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日本でのOS教育

oraccha edited this page Jan 14, 2013 · 1 revision

なぜこのOSはコケたのかから分家.


教育目的っていう言葉がありますけれど、教育目的に特化した研究室というのなら

  • Linux2.5やxxBSDを読んでパッチを当てる。
  • Linuxコードを読んで新版ごとにソースコード読解をWebにのせる。
  • それを元にしたOS解説教科書を載せる。(コンピューターの学会なら、紙で出版しなくてもWebの文章を出版物とみなすぐらいできるでしょう。本にするのは時間もお金もかかりますから出版社的にも腰がひけるでしょうし。)

もありでしょう。少なくとも世界になんかしら貢献することは確かだし組込みLinuxの需要が多い今、卒業生は即戦力にもなりやすいかも。もちろん最近ありがちな「リアルタイム性ってなんのため?どれぐらいの性能が必要なの?」が評価できず「とりあえず知ってるLinuxで」という技術者が増える可能性は否定できませんが。

  • 研究と教育でジレンマを感じている先生はいっぱいいると思います.

  • 今、組込みLinuxで(ほかでも同じだと思うけど)必要とされているのはハードとソフトを適切に組み合わせて、機能を実現できる技術者です。ソフトの知識だけしかないと辛いです - ゆあさ

  • できればハードウエア設計を3年以上経験し、その後ソフトウエア設計に移行したという経験をもっているのがいいですね。 - ゆあさ *思うんですけれど、計算機屋というのはまずインターンとして1年以上他の理系研究室でプログラムを手伝ったらいいんじゃないでしょうか。そうすれば実際の需要について学ぶでしょうし、ハードもふくめたシステム構築も体験できます。いまの計算機教育は医者で言うと教科書だけで教えてを臨床実習もしてないですよね。医学部が教授に医学部出身であることを求める理由は(くだらないものも多いのですが)「すくなくとも臨床系教授は臨床で何が求められているかを知っていて欲しい、 そう言う人が教育に携わって欲しい」ということがあります。計算機業界しか知らない人が教育スタッフという現状は個人的にはダメダメだと思います。-おちあい * ええと。「誰からの」需要なのでしょう?手伝われる研究室の需要ですか?ちまたのWordを使うような人々(笑)の需要ですか? -戯 * 医者のインターン(俺も詳しく知ってる訳じゃないですが)は、需要者は乱暴に言えば1種類です。患者。 * それはいろいろでしょう。普通整形外科もあれば皮膚科もあるわけで。それを患者とくくれるならこちらも消費者だけですよね。ちまたのWordの需要は事務Officeで聞き取りすることから始まるべきで、当然ここの議論のレンジ外です。ここでの「需要」は「工学部や理学部の隣の学科ではどういうソフト環境が必要とされているか」という点です。SEになる人でも「お客から必要な仕様を聞き取りまとめる」という重要な能力の練習になると思いますが。医者でも会話が苦手な人がいますが、自覚したら早めに放射線科とかにまわるとかできますし。 * それに比べてソフトだと、色々になっちゃうんじゃないかな。「手伝わないとならない」分野が「多い」んじゃないかと。 * で、たとえば職業プロプラな需要を手伝うと、成果を公開できない(それどころかそれ以上の縛りが有るかも)。 なので、手伝いに行けない。 * よぉ知りませんが、まさか医療(現場)にはプロプラって無いですよね??薬になら有るかもだが。 * ところがソフトは、開発現場にプロプラが有る。ユーザーの居る場所が現場だとすれば普通はそこに手伝いは入っていかない (入っていくような世の中になって欲しいとも思うけど、とりあえず現状はそうではない)。 * 別に本当の会社にインターンに行くことを想定していないんですが。ここで想定しているのは「となりの研究室に手を貸すのもりっぱな実習」ということです。ふつうは研究室の研究成果にNDAなんてないですよね。上にある「組み込み系ならハードウェア設計の経験が欲しいよね」に反応したわけで、なにも売り物の設計を学生が手伝うことは想定していません。わたしが社長ならそんなのいやですし。もちろん組み込みの仕事で大事なことは「契約文章の法的解釈」だというのなら工学部や理学部でなく法学部にインターンに行くことを勧めますが。-おちあい

    • 需要を知るってことは重要ですが,この話ってどこまで一般的な話で,どこからが計算機分野の固有の話なんでしょうね.計算機って単独で学問になるのは難しいのかなぁ. *計算機の中でもOSはサイエンスと感じなかった、ということで工学だろうなーという風に考えています。工学は解決したい課題、作り出したい目標があって、それを埋めていく学問だと思います。サーチが基本でゴールのないサイエンスとは違うでしょう。最近は商業化ゴールをサイエンスにもとめる雰囲気が強くて閉口気味ですが。-おちあい

具体例としての僕の話はこんなOSが欲しかったんですがに書いておきます。理系の研究ではあちらこちらの実験系で実験システムを組む必要に迫られていると思います。いろいろ仕事が来るんじゃないか、という話ですが、なにからなにまでお願いしたい、と言う人はいないと思います。解析プログラムなんて結局自分で組む方が作り直しも早いですし。助けて欲しいのは、自分たちで作ったデバイスとPCのあいだのインターフェースの構築、基本的なシステム立ち上げじゃないですかね。立ち上げと違い、修正はへっぽこでもそれなりにできるものです。あまり他の分野に役立たないんじゃないか、ということでしたら「他業種の人と組んでシステムを立ち上げる」という経験は組み込みにしてもSEにしても役立つ普遍的経験だと思います。-おちあい

いや、日本のコンピューター学会(ぼんやりしてるなー)が「教科書執筆などの作業を大学の仕事と認めない、教科書は欧米の人の書いた本を読んでいれば良し」という立場ならしょうがないですが。もっともそういう学会ならいらないかも。-おちあい

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