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oraccha edited this page Jan 14, 2013 · 2 revisions

V/V++ っていう分散OSを作っていた Stanford 大の David R.Cheriton 教授らのプロジェクト.

  • [http://www-dsg.stanford.edu/papers/cachekernel/main.html 本家]
  • D.R. Cheriton and K.J. Duda, A Caching Model of Operating System Kernel Functionality, In proceedings of 1st OSDI, 1994. ([http://citeseer.nj.nec.com/kenneth94caching.html ResearchIndex])
  • [The Synergy Between Non-Blocking Synchronization and Operating System Structure http://www-dsg.stanford.edu/papers/non-blocking-osdi/] ([http://www-dsg.stanford.edu/papers/non-blocking-osdi/slides/sld001.htm Slides])

Mach をはじめとしたマイクロカーネルモデルのOSは,ハードウェアを抽象化する部分をマイクロカーネルとして分離し,Unixなどで提供されるOSの機能をユーザレベルで実行しようとした.

で,Mach はどうだったかというと,パフォーマンスの問題から,ネットワークなど,いくつかのサーバモジュールは結局カーネルに組み込まれたし,記述子などリソース数の制限(カーネル内に"#define N_DESCRIPTOR 1024" みたいに書いてあるってこと)は依然として残っていた.

で,キャッシュカーネルは,仮想記憶のアナロジーを使って説明すると「物理記憶 = キャッシュカーネル(つまり,小さく,固定サイズ)」,「仮想記憶 = ユーザモードカーネル(つまり,理想的には無限サイズ)」ってのがあって無限のリソースから今必要なリソースだけをキャッシュにフェッチしてきて,実行しようというモデルである.


Linux is obsolete. には,Cheriton 教授の次のような言葉が引用されています.

「研究者には2種類のタイプがいる。実際に実装してみる人と、そうでない人だ。後者のタイプは、それを行なうには142通りの方法があり、どれが最善の方法かは意見が一致していないと言う。前者のタイプの研究者は、141通りの方法がうまく動作しないと単に言うだけだ。」


[http://www.genpaku.org/ プロジェクト杉田玄白]で論文の[翻訳]が出てましたが,論文の翻訳は勝手に公開しちゃまずい気がするんですが. まぁ,輪講での訳をまとめて本にまとめるとかは,それなりの学生のレベルが揃っていれば可能でしょうが.

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