と「動的割り当て」がある。
- 動的割り当てをするには、DHCPサーバが必要になる。
- DHCPサーバはクライアントに動的にIPアドレスを割り当てるサーバ。
- ルータを跨ぐ場合は、クライアントが存在するネットワーク内に中継機能を追加する必要がある。
IPアドレスの動的割り当ての仕組み
- DHCPサーバ
- DHCPサーバは、UDPポート67番でIPアドレスの動的割り当て要求(ブロードキャスト)を受信し、
DHCPクライアントにIPアドレスを動的に割り当てるシステムである。 - DHCPクライアントは、UDPポート68番で応答(ユニキャスト)を受信する。
- DHCPサーバは、UDPポート67番でIPアドレスの動的割り当て要求(ブロードキャスト)を受信し、
- DHCPリレー エージェント
- DHCPクライアントからDHCPサーバに送信されるIPアドレスの動的割り当て要求は、ローカル ネットワークにブロードキャストされる。
- このため、DHCPサーバが他のネットワークにある場合はDHCPサーバとの通信ができない。
- これを解決するには、DHCPリレー エージェントをローカル ネットワークに導入し、
IPアドレスの動的割り当てのブロードキャストを中継、DHCPサーバでのIPアドレスの割り当てを代行する。
- IPアドレスを要求する際のシーケンス

- DHCPサーバからの「肯定(OFFER)」コマンドの応答が複数ある場合、
DHCPクライアントは、適当な「肯定(OFFER)」コマンドを選択し、
そのDHCPサーバを使う旨を、「要求(REQUEST)コマンド」を使って返信する。
この仕組みはDHCPサーバの冗長化などにも利用されている。 - WindowsでのDHCPクライアントの設定
- DHCPの有効化
- 代替構成
- DHCPを有効にしている場合、「代替構成」を設定できる。
- 代替の構成は、DHCP クライアントがDHCPサーバを発見できない場合に有効になる。
- 既定値は「自動プライベートIPアドレス」で、この場合、APIPAのIPアドレスが付与される。
「静的割り当て」は、クライアントに直接IPアドレスを指定する方法である。
- IPアドレスを構成するビット列のうち、
個々の組織が管理するネットワーク(サブネット)を識別するのに使われる部分。
- ネットワーク アドレスを決定する際に、
既定の「アドレス クラス」と「ネット マスク」(ナチュラル マスク)
を使用するアドレッシング方法を、「クラスフル アドレッシング」(FLSM)と言う。 - 「クラスフル アドレッシング」では、
それぞれのネットワークに何台のホストを接続するかによって、どの「アドレス クラス」を使用するかを選択する。- 「ネット マスク」(ナチュラル マスク)は「アドレス クラス」に対応したものを適用する。
- クラスD、クラスEというアドレスもあるが、これは通常のホストが使用するIPアドレスではない。
クラスDはマルチキャスト アドレス、クラスEは実験用アドレスに予約されている。
| # | アドレス クラス | 先頭ビットのパターン | ネット マスク | ネットワーク アドレスの範囲 | ホスト アドレス長(ホスト台数) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | クラスA | 0 | 255.0.0.0 | 0.0.0.0/8 ~ 127.0.0.0/8 | 24bit(約1677万台) |
| 2 | クラスB | 10 | 255.255.0.0 | 128.0.0.0/16 ~ 191.255.0.0/16 | 16bit(約6万5000台) |
| 3 | クラスC | 110 | 255.255.255.0 | 192.0.0.0/24 ~ 223.255.255.0/24 | 8bit(254台) |
- 「クラスフル アドレッシング」の場合、ネットワークにネットワーク アドレスを割り当てる場合など、
実際に必要となるIPアドレスの数より多すぎたり少なすぎたりすることがある。
(実際にISPに割り当てるクラスBネットワークが不足する事態になった。) - このため、ユーザ自身が自由に「ネットワーク アドレス」と「サブネット マスク」を決定する
「クラスレス アドレッシング」というアドレッシング方法が用意されている。 - このようなアドレッシング方法に「クラスレス アドレッシング」(VLSM or CIDR)がある。
- VLSM:組織内のネットワークの細かなホストビットの割り当てに使用される。
- CIDR:現在のインターネットでは、必要なグローバルIPアドレス数に合わせてサブネット マスクを決定する「CIDR」が使用されている。
- インターネット上のAS(自律システム)間のルーティング情報の集約による、
「ルーティング性能向上」、「ルーティング情報の管理の簡素化」のために使用される。 - AS(自律システム)とは、各組織、企業やプロバイダが保有・運用する、インターネットに繋がる
ひとつ(時に複数)のルーティング ポリシー配下にあるIPネットワークやルータの集合のことを言う。
- インターネット上のAS(自律システム)間のルーティング情報の集約による、
- IPv4のユニキャストと同じように、1対1の通信で利用されるアドレス。
- 1つのインターフェースに割り当てられるアドレス。
- スコープ毎に3つの異なるアドレスがある。
- IPv4のマルチキャストと同じく、1対グループの通信で利用されるアドレス。
- 複数のインターフェースに割り当てられるアドレス。
| ff00::/8 | フラグ (4) | スコープ (4) | グループID (112) |
|---|
- IPv4にはないアドレス。1対グループ内の1つとの通信で利用されるアドレス。
- 複数のインターフェースに割り当てられる。
- グループで最も近いデバイスとだけ通信できる。
- マルチキャストと同じくグループ宛ての通信となるがグループに属する1つのインターフェースにパケットが到達すると、それ以上は配送されない。
| スコープ | 範囲 | 説明 |
|---|---|---|
| リンクローカル | 同一セグメント | 同一セグメント上の端末と通信できるアドレス。宛てのパケットはルーティングされない。 |
| ユニークローカル | 組織内ネットワーク | IPv4のプライベートアドレスに相当。異なるセグメント上の端末と通信できる。 |
| グローバル | ネットワーク | IPv4のグローバルアドレスに相当。全てのIPv6ネットワークで一意。 |
| グローバル ルーティング プレフィックス (48) | サブネットID (16) | ホストのインタフェースID (64) |
|---|
- プレフィックス
-
2001::/16— IPv6インターネット用アドレス -
2002::/16— 6to4用アドレス -
2003::/16~3FFD::/16— (当時)未割り当て
-
移行メモ: 原文は表の先頭を「グローバルユニキャストアドレス (48)」としていたが、 48bit のフィールド名としては「グローバル ルーティング プレフィックス」が正しい。 なお、グローバル ユニキャスト アドレス全体に割り当てられているのは
2000::/3で、2001::/16はその一部。
(ユニークローカルユニキャストアドレス)
| FC00::/7 | L (1) | グローバルID (40) | サブネットID (16) | ホストのインタフェースID (64) |
|---|
- プレフィックス
-
FC00::/8(L=0)— 将来の定義用 -
FD00::/8(L=1)— アドレス中のグローバルID部分をランダムな値としていつでも誰でも利用可能なアドレス
-
(リンクローカルユニキャストアドレス)
| FE80::/10 | 0...0 (54) | ホストのインタフェースID (64) |
|---|
- プレフィックスは
FE80::/10。ただし後続 54bit は 0 と規定されるため、実質はFE80::/64。
移行メモ: 原文は表で
FE80::/10、直後の「プレフィックス」でFE80::/64と 異なる値を挙げていたが、両者は矛盾ではなく上記の関係のため、その旨を明記した。
- 【連載】IPv6で始めるネットワーク | マイナビニュース
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IPv6アドレスについて知っておくべき10のこと - ZDNet Japan
- リンクローカルユニキャストアドレスは常に FE80 から始まり、マルチキャストアドレスは常に FF0x から始まる。
- 頭のゼロは省略される/連続するゼロは省略できる場合がある。
- ループバックアドレスは
::1。 - 従来のサブネットマスクは必要としない(先頭48bit がネットワークプレフィックス、次16bit がサブネットID、残り64bit がインターフェースID)。
- IPv6はIPv4ネットワークをトンネルで通過できる。
単にアドレス空間増やせばよかったのに、無駄なことして(互換性が無さ過ぎて)流行らなかった感。
※ 執筆当時(2021年)から状況は変わり、日本国内でも IPv4 over IPv6(IPoE / MAP-E・DS-Lite)の普及により、 一般家庭でも IPv6 接続が標準的になっている。
Tags: IT国際標準, インフラストラクチャ, 通信技術
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