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MS_AzureRedundancy
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Azure の冗長化
| # | 分散レベル | ラック分散 | DC 分散 | 地理分散 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 耐障害性 | ラック障害 | DC レベル障害 | 自然災害 |
| 2 | 仮想マシン | 可用性セット(AS) | 可用性ゾーン(AZ) | ペアリージョン |
| 3 | ストレージ | LRS | ZRS | GRS/RA-GRS |
| 4 | SQL DB | Standard/GP | Premium/GP | Geo Replication |
補足(この表が Azure の冗長化のすべてを 1 枚で表している): 短い表だが、
「どこまでの障害に耐えたいか」を縦軸に、
「何を守るか」を横軸に取った、極めて実用的な整理である。
各列が守る範囲を図にすると次のようになる。【リージョン(例: 東日本)】 ┌─ 可用性ゾーン 1 ─────┐ ┌─ 可用性ゾーン 2 ─┐ ┌─ AZ 3 ─┐ │ ラックA ラックB │ │ ... │ │ ... │ │ VM1 VM2 │ │ │ │ │ └──────────────────┘ └──────────────┘ └───────┘ ↑ 可用性セット(AS)がカバーする範囲 ↑─────────── 可用性ゾーン(AZ)がカバーする範囲 ──────────↑ 【ペア リージョン(例: 西日本)】 ← 地理分散がカバーする範囲
レベル 何から守るか 何が守れないか 可用性セット(AS) ラックの電源・ネットワーク障害、ホストの計画メンテナンス データセンター全体の障害 可用性ゾーン(AZ) データセンター(建屋)レベルの障害 リージョン全体の障害 ペア リージョン 広域災害 - なお、AS と AZ は排他である(両方は指定できない)。
AZ が使えるリージョンでは AZ を選ぶのが現在の推奨であり、
AS は AZ 非対応リージョン向けの選択肢という位置付けになっている。
補足(可用性セットの 2 つのドメイン): 可用性セットは
障害ドメインと更新ドメインという 2 つの概念を持つ。
混同されやすいが、守る対象が異なる。
障害ドメイン(FD) 更新ドメイン(UD) 何を分けるか 電源・ネットワークの系統(≒ ラック) メンテナンスで再起動される順番 守る対象 予期しない障害 計画されたメンテナンス 既定値 2〜3 5(最大 20) つまり、VM を可用性セットに入れると
「同時に落ちない」ように自動配置される。
1 台だけを可用性セットに入れても意味は無い(2 台以上で構成する)。なお、単一 VM でも Premium SSD 以上を使えば SLA 99.9% が付く。
SLA の観点では次のようになる。
構成 SLA 単一 VM(Premium SSD) 99.9% 可用性セット(2 台以上) 99.95% 可用性ゾーン(2 ゾーン以上) 99.99%
補足(表の 3 行目・4 行目の対応関係): ストレージと SQL DB の欄が
VM の欄と同じ列に並んでいる点が、この表の巧妙なところである。
- ストレージの
LRS/ZRS/GRSは、
それぞれラック分散 / DC 分散 / 地理分散にきれいに対応する
(Azureの評価環境を入手するにも整理あり)。- SQL DB の欄は
サービス レベル(購入モデル)の選択がそのまま冗長性の選択になることを示す。
Premium / ビジネス クリティカルはゾーン冗長を選べるが、
Standard / General Purpose では既定でゾーン冗長にならない。つまり、**「アプリ層だけ AZ 冗長にしてもデータ層が単一 DC」**という
片手落ちが起きやすい。全層を同じ列で揃えることが要点である。なお、地理分散(ペア リージョン/Geo Replication)は
冗長化であって、バックアップではない。
誤削除や論理破壊は全レプリカに伝播するため、
別途Azureの障害復旧が必要になる。
Azureの仮想マシンを参照。
Tags: 移行, インフラストラクチャ, クラウド, Azure
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